第2話『盗まれた逆転』探偵パート1日目(その1)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
ゴドー検事…薄橙
華宮 霧緒…藤
矢張 政志…紺
星威岳 哀牙…紫
天杉 優作…灰
天杉 希華…桃
亜内検事…茶
裁判官…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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午前1時をお知らせします。
ピッ‥‥ピッ‥‥ピッ‥‥
ポーン‥‥

刑事さん!
予告の時間をすぎましたぞ!
ふう‥‥どうやら、
宝石はブジだったようですな。

きっと、ワレワレの警備に恐れを
なしたッスね!

いちおう、金庫の中を
カクニンしてもらえますかな?


あああああああッ!
やられたッスウゥゥゥッ!
お‥‥オモテだッ! 警官隊!
探照灯をつけろおッ!

わははははははははははははは‥‥
‥‥ゴクロウだったねえ、諸君!
わははははははははははははは‥‥
それでは、諸君。シツレイするよ!
次の満月の夜‥‥また会おう!
わははははははははははははは‥‥
わーははははははははははは‥‥


9月11日 午後3時24分
成歩堂法律事務所

真: ね、ね、なるほどくん!
ちょっと聞いてよ!
ほらほら、トイレ掃除なんて
あと、あと!
成: ‥‥うるさいな。
何をハシャいでるんだよ。
真: ふふん。
このあたしに向かって、エラそうな
口をきけるのも、今日かぎりだよ!
成:‥‥?
真: あたしたち、
ついにビッグになれるかも!
成: ”ビッグ”‥‥?
真宵ちゃんと、ぼくが?
真: ナニ言ってるの、なるほどくん。
あたしと‥‥
はみちゃんに決まってるでしょ!
春: こんにちは。
おひさしぶりです、なるほどくん。
成: あ、春美ちゃん。よく来たね。
‥‥何かあったの?
春: ふふ。なるほどくん、
何も知らないのですね。
ほら、これですっ!
成: (なんだ、これ‥‥。ポスター?)
倉院の里(くらいんのさと)
‥‥って、あの?
真: そうだよ。
あたしと、はみちゃんのふるさと。
成: ”秘宝”‥‥なんて、あったっけ?
あんなイナカに。
真: ふっふっふっ‥‥
あたしたちをナメちゃダメだよ。
今夜、ゆっくり見せてあげるから。
成: こ、こんや‥‥?
春: <<倉院の里・ひほうてん>>は、
来週から始まるのですが‥‥
主催者のかたが、トクベツに
招待してくださったのです!
真: だからね。ちょっと今日は
オシャレしてきちゃった! どう?
成: (いつもと変わらない‥‥)
この子は、綾里 真宵
(あやさとまよい)ちゃん。
‥‥ぼくの師匠、
綾里 千尋さんのイモウトさんだ。
彼女と知り合ったのは‥‥
今から、2年前。
‥‥千尋さんが亡くなった、
ある事件がキッカケだった‥‥。
真: 今は、この法律事務所の
”影の所長”やってます!
成: ‥‥というのは、
世をしのぶ仮の姿で‥‥、
じつは、一人前の霊媒師をめざして
修行中の、とても怪しげな女の子。
真: ちょっと!
ナニよ”怪しげ”って!
成: そして、この子は綾里 春美
(あやさとはるみ)ちゃん。
真宵ちゃんのイトコで、
これまた霊媒師のタマゴだ。
春: ふつつかものですが、
よろしくおねがいいたします!
成: 2人のふるさと・倉院の里は、
倉院流霊媒道の総本山。
真宵ちゃんは、その倉院流霊媒道の
家元のムスメにあたるという。
‥‥冗談みたいなハナシだが、
決してそうじゃない。
ぼくはもう、何度もその
トンでもない霊媒のチカラを‥‥
真: ホラホラ、なるほどくん。
いいから、さっさと用意する!
春: もうわたくし、待ちきれません。
ひほうてん‥‥楽しみですっ!
成: (やれやれ。つきあうしか
ないみたいだな‥‥)

