成歩堂 龍一…黒 | |
綾里 千尋…赤 | |
綾里 真宵…青 | |
綾里 春美…黄緑 | |
糸鋸 圭介…黄土 | |
裁判長…緑 | |
ゴドー検事…薄橙 | |
華宮 霧緒…藤 | |
矢張 政志…紺 | |
星威岳 哀牙…紫 | |
天杉 優作…灰 | |
天杉 希華…桃 | |
亜内検事…茶 | |
裁判官…黄 |
糸: |
『怪人☆仮面マスクは、今から 半年ほど前に現れた、大怪盗ッス。』(証言1) 『犯行の前に、かならず予告状を 送ってくる、ナマイキな怪人ッス!』(証言2) 『今度の事件は5回目の犯行で、 やはり高菱屋には予告状が。』(証言3) 『ヤツのエモノは、最高の値打ちが ある美術品にかぎられているッス。』(証言4) 『以上のコトから、仮面マスクの 犯行と断言できるッス!』(証言5) |
成: |
あなたは、最初から 捜査に加わっているんですか? |
糸: |
そッス! 自分は、怪人のコトなら ダレよりも詳しいッス! ‥‥そう! 自分は! ズヴァリ! 怪人のエスパーッス! |
成: | ‥‥‥‥‥‥ |
真: |
えすぱー‥‥って、 超能力者じゃなかったっけ。 |
成: |
”エキスパート”のつもり かもしれないぞ、もしかしたら。 |
糸: |
この自分から逃れるとは、 怪人もなかなか、やるッス! |
成: |
(イトノコ刑事だから 逃げられてるんじゃないか?) |
成: |
”怪人のコトなら、 ダレよりも詳しい”‥‥? |
糸: |
そッス! 怪人本人と、その おかあさんの次に詳しいッス! |
成: |
でも‥‥警察を出し抜いている 人物がいませんでしたか? |
糸: |
‥‥もしかして‥‥あの ”ズヴァリ!”の探偵ッスか? |
裁: |
ふむ。どなたですかな? その、”図張探偵”というのは? |
糸: |
星威岳 哀牙ッス。‥‥勝手に ヒトの名前を作っちゃダメッス。 |
成: |
(なんだよ‥‥たいして有名じゃ ないぞ、あの探偵‥‥) |
糸: |
たしかにアイツは、前回の犯行で 怪人のエモノを取り返したッス。 |
裁: |
‥‥ほお。 ダメですな、アナタは。 |
糸: |
むぐ‥‥! たしかに、自分は今、 怪人に、もてあそばれているッス。 |
成: |
(怪人の”エキスパート”といえば あの探偵がいるけど‥‥ わざわざ聞くほどのコトも ないな‥‥) |
成: |
あなたは、その予告状を すべて見ているんですか? |
糸: |
モチロンッス。 ‥‥ただ。 秘宝展のセキニンシャが 警察に届けなかったせいで‥‥、 今回の予告状だけは、 犯行後に初めて、見たッス。 |
真: |
霧緒さん、アイガ探偵に止められた から、届けなかったんだよね。 |
裁: |
その予告状は、 ホンモノだったのですかな? |
糸: |
すべての予告状には、 共通のトクチョーがあったッス。 公開されていないッスから‥‥ |
裁: |
ホンモノと考えて まちがいないわけですか‥‥。 |
成: |
(怪人のエンブレムの コトだな‥‥) |
成: |
5回目の犯行で‥‥ 5回目のシッパイですか。 |
糸: |
異議ありッス! 自分は、およそ約4回ぐらいほど シッパイに近いコトをしてるッス! しかし! 今回はチガうッス! 予告を知らなかったッスからねえ! |
成: | (イバるなよ‥‥) |
糸: |
法廷のみなさんに 言っておきたいッス! 怪人の予告状を受け取ったら、 クソ探偵なんかに依頼せず、 気軽に、警察まで お電話をほしいッス! |
真: |
哀牙探偵のコト、そうとう 目のカタキにしてるみたいだね。 |
