第2話『再会、そして逆転』探偵パート2日目(その3)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
綾里 春美…黄緑
綾里 キミ子…灰
霧崎 哲郎…紺
葉中 のどか…紫
大沢木 ナツミ…橙
堀田(自称)…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 某時刻
堀田クリニック ロビー

成: (‥‥ここが、のどかさんが
入院してた病院か‥‥)
?: ん。ご面会かな? ん。
成: あ。どうも‥‥。
先生は、ここの‥‥?
?: ん。院長の堀田(ほった)
ですわ。ほっほっ。
成: (うわ、いきなり
院長先生と対面か‥‥)
堀: ん。どうしたかな? ん?
成: あの。葉中 のどかさんの
ことなんですけど‥‥。
堀: ん。葉中? む。のどか、と。
‥‥んんん‥‥。ああ、あの!
ザンネンだな。ん。
彼女はもう、その。
ずいぶん前に退院しちまったよ。
看: コラ! おじいちゃん!
成:
看: ダメでしょ! 病室を出ちゃ。
ホラホラ、早くもどりなさい!
堀: あ。マチコくん。ま。ま。
カタいこと言いっこなし。な。
看: なにが”マチコくん”よ!
いいかげんにしないと、
病院からほっぽり出すよ!
成: (ひゃあ‥‥院長に向かって、
スゴい看護婦だな‥‥)
看: いい? 院長先生の白衣、
ちゃんと返しておくのよ!
堀: はいはい。了解。
りょーかいさん。ん。
成: ‥‥‥‥‥‥
堀: ‥‥‥‥‥‥
成: あの。
堀: ん。ナニかな? ん。
成: ん。じゃありませんよ。
あなた、いったいダレなんですか?
堀: 院長の堀田ですわ。ほっほっ。
成: ‥‥‥‥‥‥
(看護婦さんは行っちゃったし‥‥
相手してくれそうなのは‥‥
このヒトだけか。
‥‥とほほ‥‥)

(「堀田クリニック」を聞く)
成: あの。この病院は、
どういう‥‥?
堀: んん。その、外科一般を
やっとるよ。ん。
成: 外科一般‥‥?
堀: あんまり詳しいコトは
知らんケドね。ほっほっ。
成: ‥‥‥‥。
堀: ん。ん。なんだその目は。
そ、そうだな。この近くに
大きな総合病院があるんだよ。ん。
患者が収容しきれないとき、
こっちに回されてくるんだよ。ん。
成: ここでは、外科手術を
やってるんですよね?
堀: ん。形成外科の手術なんぞも
やってるみたいだけど。ん。
成: やってるみたい‥‥ですか。
堀: ん。ん。やってるみたいだよ。

(「のどかのこと」を聞く)
成: 葉中 のどかさんのことを
聞きたいんですけど‥‥。
堀: きたッ! ん。あの子ね。たしか、
総合病院から移されてきたんだよ。
成: 総合病院から‥‥?
彼女、何か外科手術を
受けたんですか?
堀: ん。それ。外科手術。
タイヘンだったわ、アレは。
成: どんな手術を‥‥?
堀: ん。それは。いやいやいや。
ちょっとそれは。ん。言えんよ。
成: (センセイ、ジツに
うれしそうに笑ってるぞ‥‥)
堀: ホレ。なんか、医者って連中は、
患者のコトしゃべっちゃイカンの。
な。な。テレビのドラマでも
そうだろ? ん?
成: (このままじゃラチが
あかないな‥‥
このジイさん‥‥ちょっと、
オドしつけてやれないかな?)

