大山 |
10月に登る山はどこにしようかと考えたとき、まずは登山の安全を神様に神頼みしなくては!と思い至って、今回は大山詣をすることにしました。 |
阿夫利神社のお灯明 |
8時40分、小田急線伊勢原駅前から大山行きのバスに乗車。バスは市街地の渋滞に巻き込まれつつ、予定の25分で終点の大山に到着。 | |
バス乗降場所にあるトイレをお借りした後、観光案内所で資料をいただいてケーブルカー乗り場に向かいます。 バス停からケーブルカー乗り場まで、お土産物屋さんや飲食店さんが軒を並べる道を約15分歩きます。時間的に開店準備中のお店が大半でした。残念ながら、帰りはここを通らない予定なので、お土産物は物色できませんでした。 |
ケーブルカー乗り場への道 |
ケーブルカー乗り場の少し前に潔斎の滝がありました。昔は、ここで滝で身を清めてから大山詣でをしたのだそうです。今でも、滝行をなさる方々がいらっしゃるとか。潔斎の滝は、他にも何か所かあるようです。 私たちは滝に打たれるのはパスして、手を合わせるだけでケーブルカー乗り場に向かいます。 9時30分、ケーブルカー乗り場に到着。チケット購入。9時40分発のケーブルカーまで少し休憩。 |
潔斎の滝 |
ケーブルカー |
←ケーブルカーは、こんな感じ。→ 乗車時間わずか約6分で阿夫利神社下社駅に到着。 ケーブルカー乗り場の大山駅、下社にトイレがありましたが、どちらも使用していないので、どういう感じかは不明です。 |
ケーブルカー内にて |
下社駅付近にて |
わずか6分のケーブルカー乗車で372m登っているので、下社駅に着くともう麓を見下ろすかたちになりました。う〜ん、いい気持ち。これからどんな山歩きになるのかな。どきどき。 でも、その前に、ここに来たメイン(?)の目的であるお参りをしなくては!阿夫利神社下社に向かいます。 |
阿夫利神社下社への階段 |
白亜の階段を登りきった先に、阿夫利神社下社が荘厳に建っています。 これからの山歩き・山登りの安全をお祈りです。 境内の端を使わせていただいて、約10分ほどストレッチ。 |
阿夫利神社下社 |
ケーブルカーを利用して700mまで登り、それから552m、コースタイム1時間40分を登ります。1時間40分の登りを休憩を挟んで登り続けられるかどうかが今日の重要なミッション。 しか〜し!本道の登山口の石階段を見て、最初からクラクラッ。144段だったかな、あるそうです。 10時10分、「焦らない焦らない、ゆっくりゆっくり」。お念仏のように唱えながら登り始めました。 きっちり造られた階段が終わると、小さな岩というか、大きな石というかを組み合わせた階段…ですよね…があります。 |
大山 本道登山口 |
登山道の道標 |
登山道の階段 |
なるべく段差の少ないところを選んで、直登せずにジグザグに移動して登ります。ペース的にはゆっくりのはずなのに、足場を気にしながら、階段を登るのは、結構、息があがってしまいます。 登山道の道標が○丁目という表示。少しずつこの数字が大きくなるのを心の頼りにして登りました。 |
あとどのくらいこういう道を登れば、いわゆる普通の山道になるのかな〜。早く普通の山道になってほしいな〜。ゼイゼイしながら、考えるのはそんなことばかり。 |
夫婦杉 |
登山道 |
牡丹岩 |
とりあえず、夫婦杉や牡丹の花びらの形のようだということからその名がついた牡丹岩などをチェックする気力はありました。 |
十六丁目にベンチがあって、ちょっとした休憩場所になっていたので、そこで少し休憩していたら、白い煙がすぅっと目にとまりました。こんなところで誰かがタバコを!?と思って回りを見渡すと、霧が山肌に沿って下から吹き上がってきたと思ったら、一転、まるで生き物のように私たちに降りかかってきたので、私を含めて同じ場所で休憩をしていたほとんどの方々から「わあ!」と驚きの声が上がりました。霧って風に吹きおろされるものなのですね。初めて見たような気がします。 | 道標 |
道標 |
登山道 |