成: |
美術品‥‥というと、 たとえば、どんな? |
糸: |
最初のエモノは、あの有名な <<エマノンの涙>>ッス。 |
裁: |
それは、なんですかな? トクベツしょっぱいナミダか‥‥ |
糸: |
い、いやいや。青いダイヤッス。 ヤツのエモノで、ただ1つの宝石。 次のエモノは<<ボンゴラの宝冠>> ‥‥ま、アタマに乗せるモノッス。 その後、<<悪魔の左手>> <<メジーナ婦人像>>とつづくッス。 最後の<<婦人像>>は、哀牙探偵の 手によって、美術館に戻ったッス。 |
成: |
そして‥‥5回目の犯行が <<倉院のツボ>>‥‥ですか。 |
裁: |
しかし‥‥値打ちのある美術品を 盗んでも、処分に困るのでは‥‥? |
糸: |
おそらく怪人は、地下ルートを よく知っていると考えられるッス。 |
真: |
優作さん‥‥そんなものに 縁がありそうに見えないよね‥‥ |
成: |
(”地下”というより”日かげ” っていうイメージだよな‥‥) |
成: | ”以上のコト”と言うのは‥‥? |
裁: |
あ。私もそれを 聞きたいと思っていました。 |
糸: |
ううう‥‥ヒトのハナシ、 ちゃんと聞いててほしかったッス。 まずは、予告状ッス。コイツは、 まちがいなくホンモノだったッス。 そして、こちらの警備システムを 読んだかのような手口。 さらに、高価な美術品のみを狙う。 ‥‥以上、ヤツの犯行の特徴ッス。 |
裁: |
今回の犯行も、それらの条件が 当てはまる‥‥と? |
糸: |
そッス! したがって、この事件も 仮面マスクのシワザッス! |
真: |
なるほどくん! やっぱり、 ツボを盗んだのは怪人だよ! |
成: |
でも、優作くんが怪人かどうか‥‥ 決定的な証拠はないからね。 |
真: | そんなあ‥‥ |
成: |
それに、彼のまわりから ツボはみつかっていないし。 |
真: |
仮面マスクがやったに 決まってるのに‥‥ |
成: |
(そうじゃないコトを 立証するんだ‥‥とりあえず!) |
ニセ☆仮面マスクだった証拠!)」 | |
裁: |
‥‥この証拠品が、いったい ナニを立証しているのですかな? |
ゴ: |
クッ‥‥! どうやら、リッパに 立証しているようだぜ。 ‥‥そこの弁護士が ニセモノだ、ってな‥‥。 |
成: |
(検事って、みんな ウマいコト言うよな‥‥) |
真: |
感心してる場合じゃないでしょ! 考えなおそうよ! |
真: |
ツボを盗んだとき‥‥ 怪人、写真を撮られているよね。 あの怪人に、ニセモノっぽいところ でもあれば、いいんだけどねえ‥‥ |
成: |
(‥‥哀牙探偵から もらった写真、か‥‥) |
裁: |
‥‥そろそろ よろしいですかな、弁護人。 |
提示しなくちゃならないようだ)」に合流) | |
”ヘンな部分”とやら、を。」 | |
成: |
それは、ここです! ‥‥おそらく。 |
裁: |
‥‥そこが”ヘンな部分” なのですか? |
ゴ: |
クッ‥‥! その人差し指‥‥ 示すトコロがちがうようだぜ。 |
成: | な‥‥なんだと! |
ゴ: |
”ヘンな部分”‥‥それは、 アンタ自身のアタマ、ってことサ。 |
真: |
なるほどくん! ヘアスタイルをヒハンされてるよ! |
成: |
(‥‥おそらく、 そういうコトじゃない) と、とにかく! この写真には ヘンな部分があるハズです! |
ゴ: |
ほお‥‥まだ、ヤル気かい。 それなら、教えてくれよ‥‥ |
”ヘンな部分”とやら、を。」に合流) |