第4話『始まりの逆転』第1回法廷(その6) −横道−

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
神乃木 荘龍…薄橙
御剣 怜侍…茶
裁判官…黄
無久井 里子…紫
尾並田 美散…緑
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千「(彼女の犯行を証言できる
<<証人>>とは‥‥?)」

(間違った証拠品を選択)
神: ‥‥いいか。こいつは
最後のチャンスなんだ。
もう一度‥‥
よく考えてみるんだな。
千: (落ちつくの、千尋!
カンタンなコトでしょ‥‥!)

(神「事件当日‥‥美柳 ちなみは
姉の美柳 勇希を殺害した。」に合流)



(尾並田が見た人物)
尾: 『あの日‥‥4時ごろ、おぼろ橋の
たもとにクルマ、とめて‥‥』(証言1)
『まだ、アイツ、来てなかった。
だから‥‥橋の上で待った。』(証言2)
『そこからクルマ、見えてた。
死体なんか、だれも入れてない!』(証言3)
『やがて‥‥オンナがやってきた。
オレの目の前、立ち止まった。』(証言4)
『オレたち。ハナシ、して‥‥
そのまま、別れた。』(証言5)
『あれは‥‥ゆ‥‥ゆ。ユウキ。
チナミじゃなかった!』(証言6)

(「証言1」をゆさぶる)
千: メモによると、ヤクソクの
時間は、4時30分。
ずいぶん早く
橋に行ったんですね?
尾: パラパラ雨、降っていて‥‥
もう、暗かった。
千: 30分間、橋の上で
待っていたわけですか?
尾: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
千: 尾並田さん‥‥?
尾: ‥‥吾童山‥‥思い出の場所。
オレ‥‥なつかしかった。
千: ‥‥‥‥‥‥‥‥
(なぜ、口ごもったのかしら‥‥
もしかして‥‥
何か、かくしているの‥‥?)

(「証言2」をゆさぶる)
千: あなたのほうが、先に
橋に行ったわけですね?
尾: オレ‥‥待つの、好き。
モンダイない。
神: ‥‥あのシマシマは、
5年間も待っていたんだ。
自分をウラ切ったオンナの
コトバを、なァ。
‥‥30分ぐらい、まばたきする
ヒマもなかっただろうぜ。

(「証言3」をゆさぶる)
千: ‥‥クルマのほうを
見ていたんですか?
尾: あの橋。反対側、コワれてた。
そっちからヒト、来られない。
だから‥‥クルマ、見ていた。
御: フッ‥‥。
トーゼンのコト、だな‥‥
千: (たしかに、トーゼンだけど‥‥
‥‥ちょっと引っかかる。
この感じ‥‥ムジュン?)
裁: こわれた橋の向こう側には、
何があるのですかな?
御: ヒトは住んでいない。
山の中に、小さな
お堂があるだけ、だ‥‥
尾: とにかく‥‥! クルマ、
ダレも近寄らなかった!

(「証言4」をゆさぶる)
千: ‥‥尾並田さん。
よく考えてください。
本当に‥‥美柳 勇希さん
だったんですか?
尾: う。う。う‥‥
ウソ、つかない!
オレ、ホントのコト言う!
あれは‥‥ユウキ!
オレ‥‥カオ、おぼえてた!
千: ”カオをおぼえていた”‥‥?
でも‥‥目印にマフラーを
用意させたじゃないですか。
尾: ‥‥‥‥う。
ゴメン。ちょっと、ウソついた。
千: ‥‥‥‥‥‥
尾: でも! あのとき会ったの‥‥
さっきのオンナじゃなかった!
‥‥ベツのオンナ!
ユウキだった!

(「証言5」をゆさぶる)
千: 彼女と、
なんの話をしたのですか?
尾: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
千: 尾並田さん!
尾: ユウキ、オレに言った!
5年前の事件‥‥『ダレかに
セキニンをとらせたかった』‥‥
『それしか考えられなかった』
‥‥彼女、そう言ってた。
だから、ウソの証言で
オレを死刑に‥‥。
御: ‥‥証人は、そのコタエで
マンゾクしたと言うのかな?
尾: チナミが死んだの‥‥
オレのせい。
よくおぼえてないけど‥‥オレ。
あのとき、チナミを‥‥
川につき落としたのかもしれない。
千:‥‥‥!
尾: 今となっては‥‥もう、
どうでもよかった。
ダイジなのは‥‥
チナミ、もういない。それだけ。
千: (その美柳 ちなみは‥‥
生きていたというのに!)
尾: 橋の上で、ユウキのハナシ聞いて
‥‥最後のココロ残りも消えた。

(「証言6」をゆさぶる)
千: どうして断言できるんですか!
事件当日は、雨がふっていた。
それに、当日の日没は、午後5時。
4時30分なら、現場はすでに
うす暗かったはずです!
尾: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
千: 尾並田さん、おねがい!
最後のチャンスなんですよ!
これ以上、無実の罪を
背負いこまないで!
尾: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
あのオンナは‥‥
チナミじゃなかった。
御: そこまでだ!
‥‥カンペキな回答だな。
裁: ぬううううううううぐ。
千: (死刑になっても、殺人の罪を
着せられても‥‥
まだ、彼女を守ろうと言うの?
‥‥尾並田さん)

(証言後の一言)
神: 言うまでもねえが‥‥
アイツはウソをついている。
呪われてるのさ。
‥‥美柳 ちなみに‥‥
死ぬまで、あの女を
信じようとするんだろうぜ。
千: 尾並田さん‥‥
神: ヤツのヘタなウソを暴いても、
呪いは解けないだろうが‥‥
それでも、ムジュンは
指摘しなけりゃならねえ。
‥‥それが、弁護士にかけられた
呪い、なんだからな‥‥