第4話『逆転、そしてサヨナラ』探偵パート3日目(その3)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
大沢木 ナツミ…橙
矢張 政志…紺
星影 宇宙ノ介…黄
ボート小屋のオジさん…灰
サユリさん…黄緑
狩魔 豪…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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12月27日 某時刻
星影法律事務所

成: ほ‥‥星影センセイ!
星: お。チミたち。‥‥なんぢゃ、
シンコクそうなカオして。
真: センセイこそなんですか!
ノンキなカオして!
星: ‥‥い、いやいやいや。
いったい、ナニがあったんぢゃ。
‥‥話してみなさい。
真: み、御剣検事が‥‥
みつるぎけんじがああ!
星: ‥‥なんと‥‥
御剣 信を撃った夢を‥‥のう。
真: ゆ、”夢”なんですからね!
‥‥あくまで!
星: ‥‥‥‥‥‥‥‥
それはどうかのお‥‥。
真: え‥‥。
星: それならばなぜ、チミたちは
そんなにあわてておるのかね?
真: そ、それは‥‥。
星: それに。
あきらかに灰根は、御剣 怜侍に
対して、悪意を持っておる。
殺人罪を着せようとするほどの
強く、深い悪意を‥‥。
‥‥おそらく。
夢ではあるまい。
‥‥現実だったのぢゃよ。
チミたちの想像どおり、な。
御剣 怜侍は、父親を助けるために
ピストルを投げつけ‥‥
そのピストルが‥‥
暴発したんぢゃ‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥
真: そ‥‥そんな‥‥。
そんなの、ヒドすぎるよ‥‥。
星: 灰根は、その罪を着せられて、
係官としての人生をつぶされた。
だから‥‥御剣 怜侍に
復讐しようとしたのだ。
時効直前の‥‥今になって、な。

(「御剣 信」を聞く)
成: 御剣の父親って、どういう‥‥?
星: ‥‥‥‥‥‥
すばらしい弁護士ぢゃった。
月並みな表現ぢゃが、
そうとしか言いようがない。
‥‥そういえば、似ておったかも
しれんなあ。
綾里 千尋クンと‥‥。
真: お姉ちゃんと‥‥?
星: 御剣 信は、狩魔検事のやり方に、
強く反発を感じていた。
成: (カルマケンジ‥‥)
星: 狩魔は強引な男ぢゃ。証拠・証言の
でっち上げなど、平気でする‥‥。
当然、彼のあつかう事件は、
すべて勝訴だ。
御剣 信は、狩魔に勝つことで、
ヤツのやり方を否定しようとした。
真: そ‥‥それで?
星: 負けたよ。
そして、死んだのぢゃ。
‥‥失意のまま、な。
真: そうなんですか‥‥。

(「霊媒」を聞く)
星: 御剣 信が殺害されて、
1人の霊媒師が呼ばれた。
あんたのお母さん‥‥
綾里 舞子ぢゃよ。

『私、御剣 信を殺したのは‥‥
私を撃ったのは、
法廷係官の、灰根 高太郎‥‥』
星: ‥‥しかし、灰根は無実ぢゃった。
真: おかあさん、そのせいで‥‥
出て行っちゃったんだ‥‥。
”インチキだ”って、
みんなから言われて‥‥。
星: そう。みんな、そう思った。
綾里 舞子はインチキだ、と。
‥‥ぢゃが‥‥今、思えば‥‥
ウソをついたのは、御剣 信の霊
だったのではないだろうか?
御剣 信は、知っていたのぢゃ。
本当は、誰が自分を撃ったのかを。
成: ‥‥まさか‥‥
御剣 怜侍を‥‥自分の
息子を守るために、
偽証したって言うんですか?
御剣のオヤジが‥‥!
星: ‥‥可能性の話ぢゃ‥‥。
しかし。否定はできん。

