第3話『逆転のレシピ』第1回法廷(その2) −横道−

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
ゴドー検事…薄橙
須々木 マコ…橙
芝九蔵 虎之介…紫
鹿羽 うらみ…灰
本土坊 薫…桃
五十嵐 将兵…紺
小池 けいこ…黄
表セリフ集「逆転のレシピ」第1回法廷(その2)を見る (別ウィンドウで出ます)



(通報から捜査まで)
糸: 『通報は、おっかないジイさんから、
2時25分に入ったッス。』(証言1)
『カワイソウに、マコクンは
ショックでキゼツしていたッス。』(証言2)
『被害者は、身分証明書などを
身につけていなかったッス。』(証言3)
『さいわい、すぐに身元がわかった
ので、捜査は順調だったッスが。』(証言4)
『マコクンの身体検査で、宝クジと
毒薬の小ビンが発見されたッス。』(証言5)
『他に現場からなくなったものは、
いっさいなかったッス。』(証言6)

(「証言1」をゆさぶる)
成: ”ジイさん”というのは‥‥?
糸: なんでも、事件があったレストラン
の常連らしいッス。
成: (あのジイさんだよな、
やっぱり‥‥)
糸: 通報を受けて、警官が急いで
トンで行ったッスが‥‥
”遅いワ!”とドヤしつけられて、
コゴトとマメを食らったッス。
裁: ふむう‥‥マメを。
ゴ: クッ‥‥!
オレは、歯で受けとめたがな。
成: (ゴドー検事も食らったのか‥‥)
ゴ: 事件当時、店の客は
その老人だけだった。
もたもた公衆電話を探して、
通報が遅れたらしいぜ。

(「証言2」をゆさぶる)
成: 被告人は、どれぐらい
意識を失っていたんですか?
糸: 警官たちが現場についたのが、
2時40分ごろ‥‥。
マコクンは、キッチンで
すやすや寝ていたらしいッス。
目がさめるまで‥‥
かれこれ10分はかかったッス。
自分も、現場にいたかったッス。
成: (たしかに‥‥
捜査したかっただろうな)
糸: 自分は、その。マコクンの
寝ガオに見とれていたかったッス。
成: (‥‥シゴトしろよ!)
ゴ: ロマンティックな世界は、
アンタだけのモノさ。
オレたちが知りたいのは‥‥
捜査のコト、だぜ。
糸: ちょっぴり、赤面しちゃったッス。

(「証言3」をゆさぶる)
成: ‥‥それは、”盗まれた”
というイミですか?
糸: そういうワケでもないッス。
被害者の岡 高夫は、免許証も
パスポートも持っておらず‥‥
サイフには58円しか
入っていなかったッス。
成: ご、ごじゅうはちえん‥‥
糸: ‥‥わずかながら、
自分が勝ったッス。
裁: なげかわしいワカモノですなあ。
ゴ: ”アウトロー”気取り‥‥
それもまた”ワカさ”ってヤツさ。
成: (‥‥なんか、引っかかるな‥‥)

(「証言4」をゆさぶる)

(「やめておく」を選択)
成: (被害者の身元を割り出した
方法なんか、どうでもいい‥‥
もっと、重要な
手がかりを探すんだ‥‥!)

(「証言4」をゆさぶる)

(「保険証について」を選択)
成: 被害者は、身分証明書を
持っていなかったんですよね?
糸:そッス。
成: しかし‥‥彼は、現場に来る前に、
医者に行っている!
それならば‥‥
保険証を持っているハズ
じゃないですか?
裁: あ‥‥それはそうですね!
成: それが見あたらない
ということは‥‥
被害者の保険証は、
何者かに盗まれたコトになる!

(ざわめきが起こる)
ゴ: クッ‥‥!
たしかに、被害者は
保険証を持っていなかった。
なんせ‥‥そもそも、岡 高夫は
保険に入っていなかったからな。
成:え‥‥
裁: ふむう‥‥。ホントに、
なげかわしいワカモノですなあ。
ゴ: ”アウトロー”気取り‥‥
それもまた”ワカさ”ってヤツさ。
真: なんだか‥‥
ハズレ、みたいなフンイキだね。
裁: それでは、証言を
つづけていただきましょう。
その後の捜査について、
おねがいします。

(「証言5」をゆさぶる)
成: しかし‥‥被告人は
キゼツしていたんですよね‥‥?
それならば‥‥
ダレかが、被告人のポケットに
証拠品を入れたのかもしれません!
糸: おおッ! そ、それッス!
いただきッス!
裁: ‥‥ふむう‥‥
糸: 自分も、そういうコトが
よくあるッス!
こないだも、忘年会で盛り上がって
ウチに帰ってきたら‥‥
なぜか、カチョーのクツを
はいていたッス!

