草津白根山旅行記

2011年8月

 例年よりも節電のため、ほんの少し長い夏休み。当初は夏休みに日帰り旅行に行く予定はなかったのに、8月に入ってからの猛暑に、「避暑に行く!」と夏休みに入って早々、日帰り山歩きに草津白根山に出かけることにしました。

 昨年9月に行った草津白根山。そのときは、弓池周辺散策と白根山の湯釜見学だけ。今年になってから読んだ鈴木ともこさんの「山登りはじめました2」に草津白根山編があり、それを読んでぜひ行きたい!と思って、「山はじ2」の草津白根山編と、本白根コマクサリフトさんが紹介しているハイキングコースの本白根コースを参考にして日帰りプランを考えました。

本白根コマクサリフト

 9時45分、白根レストハウスの駐車場到着。駐車料金410円。

 トイレ(無料)を使い、白根火山ロープウェイ山頂駅行きの無料シャトルバスに乗車したのは10時10分くらい。このシャトルバスはロープウェイ、リフトを利用する人優先。
 ドライバーさんのすぐ後ろの席に座り、本白根コマクサリフトが見えたところで、「あれに乗るんだ」と同行者と話していたら、ドライバーさんに聞こえたのか、ドライバーさんが「リフトに乗る人と登山口から登山する人は、ここで降りてください。」とバスを停めてくれました。
 本白根コマクサリフト料金は、大人片道350円。風を切って涼しくて気持ちいい♪

 10時20分、リフト山頂駅に到着。水分補給して、10時25分、ハイキングスタート☆

本白根コマクサリフト付近にて


本白根コマクサリフト付近にて



 私たちがシャトルバスに乗ったときに、同じ場所から歩いてスタートした山ガール&山ボーイさんカップルがいました。私たちがリフトを降りてハイキングをスタートして間もなく、そのカップルさんにが登山道を登って来られて、私たちを追い越して生きました。バスとリフトを使ったのにも関わらず、自らの足のみで登って来た方々よりも遅いペースの私たち。(苦笑)





 ←の道をしばらく進み、木立の中の木道に入ります。木立の中は風が遮られるので、少々、蒸し暑く感じたりもしました。

 8月中旬に入っていたので、花はあまり見られないと思っていたら、ちょこちょこ見られてラッキー☆
 リフトを降りてから、白根山のから釜まで、写真を撮りながら、ゆっくり歩いて約25分。

 10時50分、視界が広がった先に見えるのは、本白根山のから釜。

 木立から抜けると、そよぐ風が心地よく、広がる山の世界にうっとり。

白根山 から釜


コマクサ

 そして、視界が開けた足元には、コマクサの群生地が広がっていました。同じ方向から歩いて来たハイカーさんのほとんどはここで足を止めて、コマクサの激写タイムになります。
 コマクサの開花時期としては終盤のようですが、十分にその花を楽しむことができました。

 コマクサは絶滅しかけたのを、地元の中学生の皆さんの努力でここまで復活したそうです。ありがとうございます。
 から釜周辺の高原には、色とりどりの花々が咲いていました。
 可憐、清楚、そんな言葉が似合う花たち。








 コマクサや他の花を眺めながら、比較的ゆるい勾配を下り、更に進むと11時10分に、本白根山展望場所と本白根山遊歩道最高地点の分岐に差しかかりました。

 特に急いでいないので、本白根山遊歩道最高地点まで行きます。


 最高地点へは、→のような道をの〜んびりと歩きます。

 しばらく歩くと、↓のような枝ぶりの木が何本も出現。風の吹く方向と強さから、枝が一方にしか伸びられないようです。自然の驚異。


 →の最高点が、きっと遊歩道の最高地点に違いないと、そのポイントを見据えて歩いて行くと、更にその先に、最高地点が見えてきます。一瞬、ガックリ。完全にフェイントに引っかかりました。(涙)
 山は奥が深いです。








 この辺りにもコマクサの群生地がありました。
 この可愛い実は何の実でしょうか?

