第2話『再会、そして逆転』探偵パート2日目(その1)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
綾里 春美…黄緑
綾里 キミ子…灰
霧崎 哲郎…紺
葉中 のどか…紫
大沢木 ナツミ…橙
堀田(自称)…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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6月21日 午後 3時24分
倉院の里

春: わざわざ送っていただいて、
ありがとうございます。
成: ついでだから。今日もいろいろ
調べなきゃならないし。
春: ‥‥あの。
ちょっと考えたんです。
成:
春: 真宵さまが、あの殺人を
おやりになってないのなら‥‥
成: 真宵ちゃんは
おやりになってないよ!
春: ええ、もちろんそうです。
でも、そうなると‥‥
他にいるわけですよね?
その‥‥”犯人”が!
成: そうなるね。
春: ‥‥そう‥‥ですよね‥‥。
成: (どうしたんだ?
考えこんじゃったぞ‥‥)

(「今日の裁判」を聞く)
成: どうだった?
はじめての裁判所は?
春: もう、ビックリです。
あんなにたくさんの人を
見るの、はじめてでしたから。
成: そ、そうなんだ。
春: 真宵さまが、とても小さく見えて
‥‥おかわいそうでした。
成: (真宵ちゃん、ジッサイに
小さいからなあ‥‥)
春: それに、あのヒラヒラの服を着た、
キザっぽい女のかた。
成: (ああ、狩魔検事のコトか‥‥)
春: なんですか、あのタイドは!
あたかも”真宵さまがやった”って
決めつけてるみたいに‥‥
わたくし、明日こそ
ひっぱたいてやりますとも!
成: (明日の法廷は
見のがせないな‥‥)

(「検事」を聞く)
春: どうして、あの女のかたは
真宵さまをいじめるのですか?
成: 弁護士とは逆に、被告の犯行を
立証するのが検事なんだよ。
被告が無実だろうとかまわない。
自分の手がらしか考えてないんだ。
春: そ、そんな‥‥!
で、でも! ‥‥中には、
いい検事さんだっていますよね?
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
そんなヤツ、いないよ。
検事なんて、みんなおなじさ。
‥‥‥‥‥‥
アイツだって‥‥結局
そうだったんだ‥‥。
春: ”アイツ”‥‥というのは
どなたですか?
真宵さまのおっしゃっていた、
‥‥みつるぎ検事さん‥‥?
成: ‥‥‥ムカシの話だよ。
今はもう、いないんだ。
春: え‥‥?
成: つまらないプライドを抱いて
‥‥死んだよ。
春: そ‥‥そうなのですか‥‥。

(「犯人について」を聞く)
成: ところでさ。
春: はい。
なんでしょうか?
成: 春美ちゃん、心当たりはない?
‥‥この事件の犯人。
春: な、な、何を
おっしゃるんですか!
成: いや‥‥。さっき、
考えこんでいたから‥‥。
春: わたくし、なにも
見ておりませんから!
成: (”何も見ていない”‥‥か。
そういえば、事件が
あったとき‥‥
春美ちゃん、どこで
何をしてたのかな‥‥?
それに、このカギ‥‥
いったい、いつ拾ったんだ?
こんなモノ‥‥)

(「春美のアリバイ」を聞く)
成: そういえば、事件があったときの
こと、聞いてなかったよね。
春: ‥‥‥?
成: 春美ちゃん、どこで何をしてたの?
霊媒があったころ。
春: あ‥‥。
成: ‥‥?
春: わた、わた、わたくしごときモノの
コトなんて、
どどどどどどどうでもよろしいじゃ
ありませんか!
成: (かくしゴトは
ニガテみたいだな‥‥)
コッソリ、教えてよ。
だれにも言わないから。

(サイコ・ロック 錠2つ)
成: うわっ!
春: ‥‥‥‥‥‥
あの。もしかして、
見えちゃっているのですか?
成: うん‥‥。ハッキリと。
春: ‥‥ウソ、つけませんね。
なるほどくんには‥‥。

