立山黒部アルペンルート旅行記 |
朝食
6時30分起床、7時10分〜45分朝食。朝食は和食と洋食のバイキング。私は洋食メインにしてみました。普通に日本人好みの食材の(当たり前?)の朝食で、ビジネスホテルとしては十分。
朝食を終え、朝食会場から出ると窓の外は土砂降り。朝食前は降っていなかったのに…。今日がメインイベントのアルペンルート走破の日なので、ちょっと気落ち。
8時15分、アパホテル富山駅前出発。まずは、本日の昼食のお弁当を積み込むため立山あるぺん村さんへ。
昨日、宇奈月へ向かう途中に、2日目(今日)の昼食をオプショナルとして添乗員さんが受付&手配していたのです。今日の昼食の調達方法は3つ。
1.自分でどこかで好きなものを好きなときに調達。
2.添乗員さんお勧めのお弁当の2種類のうち、どちらかを注文。
2.添乗員さんを通じて室堂ターミナル2階レストランの2種類のご膳のうち、どちらかを注文。
私たちは、室堂でみくりが池周遊のウォーキングコースを歩きたかったので、時間を散策にできるだけ割けるように、添乗員さんに牛鮭弁当をお願いしました。富山駅近くに宿泊だったので、コンビニでお弁当かおにぎりを調達することも考えましたけど、万一、調達できなかったときのリスク回避で、添乗員さんに注文したのでした。
ホテルからお弁当を手配してある立山あるぺん村に向かう、わずか45分で乗り物酔い。ふらふら。これから、乗り物を乗り継いで富山から長野に抜けるのにぃ。あうぅ。先行き心配。(@_@)
ここでお弁当の積み込み&トイレ休憩&お土産タイムで30分の時間をもらえたのが嬉しかったです。
それでも、ここで買いたかった雷鳥のぬいぐるみとオコジョのぬいぐるみをゲット。
立山ケーブルカー
立山駅にて
立山ケーブルカー内より
9時50分に立山ケーブルカーの立山駅に着くと、添乗員さんは早速、10時40分乗車予約をしていたのを直近の10時発に空きがあるので変更。素早い。でも、40分も早いケーブルカーに乗れれたら、室堂でのフリータイムの時間が少しは増えるのではと淡い期待を抱く私たち。
団体専用入口に並んでいると、中国語が聞こえてきます。アルペンルートまで中国人観光客さんが進出されているのですか。そんな思いと、東日本大震災後、途絶えていた中国人観光客さんが戻ってきているのだなぁと、そんな感慨を覚えました。
立山ケーブルカー
美女平駅にて
立山ケーブルカーに乗っているときは空が明るくなって、このまま天気が回復してくれたら…。
立山ケーブルカーの美女平駅に到着すると、トイレに行きたい人だけ行って、すぐに室堂行きの立山高原バスに乗継ぎです。ケーブルカーが到着してから、高原バスが出発するまで10分弱、10時18分には出発。素早い。
立山高原バス
高原バスは何台か待っていて、私たちが乗ったバスは普通のシート満席&補助シート使用が3人でした。このバスはツアーの方以外の方々との混載。
バスの車載テレビは、立山の自然、動植物の紹介ビデオを流していました。そして、見所の称名滝では、ちょっとだけ停車&ゆっくり動いて、乗客が乗車したまま滝を見られるようにサービスもしていました。
この立山高原バスの乗車中も絶賛乗り物酔い中の私は、車載テレビもほとんど見ず、外の景色もたまに目の端に捉えるくらいで、ひたすら目を閉じて忍耐の時間を過ごしていました。
称名滝
立山高原バスより
立山高原バスより
室堂ターミナルが近づいて来ると、安心感からか、少し復活。
いつのまにか車窓には、←の高原らしい風景が広がっていました。
11時3分に室堂ターミナルにバスが到着。
わ〜い!スイスみたい!!
室堂ターミナルにて
添乗員さんに集合場所と集合時間、2階レストランで昼食を摂る方用に場所と時間の案内を受け、3階の展望所で解散。
期待したとおり、当初の予定よりも室堂でのフリータイムは15分長くなって1時間45分。でも、40分早いケーブルカーに乗れたのに室堂のフリータイム延長時間が15分なのは何故?
