2006年7月
シャモニ・モンブラン → ベルン → シュピーツ → トゥーン湖遊覧 → インターラーケン
朝、目覚めてカーテンを開けるとモンブランに朝日が当たり始めていました。シャモニの朝は朝日に輝くモンブランを部屋から見る贅沢で始まりです。ん〜、幸せ。
シャモニの朝の街並み
荷物整理をして朝食前に朝の散歩です。ツアーの皆さんも散策でとてもよく出会いました。ちょっと出遅れていたみたいです。
街を歩くとホテル近くのパン屋さんからパンの焼けるよい香りが漂ってきています。朝の静かなシャモニの散策はシャモニに宿泊した者にだけ許される至福の時。シャモニはまた宿泊したい街です。
朝食の話題は深夜の騒ぎ。皆さんと「何だったのでしょう。」と首を捻っていると、朝、TVを見ていらした方が「W杯でフランスがブラジルに勝ったからみたいですよ。」なるほど納得。ここはフランス。フランスチームのサポーターさんの歓喜のお祭り騒ぎだったのですね。
何だかいいタイミングでフランスに宿泊していて縁遠くなっていたW杯が急に身近に感じられたひと時です。途中休憩のとき、エビアン1.5Lを1本購入、1.9SCH(約190円)です。0.5Lが1.6SCH(約160円)で、ツアーメンバーのお一人が「ほとんど容器代?!」とおっしゃっていたのが的を射ていたかも。(笑)
朝食後、出発までの寸暇を惜しんで更に今度は早朝とは反対方向へ散策。
シャモニでは2日続きの快晴でモンブランとすっかり仲良くなれてラッキーです。そしてそのモンブランともお別れのときが来てしまいました。また逢える日があるのでしょうか。
今日のバスはフランスのバス。シャモニはフランス、当然といえば当然。ドライバーさんもフランス人です。
8時にベルンに向けて出発です。本日はフランスからスイスへの国境通過。今日は、「ここが国境」なところがはっきりしていて、ドライバーさんが「日本人」というだけで他のチェックはなしで通過できました。
朝のモンブラン
シヨン城休憩後、パンフレット記載の予定にはなかったシヨン城前で写真ストップ。全然見られるとは思っていなかったので嬉しくてニコニコです。内部は現在は武器博物館になっているようなので、「バイロンに興味がなければ写真ストップで十分かな。」とは内部を見た事があり&バイロンに興味のないつるちゃんの言。この辺は行かれる方の趣味によりますね。
ここで時間を取ったのとドライバーさんがベルン市内に入って道を間違えた(ベルンは初めてでボーッと乗っていたのに間違えたのが歴然と判りました)ためか、バラ公園が忙しくなってしまいました。
11時10分バラ公園到着。
バラ公園は高台にあるので、バラを見るだけでなくベルン旧市街を見渡せるビュースポットとして有名。アーレ川に取り囲まれた旧市街の様子がよく判ります。…手前の植え込みの木をもう少し剪定していただけるともっとよく判りますね。どうにかならないでしょうか?公園管理者さま。
ベルンに来てこの場所に立つと、ヨーロッパの古都を訪ねている実感がようやく湧いてきました。夏のスイスでも、ハイキングばかりではなく中世の古都を巡ってみるのもgoodです。
バラ公園よりベルン旧市街をのぞむ
バラ公園バラ公園なのでバラもご紹介しないとですね。(笑)
バラはジュネーブ同様に見頃を過ぎていました。ジュネーブよりもまだ見頃に近かったかな。バラよりもハイキングをメインに考えて時期を決めたので仕方ないですね。
公園内は色とりどりのバラが咲いていて、カフェなどもあり、椅子に腰掛けてじっくり読書する方々や、走り回る子供たちなど、市民の憩いの場所にもなっているようです。
ベルン旧市街の展望や、たくさんのバラを楽しんでいるとあっと言う間に時間が過ぎ、すぐに集合の11時35分になってしまいました。この日は日曜日のため旧市街の商店街は軒並みお休み。よって旧市街は閑散としていて歩いているのは観光客ばかり?ちょっと寂しくウィンドーショッピングでした。
そしていよいよ旧市街散策です。クラシカルなトラムが走っていたので撮ってみました。クラシカルな車体が旧市街によくマッチしています。
「世界で最も魅力的な交通障害物」と言われている旧市街に点在する噴水も必見です。
時計塔と射手の噴水
旧市街を走るトラム
時計塔では12時にからくり時計が見られます。残念ながら12時の時報ぴったりに時計塔に到着したので到着=からくり終了でパタッとからくりたちの扉が閉まったときでした。(:_;) からくりを見るためには12時5分前には時計塔正面にスタンバイしてないとダメのようです。
ベルン旧市街
遠望の塔はベルンの大聖堂
大聖堂まで散策してそこで解散してフリータイム。再集合は30分後に時計塔です。フリータイムがあるとは思っていなかったのでどうしよう?と思ったところへ、つるちゃんが「大聖堂の塔にエレベーターで上れるから上ろう。」よし!のった!で塔への上り口へ行くと階段が…。階段を見た途端につるちゃんは廻れ右。つるちゃん、エレベーターがあるなんてガセネタどこで仕入れたの?
