尾瀬ヶ原 |
山歩きに付き合ってくれる同行者の「尾瀬に行ったことがない」の一言をきっかけに計画した尾瀬行き。 水芭蕉やニッコウキスゲ、草紅葉の時期だと、花や紅葉は綺麗だけど大混雑必至。どうしましょう…と考えて、今回はそれらの時期を外した、いわゆる端境期の8月に尾瀬ヶ原の山歩きを決行しました。 |
鳩待峠 |
時期をちょっと外したとはいえ、そこは尾瀬なので気合を入れて早朝に着きました。それでも、もうかなりの人の数…。 木曽駒ケ岳でうっかり日焼けしてしまって一皮剥けた手の甲の日焼け対策のアームカバーを装着して準備OK。 鳩待峠から尾瀬ヶ原の山歩きスタート。 鳩待峠から尾瀬ヶ原へ峠を下ります。はい、山登りならぬ山下りから今回の山歩きは始まりました。 |
尾瀬を歩くのは、基本、木道歩きでした。 この木道には施設者と施設年の刻印が刻まれていました。刻まれた施設者の大部分は“東京電力”。 それを眺めながら、2012年に東京電力がこの尾瀬の保全に次に予算を組めているのか、それとも当分は無理なのか…考えながら歩いてしまいました。 |
鳩待峠から尾瀬ヶ原へ |
山下りの登山道の周辺には、色鮮やかな花が咲いて、目を楽しませてくれています。 | |||
たくさんの花が咲いているのが嬉しくて、ついつい写真を撮ってしまって、山の鼻にはゆっくりめの到着。 山の鼻ビジターセンターの前には、何日か前に「植物研究見本園で熊が目撃されました」の貼り紙がありました。私的に“熊は山の中”なイメージで、湿原の目撃情報は思いもかけなかったので、かなりビックリ。 |
山の鼻 |
山の鼻から歩き始めてほどなくの木道脇には、花が終わって育ち過ぎた水芭蕉の葉がところどころで繁っています。 しばらく歩くと池塘出現→。 池塘は、湿原に出現する池というか水溜りのようなものだそうです。 |
燧ケ岳 |
山の鼻から牛首まで、ずっと前に燧ケ岳を見て、後に至仏山に見送られて進みます。 「山登りはじめました」に描いてあるとおり♪嬉しいな☆楽しいな☆ルンル〜ン♪ 私は、水芭蕉の季節に尾瀬に来たことがありますけれど、こんなに人がいない尾瀬は始めてです。 |
至仏山 |
花や草紅葉の端境期のちょっとだけ早めの時間の尾瀬の時間が、こんなにも静かに流れているなんて知りませんでした。 ときどき、すれ違ったり、追い越したり…。でも、広い尾瀬ヶ原、すぐに写真では認識できないくらいに遠ざかってしまいます。 その人の少なさに同行者も、「静かな尾瀬〜♪」と口ずさんだりして…。 池塘に写る逆さ燧ケ岳→。 |
燧ケ岳 |
牛首 |
牛首に到着。おやつタイム。 牛首では、山の鼻方向、尾瀬沼方向の双方から歩いて来たらしいハイカーさんたちが、思い思いに休憩されていて、ここは、かなりの人がいました。 私たちは、ここで燧ケ岳に向かって左側の東電小屋方向に進んで、ヨッピ橋を目指します。ヨッピ橋方向に進む人数は、竜宮方向に進む人数よりもかなり少なめでした。 |
静かな尾瀬〜♪を満喫しながら…でも、ず〜っと木道歩きなので足の裏が痛み出したりして…(涙)。 花はあまり見られないかと思っていたら、案に相違して、かなりの数の花を見られました。水芭蕉やニッコウキスゲなどの有名どころは見られなくても、これはこれで充実していました。私の印象としては、黄色と紫色の花が多かったかなぁ。 |
ヨッピ橋 |
←THE 夏の空→。 青空に白くて細いレースのような雲。思わず仰ぎ見てうっとりしてしまうような爽やかな夏空。 朝食が早かったので、まだまだ昼食時間には時間があるのに空腹を感じだしました。 |
予定では、竜宮分岐で昼食。竜宮まで、あと少し。がんばりましょう! |
ほとなく竜宮に到着。早目のお弁当タイム。 燧ケ岳を正面に眺めながらおにぎりをいただきます。 先客は2組4名。別々のグループで私たちがおにぎりを食べていると、別々のタイミングで違う方向へ出発していきました。 |
竜宮 |
竜宮で燧ケ岳を見ながら、同行者と2人だけのお弁当タイム。尾瀬ヶ原と燧ケ岳の眺めを2人占め♪何という贅沢な空間と時間でしょう☆ そんな風に舞い上がって食事していたら、竜宮小屋方面から来たおじさま&おばさまの10人くらいのグループが…。 |
竜宮 |
竜宮現象の出口 |
リーダーらしきおじさまが「後ろは福島県、前は群馬県」と、こちらも大はしゃぎ(笑)。何だか、み〜んな、同じようにはしゃぐらしいです。 竜宮から牛首に向かって出発。 牛首 → ヨッピ橋 → 竜宮 → 牛首 は、地図上だと3角形を描く行程です。 |
“竜宮”は、竜宮現象の入口の池塘から水が吸い込まれ、地中の水路を通って、出口の池塘から水が吐き出される現象から名付けられた地名とのことです。↑は、出口の池塘。ときおりプク、プクと気泡が吐き出されますが、小さすぎて写真では見えませんね。 至仏山を前に仰いで歩きながら、心の中で至仏山に向かって「じゃもんが〜んさん、何年かのうちにお邪魔しに参りますので、そのときはお手柔らかによろしくお願いします。」とご挨拶を繰り返していました。 |
至仏山 |
牛首から山の鼻に戻る道は、時間的にもいい時間なのか、歩いていらっしゃる方々の数が、それまでとは比べ物にならないくらいに増えました。この時間に尾瀬ヶ原を歩いてらっしゃるのは、今夜は尾瀬の山小屋に1泊かなぁ〜。至仏山にお邪魔するときは、尾瀬ヶ原の山小屋で1泊だなぁと、未来の至仏山への山歩きを思い描いたりしていました。 山の鼻から鳩待峠までは、下山ならぬ最後の山登り。散々歩いた後の鳩待峠までの登りは、結構、キツかったです。 |
がんばって歩いたご褒美の尾瀬名物の花豆ソフトクリーム400円→。すっごい美味しい♪ ちょっと強気な値段設定。 このときの鳩待峠の気温25度。想像以上に暑い山歩きでした。 |
花豆ソフトクリーム |
《参考 尾瀬ヶ原コースタイム》 鳩待峠…50分…山ノ鼻…40分…牛首…30分…ヨッピ橋…20分…竜宮…30分…牛首…40分…山ノ鼻…70分…鳩待峠 《自分の尾瀬ヶ原の記録》 鳩待峠…57分…山ノ鼻…61分…牛首…37分…ヨッピ橋…26分…竜宮…46分…牛首…28分…山ノ鼻…48分…鳩待峠 ※参考コースタイムの1.5倍を目安に計画しました。 ※持参品 お弁当(おにぎり) 水筒(湯) 500ml 緑茶飲料500mlペットボトル 1本 ビタミン飲料500mlペットボトル 1本 スポーツ飲料500mlペットボトル 1本 クリームパン 塩キャラメル のど飴 バナナ 木道歩きは、予想以上に足の裏に堪えました。足の裏を鍛えないと…。 |