室堂ターミナル前にて
さあ!みくりが池周遊スタート!!と、はりきって歩き始めた途端、雨が降り出して、慌ててターミナルに戻って雨具装着。これに思いの外、時間を取られてしまったため、ターミナルを出発できたのは11時30分。
降りしきる雨の中、みくりが池周遊コースをかなり高いテンションで歩きます。でも、立山の山頂は雲の中。立山さん、顔を見せてくれないかなぁ。
室堂平付近にて
地獄谷
みくりが池展望台付近より
みくりが池
みくりが池展望台付近にて
みくりが池
みくりが池展望台付近にて
みくりが池周遊コースにプラスして地獄谷への周遊コースへも行くのは、今回の持ち時間では無理なので地獄谷は諦めました。 室堂平付近から、地獄谷への分岐、みくりが池展望台近辺が、雨が最も激しかったです。立山をバックにした青いみくりが池を楽しみにしていたのにぃ!欲があると山の天気にはフラレるのかな。
みくりが池付近を散策しているとき雨が本降りなのは、いつかまたここへおいでってことなのですよね!そのときは青い空が向かえてくれのでしょう。うん!きっとそうに違いありません!!
みくりが池展望台のすぐ向かい側に、みくりが池温泉がありました。
ここは、鈴木ともこさん著「山登りはじめました 目指せ!富士山編」に登場した山小屋です。本物見ちゃった♪な感じ。(笑) 何だかちょっと嬉しい☆
みくりが池温泉
みくりが池温泉付近にて
みくりが池を通り過ぎた頃から、立山にかかっていた雲が切れ、立山の山頂が見えるようになりました。
いつもは、風景のひとつとして捉えていた山。それが、今日はあの山々を歩いている・登っている方々がいらっしゃることに思いを馳せるようになりました。
みくりが池からみどり池への間
立山の山頂が見えて来ると、雨が降っていてもテンションが上がります。
そして、みどりが池を過ぎ、周遊コースも半ばまで歩いた頃から、残りの距離と時間が気になりだしました。なにしろ、このフリータイムには、ランチの時間も含まれていますから〜。
みどりが池
室堂ターミナル
湿原
ここでお弁当を食べ損なうと最悪の場合、今日の昼食もバスの車中となりかねません。できたらそれは避けたい…。
なので、気持ちだけスピードアップ。
←この辺りから、雨が小降りになってやみ始めました♪
黄色いのは、花ではなくて、イワイチョウの黄葉だそうです。
雨がやんだので、この辺りで被っていた雨具のフードを取りました。視界が全然違う!!
テンションが更にアップ↑↑↑
ガイドさんの説明を固まって熱心に聞いている団体さんが目に入って来ました。何々?あそこから見る立山が絶好のロケーション、写真スポットなのかと期待して、団体さんが去りつつある場所に近寄ろうとする私に、同行者は一言「風景は大して変わらないと思うよ」。それでも、近づく私の耳に入った言葉は「雷鳥」!!えっ!雷鳥さんがいるのですか?!だから、集まって見てたの?!きゃ〜!!どこどこ!!テンションMaxまで上昇↑↑↑目盛り、振り切れました。
雷鳥のいる草原
目を皿のようにして探すと、大きい雷鳥さんが2羽、小さい雷鳥さんが2羽、計4羽いるように見えます。大きいのと小さいのが一緒にいるって、つまり、これって親子ですよね。親子に違いありません。勝手に親子と思い込んでます。
少し離れた場所にいるので、私のカメラの最大望遠にしても、4羽一緒には写せませんでした。
←には、2羽います。
↑とは、違う写真から、雷鳥さんだけトリミングすると→になります。これ、雷鳥さんであってます?