えむちゃんと私は初志貫徹で大聖堂に階段で上りました。この大聖堂の階段は上りと下りの階段が別々の階段になっており、手すりも付いていたので、シャルトルの大聖堂よりも上り下りともずっと楽でした。…楽でしたけど、上って下りたら、足がガクガクして膝が笑っていました。(笑)
塔上まで上るとベルン旧市街が一望できて見晴らしgoodです。旧市街の屋根の色と高さが揃っていて何だかため息が出るような調和を見せています。
高い所から街並みを眺めるのが好きなので、ここでとっても時間を取って楽しみ、ふと気づくと一緒に上ったツアーの皆さんは下りていました。
塔から下りて、時計塔に戻りながら、まだ見ていない噴水があったので写真に収めつつ、街をぶらぶら歩いて集合時刻ちょっと前に時計塔に到着。ここでつるちゃんとも合流。つるちゃんは→の写真の左端よりもう少し左手にある橋まで歩いて来たそうです。
ベルン大聖堂の塔よりベルン旧市街
中央は時計塔
ツェーリンガーの噴水再集合後、少々遅めの13時から昼食です。味は…まあまあ。ベルンの昼食で覚えているのは、パンが付いていなかったことです。ドイツ語圏では、食事にパンが付いていないことがあるようです。ベルン以外にも何箇所か食事にパンが付いていないことがありました。
昼食で一緒のテーブルに着いた一人参加の男性が「ただの通過点と思っていたけど、すごくいい街だ」とおっしゃっていたのが印象的。
←ベルンの街の名前の由来のクマの噴水。街を作った領主がこの地で捕らえた最初の獲物=クマ(ベア)からベルンと言う名になったとか。
趣向を凝らした噴水が街のあちこちにあるので、旧市街の噴水巡りとか面白そうですね。今回は、5つの噴水を見られました。いつかベルンで1日をゆっくり過ごせる旅ができたらと強く思いました。
この後の、トゥーン湖の湖上遊覧船の時間があるので、スケジュール的にベルンでの滞在時間が制約を受けてしまうのは仕方がありませんね。
のどかな湖畔や遠くの山々、湖水浴する方々。スイスでの湖上遊覧は本当に気持ちのよい時間でした。結局、ツアーメンバーの内、最後まで日向で景色を楽しんだのは、新婚さんのカップルとえむちゃんの3人だけでした。えむちゃん日干しになるかと思ったら、「水分、小まめに摂ってたから大丈夫」だそうです。ん〜、そういう問題?(笑)
ベルンから約1時間でシュピーツに到着。トゥーン湖遊覧の船の時間まで30分弱あるので、ここで15分のフリータイム。
船着場から街方向へ歩いて坂を少し上って城まで往復。城近辺からのトゥーン湖の眺めもロマンチックで素敵でした。
15時30分頃からのシュピーツからインターラーケンへは約1時間20分の湖上遊覧。晴天でぜ〜んぜん寒くありません。……というよりむしろ天気が良すぎて日差しが強すぎ、日向にいられず、日陰に避難して湖畔を眺めていました。
えむちゃんがさんさんと太陽の光を浴びながら、船の舳先の席で左右を見回して風景を楽しんでいるのを見て、日陰でボーッとしている私に添乗員さんが「あんなに左右を見回して日陰の席を探しているのですか?」いえいえ風景を楽しんでいますので、ご心配なく。
シュピーツの船着場にてトゥーン湖
17時少し前にインターラーケン到着後、お土産物屋さんでお買い物。お買い物後、集合時間まで少し時間があり、お店がおりよくインターラーケンの中央部にあるヘーエマッテ公園近くでしたので、ヘーエマッテ付近をぶらぶら散策です。
トゥーン湖畔の風景
トゥーン湖にて
他の遊覧船とすれ違う
トゥーン湖畔の湖水浴