<<秘宝展のポスター>>のデータを
法廷記録にファイルした。


同日 午後7時18分
高菱屋 大展示場

成: (”高菱屋(たかびしや)百貨店”
街でイチバンの超高級デパート。
秘宝展、か。‥‥こいつは
あなどれないかもしれないな)
真: うわあ‥‥
圧倒されちゃうねー!
成: うーん‥‥どんなガラクタでも、
秘宝っぽく見えるものなんだな。
‥‥それなりに並べれば。
春: あ! お屋敷の物置で、ホコリを
かぶっていた掛け軸もありますよ!
真: ああ、あたしが小さいころ、
ラクガキしちゃったヤツね。
成: (たいした秘宝だな‥‥)
真: ね、なるほどくん。
この秘宝展のセキニンシャさんが、
地下の倉庫で待ってるらしいよ。
成: ふうん。
(アイサツ、しておいたほうが
いいのかな‥‥)

(「高菱屋・地下倉庫」に移動する)


同日 某時刻
高菱屋 地下倉庫

成: (さすが”地下倉庫”と
言うだけあって‥‥)
春: おば、おばけでも
出そうですね‥‥。
真: だいじょうぶ。あたしが
守ってあげるからね、はみちゃん!
?: ‥‥あら‥‥、成歩堂さん。
真: きゃあああっ、出た!
なるほどくんのおばけだっ!
成: (なんで、ぼくなんだよ‥‥)
?: こんばんは。
‥‥おひさしぶりです。
成: あ‥‥あ。あなたは‥‥
?: ふふ。おじょうちゃんも、
ひさしぶりね。
春: あ。こっ、こんばんはっ!
真: なるほどくん、知り合いなの?
それに、はみちゃんも‥‥
霧: はじめまして。
華宮 霧緒(かみやきりお)です。
<<秘宝展>>のプロモーションと
企画を担当していますの。
警備システムの手配も
やらせていただいています。
真: は、はあ‥‥。
よ、よろしくおねがいします。
成: (霧緒さん‥‥なんか、
フンイキが変わったな‥‥)
霧: 値打ちのある展示品は、まだ
ここにしまってあるんですよ。

(「霧緒のこと」を聞く)
霧: ホント、ひさしぶりですね
成歩堂さん。
真: なるほどくん、どーいうコト!
この女のヒト、だれよ!
成: なな、なんだよそのノリは。
真: なーんて。
いやあ、このほうが
盛り上がるかな、って。
春: 真宵さま!
もっと言っておやりなさい!
成: (この子をシゲキするようなコト、
言わないでほしいな‥‥)
霧: 成歩堂さんには、それは
お世話になったんですよ。
あの‥‥半年前の事件で。
成: ほら。例の
<<トノサマン・丙!>>の事件。
真: あ、アレかあ‥‥。あたし、
よく知らないんだよねー。
霧: あれから私、マネージャーを
やめて、今のシゴトに。
成: タイヘンでしたね。
ぼくたちのせいで‥‥
霧: とんでもない!
悪かったのは、私ですから。
成歩堂さんたちのおかげで‥‥
私、変わることができたんです。
‥‥本当に、感謝しています。
成: (よかったな‥‥
そう言ってもらえると)

(「高菱屋のこと」を聞く)
成: でも、スゴいですね、霧緒さん。
こんな大きなイベントを
仕切ってるなんて‥‥。
霧: 高菱屋といえば、創業200年を
むかえる、伝統あるデパートです。
大展示場で開かれる催し物も、
超一流のものばかりなんですよ。
真: やったよ、はみちゃん!
イチリューだよ、あたしたち。
春: ええ、ええ、それはもう。
ホントによかったですねえ。
成: この地下倉庫のセキュリティ‥‥
ずいぶん大げさですね?
霧: え、ええ‥‥。
だってホラ、秘宝展ですから。
まあ、警備のほうも厳重に‥‥
成: (なんだろう‥‥。霧緒さん、
浮かないカオをしてるな‥‥)