(ゴドー検事「異議あり!」)
ゴ: くだらねえコトを言ってると‥‥
カチョーのクツ、食わせるぜ!
糸:え‥‥
ゴ: ”ダレかが、被告人のポケットに
証拠品を入れた”‥‥?
ゴタクはいらねえ。
それを立証する証拠を出しなッ!
成: そ、それは‥‥
(あれば、出してるよ‥‥)
裁: ‥‥証拠は、ないようですね。
それでは、証言をつづけて
いただきましょうか。

(「証言6」をゆさぶる)
成: 5000万円の当たりクジと、
毒薬の小ビン、ですか‥‥?
糸:そッス。
成: おかしいですね‥‥
たしか‥‥もう1枚、
宝クジが盗まれたハズでは?
糸: ああ。店長が盗んだ、アレッスか。
100円、当たったらしいッス。
‥‥ラッキーなオトコッスね。
成: (どうやら、おとがめはナシ、
みたいだな‥‥)
裁: まあ、100円ぽっちではねえ。
真: 金額のモンダイなのかなあ‥‥

(証言後の一言)
成: (この証言がくずせなければ、
ほぼ判決はキマリだ‥‥!)
真: でも‥‥イトノコさん、
ウソは言ってないみたいだよ。
これじゃあ、ムジュンしようが
ないじゃない!
成: たしかに、それはそうだけど‥‥
イトノコ刑事とマコちゃんは、
無類のウッカリコンビだ。
何かを見落としてるかもしれない。
‥‥その可能性を信じよう。
真: ‥‥おねがい! いつも以上に
ウッカリしてて! イトノコさん!



成「(ヘタな異議はユルされない!
どうする‥‥?)」

(「やめておく」を選択)
成: ‥‥やっぱり‥‥クスリは
事件と無関係、みたいです。
ゴ: クッ‥‥!
ムダな時間を使わなかったぶん、
前回の弁護士のほうがマシだぜ。
裁: そうですね‥‥
クスリについて、これ以上
追求がないのであれば‥‥
前回の法廷と、状況は
まったく変わりません。
‥‥つまり‥‥判決を
下すしかない、ということですね。
成: え‥‥‥ええええッ!
真: だ、ダメだよ! やっぱり、
ここは食い下がらないと!
裁: それでは‥‥

(待った!)
成: ‥‥裁判長!
このクスリは‥‥じつは、事件と
深ぁい関係がありますッ!
裁: ‥‥弁護人‥‥
さっきと言ってるコトが
ゼンゼンちがうではないですかッ!

(ペナルティ)
成: (‥‥い、今はガマンだ‥‥)

(成「さきほど、ゴドー検事は
こう発言しました!」に合流)



(目撃したこと)
五: 『その客は、
スポーツ新聞を読んでおった。』(証言1)
『女給さんがコーシーを運んできた
のだが‥‥中に、何か入れたのだ!』(証言2)
『客が、そのコーシーを飲んだ瞬間!
いきなり苦しみ、そして倒れたッ!』(証言3)
『女給さんの正体こそ、被告席の
婦女子。よぉく、おぼえておる!』(証言4)
『髪をゆわいたリボン。それに、
前かけのヒモが、ほどけておった。』(証言5)
『前から見て、目につくような
ヘンなトコロは、なかったですな。』(証言6)

(「証言1」をゆさぶる)
成: 被害者の岡 高夫を
見ていたワケですか?
五: まあ‥‥気になってはおった。
タソガレ山の全勝のゆくえは。
成: (関心があったのは
被害者のスポーツ新聞、か‥‥)
あのレストラン‥‥
テーブルのあいだに
仕切りが立っていますよね。
五: それが、なんだ?
成: ”被害者が見えた”と
いうことは‥‥
オジさんは、被害者の向かい側の
テーブルにいたわけですか?
五: かぁッ!
ワシは、コーシーを飲むために
レストランに行っておる!
テーブルに座るためではない!
そんなの、おぼえてないワ!
成: (ウエイトレスさんを
見に行ってるくせに‥‥)

(「証言2」をゆさぶる)
五: それは、重要なコトです!
まちがいありませんか?
五: この将兵、スットコチョイでも
オッチョコドッコイでもないッ!
成: ‥‥はあ。
五: 視力だってシッカリしとる!
両目とも”可”だ!
成: (‥‥いつの時代に計ったんだ?
その視力‥‥)
五: 女給さんがコーシーに入れた
モノも、ちゃーんと見とるワ!
成: (‥‥ちょっと、イヤな
予感がしないでもないな‥‥)

(「そっとしておく」を選択)
成: (‥‥今、ゆさぶるのは
キケンだ。目をそらしておこう)
それで‥‥その後、
どうなったんですか?