(「金庫の中の手紙」をつきつける)
星: ‥‥ほほお。
それが、問題の手紙か‥‥。
たしかに、
灰根はこのとおりに動いて、
生倉を殺害したんぢゃろう。
真: でも‥‥なぜ生倉弁護士を‥‥?
星: ‥‥生倉は
ウデの立つ弁護士ぢゃったが‥‥
ヤツは依頼人のためではなく、
自分のために弁護をしておった。
成: ”自分のため”‥‥?
星: ヤツは、自分の依頼人を
信じようとはしなかった。
信じていたのは、
自分のウデのみぢゃ。
真: でも、結果がムザイなら、
同じなんじゃあ‥‥?
星: 違うんぢゃよ。
‥‥それはもう、全然な。
生倉は、自分のために
ムザイ判決を勝ちとった。
その結果、灰根は社会的に
抹殺されてしまったのぢゃ。
成: (どういうことだ‥‥?)
星: ‥‥チミにも、
今にわかるぢゃろう。
‥‥‥‥‥‥‥‥
はて。
成: どうしました?
星: この手紙‥‥
この、文字じゃが。
見たことがある。この筆跡。
‥‥とおいムカシ、どこかで。
いったい、
誰の字ぢゃったかな‥‥。
チミ、心当りはないかね。
この手紙、誰が書いたか‥‥?

(「狩魔 豪」を選択)
成: もしかして、狩魔 豪ですか?
星: カルマ? なんでここに、
ヤツの名前が出てくるんぢゃ?
成: いや、なんで、と言われても‥‥。
星: ‥‥‥‥‥‥
ん?
‥‥カルマ‥‥。
そ、そうぢゃ。
たしかに‥‥これは、
狩魔検事の字ぢゃ!
ムカシ、法廷の書類でよく見た‥‥
彼の字ぢゃよ!
真: ええええっ!
‥‥じゃ、じゃあ‥‥!
灰根さんに、殺人の指示を
送ったのは‥‥
星: ‥‥そう。
狩魔 豪‥‥ということになる。
成: ど‥‥どういうことだ‥‥!
なぜ‥‥狩魔検事が、御剣を‥‥?

(「狩魔検事」を聞く)
星: この手紙を書いたのが狩魔ならば、
ヤツは当然、知っておるはずぢゃ。
御剣 怜侍が、あやまって父親を
殺害してしまったということを。
成: ‥‥‥‥!
星: おそらく明日の法廷で、狩魔は
そのことを持ち出すぢゃろう。
御剣 怜侍に”有罪”を
認めさせるために‥‥な。
成: そ‥‥そんな‥‥。
真: でも、でも。カルマ検事がなぜ、
御剣検事のことを知ってるの!
御剣検事自身、”悪夢”だって
思っていたのに‥‥。
星: ‥‥たしかに‥‥
それは、わからない。
しかし。ヤツはカンペキで、
‥‥そして、執念ぶかい。
御剣 信に対する憎しみを、息子に
ぶつけるつもりかもしれん‥‥。
成: ‥‥どういうことですか‥‥?
星: ‥‥15年前‥‥。
狩魔は、たしかに
弁護士・御剣 信に勝利した。
しかし‥‥、狩魔も、
無傷ではすまなかったのぢゃ。

(「御剣信との勝負」を聞く)
成: 御剣のオヤジと狩魔の
勝負って‥‥どうだったんですか?
星: 判決は”有罪”‥‥
狩魔の勝利ぢゃった。
しかし、御剣 信の告発によって、
狩魔の提出した証拠に、
一部、不正なものがあったことが
立証されたのぢゃ。
真: 不正な証拠‥‥。
星: 狩魔は、検事生活でただ一度の
処罰を受けた‥‥。
御剣 信は、狩魔のカンペキな
経歴に、キズをつけたのぢゃよ。
真: へええ‥‥。
星: そのコトが、よほどショック
だったのぢゃろう‥‥
狩魔検事は、その日から数ヶ月、
休暇をとったほどぢゃ。
成: 休暇を‥‥?
星: 長い検事生活で、狩魔が
”休暇”をとったのは、
それが最初で‥‥そして、
最後ぢゃったよ。
真: えー!
お休みしないんですか?
海とか、山とか‥‥
それに、ヨーロッパとか!
成: なんだよ、そのよくわからない
休暇のイメージは。
星: ‥‥とにかく。
狩魔が休暇をとったのは、
そのときだけぢゃ。
それだけ、くやしかったの
ぢゃろう‥‥。
成: (でも‥‥
カンペキな経歴を残したいなら、
それで休むかな‥‥?)
真: なるほどくん‥‥どうしよう。
カルマ検事、きっとDL6号事件の
こと、持ち出してくるよ。
御剣検事‥‥もしかしたら‥‥
罪を、認めちゃうかも‥‥。
成: そんなことはさせない!
星: ‥‥ぢゃが、成歩堂くん。
ザンコクな話かもしれんが‥‥、
たとえ過失でも、殺人は
殺人ぢゃよ‥‥?
成: わかってますよ!
‥‥‥‥‥‥‥‥
ただ、ぼくはまだ、
信じているんです! 御剣を。
あいつが、殺人なんて‥‥!
真: で‥‥でも!
御剣検事、自分で
認めちゃっているんだよ?
それに、お父さんも、御剣検事を
守るために、ウソを‥‥
成: ‥‥それでも!
それでも、あいつは無実なんだ!
星: ‥‥‥‥‥‥‥‥
成歩堂くん。
チミがそこまで言うなら‥‥、
もう一度、調べてみるんぢゃ。
警察の‥‥資料をな。
成: 星影センセイ‥‥。
星: ほとんど可能性はゼロぢゃが。
‥‥何か、見つかるかもしれん。
成: わかりました。
(警察の‥‥資料か‥‥)