(「Lボタン」を押す)

(「黄金像」を調べる)
春: ねえ、真宵さま!
あの扉の横、見てください!
あれって‥‥供子(きょうこ)さま
ですよね!
霧: そうよ。倉院流霊媒道の創始者・
綾里 供子の黄金像。
倉院流・分家の霊媒師さんの
霊場からお借りしてきたの。
今日のおひるに、ここへ
届いたばかりなんですよ。

<<綾里 供子の黄金像>>のデータを
法廷記録にファイルした。
成: あの、手に持っている
ブッソウなモノ、なんなの?
真: あ、あたしに聞かないでよ!
成: ‥‥だって、
家元のムスメだろ?
真: あんな黄金像、あたしも
見るの、初めてだもん。
霧: <<倉院の七支刀(しちしとう)>>。
儀式で使われていたようです。
武器ではありませんから、
刃は研いでありませんけど。
真: ‥‥なんだ、つまんないの。
何か切ってみたかったのに。
成: ぼくを見つめて言うなよ。
霧: あら‥‥。もう8時すぎ。
みなさん、お食事はまだですよね?
成: ええ。まあ‥‥。
霧: 12階のレストランに、
予約を入れていますの。
ごいっしょにディナーを、
と思いまして。
真: わお。
いいですねー、でぃなー。
春: わたくし、
お子さまランチがいいです!
真: ふっふっふっ。はみちゃん。
ランチはおヒルに食べるものだよ。
今夜はグッとオトナっぽく、
お子さまディナーで行こうよ!
春: はいっ! じゃあ、
お子さまディナーで!
霧: ふふ。じゃあ、行きましょうか。
成: ‥‥というわけで、
あとは公開日を待つばかり。
霧緒さんの元気なカオも見られて、
それは楽しい晩だった。
いったい‥‥
だれが想像できただろう。
‥‥その翌日、
あんな事件が起こるなんて‥‥


9月12日 午前10時9分
成歩堂法律事務所

真: な、な、なるほどくん!
タイヘンだよっ!
‥‥もう! また
トイレ掃除なんかやってるし!
そんなにトイレ好きだとは
思わなかったよっ!
成: なんだよ朝っぱらから‥‥
春: あの。わたくし、
テレビつけますから!
ア: 『‥‥では、先ほどお伝えした
盗難事件の続報です!
警察当局は、犯行の手口などから、
今回の事件の犯人を‥‥
あの<<怪人☆仮面マスク>>であると
正式に発表しました!』
成: ‥‥か、”かめんますく”‥‥?
ア: 『高菱屋百貨店には、数日前、
予告状が届いていたらしく‥‥、
秘宝ばかりを狙う怪人の犯行は、
これで5件目になります!』
成: ‥‥た、”高菱屋百貨店”‥‥?
真: どーよ、なるほどくん!
これでもまだ、
トイレ掃除をしようっての!
成: ”秘宝が盗まれた”って
‥‥まさか?
真: やられちゃったんだよ!
仮面マスクに!
あたしたちの秘宝が‥‥
あの<<倉院のツボ>>が、
盗まれちゃったんだよおお!
成: えええええええええッ!

(「倉院のツボ」を聞く)
成: その、怪人に盗まれた
<<倉院のツボ>>ってのは‥‥
真: 倉院の里で、イチバン大事な
お宝なんだよ!
ほら! このポスターにも
デカデカと!
このツボにはね。タマシイが
封じこめられているんだよ!
倉院流霊媒道の創始者、
あの綾里 供子さまのタマシイが!
‥‥ねっ、はみちゃん!
春: え! ええ。そ、そうですともっ!
真: ‥‥‥‥‥‥あれ?
このツボ‥‥。たしか、供子さまの
お名前が書いてあったのに。
いつのまにか<<子供>>になってる。
‥‥はみちゃん、知ってた?
春: え! い、いいえ‥‥その。
わたくしは、あの。
ふふ、フシギなコトも
あるものなのですね‥‥
成: (1年前‥‥真宵ちゃんのふるさと
倉院の里で殺人事件が起こった。
倉院のツボは‥‥その事件で
重要な手がかりになったんだ)

