第2話『再会、そして逆転』探偵パート1日目(その2)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
綾里 春美…黄緑
綾里 キミ子…灰
霧崎 哲郎…紺
葉中 のどか…紫
大沢木 ナツミ…橙
堀田(自称)…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 某時刻
綾里家・わたりろうか

成: (へええ‥‥きれいな庭だな。
ちゃんと手入れされているし。
あそこにあるのは‥‥
焼却炉、かな?
ちょっと、フンイキに
合わないな‥‥)

(「控えの間」に移動する)


同日 某時刻
綾里家・控えの間

成: (ここは‥‥<<控えの間>>か。
休憩室みたいなものかな。
ふとんがふくらんでる。
だれか寝ているみたいだ。
そっとしておくか‥‥)

(「わたりろうか」に移動する)
?: おーい! そこの人!
ちょっとええかー。
成: (‥‥む。この大阪弁、どこかで
聞いたことがあるような‥‥)
?: あ、あれッ!
アンタ、ナルホドーやんか!
ひっさしぶりやなあ!
なんや、1年ぶりぐらいか?
成: え、ええと、たしかあなたは‥‥。

(「ナツミさん」を選択)
成: たしか、ナツミさん‥‥ですよね。
ナ: ビンゴやッ!
”オカルト報道業界にこの人あり”
大沢木(おおさわぎ) ナツミや!
成: へえ。まだ目ざしてたんですか、
フリーカメラマン‥‥。
ナ: そらそうや!
今日こそ、ホンモノの
スクープ写真、モノにしたるんや!
あ、そうそう!
こんなところで
ダベってる場合やないんや。
そろそろ始まるで! 霊媒。
成: そうなんですか!
ナ: すぐに<<修験者の間>>に集まれ、
ってコトや。
‥‥ほな、伝えたで!
成: (ナツミさん‥‥か。
この前の事件ではホント、
ヒドい目にあったなあ。
まあ今となっては、いい思い出と
言えなくもないけど‥‥)

(「修験者の間」に移動する)


同日 某時刻
綾里家・修験者の間

キ: ではこれより、倉院流霊媒術を
始めたいと存じます。
術者と依頼者は、あちらの
<<対面の間>>にお入りください。
霧: これで世間の連中をぎゃふんと
言わせてやれますよ!
いいですか? いまどき
”ぎゃふん”ですぞ。
聞きたいでしょう?
ねえ、成歩堂さん!
成: え、ぼくですか!
も、もちろん聞いてみたいです。
キ: それでは、真宵さま。
<<対面の間>>のカギはお持ちに?
真: あ。持ったよ、ホラ。
キ: よろしゅうござあます。
1個しかないカギですからね、
気をつけてくださいまし。
真: だいじょうぶだよ、おばさま。
なくさないって!
‥‥じゃあ、霧崎先生。
行きましょうか。
霧: ハイ。まいりましょう!

‥‥ガチャリ‥‥
キ: では、アタクシどもは、
ここでお待ちいたしましょう。
それはそれはニガいお茶と、アゴが
はずれるほどアマい大福を‥‥
ナ: ちょっと、オバハン!
キ: ‥‥‥‥オバハン?
ナ: なんでウチらは部屋に
入られへんねん!
キ: ああた、アレでござあますわねえ。
とても日本語がおじょうずな‥‥
ナ: ウチはネっからのナニワっ子や!
キ: ならばその、
ナニワとやらにお帰りなさい。
ナ: な‥‥なんや‥‥?
キ: ここは倉院の里。
しきたりに従えない人間は、
出ていくことでござあます。
ナ: ‥‥‥‥!
‥‥うう。ス、スンマセン。
成: (うわあ‥‥あのナツミさんを
ヘコませたぞ‥‥すげえ!)
キ: では。
‥‥お待ちいたしましょう。

バァァァン!
ナ: うわあッ!
‥‥なな、なんや今の音!
成: (<<対面の間>>の中から
聞こえたぞ‥‥)

バァァァン!
ナ: ニイちゃん! コレ、銃声やで!
キ: な、なんでござあますって!
ナ: 前にも聞いたことがあるんや。
マチガイない! 銃声や!
成: (な‥‥中には真宵ちゃんが!)