好奇心満々で近づいていって大正解♪
それからずっと、同行者には「えっへん」しています。(爆)
雷鳥
雷鳥
コースの終盤の3分の2で雨があがり、その上、雷鳥さんにも逢えて大満足のみくりが池周遊でした☆
思いもよらぬ雷鳥さんとの巡り逢いで、すっかり時間を取ってしまい、集合時間まで残り15分。幸せだから、ノープロブレム。10分でお弁当を食べましょう。
牛鮭弁当
どこか座れる場所はと見渡して、ターミナル3階の立山側に出るのとは裏側に回りこんで見ると、座れる場所を発見。
お弁当を広げると、リュックに背負っていたのですっかり片寄ってしまっていました。でも、このお弁当がおいしかったのです。ツアーで手配したお弁当とは信じられないくらい。いくらが入っているとは思わなかったし、牛肉も鮭もご飯もおいしかったです。大絶賛。
そのおいしいお弁当を10分でかき込まなくてはいけないのが辛かったぁ!景色を見ながら、もっとゆっくり味わいたかった…。日本でも同じパターンだな、私。
集合時間2分前に集合場所に到着。13時発の立山トンネルトロリーバスで室堂を後にします。ちなみに、このときには乗り物酔いはすっかり雲の彼方に吹き飛んでいます。
約7分でトロリーバスは大観峰に到着。
立山トンネルトロリーバス
車内からトンネル
立山トンネルトロリーバス
大観峰駅にて 乗車したバス
ここで、今回のツアーでの乗り物の乗り継ぎについて。
美女平から室堂への乗継ぎは、すぐに乗り継ぎましたが、この大観峰から後は違っていました。
例えば、どこか乗り物の駅に10分につき、次の発車時間が20分だとしたら、それには乗らずに、その次の50分に乗る。といった感じで、どの駅でも20分くらいずつながら、トイレタイム、お買い物、展望台に行く時間がありました。(全部をこなすのは無理があるかもしれないけど、どれか2つくらいなら…)
室堂と黒部湖では、ある程度のフリータイムがあると行程説明のときに聞いていましたが、あとの駅では乗り物を乗り継ぐだけだと思っていたので、これは嬉しかったです。
大観峰でのフリータイムは約30分。
私たちが向かうのは屋上展望台とトイレ。
大観峰展望台から黒部湖方向
大観峰展望台から大観峰付近
大観峰屋上展望台より
立山ロープウェイ黒部平駅
↑のように、これから向かう進行方向の空は、雲が切れて青空ものぞき始めてきています。けれども、足元、大観峰付近に目を転じると雲がかかっています。これから先、晴れるといいなぁ。
立山ロープウェイは、景観保護と土砂や雪崩などの観点から、途中に1本の支柱もないそうです。
立山ロープウェイの駅員さんの写真集の営業トークを聞いてから、ロープウェイ乗車。見晴らし抜群。
ロープウェイの進行方向右側に乗ってぼ〜っと外を見ていたら、黒部湖が見えました。
ロープウェイ同士のすれ違いは進行方向左側だったので私は見られなかったのですが、車内アナウンスによるとかなりのスピードで動いているので、このすれ違いはアッと言う間なのだそうです。
乗車時間は約5分。5分であの距離。確かに速いかも。
立山ロープウェイ車内から
立山ロープウェイ黒部平駅
乗車したロープウェイ
乗車するときは、急がされるので降車してから乗ったロープウェイを撮りました。(笑)
黒部平でのフリータイムは約25分。ここでも展望台に上ります。添乗員さんが行ったので、ここの展望台にはツアーのほとんどの方が行かれたのではないかな。
大観峰方向を見上げると、ロープウェイの乗り物が雲の中に吸い込まれて行くようでした。大観峰方向は天気が回復していないらしい。
立山ロープウェイ 大観峰方向
展望台より赤沢岳
展望台より黒部湖方向
黒部ケーブルカー黒部平駅
乗車したケーブルカー
ロープウェイの次はケーブルカーです。
折り返し運転のケーブルカーを待っていると、中国人団体客さんの集団がいらっしゃいました。大混雑必至か?
疲れてきていたので、座れるように席をゲットせねば!と固い気持ちで乗り込み、無事座れました。
黒部ケーブルカー黒部湖駅
乗車したケーブルカー
このケーブルカーは地中を通っているので、外の景色を楽しむことはできませんでした。
黒部湖駅から関電トンネルトロリーバス黒部ダム駅まではフリータイムで向かうので、黒部湖駅の出口にある絵を使用して添乗員さんがダムを見る展望台やトロリーバスの乗り場と集合場所&集合時間を説明して解散となりました。
ここでのフリータイムは約50分。
黒部湖駅から堰堤と黒部ダム
黒部ダム放水
黒部ダム放水を
堰堤より見下ろして
黒部ダムの放水は大迫力でした。特に上から見下ろすと怖いくらい。
黒部ダムでは、ガイドブックにあったふぉっとダムというダム展望台屋上に設置されたカメラからの自動撮影による記念撮影をしました。レストハウス側から黒部湖駅方向は、天気がイマイチで曇り空に写ったのが残念かな。でも、いい記念になりました。
ふぉっとダムの記念写真コース(1,200円)をチョイスして、できるまで5分間、窓口の近くをフラフラ。折れないように厚紙に挟まれて渡されました。
