第2話「手紙と愛情」


 仕事と言うのは用心棒だった。あまり気の進むものではないにしても急なことだっただけに仕方がなかった。

「なぜ俺がこんなことを」

 呟いてみても現実は変わらないのだからこの際割り切ることにした。

 さて、この国に来てから3ヶ月が経過している訳だが、セーラとの連絡が途絶えるどころかむしろ返って頻繁になっている。なぜならば、2週間に一度くらいのペースで手紙が来る程であった。マメなお嬢さんと言えばそれまでだが、彼女の愛情の深さがよく解る時であった。もちろん、彼女の手紙は不器用ながらも頑張っている様子が綴られていてなんとも言えないものがある。

 しかしそれだけでは無い。シロウにとって有り難いのは、執事のおじいさんの手紙である。この手紙には現在のドルファン王国内の情勢を正確に伝えているこの手紙は、商人からの情報よりもはるかに信用できるものだった。

 しかし悲しいかな、彼女が側にいないことの寂しさはどうにもならないものだった。


後書き

 

 さて、この企画も軌道に乗り正直ホッとしている私です。

 しっかし、やっぱりつーかなんつーかライズ多いっスねー!私の予想以上に集中してますねー。

 私としてはもっとバラついてほしいなーってのが本音です。

 ちなみにこの企画を思い付いた経路は、このお話が終わってからの総後書きで書かせていただきます。


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