D.26年8月


 1日:ヴァルファ シンラギ 対陣終了

 テラ河国境線を挟んで対陣を続けていた傭兵騎士団ヴァルファバラハリアンとシンラギククルフォンは、1日未明、両軍とも国境線より撤退した。ヴァルファはダナンへ撤収し、今後の動向が注目される。


 2日:プロキア ドルファン援護を表明

 プロキアのヘルシオ公は、ドルファン王室に対し、今後1年間、ヴァルファバラハリアンを牽制し、ドルファンを援護するという内容も親書を送った。これを受けて、王室からも感謝の意を表す返書が、ヘルシオ公宛に送られた。


 4日:ガリレア博士 ベンヒル賞受賞

 現在スィーズランドのリーデン学術院で研究を行っている邦人ガリレア・ガリネシス博士が、4日、ベンヒル賞を受賞した。

 ベンヒル賞は、新分野を開拓した研究者に贈られるもので、今回は博士の積年の化学分野開拓を称えたもの。


 5日:採掘現場で落盤

 5日午前、燐光石を採掘する坑道で、落盤事故が発生。4人が死亡、重軽傷者12名を出す惨事となった。

 事故が起きたのはカミツレ地区第28採掘区42番坑道で、以前より落盤の危険性か指摘されていた。


 7日:文化部 軍部の立案書を即日却下

 文化部は、軍部より提出されたカミツレ地区遺跡区における演習場の建設立案書を即日却下した。

 文化部は文化遺産の保全を絶対意見とし各種の開発に足止めを課している。


10日:ピクシス家に女児誕生

 10日午後、アルダナル・ピクシス卿とエラリス婦人の間に女児が誕生した。

 王室会議の筆頭であるピクシス家でのご生誕とあって、祝賀客も多数訪れた。


11日:南洋圏 オースチンで大地震

 11日、南洋圏オセアニア地方オースチンで、大地震が発生し、数千人が死亡した模様。


12日:王女行方不明騒ぎ

 12日午前、軍部によって発令された非常召集は、王女捜索であった事が同日夕刻になって判明した。

 王女は無事保護に至り事なきを得たが、この不審事に対し、王室から詳しいコメントはなかった。


14日:ヴァン=トルキアで王位継承問題

 14日未明、ヴァン=トルキア王国国王アイン・ヘレニガム14世が崩御された。

 これによりトルキア大帝国時代より続くヘレニガム家の直系は途絶えた事となり、傍系のアレイス家とクルニガム家による王位継承問題は深刻化すると見られる。


15日:各地で薬草の特売会

 動植物の日である15日、各地で薬草の特売会が行われた。

 1年で最も効能のある日として、例年盛況となる特売会だが、今年は晴天に恵まれたせいか、薬草を求める人の数は昨年以上であった。


16日:シベリア大使来訪

 シベリア大使イワン・キルギスキー卿が16日、来訪した。

 キルギスキー大使の目的はドルファンが拒否し続けている燐光石の輸入自由化にあり、今回オーリマン卿がどう対応するかが注目されている。


17日:シベリア交易一部自由化へ

 キルギスキー卿との対談が行われた17日、オーリマン卿は、燐光石の輸入は行えないが、鉄鉱・石炭の二品目に関しては自由化の方向性を検討するという善処案で、会談を締めくくった。


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