(「弁護士バッジ」をつきつける)
堀: ん? ナニかなそれは?
成: ぼくは弁護士です。今、
ある事件の調査をしています。
堀: ん。ん。なんだコワいカオして。
ボーリョクはよくないぞ。ん。
成: 裁判は明日です。
‥‥情報がほしいんですよ。
堀: む。そ、そうだったか。
‥‥‥‥じつはな。そのう‥‥。
これはヒミツなんだが‥‥。
成: なんですか?
堀: ん。じつはワシ、
‥‥院長じゃないんだコレが。
成: 知ってますよそんなこと!
堀: え! な、なんで!
成: (カンゼンにナメられてる!)
堀: ま。ま。待ちなさいって。
あげるから。ジョーホー。
成:
堀: ワシはな。この病院の、ホレ、
なんだ。‥‥ナマ字引?
成: 生き字引‥‥ですか?
堀: それそれ。特に若い女のコちゃんの
患者なら知らんコトはない。
いや、おハズかしい話。
成: ‥‥ホントに
ハズかしいですね。
堀: ほっほっほっ。とにかく、
葉中 のどか嬢のコトだったな。
成: (のどか”嬢”‥‥)
堀: あの子は特に、その。
よおくおぼえとるぞ。よおく、な。

(「のどかのこと」を聞く)
成: のどかさんのこと、
聞かせてください。
堀: ん。まかせなさい。
ほっほっ。まーかせなさい。
あの子は‥‥そう。1年ぐらい前、
総合病院からまわされてきたんだ。
その。ホレ。急患っちゅうコトで。
成: なんの病気だったんですか?
堀: いやいやいや。
ありゃ、ケガだったよ。
ワシね、一目で見ぬいたよ。そりゃ
もう、バッチリ。大ケガだ、って。
成: 大ケガ‥‥ですか。
堀: カラダ中ホータイでぐるぐるまき。
ウデもギブスで固められてたしな。
成: それはたしかに‥‥大ケガですね。
堀: ん。事故だよ事故。コワいね。
やっぱりホレ。クルマはさ。ん。
成: クルマ?
‥‥交通事故だったんですか?
堀: そうだよ。あれだけの大ケガだ、
きっと新聞にのってると思ってさ。
もう、ホレ。調べた調べた。
タイヘンだったね。ん。
成: (‥‥なんなんだ
このジイさんは‥‥)

(「手術について」を聞く)
成: さっき‥‥、大手術だった、
って言ってましたね。
堀: ん? のどか嬢の手術かい?
成: え、ええ。のどか嬢の。
堀: そりゃまあ、その。なんだ。
あれだけの事故だったし。
ん。カオのヤケドがさ。
特にヒドくて。タイヘンだったわ。
成: そんなに
ヒドかったんですか‥‥。
堀: たまたま、のどか嬢が自分の写真を
持っていたからね。
それを見て、復元したらしいね。
カオをさ。
成: 写真‥‥
堀: 彼女さ。ホレ、なんだ。免許を
とったばっかりだったんだな。
その免許証のために撮った
写真を、ちょうど持ってたワケだ。
成: はあ‥‥。
堀: ワシね。記念にもらっちゃったよ。
その写真。コッソリと。
成: (‥‥いいのか‥‥?)
堀: な? な? よく撮れてるだろ?
成: はあ‥‥。
堀: お宝だよ、お宝。ワシの。
成: カンジンの免許証のほうは
どうなったんですか?
堀: さあ。知らんよ。聞いてないな。
燃えちまったんじゃないかね。ん。

証拠品<<免許用の写真>>の
データを法廷記録にファイルした。

(「事故について」を聞く)
成: あの‥‥調べたんですよね、
のどかさんの事故のこと。
堀: そりゃもう。そりゃね。ん。
当時の新聞はゼンブ見たぞ。
成: ‥‥どんな事故だったか、
おぼえてますか?
堀: ん。ちょっと待ってな。
今、持ってくるから。記事。
成: え。
‥‥も、持ってるんですか?
堀: ま。ま。ま。ま。ま。ま。ま。ま。
こんなコトもあろうかと思ってさ。
成: (あの、あくなき探求心‥‥
見ならうべきかも‥‥)
堀: ああ、これこれ。これだ。ん。
どうやらのどか嬢、
助手席に座ってたらしいな。
成: 助手席ですか‥‥。
堀: 眠っとったらしいよ。
ものすごい衝撃で目がさめたら、
あたり一面、火の海だ。
のどか嬢、必死でドアを開けて、
なんとか自力で逃げたわけだ。
‥‥ま。くわしいコトはホレ。
この記事を読めば。ん。

