ハイキング 3
ローテンボーデン 〜 リッフェルベルク


2006年7月


 ハイキング3日目。本日も晴天。(*^^*) 絶対にツアーの皆さんの中に、強力な晴れ男さん・晴れ女さんがいらっしゃるに違いない。(確信)

 ゴルナーグラート(Gornergrat)から登山列車で1駅下ったローテンボーデン(Rotenborden/標高2815m)から登山列車で考えるなら1駅下ったところにあるリッフェルベルク(Riffelberg/標高2582m)までの標高差233mの下り約2.2kmのコース。


ローテンボーデン(Rotenborden)駅
駅舎の影で休む羊さんたち
 ゴルナーグラートの展望台では必要だった上着もここではいらなくなっており、またしてもリュック行き。

 本当に、今回は天候に恵まれてます。

 マッターホルンでのハイキングガイドさんは綺麗に日焼けしたイケメン男性。(笑)

 ローテンボーデン(Rotenborden)駅前でストレッチ運動してから、早々にハイキング開始。
 同じ登山列車を降りたツアーの中で、先頭をきってハイキングコースに歩みでる。その最初に見えるのは、→ のマッターホルンの姿。

 最初はちょっと足元に気をつけましょう。

 他のツアーのハイキングガイドさんがお花の説明をしてるのを尻目にどんどん進んで行く私たちのハイキングガイドさん。男性は花にあまり興味がないのかなぁと少々心を残して後について行く。“ハイキングガイドさんの心ツアー客知らず。”

ローテンボーデン(Rotenborden)駅前の
ハイキングコースのスタート地点から

 ← こういう雪山を見ながら黙々と歩いて行く。標高が今までのハイキングコースの中で最も高く、2500m以上のところを歩くので、高山病にならないようにするために

「走る、大声を出す、暴れる」

はご法度。(by添乗員さん)

 なので、遅れても走るわけにはいかないと自戒してひたすら歩く。

 花が足元に咲いてるけど〜足は止めない。
 
 このハイキングコースのみならず、マッターホルン観光の超目玉である“逆さマッターホルン”を映すリッフェルゼーに到着。

 その湖面には!見事な逆さマッターホルンがあるではないか!やったね!(^^)!

 時間的には10時なるかならないか。朝方の風のないときしか逆さマッターホルンが見られないので、ハイキングガイドさんは急いでいたのだ。

 ハイキングガイドさん、すみません。そのお優しいお心に思い至らなかった浅慮をお許しくださいm(_ _)m 本当に感謝しております。ありがとうございました。m(_ _)m

リッフェルゼーの湖面に映る逆さマッターホルン

 このとき個人観光客数名のみで他のツアー客がいなかったので、本当に静かに思うまま逆さマッターホルンを堪能することができた。

 私たちがここで思う存分写真を撮ったりして楽しんでいてしばらくすると、次のツアーが来たので、心行くまで楽しんでいた私たちは、思い残すことなく少し先にある小さな湖に向う。こちらの小さな湖も逆さマッターホルンが見られる湖として有名で、リッフェルゼーよりも岩場に囲まれている分、逆さマッターホルンが見られる確率が高いと言われている湖だ。

 “逆さマッターホルンを見る”目的が達成できたので、この先は花の説明を聞きながら花の写真を撮りながらのハイキングとなった。(*^^*)
 リッフェルゼーから花の写真を撮りながら10分ほどでもう1つの湖に到着。するともう風が吹き初めていて湖面が波立ち、ここでは逆さマッターホルンは見られなかった。本当に10分くらいで見られる見られないが違ってしまうのね〜。山は奥深い。

 代わりと言っては何だけど、湖のすぐ横の岩場に大きなシュタインボック(?)がいた。右上 ↑の写真は超望遠で撮影したので、かなりピントがぶれてる。それでも何となく判るでしょう。判って。
 こんなに大きな鹿に出会えるのは珍しいそうだ。(byハイキングガイドさん)
 進行方向の正面やや斜め左に常にマッターホルンの姿を見ながらのコース。

 山の姿と名前が一致しない山オンチの私でもその姿は一目で判るほど、超有名なマッターホルン。
 けれども恥ずかしがり屋さんなのか、いつも顔を雲で少しだけ隠している。顔をしっかり見せてくれないかなぁ。(笑)