<<倉院のツボ>>のデータを
法廷記録にファイルした。

(「相談する」を聞く)
成: さて。これからどうしようか。
トイレ掃除が終わったら、次は‥‥
真: ナニ言ってんの、なるほどくん!
成: な、なんだよ。
真: ”なんだよ”じゃない
春: なるほどくんっ!
イトしい真宵さまの秘宝が
盗まれたのですよ!
なんとも思わないのですかッ!
成: い、いや、盗まれたツボは
倉院の里の秘宝であって‥‥
春: 同じコトですッ!
真宵さまは、家元をつぐお方。
知らないとは言わせません!
‥‥ええ、言わせませんとも!
成: そ、それはいいけど‥‥
ぼくにどうしろと?
春: 決まってるではありませんか!
ワルモノをひっとらえるのです!
真: そうだそうだ!
倉院のツボ、取り戻してよー!
成: で、でも。
ぼくは探偵じゃなくて弁護士
春: いーえ、カンケイありません!
殿方ならば! イトしいヒトの
ために、今こそ立ち上がるのです!
成: (やれやれ‥‥春美ちゃんの
思いこみには負けるなあ‥‥)
で‥‥なんて言ったっけ?
そのワルモノの名前。
真: 怪人☆仮面マスクだよ、
なるほどくん!

(「1年前の事件」を聞く)
真: いやー、タイヘンだったよねえ。
あたしがタイホされちゃってさ。
成: 1年前‥‥倉院の里で
起こった殺人事件。
真宵ちゃんの霊媒儀式の最中、
被害者は殺害された。
このツボは、彼女の無実を
立証する証拠になったんだ‥‥
春: あの‥‥なるほどくん。
真宵さまには‥‥ナイショに
してもらえますか?
あのとき、わたくしが、その。
ツボを割ってしまったコト‥‥
成: ああ、そうだったっけね。
(このツボ‥‥たしかに最初は
<<供子>>と書いてあったらしい。
‥‥それを、うっかり
割っちゃったのが、春美ちゃん。
コッソリ修理したんだけど‥‥
うまく行かなかったそうだ)
春: わたくし‥‥工作がニガテで、
漢字も知らないものですから‥‥
成: ‥‥で、その結果できあがったのが
この、ユガんだツボ。
破片をムリヤリくっつけたから、
<<供子>>が<<子供>>になったとか。
‥‥よく、今まで1年間も
バレなかったよなあ。
春: わたくしも、そう思います‥‥。

(「高菱屋・大展示場」に移動する)


同日 某時刻
高菱屋 大展示場

春: さあ、探しましょう!
ワルモノの手がかりを!
成: ‥‥でも、パッと見た感じ、
荒らされた感じはしないぞ。
真: そうだねえ。
ゆうべ見たまんまだよ。
春: ううう‥‥ワルモノめぇ‥‥
?: コラッ! アンタたち!
入ってきちゃダメッス!
成: (‥‥やれやれ、この声。
まさか、また‥‥)
?: まァた、アンタたちッスか!
”やれやれ”は、こっちッス!
事件が起こると、なんで
かならず出てくるッス?
成: それは、こっちが聞きたいですよ。
他の刑事さん、いないんですか?
?: それは、こっちが聞きたいッス。
なんで、現場をウロウロするッス?
成: それは、こっちが聞きたいですよ。
あなたこそ、どうして‥‥
真: ま。ま。仲よくやりましょうよ。
春: ‥‥あの。おひさしぶりです!
おひげの刑事さん。
?: お! おじょうちゃんッスか。
‥‥ええと‥‥ッス‥‥
おニイさんの名前は糸鋸 圭介。
”イトノコギリケイスケ”ッス!
このチャンスに、バッチリ
おぼえてほしいッス!
真: 長ったらしいからね。
”イトノコ刑事”でいいよ。
春: はいっ! いとのこ刑事さん。
よろしくおねがいします!
糸: よ‥‥よろしくおねがいするッス。

