ヴァチカン美術館 |
2009年10月
ヴァチカン美術館
ヴァチカン美術館は、2009年10月時点で、システィーナ礼拝堂をのぞいて写真撮影・ビデオ撮影可。ただし、フラッシュ禁止。
システィーナ礼拝堂は撮影が全面的に禁止ですのでご注意ください。
9時25分にヴァチカン美術館前に到着すると、入場待ちの個人観光客の長蛇の列ができていました。けれども、私たちは団体予約してあるので、ガイドさんについてすぐに入場できました。このへんが、ツアーの利点ですよね〜。
入ってすぐのところに、トイレやグッズの売店があるので、必要ならここで図録など購入してから見学できます。
ガイドさんを先頭に、ピーニョの中庭に出ました。システィーナ礼拝堂は内部でのガイドさんの説明が一切禁止されているので、この中庭に設置されているシスティーナ礼拝堂内部の作品のプレートで、ガイドさんの説明を受けてから、美術館内部に入ります。
ピーニョの中庭
「最後の晩餐」の図解
天井画の図解←がプレート。「最後の審判」や天井画などのプレートが、中庭の何か所かに設置されており、グループごとにそこで説明を受けています。
開館して1時間。それでも、かなりの人数の方々がここでプレートを見たり、休憩かな?日向ぼっこをされていました。
プレートの説明の後は、この中庭の説明。
ピーニョの中庭の名前の由来は、→写真の中央にある松ぼっくり。松ぼっくりがイタリア語ではピーニョと言うらしいです。
そして、ピーニョの中庭の中央にでんと置いてある球形の現代彫刻(?/左下の写真参照) この球形の物体の大きさと、サン・ピエトロ大聖堂のクーポラの上にある球形(右下の写真参照)の大きさがほぼ同じ大きさだそうです。
ピーニョの中庭
ピーニョの中庭
球形の物体
サン・ピエトロ大聖堂
クーポラ
左の写真の周囲にいる人間の大きさから球形の物体の大きさが推し量れると思います。そうすると、右の写真のクーポラ上部の球形が遠く離れると、小さく見えますが、実はそれなりに大きいのですね〜。
八角形の中庭から美術品見学開始。
必見の「ラオコーン」と「ベルヴェデーレのアポロ」です。この2作品の前には人だかりができていますので、すぐに分かります。
そこから動物の間を通ってミューズの間へ。
ラオコーン
ベルヴェデーレのアポロ
ベルヴェデーレのトルソミューズの間の中央にある「ベルヴェデーレのトルソ」。かなりの細マッチョ(笑)。
この辺りまでは、観光客はそれなりにバラけていたのですが、この先の円形の間、ギリシア十字の間と進むにつれて、すごい混雑になってきました。
進路は一方通行で、後戻りはできないということで、ガイドさんを見失わないように付いて行くのに、結構気を使いました。
こんなに混んでいるヴァチカン美術館は初めてで驚きました。なぜでしょう。これも、もしかしたら小説・映画効果?
大燭台のギャラリーの天井画
大燭台のギャラリーの天井画は華麗。好みです。
大燭台のギャラリー辺りからは、もう人ごみの流れにそって、ひたすら前に進むしかなくなりました。もう少し、ゆっくり歩きたかったな〜。
この美しい天井画の下は芋の子を洗う状態…。
タペストリーのギャラリー
タペストリーのギャラリーのタペストリーの主題は「キリストの一生」。タペストリー保護のため、照明が他の部屋より少々暗め。
地図のギャラリーの地図は古代ローマ帝国の勢力拡大の歴史が綴られています。
ローマや、今回のイタリア旅行でこれから訪れる都市を見つけたりして喜んだりしました。
地図のギャラリー
地図のギャラリーの天井画
地図のギャラリーの天井画も豪華。ヴァチカン美術館は展示作品だけでなく、建物自体が芸術品ですね。うっとり。
無原罪のマリアの間無原罪のマリアの間を通ってラファエロの間に向います。何だかこのマリアさまが可愛くて…。お衣装が全てブルーですね。
システィーナ礼拝堂に次ぐ見所だと勝手に思っているラファエロの間。ユリウス2世が自分の居間(4室)にラファエロにフレスコ画を描かせたので、この名が付いているのだそうです。
その中でも、メインは署名の間にある「アテネの学堂」。
アテネの学堂
アテネの学堂
↑の天を指差すプラトンはレオナルド・ダ・ヴィンチがモデルだそうです。左の写真のツーショットが2009年10月時点でのヴァチカン美術館の入場券の絵柄になっています。
最後は、ヴァチカン美術館最大のお目当てシスティーナ礼拝堂の見学。システィーナ礼拝堂内は、「最後の審判」や天井画を見上げて、佇む多くの方々で立錐の余地もありませんでした。システィーナ礼拝堂内部はフリー見学でしたので、場所をあちこち変えて、様々な角度から「最後の審判」と天井画を鑑賞しました。
ミケランジェロが心血を注いだ作品。ただ声もなく見上げるばかりです。圧巻。
システィーナ礼拝堂見学が終了して、ヴァチカン美術館見学も終了。9時45分から11時15分の1時間30分の見学でした。
今回は会えなかったけれど、いつかまた絵画館にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの「聖ヒエロニムス」に会いに訪れたい美術館です。