 コースを進んで行くと、少しずつ見える角度が変わってくる。
 高山植物は1週間で激変するので1週間違うと印象が違うそうだ。このとき歩いていた付近の白い小さい花はこの2〜3日で一気に咲き始めたとかハイキングガイドさんがお話ししてくれるのを聞きながら歩く。
 その年の天候によって、同じ頃に行っても全く景色は違うのだろうな。
 ハイキングコースと周囲の風景。

 “マッターホルン周辺はイタリアとの国境なので、山越えで国境越えできる”とか、“マッターホルン登山はこのハイキングしている時間(am10時30分頃)にある程度の所まで登っていないと登山ガイドさんが登れないと判断して下山させる”とか、マッターホルン周辺の登山についてのエピソードのお話しもあった。

 ハイキングガイドさん自身、このとき見えていた山のどれかに昨年登頂して(どれだか忘れた(^^;))、山の頂上は人が数人がやっと立てるスペースしかなかったそうだ。
 ハイキングも楽しかったけど、そういうエピソードを聞くのも楽しかった。

 ツアーのメンバーの中に母娘さんがいらした。そのお母さまがおもむろにカメラを娘さんに渡されて、「ハイキングガイドさんと一緒の写真を撮って」と頼まれると、「私とじゃないのね」と娘さんが返された。周囲のツアーメンバーはこのやり取りに大爆笑。ふっふっふ。娘さんよりイケメンのハイキングガイドさんと一緒の方が旅の想い出になるってことか。(笑)
 標高が高いせいか、草原もお花畑というよりも、あちこちに花が咲いている。という感じで密集して咲いている印象がない。ま〜、あくまで私の印象なので当てにならないが…。(^^;)

 はい。マッターホルンです。少〜し角度が違ったような気が…気のせい?
 それとも、ハイキングコースを歩き進んでいるので、変わっているのは周囲の景色だけ?

 相変わらず顔を隠したままのマッターホルン。今日は素顔を見せてくれないのかなぁ。
 リッフェルベルク駅に到着。ここでハイキングガイドさんとはお別れ。お世話になりました。逆さマッターホルンが見られて嬉しいです。m(_ _)m

 ちなみにハイキングガイドさんはこれから別のツアーを率いて次のハイキングをなさるとか。ハイシーズンですからね〜。働く働く。(笑)
 ここでちょっと早め(am11時)のお昼ご飯タイム。1時間もあるので、ゆっくり景色を堪能しながら食べられるわ。(*^^*)
 朝食が7時だったので、早めでも大丈夫。お腹ペコペコ。

 今日もおにぎり弁当。パンフレットには単にお弁当とだけあったので、てっきりサンドイッチなどのお弁当だとばかり思っていたら、Hotel Sonneさんのおにぎり弁当を用意してくれた。ありがとう。>旅行会社
 お弁当の内容は、おにぎり3つ、漬物1つ、りんご1個、エビアンの300mlペットボトル1本、クッキー1種、キャンディやチョコ少し。

 おにぎりは、お“にぎり”というよりは、コンビニのおにぎりのビニール状の包みにご飯を詰めてみました〜、みたいな感じでふんわり入っている。おそらく日本人が作ったものではないので、致し方ないか。あ、味は普通のおにぎり。おにぎりは3つペロッと食べてしまった。(^^)v
 リッフェルベルク駅のこの景色が見られる岩の上に腰掛けておにぎりを頬張る。

 このマッターホルンviewの最高のおかずとともに、ゆっくり時間をかけておにぎりを食べる。りんごが小さくても固めでシャキシャキしてておいしいの。幸せ。

 食べてたら、近くの道を行く日本人観光客の「あ、おにぎりのお弁当があるんだ。」の声が聞こえてきた。(笑)
 ロテンボーデンからリッフェルベルクのコースは逆さマッターホルンを超目玉としているように、山を見ながらハイキングが主眼で、お花畑(は〜と)にはあまり期待しすぎない方がいいかもしれない。

 Hotel Sonneさんでは、おにぎり弁当の予約販売を受け付けているそうです。ツェルマット日本語インフォメーションセンターさまのHPで申込の詳細が紹介されてます。