(「留置所」に移動する)

(「警察署・刑事課」に移動する)


12月27日 某時刻
警察署内 刑事課

真: ‥‥人が少ないね。
成: みんな、オジさん‥‥灰根を
探しに行ってるんだよ。
刑: あ。キミたち。
今日は、イトノコはもう
もどらないよ。
徹夜でヒト探しだとさ。
真: イトノコ刑事さんも
がんばってくれてるんだね!
あの。あたしたち、資料室に
行きたいんですけど‥‥。
刑: ‥‥勝手に入ってもらっちゃ
こまるんだけど‥‥。
まあ、今なら狩魔検事が
いると思うから、
彼といっしょなら、資料を
見てもいいよ。
真: カルマ検事‥‥?
刑: ああ。
‥‥ついさっき、来たところだ。
成: (狩魔検事が、資料室に!)
真: い、急ごうよ、なるほどくん!

(「警察署・資料室」に移動する)


12月27日 某時刻
警察署内・資料室

真: ‥‥あいかわらず、
ホコリっぽいねー。
成: あいかわらずも何も、
昨日来たばっかりだからなあ。
‥‥‥‥‥‥
真: どうしたの? なるほどくん?
成: ‥‥いや。
いないな、って思って。
狩魔検事‥‥。

(「開いた引き出し」を調べる)
真: あれ。ここだけ、開けっぱなしに
なってるよ‥‥。
成: 最近、開けたみたいだね。
真: <<未解決事件・証拠物件>>って
ラベルに書いてあるよ‥‥。
成: (<<未解決事件>>‥‥か)
真: なるほどくん!
<<DL6号事件>>のケースだけ、
カラっぽだよ!
成: な‥‥なんだって!
狩: ‥‥そこで何をしている!
真: きゃあっ!
かか、かるま検事‥‥。
狩: ‥‥キサマ‥‥
‥‥‥‥
なぜ、ワガハイの名を
知っている‥‥?
真: え。
狩: どこかで会ったことが?
真: なな、ナニ言ってるんですか!
最近おなじみの
カオじゃないですか!
あたしたち、御剣 怜侍の
弁護士ですよ!
狩: ‥‥弁護士‥‥?
これはシツレイ。
弁護士など、目に入らない
ちっぽけな存在なものでな‥‥。
成: (うーん‥‥さすが御剣の
師匠だな‥‥)

(「御剣のこと」を聞く)
真: あ、あの‥‥御剣検事って、
お弟子さんなんですよね‥‥?
狩: ‥‥‥‥
‥‥アマさが抜けない
ロマンチストだ。
父親と同じだ。
‥‥一流にはなれん。
成: 狩魔検事。
あなたは、御剣 信弁護士を
ウラんでいますよね?
狩: 私が? 弁護士ごときを?
‥‥なぜだ?
成: あなたのカンペキな経歴に
キズをつけたからですよ。
狩: ‥‥‥‥フン。
成: それなのに、なぜ。
御剣 怜侍を、検事として
ここまで育てたんですか?
憎いカタキのムスコなのに‥‥。
狩: ‥‥‥‥‥‥
キサマの知ったことではない。

