ナイト「ふう〜、クレア〜」
それが俺の戦場での第一声だった。
ピコ「まったく、戦場のまっただ中で何を言ってるのよ」
彼女はピコという。…いつのまにか僕の側にいた妖精。
多分、姿が見えていたら10人中8人が振り向く程のプリチーガールなのだろう。
しかし…。
これがまた性格が悪く、俺が何をするにもいつも文句を言う(まぁ、ありがたいんだけどね)。
ナイト「いいじゃないか。あの美しさは罪なのさ〜♪」
ピコ「何を訳の分からんことを、この男は…」
ナイト「それにしても珍しいね、戦場にもついてくるなんて」
ピコ「あ…あんたが心配なのよ」
ナイト「ふーん」
ザコの方々「てめー、何一人で喋ってやがんだ。なめてんのか〜!」
そう、実は俺は向かって来る敵を薙ぎ倒しながら談笑していたのだ。
〜ココハセンジョウ…〜
俺ことナイト(本当はこんな名前ではない)は、自分で言うのも何だが、
かなりの剣術の使い手で「常勝無敗」の異名を持っている。
だから俺を討ち取って手柄にしようという輩は少なくない。
実際、今も数十人に囲まれている。
その中で談笑していたのだからあちらのザコの方々は不快に思ったことであろう。
ザコの方々「ふざけるのもいい加減にしろ〜〜〜〜!」
(あらら、半分泣いちゃってるよ)
ピコ「真面目に戦った方がいいんじゃない?」
ナイト「けどな、真面目に戦うとちょっとかわいそうだろう?」
ピコ「それもそうねぇ〜♪」
(やっぱ、こいつ性格悪りい)
不適な笑顔を目にして改めてそう思う俺だった。
〜7分後〜
ナイト「どうやらあらかた片づいたようだ」
ピコ「あらら!!いつの間に」
ナイト「それだけ俺が強いということさ。
さぁ、今行きますよ…。麗わしのクレア様の元に〜♪」
ピコ「ハァ、これだからクレア馬鹿は…」
ん!!向こうから声が聞こえる。どうやら一騎打ちの呼びかけの様だ。
バルドー「俺の名は不動のボランキオ!!」
(名じゃなくて異名じゃん)
俺の秘かなツッコミもむなしく響く。
バルドー「俺と戦う奴は出て来〜い!」
ピコ「どうする?」
ナイト「う〜ん、この体はクレアさんのものだからなぁ〜。むやみに傷付ける訳にもいかんのだよ、ワトソン君。」
ピコ「…行ってこい!(−−)###」
あぁ〜、冗談だったのに怒ってるぅぅぅ〜!
しゃあねえなぁ〜、全く連れて来るんじゃなかったよ…
ナイト「我の名はナイト!!八騎将の一人とお見受けした。私の方が勝負を申し込みたい、いざ勝負!!」
バルドー「ほう!!礼儀も腕前も申し分なし、光栄に思うぞ」
奴はあんな事を言っていたが、実は…
(うをぉぉぉ、俺ってかっちょえぇ!これでクレアさんも…グフフフフ)
などと思っていたりする(^^;)
しかし、今までの奴とはケタが違う程に奴は強かった。
ナイト「気合いを込め直さないと……勝てないな」
バルドー「ふふふ、おもしろいぞ。良い相手に巡り逢えた」
〜しばしの撃ち合い〜
回りも息を飲む程に凄まじい闘い。
ある者はこの闘いを見て武器を捨てる者、またある者はこの闘いを見てご飯を食べている者もいた。
そして勝負の時は来た。
不意に奴は僅かなスキを見せる。
俺は「今だ!!」と言わんばかりに奴の懐に飛び込んだ。
バルドー「し、しまった!!」
シュウゥゥゥ!
まるでホースから水が出るように血が吹き出した。
そう、勝負は決したのだ。
その瞬間は、回りから見ればまさに刹那であろう。
バルドー「み、見事ナリ!!」
バルドーはそのまま地に伏せる。
ナイト「……」
俺はそのまま背を向けドルファンに向けて歩いて行った
いや、「クレアの元へ」と言った方が正しいであろう。
ナイト「クレアしゃあぁぁ〜ん」
ピコ「あ〜あ、雰囲気ぶち壊し……」
すいません。
初心者なものでメチャクチャですね。
なんか続きそうな終わり方だけど、これで終りです。
だから勘弁して下さいね。
うぅ〜ん、SSは難しいです(^^;)