証拠品<<新聞記事・2>>を
法廷記録に挟んだ。
成: (新しい手がかりだ! 目を
とおしておいたほうがいいな)
堀: のどか嬢、手術してから
治るまで、半年はかかったな。
去年の12月ごろ、
退院していったよ。
成: (‥‥半年前、か‥‥)
堀: ん。ホレ、どうよ。
けっこう役に立ったろ? ん?
成: は、はい。
ありがとうございました。
堀: ん。じゃ、ワシ。そろそろ
病室にもどるからさ。
のどか嬢によろしくな。ん。
成: (ぼくも行くとするか。ん)

(「倉院の里」に移動する)


同日 某時刻
倉院の里

ナ: あ! どやった!
行ってみたんか、病院は?
成: ええ。いろいろ聞いて
きたんですけど‥‥。
ナ: ‥‥なんや。
ハギレ悪いなぁ。
あ。そういえばナ。さっき、
オバハンがケーサツ呼んだで。
成: ‥‥え。
キミ子さんが‥‥警察を?
ナ: ”話がある”ゆうてな。
なんや、オモロなってきたなァ。

(「キミ子のこと」を聞く)
ナ: それにしても、あのオバハン
ホンマついてないなー。
成: まあ、そうですね。
ナ: たった1つの小石に
けつまづいたおかげで、
家元の座はうばわれるは、
里の人間からはバカにされるは‥‥
あげくの果てに、こないな
殺人事件まで起こってしもうて。
成: まったくですね。
‥‥‥‥‥‥
って、ちょっと待ってください!
ナ: なんや。
成: 今のハナシ‥‥はじめて聞くコト
ばっかりだったんですけど。
ナ: えー、ホンマかァ?
この世界じゃァ、ダレでも
知ってるコトやで。
成: (なぜだ‥‥?
だれも教えてくれなかったぞ!)
たしか、”家元の座をうばわれた”
‥‥って言いましたよね‥‥?
ナ: そうや。
今、家元は綾里 舞子っちゅう
霊媒師なんやけど‥‥
ホンマは、あのオバハンが
家元になるはずやったんや。
成: (キミ子さんが‥‥家元‥‥?)

(「のどかのこと」を聞く)
成: のどかさんは‥‥?
ナ: ああ。さっき見かけたで。
ボンヤリ庭、見とったワ。
成: そうですか‥‥。
ナ: なんや。話でもあるんか?
成: (彼女には、いろいろ
聞くべきことがあるぞ‥‥)

(「家元の座」を聞く)
ナ: いやナ。なんでも、家元は
長女がつぐものらしいんや。
成: 長女‥‥ってことは‥‥
ナ: キミ子はな。姉なんや。
綾里 舞子の‥‥
成: そ、そうだったんですか。
ナ: フツーはな。姉のほうが
強いらしいで。‥‥霊力。
成: (そういえば‥‥ムカシ、
真宵ちゃんも言ってたな。
お姉ちゃん‥‥千尋さんの霊力は
シャレにならなかった、って)
ナ: ‥‥ところが。
どうしたワケか、あのオバハン、
妹の舞子に負けちまったワケや。
成: そうだったんですか‥‥
ナ: 里の連中から、それはそれは
ケーベツされたらしいで。
”長女のクセに、家元を
つげなかった”ってナ。
成: (そんなことがあったのか‥‥)
‥‥もし、キミ子さんの霊力が
強かったら‥‥?
ナ: 真宵はんは、分家のムスメ、
ってコトになってたやろな。

(「修験者の間」に移動する)

(「わたりろうか」に移動する)


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