21話 わが名はフォロン

 降伏を要求するグラドスの威嚇攻撃でニューヨークは壊滅,アメリカ全土に戒厳令が敷かれた。その様子をテレビで見ていたエリザベスは,突然現れた軍の関係者によって再びエドワーズ空軍基地へ連れ戻された。故郷に帰る途中のアーサーも同様であった。一方,基地ではレイ以外の何者かの存在に気がついたエイジが自らレイズナーに乗りこみ,コンソールに銃を向けた。「このコクピットは僕の世界だ。お前はその外に存在する。なのに呼びかけにも応じようとしない。」弾き金を引くエイジ。「一発目!」「二発目!」レイには理解しがたい行動であった。「行動理解不能・・・ 行動理解不能・・・」
 さらに弾き金を引こうとした時,レイに変わってフォロンが現れた。フォロンは父の託した「グラドス創世の秘密」と語る。父のメッセージをテレビを通じて伝えようとするが,グラドスへの降伏を勧めた途端,兵士に撃たれてしまう。当たり前である。エイジはレイズナーで脱出,グレスコとの謁見を求めグラドスの母艦へ向かう。