第1話『初めての逆転』(中編) −横道−

裏セリフ集一覧に戻る

成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
矢張 政志…紺
裁判官…緑
亜内検事…茶
山野 星雄…紫


表セリフ集「初めての逆転」(中編)を見る (別ウィンドウで出ます)



(事件の当日、目撃したこと)
山: 『勧誘しておりましたら、とある
部屋から、男が出てきたんです。』(証言1)
『男はあわてていて、ドアを半開きに
したまま、行ってしまいました。』(証言2)
『おかしいと思いまして、私、部屋を
のぞいてみたんでございます。』(証言3)
『すると、なんと、女の人が
死んでいるじゃございませんか!』(証言4)
『私、腰が抜けてしまいまして。
怖くて、部屋に入れませんでした。』(証言5)
『私、すぐに警察を呼ぼうと
思ったんでございます。』(証言6)
『でも、彼女の部屋の電話は
通じませんでしたので、』(証言7)
『それで、近くの公衆電話から
通報いたしました。』(証言8)
『時間はハッキリ覚えております。
お昼すぎの、2時でした。』(証言9)
『逃げた男は、間違いなく、
そこにいる被告の方でございます。』(証言10)

(「証言1」をゆさぶる)
成: 部屋から男が出てくるなんて
めずらしいことでもないのに、
どうしてその男が
気になったんですか?
山: はあ‥‥。
なんか、妙なヒトだったんで
ございますよ。
怒っているような、それでいて
おびえているような‥‥。
まるで、殺人現場から逃げ出す
ハンニンみたいな感じで‥‥。
成: 証人! よけいなことは
言わないでください!
亜: ま。とにかく、
アヤシイ人物だった、と。
‥‥それで、どうなりましたかな?

(「証言2」をゆさぶる)
成: 半開き‥‥ですか。
山: ええもう、半開きでございます。
しばらく見ておりましても、
誰も閉めるようすがありません。
なんか不用心だな、と、
心配になりまして‥‥。
亜: なるほど。
それで、どうしましたか?

(「証言3」をゆさぶる)
成: なぜ、そんなことを?
山: だって、なにぶん半開きで
ございましたから。
のぞきたくなるのが
人情でございましょ?
山があれば、人は登ります。
それと同じことでございますよ。
亜: ああ、そりゃそうです。
誰だってのぞくでしょうね。
成: (なんかムリヤリ押し切られた
ような気がするけど‥‥)
亜: とにかく、部屋をのぞいた、と。
それで、どうなりましたか?

(「証言4」をゆさぶる)
成: 間違いなく、死んでいたんですか?
山: さ、さあ。
それはわかりませんけど‥‥。
でも、ピクリとも動かないし、
血もどくどく流れてましたから。
成: (なるほど‥‥致命傷
だったワケか‥‥)
わかりました。
それで、どうしましたか?

(「証言5」をゆさぶる)
成: では、部屋のものには、
いっさい手を触れていない‥‥?
山: そうですね、ハイ。
成: ‥‥わかりました。
それで、どうしましたか?

(「証言6」をゆさぶる)
成: ”思った”ということは、
行動には移さなかったわけですか!
亜: まあまあ。
落ち着いて証言を聞いてください。
あなたは電話をかけようと思った。
それで、どうなりましたか?

(「証言7」をゆさぶる)
成: 現場にあった電話が、
通じなかった‥‥?
山: ‥‥はあ。
さようでございますね、ハイ。
成: でも、あなたは部屋には
入らなかった、と‥‥?
山: ああ、そのことでございますか。
玄関のタナの上に、電話の
子機がありまして。
それを使ってみたんで
ございますが‥‥
亜: その子機が不通だった、
というわけですな。
‥‥それで、どうしましたか?

(「証言8」をゆさぶる)
成: なぜ、公衆電話を‥‥?
山: はあ。私、携帯電話を
持っておりませんし‥‥。
それに、時間帯のせいか、付近の
部屋の方々も、皆さん留守で‥‥。
成: ははあ。‥‥ところで、
通報した時間は‥‥?

(「証言9」をゆさぶる)
成: 午後2時!
間違いありませんか?
山: はい。
さようでございます。
成: (‥‥うーん、
妙に自信がありそうだな‥‥)
千: 午後2時‥‥?
なるほどくん。なんか
おかしくないかしら?
この証言とムジュンする証拠品を
つきつけてみましょう!

(「証言10」をゆさぶる)
成: ゼッタイ、間違いないですか!
山: ございませんとも。
ええもう、それは絶対に。
亜: 間違いありませんね?

(証言後の一言)
千: ‥‥証言はここまで。
この中のどこかに、決定的な
ムジュンが含まれているはずよ。
Rボタンで法廷記録を開いて、
それを見ながら証言を聞きなさい。
証拠品とのムジュンを見つけて、
つきつけてやりましょう!