十六丁目から上はガスワンダー。 霧がかなり濃く、雨は降っていないのに、霧が木々の葉について、それが結露してときたま雨粒のようにポタポタと降りかかってきます。 レインウェアを着たほうがいいのかなぁと考えていると…山頂まで10分の表示が。 |
あと10分! そして「大山山頂から見た風景」の展望場所に到着。そこにあるのはガスワンダー。 でも、私の脳内イメージには、晴れていたら実際に見えるであろう富士山よりも、ずっと大きな富士山の姿が勝手に浮かんでいました。何気にクライマーズ・ハイ入ってます(笑) うん、ここまで登れたんだ! |
大山山頂から見た風景 |
大山山頂 1252m |
11時50分、1252mの大山山頂に到着。 コースタイムどおりの1時間40分。登りきれました!やったね(^^)v |
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小さな岩、大きな石がごろごろの道続きでどうなるかと思いましたが、無事に登りきれました♪ そう、山頂までのほとんどがず〜っと岩or石ごろごろの道だったのです。 |
阿夫利神社奥社 |
山頂は風が強く、寒〜い! 山頂にトイレがあるのでお借りします。え〜と、普通に利用できました。 持参したありったけの服を着てお弁当タイム。食べ終わったら早々に下山支度。山頂にいたのはわずかに25分。 |
防寒と霧の結露からの防水を兼ねてレインウェアの上着だけ着用しました。 山頂から下山し始めると、人だかりがあり、その中の一人の方から、「鹿がいるよ!」の声がかかりました。 ガイドブックには、「襲われることがあるので、野性の鹿には決して近づかないように」と注意書きがあったので、→は最大の望遠で撮影しました。親子かな。 |
大山山頂付近にいた野性の鹿 |
イタツミ尾根の道標 |
下山コースは25丁目まで本道を下り、そこからイタツミ尾根に入り、ヤビツ峠から蓑毛まで下り、蓑毛からバスに乗る予定です。 大山から1.4km離れると霧も晴れ、寒さも和らいだので、レインウェアを脱ぎました。 |
イタツミ尾根の道 |
イタツミ尾根にて |
イタツミ尾根に入ってからは、いわゆる私がイメージするところの登山道でとても歩きやすくて快適☆ルンルン(死語)しながら下ります。 う〜む〜、コース選択ミスったかなぁ…こちらから登ったほうが…。 ←先日の台風で倒れたのか、文字通り「根こそぎ」に倒れている木が何本もありました。自然の驚異。 |
ヤビツ峠にあるトイレをお借りしてから、柏木林道経由で蓑毛に向かいます。 ヤビツ峠から蓑毛へ向かう道は、ガケすれすれの道もあったりして、少しだけドキドキしながらも、普通の登山道で気持ちよく歩けました。 渓流に掛かった橋を渡るとコースも終了間際。 |
ヤビツ峠から蓑毛までの道 |
ヤビツ峠から蓑毛までの道 |
蓑毛バス停への道標 |
15時10分、蓑毛バス停に到着。 蓑毛バス停にあるトイレを使い、自動販売機で暖かい缶ジュースを買って温まったところにきた蓑毛発15時35分の秦野駅行きのバスに乗り、帰途につきました。 登りの道はハードで、山頂もガスワンダーだったけれど、とても楽しい1日でした。1時間40分を登り続けられたのは、すごく自信になりました。 |
《参考 大山コースタイム》 大山ケーブルバス停(標高328m)…20分…大山ケーブル駅…ケーブルカー6分…阿夫利神社駅…100分…大山(1252m)…50分…ヤビツ峠…40分…蓑毛バス停 《自分の大山の記録》 大山ケーブルバス停(標高328m)…15分…大山ケーブル駅…ケーブルカー6分…阿夫利神社駅…100分…大山(1252m/昼食25分)…85分…ヤビツ峠(休憩15分)…65分…蓑毛バス停 ※参考コースタイムの1.5倍を目安に計画しました。登りは適宜、2、3分の休憩を何回かしました。 ※持参品 緑茶500mlペットボトル 1本 ビタミンウォーター500mlペットボトル 1本 塩キャラメル のど飴 バナナ ある程度の時間、登り続けられられて自信になりました。 天候には少々恵まれませんでしたが、そのおかげで1000mを超える山の上は、麓とは天気、気温などがガラッと変わるのを体験できました。 |