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NPCにも感情を&社会戦



へい、ボーイ&ガール。今日も特務実習をこなしてるかな?
なに? もう強くなりすぎて特務実習が面白くない?
戦闘になってもすぐに勝ってしまう?

おーけいおーけい。
そんな君たちのために用意したルールがある。
もう心配は無用だ。高レベル技能同士の不毛な闘いももはや昨日のこと。明日からは派手に、そしてクールに戦い抜こうぜ。

1、敵NPCにも感情を。

「貴方の為だったら、俺は死ねる」 ―蔵木 一武

 エキストラが強すぎて敵NPCの強さに困ってはいませんか?
 エキストラ全員が強いのであれば問題ありません。こちらも技能を同じくらい上昇させればいいのです。
 しかし、それでは弱いエキストラの立場がありません。こちらの一撃で瞬殺してしまう可能性があるのですから。
 結局、《託卵者》や秘密結社のエージェントが弱いまま、セッションを開始してはいませんか?
 そんなときに有効なのがおなじみ、感情ルールです。
 セッション中、強いエキストラに対して憎しみを抱く。友情を結んでおき、実は自分を狙ってるとしって激昂する。…などなど。
 秘密結社のエージェントならば文武省に対する憎しみや組織に対する忠誠、と言う手段も有ります。こちらの場合、微妙な匙加減が必要ですが(大抵の組織は文武省のことを歯牙にかけていません)。
 こうすることにより、敵の技能が飛躍的に上昇します。
 もっとも、エキストラも感情ルールを使える為、不毛にならないように心がけていただきたいですけどね。

(例)
 Aに対して憎しみを抱く《託卵者》Bの攻撃に抗う為に、AはCに対する「友情」を使うと宣言しました。
 しかし、BはCに対しては危害を加えてない為、GMはAに対して激情判定をするように宣言しました。

 上記の例で。
 CはAに友情を持っています。このままだとAが危ないと感じたCは「友情」を使うと宣言しました。これにより、CはBに対して技能+友情で戦うことが可能となりました。

 2、社会戦
「学校と言うものは…一つの社会だ」

 ゴシップ技能などを駆使し、異質の存在―転校生たちを追い詰める為の戦い方です。これにより、《託卵者》はPCを優位に苛めることが可能となります。
 まず、自身には相応の感情があることが条件となります。(自分自身でゴシップを振ることも可能ですが、その場合は自分も不利になります)
 例えば、新聞部、クラス委員長、マドンナ、噂好きの食堂のおばちゃん、保険医、そして、女子高生。
 そして、ゴシップを振ります。この際、感情が1レベルあるごとにダイス目を+1D6ずつ増やすことが可能です。
 また、滑稽無灯な噂―転校生は化け物だ(必ずしも嘘ではないのですが)よりも事実に基づいた噂―帰宅していたら転校生にストーキングされた(調査のために必要だったのかもしれません)のほうが噂の広がりは良いです。内容に応じて+1〜+10の修正を与えましょう。

(例)
 エキストラAは《託卵者》と推測したBを尾行しました。しかし、運悪くBに見つかってしまいます。
 次の日、Bはこのことを噂好きの友人(3レベル相当)と食堂のおばちゃん(2レベル相当)にエキストラはストーカーではないか? と話し掛けました。これは事実に基づいたことなので、GMは+5点の修正を許可しました。また、Bはゴシップを1レベル持っています。Bが一般人であるなら7d6+【感】+5の値がエキストラを襲うこととなります。

 PCはこれについて対抗判定をしないといけません。交渉系技能の出番です。
 しかし、場面によって使えない技能が出てくるでしょう。(乱暴者と言う噂に対して恫喝は逆効果ですし、広がりすぎた噂に対しての説得は意味をなさないでしょう)
 また、このときの対抗判定にも感情レベル分、ダイスを増やすことが出来ます。
 しかし、学校に関係ない感情―特務高校の友人等―は無意味でしょう。
(「は? 北海道の俺に九州の学校をどーしろと?」)

(例)
 次の日、エキストラAが学校に来ると、クラスはAに関する噂で持ちきりでした。
 Aはエチケットにて否定することとしました。幸い、Aはエチケットを3レベル持っており、かつ、クラス委員長と友情を1レベル、結んでおりました。
 Aは6d6+【感】のダイスにて対抗判定をすることとなります。

 社会戦のダメージは疲労、もしくはEPPにきます。悪い噂を立てられると人間、疲れるものなのです。そして、やる気を失います。
 これは受け手が選択して構いません。なお、EPPは1以下にはなりませんので、その場合、強制的に疲労ダメージとなります。

(例)
 先の結果、Bの値は32、Aの値は27でした。AはEPPを選択しましたのでそちらにダメージが5点入ります。

 社会戦はシーンが変わるごとに行われます。早く元凶を断たない限り、エキストラに関する悪い噂は消えません。
 また、これは学校がある間のみですので、深夜の行動中ではダメージを受けません。

 選択ルール。
 【感】+ゴシップ(聞き耳でも可)判定で10以下が出た場合、エキストラはダメージを無効と出来ます。これはそのキャラクターが鈍感すぎて自分の噂に気付かなかったと言う状況となります。

 秘技によって回避が可能です。
 例えば「勇気のスペル」ではいかなる噂も回避できます。その場しのぎだったり、新たな噂が立ったりする可能性も有りますが「天空からの意思」は効果的でしょう。「はったり」「男の哀愁漂う背中」も効果ありです。
 GMが認めれば、秘技によって打消しや減少が起きても構わないでしょう。

 PCから社会戦を仕掛けた場合、判定は同じになりますが、効果は変わってくるでしょう。(一般人ならばEPPや疲労点はないので)
 GMは任意にその生徒が追い詰められていく様を表現しましょう。


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