(「黒いカギ」をつきつける)
成: 春美ちゃん。
これ、なんだけど‥‥。
事件があった日に、
ひろったんだよね?
春: ‥‥はい。
成: このカギがどこにあったか、
すごく重要なんだ。
教えてくれないかな。
春美ちゃん、どこで見つけたの?
春: あの。‥‥焼却炉で‥‥。
成: しょうきゃくろ?
(庭にあったやつか‥‥)
春: フタがあいていたので、
ちょっとのぞいてみたら‥‥
成: それって、いつのこと?
春: 霊媒が終わって、みなさんが
大さわぎしていたころです。
成: ふうん‥‥‥。
春: あの‥‥。
なるほどくん?
成: ‥‥? どうしたの?
春: おかあさまにはナイショに
しておいていただけますか?
成: え‥‥? キミ子さんに?
春: はい。焼け残ったゴミを
ひろった、なんてバレたら、
おしりをたたかれてしまいます。
成: ‥‥わかった。キミ子さんには
ヒミツにしておくよ。
(焼却炉、か‥‥
調べてみたほうがいいかな)

(「修験者の間」に移動する)


同日 某時刻
綾里家・修験者の間

成: (ひっそりしている‥‥
今日は修験者たちの
修行があるって言ってたけど
もう、
終わっちゃったのかな‥‥)

(「対面の間」に移動する)


同日 某時刻
綾里家・対面の間

成: (‥‥あれ、キミ子さんがいる。
ぼくには気づいてないみたいだ。
何やら‥‥写真に向かって
語りかけているぞ‥‥)
キ: ‥‥よろしくて?
見ていてごらんなさい‥‥
やっと、チャンスが
めぐってきた‥‥
この日を、どれだけ
待っていたことか!
‥‥カクゴなさいな。
‥‥マイコ‥‥
成: (なんだって‥‥?)
キ:
だれッ!
‥‥ああら。成歩堂さんじゃ
ござあませんか‥‥。
成: あ、あの‥‥。今、見ていた
写真ですけど‥‥
キ: ああた、アレですわねえ。
今日はごカツヤクだったとか。
成: え‥‥あ、はい。
ありがとうございます。
キ: アタクシ、法廷のほうへ行けなくて
申しわけござあませんでしたねえ。
ホレ、アレでござあますわ。
修験者たちを見ておりましたので。
成: (写真のこと、しゃべる気は
ないみたいだな‥‥)
キ: 家元がご不在でござあますから。
アタクシのような分家の者が、
ケイコをつけておりますの。

(「事件について」を聞く)
成: ‥‥何か思い出したコト、
ありませんか?
キ: そうでござあますわねえ‥‥。
成: ぼくたちが警察を呼びに行った
あいだは、ずっと‥‥?
キ: ええ。もちろん、
真宵さまのそばにおりました。
除霊の術をほどこして‥‥
介抱してさしあげて。
成: それはきのうも聞きました。
ほかに、変わったことは?
キ: そう言われましても、
アレでござあますわねえ‥‥。
成: (新しい材料が
ほしいんだけどな‥‥)
キ: ‥‥ござあませんわね。
ごめんあそばせ。
成: (‥‥なんだか、バカにされてる
ような気がするな‥‥)

(「修験者の修行」を聞く)
成: 毎日やってるんですか?
修験者さんたちの修行‥‥。
キ: そうでござあますわね。
事件があった次の日だけは、
お休みいたしましたけど‥‥。
成: その修行には、やっぱり
真宵ちゃんや春美ちゃんも‥‥?
キ: ‥‥成歩堂さん!
成: は、はい!
(急にコワくなるんだよな‥‥)
キ: ああた、何度言えば
おわかりになるんですか。
真宵”サマ”に、春美”サマ”
でござあます。
成: す、すみません。真宵サマと、
春美サマ‥‥って。
あ、あの‥‥春美ちゃんもですか?
キ: ついで、でござあます。
成: (やれやれ‥‥。
ヒドいことになったな)
キ: クチのききかたには
お気をつけなさいな。

(「家元のこと」を聞く)
成: 家元‥‥って、真宵ちゃんの
おかあさん、なんですよね?
キ: ‥‥舞子(まいこ)さま。
すばらしい霊媒師でござあます。
成: その家元は‥‥
今、どちらに?
キ: 行方不明でござあます。
成: ‥‥行方不明‥‥。
キ: 今から16、7年前。
舞子さまは、ある霊媒に
失敗されたのでござあます。
それ以来‥‥すがたを
消してしまわれました。
成: ‥‥‥‥‥‥
キ: おそらく、もう二度と
舞子さまはもどられますまい。
4年後、舞子さまの名前は、
この里から消えるのでござあます。
成: ‥‥消える‥‥?
キ: 里を20年あけた者はだれであれ、
死んだものとされますから‥‥。
成: そうなんですか。
キ: 今から4年後。
倉院の里には、新しい家元が
生まれるのでござあます。
成: それって‥‥?
キ: このままいけば、真宵さま
‥‥だったのでござあますが。
‥‥あんな事件を
起こされてしまってはねえ‥‥
成: (気のせい‥‥かな。
笑っているような‥‥)

