「ライズ もう使い物にならないから帰れ。オルカディアまで送る」
「え…いまなんて?」
「聞こえなかったのか? もう使い物にならないから帰れ」
「そう、あなたはそういう人だったのね」
バタン
見慣れた部屋。
見飽きた景色。
出てきたときのまま。
ため息をついて、ふと窓の隙間をのぞく。
ゼルダが、わたしのかわりの子をつれて街を出る。なんとなくそれを追った目が滲む。
私は必要ないのね。
一度でも止めてくれたら帰ってもよかったのに。
止めてほしかった。
殺してやる。
そうよ、まだ私の所には中止の連絡がきてないもの。
始めの任務通りゼルダを殺す。それがO2としての私。
ほんとうは…
ゼルダが任務を終えてオルカディアに戻ってきた彼の横にいたのは本当は私だったはず…。
何をバカな。
レイピアを強くにぎり彼らのあとをつける。
オルカディア城の入り口まできたときゼルダを呼び止める。
「あなたには死んでもらうわ」
「…それは私念もはいっているのか?」
「あなたには関係ないことよ。やあ!」
カキーン
耳障りな音…