成歩堂 龍一…黒 | |
綾里 千尋…赤 | |
神乃木 荘龍…薄橙 | |
御剣 怜侍…茶 | |
裁判官…黄 | |
無久井 里子…紫 | |
尾並田 美散…緑 |
<<証人>>とは‥‥?)」 | |
神: |
‥‥いいか。こいつは 最後のチャンスなんだ。 もう一度‥‥ よく考えてみるんだな。 |
千: |
(落ちつくの、千尋! カンタンなコトでしょ‥‥!) |
姉の美柳 勇希を殺害した。」に合流) | |
尾: |
『あの日‥‥4時ごろ、おぼろ橋の たもとにクルマ、とめて‥‥』(証言1) 『まだ、アイツ、来てなかった。 だから‥‥橋の上で待った。』(証言2) 『そこからクルマ、見えてた。 死体なんか、だれも入れてない!』(証言3) 『やがて‥‥オンナがやってきた。 オレの目の前、立ち止まった。』(証言4) 『オレたち。ハナシ、して‥‥ そのまま、別れた。』(証言5) 『あれは‥‥ゆ‥‥ゆ。ユウキ。 チナミじゃなかった!』(証言6) |
千: |
メモによると、ヤクソクの 時間は、4時30分。 ずいぶん早く 橋に行ったんですね? |
尾: |
パラパラ雨、降っていて‥‥ もう、暗かった。 |
千: |
30分間、橋の上で 待っていたわけですか? |
尾: | ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ |
千: | 尾並田さん‥‥? |
尾: |
‥‥吾童山‥‥思い出の場所。 オレ‥‥なつかしかった。 |
千: |
‥‥‥‥‥‥‥‥ (なぜ、口ごもったのかしら‥‥ もしかして‥‥ 何か、かくしているの‥‥?) |
千: |
あなたのほうが、先に 橋に行ったわけですね? |
尾: |
オレ‥‥待つの、好き。 モンダイない。 |
神: |
‥‥あのシマシマは、 5年間も待っていたんだ。 自分をウラ切ったオンナの コトバを、なァ。 ‥‥30分ぐらい、まばたきする ヒマもなかっただろうぜ。 |
千: |
‥‥クルマのほうを 見ていたんですか? |
尾: |
あの橋。反対側、コワれてた。 そっちからヒト、来られない。 だから‥‥クルマ、見ていた。 |
御: |
フッ‥‥。 トーゼンのコト、だな‥‥ |
千: |
(たしかに、トーゼンだけど‥‥ ‥‥ちょっと引っかかる。 この感じ‥‥ムジュン?) |
裁: |
こわれた橋の向こう側には、 何があるのですかな? |
御: |
ヒトは住んでいない。 山の中に、小さな お堂があるだけ、だ‥‥ |
尾: |
とにかく‥‥! クルマ、 ダレも近寄らなかった! |
千: |
‥‥尾並田さん。 よく考えてください。 本当に‥‥美柳 勇希さん だったんですか? |
尾: |
う。う。う‥‥ ウソ、つかない! オレ、ホントのコト言う! あれは‥‥ユウキ! オレ‥‥カオ、おぼえてた! |
千: |
”カオをおぼえていた”‥‥? でも‥‥目印にマフラーを 用意させたじゃないですか。 |
尾: |
‥‥‥‥う。 ゴメン。ちょっと、ウソついた。 |
千: | ‥‥‥‥‥‥ |
尾: |
でも! あのとき会ったの‥‥ さっきのオンナじゃなかった! ‥‥ベツのオンナ! ユウキだった! |
千: |
彼女と、 なんの話をしたのですか? |
尾: | ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ |
千: | 尾並田さん! |
尾: |
ユウキ、オレに言った! 5年前の事件‥‥『ダレかに セキニンをとらせたかった』‥‥ 『それしか考えられなかった』 ‥‥彼女、そう言ってた。 だから、ウソの証言で オレを死刑に‥‥。 |
御: |
‥‥証人は、そのコタエで マンゾクしたと言うのかな? |
尾: |
チナミが死んだの‥‥ オレのせい。 よくおぼえてないけど‥‥オレ。 あのとき、チナミを‥‥ 川につき落としたのかもしれない。 |
千: | ‥‥‥! |
尾: |
今となっては‥‥もう、 どうでもよかった。 ダイジなのは‥‥ チナミ、もういない。それだけ。 |
千: |
(その美柳 ちなみは‥‥ 生きていたというのに!) |
尾: |
橋の上で、ユウキのハナシ聞いて ‥‥最後のココロ残りも消えた。 |
千: |
どうして断言できるんですか! 事件当日は、雨がふっていた。 それに、当日の日没は、午後5時。 4時30分なら、現場はすでに うす暗かったはずです! |
尾: | ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ |
千: |
尾並田さん、おねがい! 最後のチャンスなんですよ! これ以上、無実の罪を 背負いこまないで! |
尾: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ あのオンナは‥‥ チナミじゃなかった。 |
御: |
そこまでだ! ‥‥カンペキな回答だな。 |
裁: | ぬううううううううぐ。 |
千: |
(死刑になっても、殺人の罪を 着せられても‥‥ まだ、彼女を守ろうと言うの? ‥‥尾並田さん) |
神: |
言うまでもねえが‥‥ アイツはウソをついている。 呪われてるのさ。 ‥‥美柳 ちなみに‥‥ 死ぬまで、あの女を 信じようとするんだろうぜ。 |
千: | 尾並田さん‥‥ |
神: |
ヤツのヘタなウソを暴いても、 呪いは解けないだろうが‥‥ それでも、ムジュンは 指摘しなけりゃならねえ。 ‥‥それが、弁護士にかけられた 呪い、なんだからな‥‥
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