成歩堂 龍一…黒 | |
綾里 千尋…赤 | |
綾里 真宵…青 | |
綾里 春美…黄緑 | |
糸鋸 圭介…黄土 | |
裁判長…緑 | |
ゴドー検事…薄橙 | |
華宮 霧緒…藤 | |
矢張 政志…紺 | |
星威岳 哀牙…紫 | |
天杉 優作…灰 | |
天杉 希華…桃 | |
亜内検事…茶 | |
裁判官…黄 |
霧: |
そのバッジのおかげ‥‥ なんですよね。 ‥‥今、私がこうして がんばっていられるのも。 |
成: | いや‥‥ちがいますよ。 |
真: |
『バッジじゃなくて、 このボクのおかげなんですよ!』 ‥‥と、こう言いたいワケだよね、 なるほどくんとしては。 |
成: | もっとちがうよ! |
霧: |
私、成歩堂さんたちに 何かお礼をしたいと思ったんです。 |
成: | それで、この秘宝展を‥‥? |
霧: |
ええ。成歩堂さんの助手の 真宵さんのふるさとを、 世間のみなさんに、広く 知っていただければ‥‥と思って。 |
成: |
(それはベツに、ぼくに対する お礼ではないような‥‥) |
真: |
だって<<成歩堂家・秘宝展>>なんか だれも見に来ないでしょ。 |
成: | ‥‥そりゃそうだな。 |
成: |
半年ぶりにお会いすると、 やはり見ちがえますね。 |
成: | そ、そうですか? |
霧: |
たくましくなったような 気がしますよ。 |
成: |
(そう言われてみると‥‥ 急にたくましく なったような気がしてきた) |
真: |
‥‥タンジュンだなあ、 なるほどくんは。 |
霧: |
半年前の事件で、やっと ふんぎりがついたんです。 今のシゴト、とっても 気に入ってるし‥‥ ホント、成歩堂さんの おかげですよね。 |
成: | そんなことないですよ! |
霧: | あと、おじょうちゃんもね。 |
春: | あ、ありがとうございます! |
真: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥どうせ、あたしの 居場所なんて‥‥ |
霧: |
ごご、ごめんなさい! みなさんのおかげです! |
成: |
(いなかったくせに、 ムチャ言うなよ‥‥) |
霧: |
すみません‥‥ムカシほど カオが広くないものですから。 特に参考になりそうなコトは お話しできませんわ。 |
真: |
お。あたしのあげた勾玉だ。 どう? 役に立ってるでしょ? |
成: |
そうだね。なにしろ、人の ココロのヒミツが見えるからね。 |
真: |
ええッ! そんなコトが できるんだ! |
成: |
‥‥真宵ちゃんがくれたんだぞ、 これ‥‥。 |
真: |
ま、そうだけど。勾玉に霊力を こめたのは、はみちゃんだからね。 あたし、それでナニができるか よく知らないんだよね。 |
成: | ‥‥たよりない家元だな‥‥。 |
真: |
今度、あたしにも見せてね。 ココロのヒミツ。 |
成: |
そんなに値打ちモノなの? このボロっちいツボが。 |
真: |
だって、タマシイ入りだよ! 綾里 供子さまの! |
成: |
売ったら、いくらぐらいに なるんだろう? |
真: |
”売る”‥‥? その発想はなかったなあ‥‥。 ちょっと、はみちゃん。 メモしといて。 ”お金のたまる方法、その109。 お宝を売りはらうべし” |
春: | ‥‥うりはらうべし、と。 |
成: |
(こんなツボ、買う人なんか いないと思うけどな‥‥) |
真: |
あたしも知らなかったよ、 こんなものがあったなんて。 |
成: |
”倉院流・分家の霊場から 借りてきた”って言ってたな。 |
真: |
全国に、たくさんあるんだよ。 倉院流霊媒道の修行場。 さみしい山奥に、ひっそりと。 いくつあるか知らないけど。 |
成: |
(‥‥さみしくなくちゃ ダメなのかな、修行場‥‥) |
真: | 写真うつり、よくないね。 |
成: | ‥‥‥‥! |
春: | 会話が終わってしまいましたね! |
真: |
あ、お姉ちゃん。 また、会いたいな‥‥。 |
春: |
千尋さま‥‥エラい弁護士さん だったのですよね? |
真: |
そうだよ。 なるほどくんの、お師匠さん。 |
春: |
なるほどくん。千尋さまに 負けないよう、修行するのですよ。 |
成: | う、うん。がんばるよ。 |
春: |
今度、わたくしといっしょに 滝に打たれましょうよ! |
成: |
(霊媒師の修行と いっしょにされてしまった) |
真: |
