氷河特急の車窓から
アンデルマット 〜 サンモリッツ


2006年7月


 氷河特急(氷河急行)ツェルマット〜サンモリッツ間の半分強であるアンデルマット→サンモリッツ間に乗車。

アンデルマット駅を出て少しのところ

 アンデルマット駅を出発してしばらくするとアルペンローゼの大群落が見えてきた。すっごい!←のピンクに見えるのが全てアルペンローゼ。
 天気がよかったらもっと綺麗な色だったかもしれないけれど、あいにくの曇天なためこのような発色で見えた。

 氷河特急(氷河急行)と言いつつスピードは30km/hくらいの氷河“鈍行”なので車窓からの風景はゆっくり楽しめたりする。
 三大名峰と氷河特急乗車はごく一般的なスイスのツアーの売りなので、この時期乗車するツアーが多いのは至極当たり前で、弾き飛ばされてしまった我らのツアーは、臨時列車の氷河特急に乗車することとなった。そのため、ツェルマット出発の時間がメッチャ早くて、帰国日でもないのに朝食がBOX弁当になってしまったのだった。(:_;)
 臨時の氷河特急になってしまったので混雑しているのかと思いきや、アンデルマットで3つのツアーが下車して乗車したのは2グループ。全線走破が1グループあったので、アンデルマットを出発した時点で、グループ客は3つのみ。
 私たちが乗車した車両は私たちのグループのみだったので、最初は指定された席に座ったけれど、乗ってこないのを確認して好きなところに座った。朝が早かったけど、この点はラッキーだったな♪

オーバーアルプパスヘーエ湖
氷河特急の最高地点


ディセンティスの修道院

 ディセンティス駅前にある大修道院。駅舎が邪魔をして停車中には修道院が見えなくて、動き出してからようやく見えてきた。

 車両内で好きな席に移ったけど、さすがに他の車両には行かなかったから〜。

 この時点で後方の車両に乗車していたので、前方の車両だったら、停車中でも駅舎に遮られずに修道院が見られたかも。(あくまで推測)
 歴史のある修道院らしいので内部がどうなっているのか興味あるな。
 スピードの鈍行さに輪をかけて臨時列車の悲しさで停車駅が多いし停車時間も長いし〜。止まる駅と止まらない駅が半々くらいかなぁ。

ライヒェナウ近辺


オーバーシュタイン城

 の〜んぴりとゆ〜ったりと氷河特急は進む。車内の時間も進む。車窓から ↑ のような風景を楽しみつつおやつを食べたりしているうちにクール駅に到着。
 クール駅でお弁当を積み込むとき、お弁当の配送の人が全然違う車両の方に行ってしまって受け渡しに失敗。1度動き出してしまったがクール駅に戻って、無事にお弁当の受け渡しに成功して昼食をゲットできた。

 1度動き出した氷河特急がクール駅に戻り、ややしばらく停車していたのは、クール駅でスイッチバックして進行方向が逆になるためか、臨時列車だったためかは不明。
 多分、臨時列車だったからでしょう。きっとそうに違いない。
 クール駅でスイッチバックして進行方向が逆になったため、私たちが乗車している車両は前方の車両になってしまった。

 あ?あれ〜?

 そうこうしている間にもランドヴァッサー橋は近づいてくる。車掌さんが廻ってきて、「窓から手や顔を出さないように」みたいな注意を英語でして去って行った。
 車掌さんが通り過ぎてから10数分後、ランドヴァッサー橋通過。

 今か今かと待っている時間が長かった割りに、通過に要した時間はほんの数秒。もう、ほんの一瞬だった。

 祭りの後よろしく脱力して、サンモリッツまで席でくつろぎまくる。

 氷河特急乗車中、このランドヴァッサー橋通過前後だけ、晴れ間が見えていたのは、ツアーメンバーの中においでになるはずの晴れ女さん・晴れ男さんの執念のようなものを感じた。(笑)

ランドヴァッサー橋

 アンデルマット乗車10時27分、サンモリッツ到着16時。定刻の氷河特急よりも1時間も乗車時間が長い約5時間30分の氷河特急の旅だった。
 そうかぁ、5時間30分も乗ってたんだ。そんなに長かったなんて感じなかったな。やはり車窓からの風景が変化に富んでいて見てて楽しかったからでしょう。