(「事件について」を聞く)
春: あの。いとのこ刑事さん!
事件のこと、教えてください!
糸: お。ベンキョウ熱心ッスね。
感心カンシン。
ええと、盗まれたのは
<<倉院のツボ>>と言って‥‥
春: 知ってます。
糸: あ。そ、それで、
犯人の名前は<<仮面マスク>>‥‥
春: それも知ってます。
真: イトノコさん、もうちょっと
マシな情報をください!
糸: ‥‥そッスね‥‥。
アンタたちには、世話になった
ような気がしないでもないし。
事件が起こったのは昨夜、
夜中の1時30分のコトッス。
成: ずいぶん、ハッキリ
わかってるんですね。
糸: 犯行現場で見張っていた男から、
非常電話が入ったッス。
”たった今、ツボが盗まれた!”
‥‥って。
真: 犯行現場‥‥って、
ここじゃないんですか?
糸: ちがうッス。
あのツボは、地下倉庫に
厳重に保管されていたッス。
成: (地下倉庫、か‥‥)
春: あの。ちかそうこを見張っていた
殿方というのは‥‥?
糸: マッタク! 怪人を取り逃がした
のは、アイツのせいッス。
たった1回、手がらを立てて
調子に乗った、あの名探偵の‥‥!
真: め、メイタンテー‥‥?

(「怪人について」を聞く)
成: イトノコ刑事。その‥‥
<<仮面マスク>>ですけど。
有名なんですか?
真: うええええええっ!
ナニ言ってるの、なるほどくん!
仮面マスクといえば、今、
サイコーにホットな怪人じゃない!
糸: あるときは博物館の警備員に
化けた仮面マスク!
あるときは美術館の受付嬢に
化けた仮面マスク!
そして、その正体はッ!
‥‥スガオの仮面マスクッス。
成: ‥‥ケッキョク、いつも
仮面マスクじゃないですか。
糸: 高価な美術品ばかりを狙い、
ゆうべが5回目の犯行ッス!
高菱屋が協力してくれていれば、
今度こそタイホできていたのに‥‥
真: え! 知ってたんですか?
倉院のツボが狙われていたコト!
糸: そりゃそッス!
ヤツめ、今回も予告状を
たたきつけてきたッスからねえ。
成: (予告状‥‥か。
テレビでも言ってたな‥‥)

(「名探偵について」を聞く)
成: いいトシして”名探偵”は
ないでしょう。
糸: しかたないッス。
本人がそう言ってるッスから。
真: どんなヒトなんですか?
糸: 仮面マスクは、これまで5回、
犯行をかさねているッス。
あの探偵は、4回目の事件で、
怪人からエモノを取り戻したッス。
春: まあ、すばらしい!
たったヒトリで!
糸: ホント、フシギなオトコッス。
ワレワレはいつも、予告のあった
現場に張りこんでいるッスが‥‥
ヤツの姿を見かけたことが
ないッス。それなのに‥‥
春: どうやって、かいじんさんから
エモノを取り戻したのでしょう‥‥
糸: 今も、たったヒトリで犯行現場に
はいつくばって、調べてるッス。
成: (犯行現場‥‥地下倉庫、か)

(「予告状」を聞く)
成: ”予告状”というのは?
糸: ダレにも見せちゃダメッスよ。
‥‥これッス。
成: このマークは‥‥?
糸: 仮面マスクのエンブレムッス。
ヤツの予告状には、コイツが
かならずプリントされてるッス。
真: テレビじゃ言ってませんでしたね。
糸: 世間には公表していないッス。
予告状がホンモノかどうか、
このエンブレムでわかるッス。

証拠品<<予告状>>のデータを
法廷記録にファイルした。
真: ‥‥なるほど。有名になれば、
ニセモノも出るからねー。
春: なるほどくんも、ニセモノ出現を
めざしてがんばりましょうよ!
成: う、うん。がんばるよ。

(「高菱屋・地下倉庫」に移動する)


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