(「間違った証拠品」をつきつける)
成: 今の発言は、この証拠品のデータと
ムジュンしています!
裁: ‥‥?
どこがですか?
特におかしいところはないが‥‥。
成: え。そうですか?
裁: 異議は認められません。
弁護人は、もっと慎重に
発言してください!

(ペナルティ)
成: (しまった!
失敗したみたいだ‥‥)

(「間違った証拠品」をつきつける・2)
成: 今の証人の発言は、
あきらかにヘンです!
裁: ‥‥‥‥。
残念だが、私にはヘンなところは
見あたりません。
‥‥やむを得ません。弁護人には
ペナルティを与えます。

(ペナルティ)
成: (うう。ぼくの
カン違いだったのか‥‥?)

(「間違った証拠品」をつきつける・3)
成: この証拠品は、今の証言の
ムジュンをハッキリ示しています!
裁: ‥‥その証拠品と今の発言が、
どう関係するのですかな?
成: ‥‥しませんかね、やっぱり。
裁: 全然しませんね。
弁護人。もっと、ちゃんと
考えてから発言するように。

(ペナルティ)
成: (‥‥裁判長の心証が
悪くなったみたいだ‥‥)

(「間違った証拠品」をつきつける・4)
成: 裁判長! 今の証人の発言を
どう思われますか!
裁: え‥‥。
どうと言われても‥‥。
成: あきらかに、その、ムジュン‥‥
してると‥‥思うんですけど‥‥。
裁: そんな顔で言われても
説得力に欠けた感じがしますね。
異議は却下します。

(ペナルティ)
成: (‥‥裁判長の心証が
悪くなったみたいだ‥‥)

「敗訴のパターン」
裁: そこまで!
本法廷は、これ以上の審議の
必要性を認めません。
弁護人の反証は、検察側の主張を
くつがえす力を持っていない!
被告、矢張 政志(話によって名前変更)に、
この場で判決を言い渡します。

(有罪判決)
裁: 被告人はこれより、その身柄を
司直に預けるものとし、
1ヶ月以内に、高等裁判所において
通常裁判を受けることとします。
では、本日はこれにて閉廷!

(ざわめきが起こる)
敗訴



(死体を発見した時間について)
山: 『死体を見つけたとき、時間が
聞こえてきたんでございます。』(証言1)
『あの音、時報みたいな感じで‥‥。
たぶん、テレビだったと思います。』(証言2)
『あ、でも、時報にしては、
2時間もズレていたんですよね?』(証言3)
『たぶん、被害者の方は、ビデオを
見ていたのではないでしょうか。』(証言4)
『その音を聞いたから、2時だったと
思い込んでしまったんでしょうね。』(証言5)
『どうも、ごメイワクを
おかけいたしました‥‥。』(証言6)

(「証言1」をゆさぶる)
成: ”聞こえた”‥‥?
”見た”わけじゃないんですか?
山: はい、おそらく‥‥。
とにかく、死体しか目に
入らなかったもので‥‥、
たぶん、時計を見るよゆうは
なかったと思います‥‥。
成: はあ‥‥。
でも、ちょっとヘンですね。
それならなぜ、”音”は
聞こえたんでしょう?
死体に気をとられていたのなら、
音も耳に入らないような気が‥‥。

(亜内検事「異議あり!」)
亜: 証人は、実際に音を
聞いているのです。
”聞こえなかったかも”という
ギロンには、意味がありません!
裁: ‥‥ふむう。
それはまあ、そのとおりですね。
証人は、証言をつづけてください。

(「証言2」をゆさぶる)
成: テレビ、ですか。
ラジオではなかった?
山: さ、さあ。
ラジオだったかもしれません。
亜: ちなみに、現場にラジオは
ありませんでした。
大型のテレビが1台、
あっただけです。
千: なるほどくん。
”テレビの時報を聞いた”
っていう証言‥‥、
私、ちょっと引っかかるわね‥‥。
亜: とにかく、山野さん。
現場で時報を聞いたわけですね?

(「証言3」をゆさぶる)
成: そのズレを
説明できるんですか!
裁: どうですか? 証人?

(「証言4」をゆさぶる)
成: ‥‥ビデオ、ですか?
山: ええ。それなら、時報にズレが
あっても、おかしくないでしょう?
成: ‥‥たしかに、そうですね‥‥。
千: なるほどくん。
問題は、もっと他に
あるんじゃないかしら‥‥。
裁: とにかく、あなたが現場で時刻を
聞いたのは、間違いないんですね?