(「<<対面の間>>に入る」を選択)
ナ: どうする気や! ニイちゃん!
成: もちろん、
あの部屋に入るんですよ!
ナ: え! で、でも、
1個しかないカギは、あの子が‥‥
成: トビラごと、ぶっコワします。
いいですね! キミ子さん。
キ: え‥‥で、でも、
アレでござあますねえ、その‥‥
成: 止めてもムダです。
修理費の請求書は、
成歩堂法律事務所へどうぞ!
ナ: ええでッ!
オトコやナルホドー!

‥‥ドカッ! ‥‥ドカッ!
‥‥バァン!
成: き‥‥霧崎先生ッ!

‥‥カシャ!‥‥
?: ‥‥あたしは‥‥
あたしは‥‥殺されたの‥‥
成: ま‥‥真宵‥‥ちゃん?
?: あの男は‥‥私を殺した‥‥
‥‥だから‥‥殺してやった‥‥
成: な‥‥なんだって‥‥!

‥‥カシャ!‥‥
成: ナツミさん!
‥‥こんなときに‥‥
ナ: こんなときだからこそ、や!
それより、ど‥‥どういうことや!
この子‥‥真宵はん‥‥なんか?
キ:
そこをどくのですッ!
この場はアタクシに
おまかせなさい。
ああたたちは、警察に電話を!
成: ‥‥で、でも‥‥
キ: 早くなさいッ!
‥‥ギセイ者がふえる前に。
ナ: ほれ! 行くでニイちゃん!
オバハンにまかせるんやッ!


同日 某時刻
倉院の里

成: (‥‥ここからじゃ、携帯電話の
電波は届かない。
ぼくたちは、そとの公衆電話から
警察に事件を通報した‥‥)
ナ: どうや‥‥?
成: すぐこちらへ向かうそうです。
ナ: ううう‥‥ホンモノや!
ホンモノの怪奇現象やで‥‥。
成: (ナツミさん、すっかり
ビビってるな‥‥
ムリもない。
‥‥ぼくだってコワい‥‥)

(「目撃したこと」を聞く)
ナ: なあ、ニイちゃん?
‥‥あの子‥‥真宵はんや
なかったよなあ‥‥?
成: (そうか‥‥ナツミさんは
知らないんだ‥‥
真宵ちゃんが霊媒をすると、
すがたまで変わってしまうこと)
ナ: でも‥‥あの部屋には
2人しかおらんかった。
やっぱり、あの‥‥真宵はんが?

(「霧崎医師のこと」を聞く)
成: ナツミさん。
霧崎先生のことは‥‥?
ナ: チョコっとやけど、
調べてるで。
あんまり、評判はよくない
みたいやなあ。
成: そうなんですか?
ナ: ウデはな、かなりイイんや。
ただ、性格がな‥‥。
成: (わかるような気がする‥‥)
ナ: キツいんや。
患者も看護婦も、思いどおりに
動かんと、すぐにドナりちらして、
それはもう
タイヘンだったそうや。

(「修験者の間」に移動する)


同日 某時刻
綾里家・修験者の間

キ: ああ。成歩堂さん。
成: キミ子さん!
あの、真宵‥‥さま、は?
キ: ”こちら側”にもどられました。
除霊の術をほどこしましたので。
成: 会わせてください!
キ: 今は気を失っておられます。
そっとしておいてくださいまし。
成: (まいったな‥‥)
糸: お待たせしたッス! 警察ッス!
あ、あれ。‥‥またアンタッスか!
成: なんでイトノコ刑事が
こんなところに‥‥?
糸: たまたまッス。
出張でこっちに来てたッス。
では、これから現場を調べるッス。
みなさん、のちほど取り調べを
するッスから、
ここから動いちゃダメッスよ!
成: (なんでぼくの目を
見つめて言うんだよ‥‥)
キ: じゃあ、イトノコ刑事さん。
現場にご案内いたしましょう。
糸: いや、あの‥‥。
自分はイトノコではないッス‥‥
成: (2人は<<対面の間>>に
入ってしまった。
しかたない、みんなの
話でも聞いてまわるかな‥‥)