(「明日の裁判」を聞く)
狩: 明日の法廷は、最終日だ。
‥‥ひさしぶりだ。最終日まで
もちこたえた弁護士は。
‥‥しかし、結果は変わらない。
御剣 怜侍は明日、自らの
罪を認めることになるだろう。
成: ”15年前”の罪ですか‥‥?
狩: ‥‥‥‥‥‥
感心な勉強家だな。
そこまで調べたのなら、
キサマにもわかるだろう。
明日の法廷で、御剣 怜侍が
何を語るかを‥‥。
成: (やはり‥‥
明日の事件で、コイツは
DL6号事件のことを‥‥)

(「金庫の中の手紙」をつきつける)
成: 狩魔検事。
‥‥これを見てください。
狩: ‥‥‥‥‥‥
成: あなただったんですね‥‥。
灰根 高太郎に、殺人の
指示を送ったのは‥‥。
狩: ‥‥‥‥‥‥
灰根 高太郎‥‥。
あの男を、その名で呼ぶのを
聞くのは、何年ぶりだ‥‥。
‥‥バカな男だ。
読んだら、必ず焼き捨てるよう
書いておいたのに‥‥。
真: ‥‥‥‥!
み‥‥みとめるんですね!
あなたが‥‥あなたが、
灰根さんに、この手紙を‥‥!
狩: ‥‥さて、弁護士。
わざわざ、持ってきてくれて
ありがとう。
おかげで、よけいな労力を
はらわずにすんだよ‥‥。
成: な‥‥なんだと!
真: な‥‥なるほどくん‥‥。
な、なに、あれ‥‥?
成: スタンガンだよ。
‥‥護身用の武器だ。
狩: そのとおり。
60万ボルトの火花が
キサマの身体にハジける‥‥。
成: ろ‥‥ろくじゅうまん‥‥。
狩: 心配はいらない。
死にはしないからな‥‥たぶん。
さあ。
わたしてもらおうか、手紙を。
成: (く‥‥くそ‥‥)
真: やめてええええええええええっ
狩: うおッ! な、何をするかッ!
真: な、なるほどくん、逃げて‥‥!
きゃああああっ!
成: ま‥‥真宵ちゃん!
狩: 手こずらせおって!
成: うわああああっ!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥
(‥‥やられた‥‥
手紙‥‥‥‥もちろん、
うばわれちまったなあ‥‥
DL6号事件の証拠品も
持って行かれて‥‥
手がかりはゼロ、か‥‥
‥‥そうだ‥‥
真宵ちゃんは、
だいじょうぶかな‥‥
‥‥‥‥‥‥)
ま‥‥真宵ちゃん!
真:
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
成: おい! しっかりしてくれよ!
真:
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
成: 真宵ちゃん!
真:
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥とられちゃった? 手紙‥‥
成: え‥‥あ、ああ。
それより、だいじょうぶか‥‥?
真:
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥ホント‥‥ダメだね‥‥。
イセイよく飛びかかっても、
1発でキゼツしちゃって‥‥。
あたしなんて‥‥
お姉ちゃんを呼ぶことしか
能がない、ヤク立たずなのに‥‥
こんな‥‥一番ダイジなときに、
それもできない。
このまま‥‥目がさめなけりゃ
よかったな‥‥。
成: 真宵ちゃん!
(クソッ! なんとかして
あげられないのか‥‥!
とにかく、自信を回復
させる方法を探すしかないな‥)
‥‥?
(真宵ちゃん‥‥
何か、にぎりしめているぞ。
これは‥‥弾丸?)
<<DL6号事件 証拠品7号
御剣 信の心臓部より摘出>>
そうか‥‥。
狩魔検事に飛びかかったとき、
夢中でこれをつかんだんだな‥‥。

<<DL6号事件の弾丸>>を、
ポケットにしまった。
成: (‥‥証明してやるよ、
真宵ちゃん。
きみは、
役立たずじゃない‥‥
何もかも、証明してやる。
‥‥最後の法廷で‥‥!)


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