本白根山遊歩道最高地点
2,150m

 11時40分、本白根山遊歩道最高地点(2,150m)に到着。分岐点から写真を撮りながらゆっくり歩いて約30分かかりました。

 そこは、“THE コースの途中”(by鈴木ともこさん著「山登りはじめました2」 草津白根山編)。

 本当に、コースの通り道に←の道標が立っているだけで、肩透かし気味な場所で、「本当に?」の声も聞こえてきました。

 時間的にもちょうどいいですし、座るのに適した石(岩)があるし、その上、ここからの景色がとても素晴らしいので、ここでちょっと早めの昼食にしました。

 持参したおにぎり弁当のおいしいこと。水分補給も十分して元気復活。

 12時、本白根山展望場所を目指して出発。来た道を分岐まで戻ります。

本白根山 から釜


本白根山展望場所への道

 12時20分、分岐まで戻りました。

 そこからちょっと一頑張りな登り道です。

 記念撮影に適した場所が、そこここにあり、記念撮影しながらだと、適度に立ち止まって休憩できました。

本白根山展望場所への道


本白根山展望場所
2,145m

 12時25分、本白根山展望場所(2,145m)に到着。

 遊歩道最高地点よりも、こちらのほうが本白根山の山頂に来た的な気分が味わえます(実際の山頂は別の場所ですが…)。

 こちらで、昼食タイムの方が多いですね〜。

 私たちもから釜や麓を見下ろしながら、休憩して水分補給をしました。
 12時35分に展望場所を出発。

 するとすぐにコマクサの群生地があり、そこで、→の小鳥さんがいました。何て鳥なのでしょう?よくよくこの小鳥の行動を見ていると、コマクサの花をついばんでいるように見えます。小鳥がコマクサの花を食べるのですか?!驚きです。
 →の写真では、1羽しか写せませんでしたが、実際は2羽いました。つがいかな。

コマクサと小鳥


展望場所から鏡池方向へ
向かう道

 ←の石が転がっているところ辺りには、コマクサが咲いています。コマクサは、アップにしないとなかなか判り易くは写ってくれません。

 そして、この道の先は、松の潅木から木立へとなっていき、見晴らしの利く場所はほんのわずか。
 木立の中は、涼しい風もあまり来ず、結構、蒸し暑く感じられました。
 そんな数少ない見晴らしの開けた場所から眺めた鏡池→。

 13時5分、鏡池への分岐に到着。

 鏡池も火口湖だそうです。模様みたいなのは、地下水の働きで大きな石と細かい砂に分離してできたものだそうです。

鏡池







 木立の中、鏡池へ向かう途中の道で見られた花たちです。右の2つの花は、かなり鏡池の近くに来てから見つけました。

 13時15分、鏡池到着。


鏡池

 ここは、通りがかりの人は来ない、鏡池を見るゾ!鏡池に行くゾ!という意思を持った人しか来ない場所なので、人少なで、食事や休憩をするには、落ち着ける場所に思えました。

 1羽いたカモが人間に興味があるのか、かなり近くまで寄ってきます。でも、ある線になると引き返して行くのが面白かったです。(笑)

鏡池のカモ

 13時30分、鏡池出発。

 黙々と、分岐に戻り、白根火山ロープウェイ山頂駅を目指して歩きます。

 個人的感想としては、「鏡池に行く!」強い意思があるならこのコースですが、見晴らしを楽しみたいなら、風が来て涼しいですし、道も整備されているので、本白根山展望場所まで登ったら、来た道を戻った方がいいように思えました。




 14時20分、ロープウェイ山頂駅到着。蒸し暑くて汗をかいてます。

 ロープウェイ山頂駅にトイレあり。ロープウェイ利用者は無料。ロープウェイを利用しない人はトイレ使用料100円。
 カフェは営業しておらず、カフェの客席は無料休憩所になっていました。自動販売機で缶紅茶を購入して一気飲み。生き返りました〜♪(この自動販売機は、下界の自動販売機と同じ金額設定でした。)
 14時35分、ロープウェイ山頂駅出発。