(「対面の間」に移動する)


同日 某時刻
綾里家・対面の間

成: (警官たちがいそがしそうに
動きまわっている。
真宵ちゃんのすがたは
‥‥見えない)
糸: あ、アンタ!
勝手に入っちゃダメッス。
成: 少しだけ、
話を聞かせてください!
糸: うう‥‥。断りにくい目で
見つめないでほしいッス。
じゃ、ちょっとだけッスよ。

(「真宵のこと」を聞く)
成: あの‥‥真宵ちゃんは‥‥?
糸: アンタには言いにくいッスが‥‥
状況から、彼女が犯人であることは
マチガイないッス。
成: (たしかに、この部屋には被害者と
彼女しかいなかったからな‥‥)
でも、真宵ちゃんは‥‥
糸: くわしい事情はあとで聞くッス。
今は、この部屋に残された
証拠を集めるのが先ッス。
成: (さすが、こんなときは
”プロのカオ”になるなあ。
‥‥ちょっと見た感じは
変わらないけど‥‥)

(「被害者の死因」を聞く)
成: あの‥‥霧崎先生は、
やっぱりピストルで?
糸: コメカミを
撃ち抜かれているッス。
ただ‥‥。
成: ‥‥ただ?
糸: ムネをナイフで
刺されているッス。
成: (‥‥ナイフ‥‥?)
糸: 被害者は、刺されたあと
ピストルでトドメを刺されたッス。

(「修験者の間」に移動する)

(「倉院の里」に移動する)


同日 某時刻
倉院の里

ナ: ‥‥‥‥‥‥
成: (目の前で殺人事件が起こって、
さすがに動揺してるみたいだな)
ナツミさん?
ナ: ぎゃわわあっ!
成: うおっ!
お、おどかさないでくださいよ!
ナ: なにゆうとるんやッ!
ビックリしたのはこっちや!
これがウチじゃなかったら、死体が
もう1個、ころがっとるところや!

(「気づいたこと」を聞く)
成: ナツミさん。何か気づいたこと、
ありません?
ナ: ‥‥ああ。
1つだけ、あるで。
成: なんですかッ!
ナ: ウチなぁ、意外とこーゆう話、
ニガテやったんやねえ。
成: ‥‥は、はあ?
ナ: タタリとかオバケの復讐とか‥‥。
もうタクサンや。やめやめ。
成: な、何がですか?
ナ: オカルトがらみのカメラマン。
よく考えたら、めっちゃコワいわ。
今日から芸能カメラマンに転向や。
成: ‥‥スクープ写真はモノにできず、
ってコトですか。
ナ: ‥‥‥‥‥‥
成: ‥‥どうしました?
ナ: それやッ!
成: ど‥‥どれですか?
ナ: ついに、どデカいスクープを
モノにしたったでぇ!
成: えっ?
ナ: ウチ、そういえば、あの現場で
押しとったやん! シャッター!
成: (そ、そうだった‥‥!
しかも、2回も!)
ナ: 霊媒中に起こった殺人‥‥
だ、大スクープやッ!
成: な‥‥ナツミさん!
ナ: ゴメン! ジャーナリストの血が
煮えたぎってきたわ!
先にあやまっとくワ。
ごめんなぁ!
ウチ、タレこむわ、ケーサツに。
うおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ‥‥‥
成: (ま、まいったな‥‥
また、この前の事件と同じ
テンカイになっちまった‥‥)

(「修験者の間」に移動する)