堰堤を歩いているときから、何か両足のふくらはぎに力が入らないような妙な感じで、膝が笑っているってこんな感じなのかなぁ、どうしたのかなぁ、と思っていました。それが、展望台への階段を上るときに、はっきりと脚がヨレているのを実感しました。疲れがもう脚に来てしまったようです。疲れが出るのが早過ぎる気が…。2400m以上のしかも雨のみくりが池周辺をぐいぐい歩いたツケがきてしまったようです。階段がツライ…。こんなにツライ階段も久しぶりです。
黒部ダム展望台から黒部ダムを見渡して達成感。
まだ少し集合時間には早いけど、集合場所に行きましょう。添乗員さんが、「この黒部ダムからのトロリーバスだけは団体乗車ではなく、集まった順に個別に乗車券を配るので、トロリーバスに座りたい方は早めにどうぞ。」と言っていたのです。
黒部ダム展望台より
関電トンネルトロリーバス
黒部ダム駅にて
それを聞いたときには、「そんなに座りたいものなのかな?」と思っていたけど、脚がヨレているのを実感した今となっては、とっても座りたい!です。添乗員さん、長年の経験でアルペンルートを通り抜けると、客がどういう状態になって何を欲するかよくご存知のようです。
集合時間の15分前に集合場所に着いて、添乗員さんから乗車券を受け取り、乗車待ちの列に並びました。もう、かなりのツアーメンバーさんが集まっているようです。
5分するかしないかで、添乗員さんが列の前から、「私のお客さまでチケットを受け取っていない方、いらっしゃいませんか?」と声をかけながら、乗車券を2枚ひらひらさせながら歩いてきます。
あと2人来ていないんだ〜と思うのと、その方たち以外は10分前でもう全員来てるんだ〜と両方の考えが頭をよぎりました。まだ10分もあるのですから、まだ黒部ダムを堪能しているのだろうと、そのときはそのまますぐに忘れてしまいました。
ゲートが開いて、4台のバスが並んで客を待っており、どのバスに乗車するのも客のチョイス。私たちは、空いていそうな最後尾4台目のバスに乗り、無事に座ることができました。
出発時間になり、バスの扉が閉まって、駅員さんに見送られて1台目のバスから少しずつ間隔を開けて順次出発。
関電トンネルトロリーバス
トンネル内ですれ違い
関電トンネルトロリーバス
富山県と長野県の県境
前のバスが出発して、いよいよ私たちのバスの番。出発!動きだしてすぐ停車。へ?「ドアが開きます」のアナウンスが車内に流れ、バスのドアが開いた音がします。何???入場口の方から女性2人が駆けてきます。あっれ〜?あの方々、同じツアーの…。2人ということは添乗員さんが探していたチケット未受領の…。お2人を乗せてトロリーバスは出発。
←の黄色の照明は富山県と長野県の県境だと車内アナウンスがありました。ここで長野県ですかぁ。立山黒部アルペンルートのほとんどは富山県なのですね。
→の青い照明帯は、トロリーバス建設時の難所だった破砕帯(はさいたい)と車内アナウンス。このトロリーバスの車内アナウンス親切です。
関電トンネルトロリーバス乗車は、何だかとっても楽しくてルンルン(死後)。脚はだるいのにテンションは高いまま。
トロリーバス乗車中の頭の中のBGMは、中島みゆきさんの「地上の星」。サビ部分がエンドレスで頭の中をグルグル。
約15分の乗車時間の最後の少しだけ地上を走ります。
関電トンネルトロリーバス
破砕帯
関電トンネルトロリーバス
地上部分
トンネルから出ると前を走るバスの後姿が見えました。出発での遅れは大きくはなかったようです。
バスを降車してから、バスターミナルへ向かうため前方へ進んでいると、空になった回送バスは、私たちを追い越して前方へ進みんで半円になっている部分を回って行きます。乗車位置に向かっているのかな。
バスターミナルでトイレを使い、ターミナル前に立山駅から回送されてスタンバッていた我らのツアーバスに乗車。
立山黒部アルペンルートを使用して走破するより、自動車道を走るほうが速く扇沢駅に辿り着けるようです。
扇沢から長野に向かって出発した途端、爆睡。ふと目覚めると川中島の古戦場の近くをバスは走っていました。思わず外を注視する私。(笑)
長野では、おぎの屋長野店で、これまた宇奈月までのバス車内で添乗員さんが注文を取って手配していた夕食用の峠の釜飯を積み込み&休憩。
ツアーで手配する峠の釜飯は紙製容器入りだと言われたので、峠の釜飯は釜で食べたい私は注文しませんでした。買おうかな〜、どうしようかな〜と売り場に行ったら、目の前で最後の1個が買われて行きました。
関電トンネルトロリーバス
乗車したバス
おぎのやの駐車場でバスを降りたとき、同行者の脚もガクガクになっていて、黒部ダムで脚がヨレた私を「ダメじゃん」と思っていたら、「自分もキタ!」だそうです。(苦笑)
長野から高速道路に入り、渋滞にも巻き込まれず順調に走って無事帰宅。お疲れさまでした。
次に立山黒部アルペンルートに行く機会があるなら、室堂で1泊したいなぁと真剣に考えました。