‥‥あたしも、もっと シッカリしないとね。 |
成: |
倉院流霊媒道・家元の ムスメだもんな。 |
真: |
そうだよ。‥‥それに、 お姉さんがわりだからね。 はみちゃんと、なるほどくんの。 |
成: | ぼ、ぼくもかよ。 |
真: | かわいいよねー、はみちゃん。 |
成: | そうだなあ。 |
真: |
あたしに似て、 おリコウさんだしね。 ”スエはハカセかダイジンか” ‥‥なーんて。 |
成: | (霊媒師じゃないのか‥‥?) |
真: |
かなりカンシャしてるよね、 なるほどくんに。 |
成: |
タイヘンだったからね。 あの事件は。 ぼくも彼女には カンシャしてるよ。 |
真: |
うう‥‥なんか ズルいなあ、なるほどくん。 今度、こっそり見てみようかな。 その事件の記録‥‥。 |
成: | ‥‥どうかな? これなんだけど。 |
真: | どうかな? はみちゃん。 |
春: |
いかがなものでしょう? なるほどくん。 |
成: | (特に手がかりはなし、と) |
成: |
‥‥どうかな? このヒトなんだけど。 |
真: | どうかな? はみちゃん。 |
春: |
いかがなものでしょう? なるほどくん。 |
成: |
(特に手がかりはなし、と) |
成: | ほら。弁護士のバッジです。 |
糸: |
まだ、そんなちっぽけな バッジにこだわってるッスか! やっぱり男は、 ダマって警察手帳ッス。 |
糸: |
‥‥じつはちょっぴり、 ミョーな気もするッス。 |
成: | なんですか? |
糸: |
これまで盗まれたモノは、 自分でも聞いたことがあるような、 名のなる美術品ばかり だったッス。 <<エマノンの涙>>とか、 <<ボンゴラの宝冠>>とか‥‥ |
真: |
<<倉院のツボ>>だって有名ですよ! ‥‥ね! はみちゃん! |
春: |
ええ! なにしろ、 わたくしも知っていますから! |
成: |
(どうやら、気まぐれな 怪人クンらしいな‥‥) |
糸: |
いッスか! 言っちゃダメッスよ。 エンブレムのコト。 |
成: |
この予告状‥‥警察には 届かないんですか? |
糸: |
ザンネンながら、いつも被害者の ところだけッス。 これまでの被害者は、警察に 助けを求めてきたッスが‥‥ |
真: |
‥‥今回は、 そうじゃなかったんですか? |
糸: |
ま、そッスな。 いッスか! もしアンタたちが 怪人の予告状を受け取ったら‥‥ ちゃんと、ワレワレに 届けるッスよ! |
成: | ‥‥はあ。 |
糸: | サエないカオッスな。 |
成: | ‥‥‥‥! |
真: |
持ち歩かないほうが いいんじゃないかな、それ。 |
成: | (ホントだな‥‥) |
糸: |
あ。‥‥綾里 千尋さんッスな。 キレイなヒト、だったッス。 |
真: |
え‥‥あの。知ってるんですか? お姉ちゃんのコト‥‥ |
糸: |
警察の関係者で、彼女のことを 知らない人間はいないッス。 ‥‥惜しいヒトをなくしたッス。 |
春: | いとのこ刑事さん‥‥ |
糸: |
な、泣いてなんかいねッス! ギンバエが目に入っただけッス! |
糸: |
自分は、ヤツの最初の犯行から コイツを追っかけてるッス。 |
真: | 負けつづけ、ってワケですか。 |
糸: |
‥‥ぐむむゥ。 高くジャンプするためには、 低くしゃがまなけりゃならねッス! 今日の、このクヤシサこそが! いつか、勝利へのカギになるッス! ‥‥と、自分に 言い聞かせる毎日ッス。 |
春: |
がんばってください! いとのこ刑事さん! |
糸: |
そう言ってくれるのは おじょうちゃんだけッス! |
成: |
(‥‥キノドクに、けっこう マイってるみたいだな) |
成: | あの‥‥これなんですけど。 |
糸: |
‥‥すまねッス。 ゆうべ、あんまり寝てないッスから アタマがはたらかないッス。 |
真: |
ぐっすり寝たら、アタマが はたらくみたいな言い方だね。 |
成: |
やめとけよ。 耳が悪いからいいものの、 もし聞こえてたら怒られるぞ。 |
糸: |
あの‥‥ ゼンブ聞こえてるッス。 |
成: |
あの‥‥ このヒトなんですけど‥‥ |
糸: |
‥‥すまねッス。 ゆうべ、あんまり寝てないッスから アタマがはたらかないッス。 |
真: |
ぐっすり寝たら、アタマが はたらくみたいな言い方だね。 |
成: |
やめとけよ。 耳が悪いからいいものの、 もし聞こえてたら怒られるぞ。 |
糸: |
あの‥‥ ゼンブ聞こえてるッス。 |