(「証言5」をゆさぶる)
成: 2時という時間は、
本当に間違いないんですか?
山: ‥‥そうですね。
今でも耳に残っておりますよ。
裁: 亜内検事。この証言の
裏づけ捜査はしましたか?
亜: ‥‥すみません。
『時報を聞いた』という証言は、
私も今、初めて聞いたので‥‥。
山: もうしわけありません。今まで、
すっかり忘れておりまして‥‥。

(「証言6」をゆさぶる)
成: 気をつけてくださいよ!
(‥‥と、こんなところに
ゆさぶりをかけても意味ないな)

(証言後の一言)
千: ‥‥さあ、どこかヘンなところは
なかったかしら?



(<<時間を聞いた>>ことについて)
山: 『やっぱり、”聞いた”のではなく
”見た”んでした!』(証言1)
『現場には、置き時計が
あったじゃないですか。』(証言2)
『ほら、犯人が殴るときに
使った凶器ですよ。』(証言3)
『おそらく、あれで時間が
わかったんだと思います‥‥。』(証言4)

(「証言1」をゆさぶる)
成: ‥‥なんか、不自然な
カン違いですね。
山: はい。自分でも
そう思うんですけど‥‥。
でも、急に置き時計のことを
思い出しちゃったんですよ。
裁: ”置き時計”‥‥?

(「証言2」をゆさぶる)
成: ”置き時計”‥‥。
そんなものがあったんですか?
裁: ‥‥私も初耳ですね。

(「証言3」をゆさぶる)
成: 凶器‥‥ですか?
山: ええ。凶器の置き時計で
ございますよ。
‥‥シツレイですが、ちゃんと
話は聞いておられましたか?
成: (‥‥何か、引っかかるな‥‥)

(「証言4」をゆさぶる)
成: なんで最初から
そう証言しなかったんですか?
山: なぜか、
思い出せなかったんですよ‥‥。
自分でもよくわかりません。
もうしわけありませんでした。
亜: とにかく、現場で置き時計を
見た、ということですね。

(証言後の一言)
千: ‥‥さあ、ムジュンした部分を
探しましょう!



(裁「山野さんの証言に問題はないかね?」)

(「もうない」を選択)
成: そうですね。
現場に時計があったのなら、
問題はないと思います。
千: ちょ、ちょっと待って!
あの”時計”、
どう見たって”置物”じゃない。
あの証人は、あれが”時計”だって
知ってるはずがない!
なぜなら彼は、”現場の部屋には
入らなかった”と、
そう証言しているんだから!
成: ‥‥あっ!
そういえばそうですね。
裁: どうかしましたか、弁護人。
やはり、問題がある、と‥‥?
成: ‥‥は、はい!

(「成:その置物が時計だと〜」に合流)



(成「なぜ証人が時計のことを知っていたか?)

(「被害者と知り合いだったから」を選択)
成: 実は、証人は被害者と
知り合いだったのではないですか?
ズバリ、彼女の”パパ”たちの
1人だった! 違いますか?
山: ‥‥フン。
”ズバリ”と言われましてもねえ。
亜: 裁判長。
彼女の交友関係は、
すべてチェックしました。
そのリストの中に、山野 星雄の
名前はありません。
成: あれ。
そうでしたか‥‥。
裁: ”あれ”じゃないでしょう!
テキトーなことは言わないように。
成: わ、わかりました。
‥‥考えなおします。
(質問に戻る)



(成「山野さんが聞いたのはこの置き時計の
音だったのです。それを証明するには‥‥)

(「時計の電池を調べる」を選択)
成: その置き時計の
電池を調べればいいのです!
裁: 電池は‥‥ちゃんと入っている。
時計も動いているようですね。
‥‥どういうことですか?
弁護人。
成: つまり、時計は動いていた、
ということです!
亜: だから?
成: ‥‥‥‥‥‥
なんだか、しゃべっているうちに、
よくわからなくなってきました。
裁: 弁護人!
ここまで来て、そのオチは
ないでしょう。
ペナルティを与えます!
シッカリ考えるように!

(ペナルティ)
成: わ、わかりました。
とにかく!
(これは重要な問題だ!
よく、考えないとな‥‥)

(質問に戻る)

(「隣室の住人に聞き込みする」を選択)
成: 被害者の隣室の住人に、
聞き込みをすればいいのです!
裁: ‥‥聞き込み?
成: 事件のあったとき、誰かが
時計が鳴った音を聞いたはずです!
裁: なるほど‥‥。
どうですか、亜内検事?
亜: ‥‥聞き込みはすでに
やっております。
事件のあった頃、付近の部屋の
みなさんは留守でした。
しかし、もし彼らが時計の音を
聞いていたとしても、
その音を山野さんが聞いたか
どうかは、別の問題です。
裁: うーん‥‥。
そりゃあそうですね。
どうやら、違ったようですね。
弁護人!
‥‥ペナルティを与えます。

(ペナルティ)
成: す、すみません。
考え直します! でも、とにかく!
(これは重要な問題だ!
よく、考えないとな‥‥)
(質問に戻る)