(「わたりろうか」に移動する)

(「控えの間」に移動する)


同日 某時刻
綾里家・控えの間

成: (そういえば、さっきここで、
だれか寝ていたけど‥‥)
?: どなたですかあ‥‥?
成: うわ!
ど、どうも、その。ぼくはあの!
?: ‥‥あのお。
そろそろ始まるんですかあ?
成: え。
な‥‥ナニがですか?
?: 霊媒ですよお、霊媒。
成: あ、れ、霊媒‥‥?
‥‥いやいやいやいやいや。
それどころじゃないんですよ!
?: はあ‥‥。
と、言いますと?
成: オドロかないでください。
‥‥殺人があったんです!
?: ‥‥‥‥‥‥
サツジン‥‥て、あの。
人が殺される、アレですかあ?
成: そうです!
人が殺される、アレです!
?: まあ‥‥。それは、
なんていうんですか、そのお‥‥
‥‥タイヘンですねえ。
成: ‥‥はあ。
(やっと出てきたコトバがそれか)
葉: あ。申しおくれました。
私、葉中(はなか) のどか
といいます。
ええと‥‥大学で、
超心理学を研究しています。
成: ちょうしんりがく?
葉: はい。
ええと‥‥ひらたく言えば、その、
オカルト‥‥ですねえ。
超常現象とか、超能力とか‥‥。
成: (うわ、アヤシイ‥‥)
ぼくは弁護士の成歩堂 龍一です。

(「のどかのこと」を聞く)
成: 今日は、どうしてここに‥‥?
葉: ええと。そのお‥‥
私が紹介したんですよお。
いい霊媒師を知りませんか、
というご相談を受けて‥‥。
成: (そういえば、霧崎先生も
そんなことを言ってたっけ)
葉: 私、交霊とか多重人格とか、
そのへんが専門ですから‥‥。
成: はあ‥‥。それがどうして、
ここで寝てたんですか?
葉: あのお‥‥ダメなんですよねえ、
私って。
成:
葉: おソバ。
アレルギーなんですう。
この里でいただいたお昼の料理に、
ソバ粉が入ってたんですよお。
成: そ、それはそれは。
葉: ‥‥気分が悪くなって、
ここで寝かせてもらって。
ホント、何しに来たんでしょう、
私ったら‥‥。

(「事件について」を聞く)
成: ずっとここで
寝ていたんですか?
葉: そうですねえ。
お昼からずっと‥‥。
成: じゃあ、事件のコトは、
何も知らない‥‥?
葉: ‥‥え? あ、ああ。
なんにも知りませんよお。
いったい、どなたが
殺されたんですかあ‥‥?
成: 霊媒を依頼した先生です。
外科医の霧崎先生。
葉: ‥‥‥‥‥。

(「被害者のこと」を聞く)
成: お知り合いなんですよね?
霧崎先生と。
葉: ‥‥‥‥!
知り合いなんてもんじゃないわ!
成: あ、そ、そうなんですか?
いや。霧崎先生が
そう言ってたから‥‥
葉: え! ‥‥あ、ああ。
‥‥あのお、ムカシ‥‥
そう、患者だったんですよねえ。
成: (この人‥‥。
何か、かくしている‥‥)

(「わたりろうか」に移動する)


同日 某時刻
綾里家・わたりろうか

成: (あいかわらず、
だれもいない、か‥‥)
うわっ!
‥‥や、やあ。また会ったね。
春: ‥‥‥‥‥‥
成: 春美ちゃん、ていうんだよね?
春: ‥‥‥‥‥‥
成: (やれやれ、まただんまりか‥‥
‥‥? ちいさな手に、
何かにぎりしめてるぞ‥‥
‥‥どこかで見たような‥‥)

(「手に持ってるもの」を聞く)
成: あのさ‥‥。
春: ‥‥‥‥!
成: (‥‥ナニがいけないんだ!
この髪型か‥‥?)

(「修験者の間」に移動する)


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