(「修験者の間」に移動する)

(「わたりろうか」に移動する)


同日 某時刻
綾里家・わたりろうか

成: (おや。焼却炉のところに
だれかいるな‥‥
あ。‥‥こっちに
気がついたみたいだ。
ものすごいイキオイで
走ってくるぞ‥‥)
葉: あらあ! はあ‥‥はあ‥‥
はあ‥‥はあ‥‥
たしかあなたは、歯医者の。
成: 弁護士の成歩堂 龍一です。
どうぞよろしく。
葉: まあ。ごていねいに。
こちらこそ、よろしくう。
成: どうしたんですか?
イキを切らせて‥‥
葉: え、ええ?
‥‥そおですねえ‥‥
私、ちょっとコーフン
しちゃってるんですよお。
成: コーフン?
葉: だってここ、霊媒の本場だから。
見るべきモノが多くて。
成: へえ‥‥。たとえば、
何があるんですか?
葉: たとえば‥‥あのツボとか。
ご存じですかあ?
成: (あそこにかざってあるヤツか。
古ぼけたツボにしか見えないぞ)

(「ツボのこと」を聞く)
成: あのツボ‥‥。
言い伝えでもあるんですか?
葉: あれってえ。
この里の宝物なんですよお。
成: へえ。
葉: あの中にですねえ。
封じこめられてるんですってえ。
成: ‥‥あの。ナニが‥‥?
葉: 決まってるじゃないですかあ。
アヤサト キョウコの
タマシイですよお。
成: アヤサト‥‥キョウコ‥‥
だれですか、それ?
葉: いやだなあ、田中さん。
ホラ。倉院流霊媒道の創始者の
キョウコさまですよお。
成: ”ホラ”と言われましても‥‥。
葉: あのツボにタマシイが
宿っているかぎり、
綾里家の霊力は不滅なんですよお。
‥‥ロマンチックですよねえ‥‥
成: ‥‥ろまんちっく‥‥
(そんなありがたいツボなら、
何か手がかりになるかもな‥‥)

(「事件について」を聞く)
成: のどかさん。
事件のことですけど。
葉: じけん‥‥?
成: ホラ。霧崎先生の。
(他に何があるんだよ‥‥)
葉: ああ‥‥。ちゃんと、
そう言っていただかないとお。
私、なんにも知りませえん。
”控えの間”で寝てましたから。
成: ‥‥手がかりがないんです。
気づいたこととか、ありませんか?
葉: そう言われても‥‥
興味ないんですう。
私には、なんの関係もない
事件だしい‥‥。
成: (霧崎先生に倉院の里を紹介
したのは、のどかさんだ。
つまり”知り合い”だったのに
‥‥”関係ない”はないだろう。
交通事故で亡くなったお姉さんは
霧崎外科の看護婦だったんだし)
葉: ‥‥‥‥‥‥

(「交通事故」を聞く)
成: じゃあ‥‥お姉さんの
交通事故について教えてください。
葉: ‥‥‥‥‥‥。
どうして? 今回の事件と
関係があるんですかあ?
成: それは、わかりません。
でもとにかく、何か手がかりが‥‥

(サイコ・ロック 錠2つ)
成: (‥‥これは‥‥
サイコ・ロック‥‥!)
葉: ‥‥どうかしましたかあ?
成: (どうやら‥‥クチを開かせる
必要があるな‥‥)

(「焼却炉」を調べる)
成: そういえば、春美ちゃんが
言ってたっけ。
焼却炉の中で、
このカギを見つけた、って
ちゃんと調べてみるか。
‥‥焼却炉の中‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥
こ、これは! どう見ても、
‥‥ま、真宵ちゃんの‥‥!
血‥‥がついてるな。
ほんの少しだけど。

証拠品<<布きれ>>のデータを
法廷記録にファイルした。

(「ツボ」を調べる)
成: ‥‥こいつにタマシイがねえ‥‥。
見れば見るほど、ヒビだらけだ。
スキ間だらけで、タマシイなんか
もれちゃいそうだけどな。
なんだ、字が書いてあるぞ‥‥
”子供”‥‥コドモ? ヘンなの。

証拠品<<倉院のツボ>>のデータを
法廷記録にファイルした。

(「修験者の間」に移動する)

(「倉院の里」に移動する)

(「留置所」に移動する)


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