第5話『華麗なる逆転』探偵パート2日目(その1) −横道−

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
ゴドー検事…薄橙
裁判長…緑
裁判官…黄
矢張 政志…紺
天龍斎 エリス…桃
毘忌尼…橙
葉桜院 あやめ…藤
美柳 ちなみ…紫
表セリフ集「華麗なる逆転」探偵パート2日目(その1)を見る (別ウィンドウで出ます)



(葉桜院より先に極楽庵へ移動する)

同日 某時刻
山小屋 極楽庵

成: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
(だれもいない‥‥)
矢張ぃっ!
‥‥‥‥‥‥
マシスぅっ!
‥‥‥‥‥‥
(行き場がなくなって、ここに
ひそんでいると思ったのに‥‥
また、あとで来てみるか)



葉桜院 山門


(証拠品をつきつける)
成: あの。これ、なんだけど
いてててッ!
冥: いっさい、協力はしないわ。
‥‥成歩堂 龍一。
成: (やれやれ‥‥)



葉桜院 本堂


(サイコ・ロックを解かずに「天流斎エリス」を聞く)
成: ビキニさん。
天流斎 エリス先生は、
どういう方だったんですか?
霊行道の修行をするワケでもなく、
あなたは”エリスさま”と呼ぶ。
毘: ‥‥‥‥‥‥‥‥
成: この葉桜院にとって‥‥、何か
特別なイミのある人なんですか?

(サイコ・ロック 錠5つ)
毘: 悪いけど‥‥
アナタには、お話しできないわ。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
(じつは‥‥
少し、イヤな予感がしている。
エリス先生のコト‥‥
‥‥サイコ・ロックを
解除するしかない、な‥‥)



(「<<お!カルト>>新年号」をつきつける)
成: あの‥‥。この写真ですけど‥‥
毘: ああ、これねえ‥‥。
いつもなら、断っちゃうのよ。
取材なんて。
今回は、あやめが”どうしても”
って言うモンだから。
成: あやめさんが‥‥?
毘: ホラ。あの子、意外に
目立ちたがり屋さんだから。
成: (それは、あまりに
意外すぎるぞ‥‥)

(「掛け軸」をつきつける)
毘: あ‥‥あらあらあら。
よく見つけたわねぇ!
倉院流霊媒道の現家元、
綾里 舞子さまよ。
成: (これが‥‥真宵ちゃんの
おかあさん、か‥‥)
毘: 舞子さま、姿を消してから、
もう20年近くたつのよぉ。
どうやら、自分のムスメさんに
家元をゆずろうとしてるみたい。
成: ”ムスメさん”‥‥って、
ビキニさん、知らないんですか?
毘: ま、まあ。オバサンもいちおう
倉院流の分家なんだけどね。
本家のコトなんて、教えて
もらえないのよねぇ‥‥。
成: (ビキニさん‥‥真宵ちゃんを
知らないのか‥‥)

(「あやめのずきん」をつきつける)
毘: まあまあまあまあ!
<<退魔のずきん>>じゃない。
修験者さまは、悪霊に
ねらわれやすいから。
オバサンたち、いつも
これをかぶっているワケよぉ。
成: 事件当夜、あやめさんに
もらったんです。
‥‥あれから、川に落ちて‥‥
ずっと、これをかぶってたら、
早く熱が下がった気がしました!
毘: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
気のせいでしょ。
カゼと霊力は、カンケイないし。
成: (ユメがないなあ‥‥)

(「七支刀」をつきつける)
毘: オバサンの、目のサッカク
だったのかねえ。
あやめが、あんなオソロシイ
ことをするなんて‥‥
成: 今日の法廷で、
立証されたんですよね。
このカタナが凶器ではない、って。
毘: そうみたいだねえ‥‥。
成: (でも‥‥このカタナは、
ぼくも目撃している‥‥
たしかに‥‥エリスさんは、
このカタナに刺されたはずだ)

(「被害者のツエ」をつきつける)
毘: エリスさまのツエ、だね。
たしかに‥‥水晶が
なくなってるよ。
成: 水晶は、おぼろ橋の
近くで見つかったんですよね。
毘: ‥‥エリスさま、あの晩は
葉桜院にいたはずなのにねえ。

(「シュプールの写真」をつきつける)
成: この写真ですけど‥‥。
毘: ‥‥まちがいなく、ウチの
スノーモービルの跡だね。
成: (1本しか跡がないんだから‥‥
雪が降っているあいだに
出かけて、やんでから戻った。
そう考えるしか、ないよなあ)

