1話のとーじょー人物
コナー…オルカディアの近衛副団長
「ちょー魔法都市オルカディア」
看板にはカラフルな字でそうかかれている。
は? おいおい、オレは王都オルカディアにむかってたんだぞ?
任務から帰還したおれ、コナーが入ったはずのオルカディアはいつから魔法都市になったんだ?
看板の裏には奇妙なものばっか売ってる商店街が立ち並び、その奥には悪趣味な城が建っている。
いみわかんねえ……
ため息をついてると、少女がこっちを驚いて見ているのに気が付いた。
「なにやってるの?君!!早く隠れなよ!!」
ショートカットな彼女は、ずばりオルカディアの城下町の少女ハンナにそっくりだ。
「お…おい。ハンナ?」
「は?僕の名前なんでしってんの?まあいいや、ついてきて!」
ハンナっぽい彼女はどんどん入り組んだ道に、裏通りに入ってく。
「こっち!」
うう…かなり早いな……。ハアハア……なんか息が…。
「だめだ…ハンナ…待ってく…れ」
「きみ!!どうしたの、君!!」
…ハンナの声が…だんだん……とおく…な…る……
魔法都市の地下牢。
ピチャピチャ…
雨漏りの音…
ずいぶんここに入ってから立った
フフ。死刑はいつなのかしら?
まあいいわ…どうせこんな命いらないのだし、この独房をぬけ出そうなんて考えてないし、まあもしぬけ出すのなら死刑の日ね。
無実の罪…と言い張るのもめんどくさいし…状況は変わらないだろうし…
そんなことを考えていた時隣の独房に新入りが来た。
「やめてください!!離して!わたし何にもしてません」
どこかで聞いた声…確か…
「キャー」
ソフィアとかいう人だったわね。
「ぐす…ぐす…」
隣のソフィアはないているようだ。だがそのうち、
「はあはあ…くるしい」
この魔法都市オルカディアでは罪人・または認められない者は魔法という力を奪われ呼吸困難に陥る。
ま、もっとも私は訓練したから大丈夫だけど。
「息が…ハア…苦しい」
ソフィアとかいう子が死のうが死にまいが関係ないが、隣に死人がいるというのはいい気がしない。
「これを使いなさい」
隣の独房とつながっている壁の穴から魔法球をわたす。
「これは?…魔法…球……?ハアハア」
「早く使わないと、あなた 死ぬわよ…」