ヘーエマッテにも、↓の観光用蒸気機関車型バスがあり、公園内を1周していました。2日続きで観光用蒸気機関車型バスを見て驚きと微笑ましさがあります。やはり観光客はこの手のもの、好きですものね☆ヘーエマッテから少し雲に顔を隠したユングフラウの姿が見えて、これでスイス3大名峰が全部見られた(モンブランからツェルマットが遠くに微かに見えたのを含めると…)ことになるのかな〜と笑いあってご機嫌です。ユングフラウ(乙女)には花がよく似合うのでお花越しに写真撮影して見ました。
ヘーエマッテにて
ヘーエマッテからユングフラウをのぞむ
本日の夕食は宿泊するホテルではないので、19時にロビーに集合して出発するまで1時間弱の時間があるのでウンターゼーン(旧市街)散策と洒落込む。
カジノ・クアザール
ヘーエマッテの近くにはカジノ・クアザールがあり、庭を散策するだけなら無料で入れるので、記念撮影です。カジノ・クアザールにもミニ花時計があって写真スポットになっているようです。
このカジノ・クアザールの裏手の山の上からは色とりどりのパラグライダーが飛び立っていて空中散歩していました。着地点はヘーエマッテです。ベルナー・オーバーラントの山々を見ながらの空の散歩は気持ちよさそうです。
お買い物タイム後、本日のホテルへ出発。ウンターゼーン(旧市街)のアーレ川沿いホテルの場所が判らず、バスの運転手さんウロウロしてしまいました。(笑)
ウンターゼーン散策と言いつつ、ホテル自体が既にウンターゼーンの中にあるので、2分も歩くと→のようなアーレ川にかかる屋根付きの堰に行きあったりして嬉しくなってしまいます。
ヴェスト駅から数分なのに、メインストリートであるバーンホフ通りから2本くらい入っただけで、歩いているのは地元の方とウンターゼーンのホテルに宿泊している方々、レストランに行く方々だけになり、驚くほど静かに散策できます。
そして更に少し歩くとウンターゼーン教会の前です。ウンターゼーン教会の前には、何か舞台のようなものが設えてあり、日本なら差し詰め盆踊り会場。スイスで盆踊りはないし、何かな〜?と考えて、ひらめいたのが“W杯のパブリック・ヴューイング”。いかがでしょうか?
ウンターゼーン(旧市街)
アーレ川にかかる堰
ウンターゼーン教会と観光博物館
←の写真は某ガイドブックに載っているのと同じアングルから撮ってみました。
インターラーケンは標高567m。シャモニは1036mなのでほぼ半分。その分、夕方になっても暑くて、18時過ぎの散歩にもかかわらず「暑い〜。暑い〜。」を連発していました。
ホテルに戻って一息つく間もなく夕食のレストランに向って出発。この日の夕食はホテルメトロポール18階のレストランにてスイス名物ミートフォンデュです。ホテルメトロポールはヘーエマッテの前なので、夕方寄ったお土産屋さんのご近所まで歩いて戻る感じです。夕食が終わって各自事由に散策しながらホテルまで戻るのが20時すぎ。やっとユングフラウが夕焼けに染まりだしたくらいです。
→の左の写真のお肉を右の写真の串にさしてお鍋の中に入れて程よく火が通ったら、左の写真の3種類のソースを付けて食べます。左の写真の下半分の何もないところには、フライドポテトが盛り付けられました。お肉はこれだけで十分満腹になりました。
暑い。しかし部屋に冷房はありません。部屋は2階でどうしたものか考えた末、窓が人が入れないくらいの隙間を開けてロックできることを発見してラッキー、それで眠ることにしました。
部屋はアーレ川に面したリバー・ビューのベランダ付き。ベランダからウンターゼーンをそぞろ歩く観光客の皆さんを見ることができます。ようやく暑さが落ち着いてきたのは21時30分を過ぎた頃。明日はいよいよ待望のベルナー・オーバーラントのハイキングです。朝が早いので、今夜は早く眠らなくては。