(「矢張のスケッチ」をつきつける)
毘: ‥‥ホント、世も末だねえ。
成: まったくですね。
毘: ‥‥こんなヘタな絵で、
ゲージュツカ、なんて。
成:え。
毘: こんなんでいいなら、オバサンも
今日から歌姫だよ!
成: ‥‥あの。描いてある
内容のほうは‥‥?
毘: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥やっぱり、世も末だねえ。

(「水晶」をつきつける)
毘: この水晶‥‥
<<退魔のずきん>>のものじゃない。
ちょっと、似てるけど。
成: やっぱり‥‥エリス先生のツエに
ついていたもの、ですか。
毘: 血ィがついてるのよねえ。
かわいそうなエリスさま‥‥

(「綾里 真宵」をつきつける)
毘: ダイジなお客さまね、この子は。
エラい修験者さま。
成: 知ってるんですか?
真宵ちゃんのこと。
毘: <<綾里>>といえば、倉院本流の
家元の名字だからねぇ。
きっと、チカラのある
霊媒師さんになるハズよぉ。
成: (どうやら、ビキニさん‥‥
知らないみたいだな。
真宵ちゃんが、家元の
ムスメだってコト‥‥)

(「綾里 春美」をつきつける)
毘: ああ‥‥この子。
どこへ行ったのかしらねェ‥‥
この葉桜院の近くにも
いないのよぉ‥‥。
成: (真宵ちゃんにつづいて、
春美ちゃんまで‥‥
どこまでぼくを
苦しめるんだ、この事件は!
‥‥ううううう。
熱で、アタマもいたいし‥‥)

(「毘忌尼」をつきつける)
毘: オバサンのせいなのよねぇ‥‥
おもに、オバサンのコシのせい。
エリスさまが亡くなって、
修験者さまも閉じこめられて‥‥
小さな女の子も愛想をつかして、
どこか行っちゃって。
成: (”どこか”ですむ
モンダイじゃないけど‥‥)
毘: ‥‥まだまだ。オバサン、
修行が足りないのねえ‥‥。

(「天流斎 エリス」をつきつける)
毘: オバサン‥‥どうやって
おわびをしたらいいのか‥‥
成: おわび‥‥ですか?
毘: ‥‥あんなダイジな方を
死なせてしまうなんて‥‥!
成: (やっぱり‥‥
ただの泊まり客じゃ
なかったんだな‥‥エリス先生)

(「あやめ」をつきつける)
毘: ね。ね。アンタ!
どーなのよ、あやめは!
ユーザイにしたら、もお‥‥
ショウチしないからねッ!
成: それは‥‥ビキニさんの
証言しだい、だったのでは‥‥
毘: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
しょうがないでしょ!
見ちゃったんだから!
それをなんとかするのが、
プロってモンでしょうが!

(「天流斎 マシス」をつきつける)
毘: まさか、あんな
どうしようもない子だとはね!
成: ‥‥やっと
わかってもらえましたか。
毘: あんな、ウソの絵まで描いて!
”目立とう精神”ってヤツかねェ!
まあ、オバサンの似顔絵は
なかなか上手だったケド。
成: (‥‥でも‥‥
アイツは、女の子をヒドい目に
あわせるウソはつかない。
‥‥きっと、このスケッチには
イミがあると思うんだけど‥‥)

(「狩魔 冥」をつきつける)
毘: まったく、アンタの友だちは
ヘンなのばっかりだね!
成: と、ともだち‥‥
毘: あのニヤけた絵描きはともかく、
裁判長をたたくのはマズいでしょ。
成: ‥‥あの、それ‥‥
本人に、よおく
言って聞かせてもらえませんか。

(「御剣 怜侍」をつきつける)
毘: いやー、いいセンパイを持って
シアワセねぇ、アンタ。
成: ‥‥センパイ?
コイツ、友だちですけど‥‥
毘: あらあら。アンタったら。
またまた。ジョーダンばっかり。
どう見ても、たよりになりそう
だったよ、こっちのほうが。
成: そそ、そうですか‥‥
(うう‥‥ちょっとだけ、悲しい)

(「その他の証拠品」をつきつける)
成: あの。いかがでしょうか‥‥
毘: ‥‥そおねえ。
どうかしらねえ‥‥
ホラ。オバサン、アレだから。
おじょーさまだからねェ。
世間知らずのモノ知らず、
恥知らずで親知らずなワケでしょ。
”ハコ入りムスメ”って言うの?
成: (きっと、小さなハコにギュウと
詰めこまれてたんだろうな)