 草津白根山は、白根山(湯釜のある山)単体、または、本白根山、逢ノ峰と3つあわせた山の総称なのだそうです。
 そんなことから、本白根山を山歩きした後は、「山はじ2」を見習って逢ノ峰へ登ります。

 登山者が少ないのか、木道の下の笹がもの凄い勢いで成長しています。そしてこの木道の段差と角度が微妙に私の足のコンパスと合わなくて登り辛い(涙)。

逢ノ峰への登山道


逢ノ峰への登山道より
本白根コマクサリフト

 逢ノ峰の登山道のほぼお向いさんに今朝利用した本白根コマクサリフトがありました。あれに乗ってから4時間ちょっとで、ここにいるのですか〜。って、本白根の1周のハイキングコースのコースタイムは2時間。いくら昼食を摂っていたとはいえ、2倍の時間がかかっているのは、時間のかけすぎでしょう。>自分

 それにしても、いい景色。しばし、うっとり。

 この木道で、今回の山歩きで初めて息が切れてゼイゼイ&汗ダクになってしまいました。
 14時50分、逢ノ峰の山頂にある東屋に到着。

 登り時間15分。そんなに急いで登ったつもりはないのに、どうしてこんなに汗が出ているのか。それが、山頂に着いたら、とってもいい風で涼しい♪

逢ノ峰山頂付近にて


逢ノ峰山頂にて

 山頂に東屋、オシャレなのかな。休憩で行動食を広げるにはナイスな場所です。

逢ノ峰より白根山

 ←な景色を眺めながら、エネルギー補給に行動食のバナナを食べて水分補給。

 いい風を受けて、汗も引いてスッキリ。

 ここは、とても気持ちのいい休憩場所でした。

 15時10分、休憩を終えて出発。

逢ノ峰より白根山

 下りも段差と角度が微妙に私の足と合わない木道を下ります。

 白根山方向に下りているので、登りとは格段に目の前の景色がいいので、それを見ながら歩きますから、それなりに気はまぎれます。

逢ノ峰より弓池

 下りきったところにあるのが、→の逢ノ峰探勝路の看板。

 この看板だけ見ると、山を1つ、登って下った気分になってしまいます。実際、登って下りましたけど、休憩時間を入れても50分くらいの行程で、逢ノ峰制覇と言っていいのでしょうか。

逢ノ峰探勝路の看板


熊笹ソフト

 15時30分、白根レストハウス到着。ハイキング終了。やりました。
 再び、白根レストハウスでトイレをお借りして、自分へのご褒美のソフトクリーム。熊笹ソフトのネーミングに魅かれて購入したけど、抹茶味だったような気がします…。

 この後は、計画では渋峠まで行って渋峠ロマンスリフト乗車。でも、時間的に微妙?リフトの営業時間を調べていなかったので、とりあえず行ってみましょう。
 15時50分、白根レストハウス出発。

 渋峠へ向かう途中にある、日本の国道の最高地点に寄って記念撮影。→が、日本の国道で一番高い地点(2,172m)らしいです。たくさんのクルマやバイクが止まって、記念撮影していました。ドライバーの人気スポット?

 16時、渋峠に到着。

国道の最高地点


渋峠


渋峠
群馬県と長野県の県境のホテル


渋峠ロマンスリフト


 渋峠は群馬県と長野県の県境にあり、県境に建つホテルは、それぞれの県で建物の色を塗り分けていました。
 渋峠ロマンスリフトの営業時間は16時30分までとチケット売り場に大きな看板が立っています。
 チケット売り場のお兄さんに聞いたところ、リフトの片道は12〜13分。往復しただけで営業時間終了の16時30分になってしまうので、諦めました。

 渋峠ロマンスリフトに乗って横手山頂ヒュッテでおやつを食べる野望は果たせませんでした。また、機会があったら、そのときにチャレンジしたいと思います。