(「証言2」をゆさぶる)

(「さらにゆさぶる」を選択)
成: 裁判長。
”コーシーに入れたモノ”とは
いったい、なんだったのか‥‥
証言につけ加えてください!
裁: ‥‥ふむう‥‥
そうですね。
証人、おねがいできますかな?
五: あらよッと!
『まちがいない! ワシに見せつける
かのように、白いコナをッ!』(証言7)

(「証言3」をゆさぶる)
成: ヒトクチ飲んだだけで?
五: まったく! もったいない
コトをするワカゾウだ!
980円のコーシーだぞ!
ゼンブ飲んで、コーシーの
サラまで食ってから死ね!
成: (ムチャ言ってるな‥‥)
ゴ: 被害者は即死‥‥か。
青酸カリだ。‥‥ムリはねえ。
五: いきなりこう、バタッと倒れて、
動かなくなりましたぞ!
ワシのハラの中のコーシーも
急にすっぱくなりましたワイ!
ゴ: ‥‥わかるぜ。そのキモチ‥‥
裁: それで、そのウエイトレスですが。
やはり‥‥?

(「証言4」をゆさぶる)

(「そっとしておく」を選択)
成: (‥‥もっと他に、マシな
手がかりがあるような気がする。
それを探してみるか‥‥)

(「証言5」をゆさぶる)

(「そっとしておく」を選択)
成: (いや‥‥。
きっと気のせいだろう。
他の手がかりを探すんだ!)

(「証言5」をゆさぶる)

(「ヒモのことばっかり」を選択)
成: 証人は‥‥
ヒモばっかり見てますね?
五: な、なんだと?
成: リボンやら、エプロンのヒモやら。
‥‥どうしてですか?
五: ど、どうして、と言われても‥‥

(ゴドー検事「異議あり!」)
ゴ: 世の中、ヘンな好みのヤツがいる。
‥‥口出しは、ヤボだぜ。
五: ヒトを”ヒモマニア”みたいに
言わないでもらいたいッ!
裁: ‥‥ふむう‥‥
この証人がヒモ好きであることに、
何か問題があるのですか?
成: ちょっと、気になっただけです。
なぜ、そこまでヒモ好きなのか‥‥
五: だから、ワシは
ヒモ好きなんかじゃないんだッ!
裁: まあ、いいでしょう。‥‥証人、
ヒモ以外の証言もおねがいします。
五: むむむむむむ‥‥

(「証言6」をゆさぶる)
成: それで‥‥
カオはハッキリ見たんですか?
五: おおともサ!
ここまで来て引き下がっちゃァ
オトコがすたる、ってモンだ!
成: (そういうモンダイじゃ‥‥)
真: ‥‥なんか、イジになってるね、
マメのオジさん‥‥
ホントに、マコちゃんのカオを
見てるのかなあ。
成: (やっぱり‥‥なんとかして
立証するしかない、か‥‥
”ジイさんは、ウエイトレスを
前からキチンと見ていない”)

(「証言7」をゆさぶる)
成: ほ、ホントにそんなものを
入れたんですか?
五: おおともサ!
茶色の小ビンからサラサラとなァ!
成: き、気をきかせて、サトウを
入れたのかも‥‥
五: サトウを、あんな茶色の
小ビンに入れるかッ!
裁: しかし‥‥”あんな”小ビンとは、
どんな小ビンですかな?
ゴ: クッ‥‥!
こんな小ビン、じゃねえかい?
五: おい来た!
そんな小ビンですワ!
裁: これは‥‥青酸カリの
小ビン、ですか‥‥
ゴ: 被告人が何を入れたか‥‥?
もう、ギモンの余地はねえぜ。
成: ううう‥‥

(証言後の一言)
真: マメのオジサン‥‥
マコちゃんを目撃してるのかな。
成: そりゃあ、ウエイトレスさんを
見に行ってるワケだからなあ。
真: でも。ウエイトレスさんの
制服が目当てなんでしょ?
成: あ‥‥
(そういえば、そうだったな‥‥)
真: お! あたし今、
いいコト言ったんじゃない?
成: 五十嵐さんが見たウエイトレスが
ホントにマコちゃんだったか‥‥
真: たしかめる必要があるよね!