第4話『さらば、逆転』探偵パート1日目(その7)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
堀田(自称)…黄
荷星 三郎…紺
オバチャン…灰
大沢木 ナツミ…橙
王都楼 真悟…紫
華宮 霧緒…藤
虎狼死家 左々右エ門…桃
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「自殺の報告書」をつきつける)
御: ‥‥報告書に目を通すのは
好きではない。
それが自殺の報告書であれば、
なおさらだ。
さらに、それが2本いっぺんとも
なれば、サイアク‥‥だな。
成: ‥‥2本‥‥?
御: コイツが、2本目の
報告書だ。
成: (こっちは‥‥
自殺未遂の報告書か‥‥)
自殺者の氏名は
‥‥”華宮 霧緒”!
春: き、きりおさんというのは
‥‥あ、あの?
成: 彼女が‥‥じ、
自殺未遂だって‥‥?
とてもそんなコト、
するような人には見えなかった‥‥
御: さっそうとしたキャリア・ウーマン
‥‥それが、彼女のイメージだ。
しかし‥‥華宮 霧緒には、
あるヒミツがあったのだ。
春: ヒミツが‥‥?
御: ‥‥”依存”。
それが、彼女のキーワードだ。
成: (”いぞん”‥‥彼女にイチバン
似合わないコトバだぞ‥‥)

(「”依存”」を聞く)
成: ”華宮 霧緒”と”依存”
‥‥どうつながるんだ?
御: 華宮 霧緒が自殺を
こころみたのは‥‥
天野 由利恵が亡くなった
数日後のことだった。
成: それが‥‥?
御: 華宮 霧緒がなぜ、
自殺を考えたか‥‥?
”生きていく自信を失ったから”
‥‥なのだそうだ。
成: ‥‥自信を‥‥?
いったい、どうして‥‥
御: 信じきっていた先輩、
天野 由利恵がいなくなったから。
成: な、なんだって‥‥
春: それってつまり‥‥
”あとおいじさつ”‥‥ですか?
御: ‥‥自殺未遂後、華宮 霧緒は
カウンセラーの面談を受けている。
彼女は‥‥自分がココロから
信頼できる人間を見つけて、
その人物に、盲目的に
したがおうとする‥‥
そうでなければ、不安で
生きていくことができないそうだ。
成: ‥‥‥‥‥‥!
‥‥それが‥‥
彼女の”依存”なのか‥‥?
御: 天野 由利恵に
突然、自殺されてしまって‥‥
目の前が真っ暗になった
‥‥華宮 霧緒はそう語っている。
成: じゃあ‥‥
あの、自信に満ちたタイドは‥‥
御: すべて‥‥ウソ、だ。
天野 由利恵にしたがって、
そのようにふるまっているだけだ。
成: (‥‥なんてこった‥‥)

証拠品<<自殺未遂の報告書>>の
データを法廷記録にファイルした。

(「ホテル・ロビー」に移動する)

(「すみれの間」に移動する)

(「控え室前・ろうか」に移動する)

(「王都楼の控え室」に移動する)


同日 某時刻
王都楼 真悟の控え室

春: ‥‥あ。霧緒さんが
いらっしゃいますよ。
どなたかと、おはなし
されているようですけど‥‥
成: (あれは‥‥狩魔 冥!)
春: かるま検事さん‥‥?
冥: こんなところで
何をしているッ!
成: い、いや、その。
ぼく、弁護士だから‥‥
冥: 私のあとをつけるなんて、
いいドキョウね‥‥
成: あとをつける‥‥?
春: そ、それは‥‥かるま検事!
あなたのほうではないですかっ!
成: 春美ちゃん‥‥
春: あの、おヒゲの刑事さんの
あとをつけまわして‥‥!
冥: ‥‥私が? ヒゲのあとを‥‥?
バカバカしい!
おじょうちゃん。
‥‥いいものを見せてあげるわ。

‥ピピッ‥‥ピピッ‥‥ピピッ‥
春: そ、それは‥‥なんですか?
冥: 電波受信機よ。
あの刑事のカラダには、
発信器がとりつけてあるの。
これがあれば‥‥あの男の
動きは、カンペキにわかるわ。
成: (この音は、電波受信機の
ものだったのか‥‥
キノドクなイトノコ刑事‥‥)
冥: ‥‥さて。
思わぬところで
時間をムダにしたわ。
‥‥華宮 霧緒ッ!
霧: は、はい‥‥
冥: さっきの話‥‥
真剣に考えておくことね!
霧: え、ええ‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥
成: (‥‥何を話していたんだ?
この2人‥‥)
春: きりおさん‥‥、なんか
ボンヤリしていますね。
霧: ‥‥‥‥‥‥

(「真宵の勾玉」をつきつける)

(殺害された理由は)
成: 藤見野 イサオさんがなぜ、
殺害されたのか‥‥?
あなたは何か、
知っているみたいですね。
霧: ‥‥さあ。
成: なぜ、かくすんですか。
オートロさんのイノチが
かかってるんですよ?
霧: ‥‥‥‥‥‥
知らないものは知りません。
私、イサオさんとは、それほど
親しくありませんでしたから。
成: 親しくなかった‥‥?
霧: ええ。私、ニガテなんです。
他人と親しくなるのが‥‥
成: あなたが、他人とは親しくならない
‥‥本当にそうなのでしょうか。

(「雑誌の記事」をつきつける)
成: あなたとイサオさんは、
こういう関係だったのでは‥‥?
霧: ‥‥‥‥‥‥‥‥
三流雑誌のゴシップ記事。
そんなもの、ふつう信じません。
‥‥まともなニンゲンならば。
成: みんな、けっこう信じてますよ。
霧: この世に、まともなニンゲンは
おどろくほど少ないものです。
成: (‥‥こ、コワい‥‥)
霧: とにかく。私、キライなんです。
‥‥ヒトと親しくなるのは。
成: そうですか。‥‥でも。
どうしても、その必要が
あったとしたら‥‥?
霧: イサオさんと親しくなる必要
‥‥そんなものが、あるのかしら?
成: あなたは、この人物のために、
イサオさんに近づいたのでは‥‥?

(「天野 由利恵」をつきつける)
成: 天野 由利恵さん。
‥‥あなたの先輩です。
霧: なぜあなたが‥‥
由利恵さんのことを!

(錠1つ 解除)
成: 由利恵さん‥‥
自殺されたそうですね。
霧: ‥‥‥‥‥‥‥‥
成: しかも、その理由は
‥‥不明だそうですね。
彼女は死の直前、藤見野 イサオの
マネージャーをしていた。
あなたは‥‥彼女の自殺を調べる
ために、彼に近づいたのでは?
霧: ‥‥た、たいした想像力ね。
三流の、クズ雑誌のゴミ記者にでも
なったらいかがかしら!
成: き‥‥霧緒さん?
霧: ゆ、由利恵さんの死に、ナゾなんて
ありません。
藤見野 イサオに近づいても、
イミなんてないわ!
成: (‥‥はたして、
そうだったんだろうか‥‥?)
由利恵さんの自殺に‥‥あなたは
ナットクできたハズがない!

(「自殺の報告書」をつきつける)
成: ‥‥由利恵さんの遺書、
発見されなかったそうですね。
霧: ‥‥!
成: 警察は、だれかが遺書をかくした、
と考えていたみたいです。
たとえば‥‥死体を発見した、
藤見野 イサオさんが。
霧: ふ‥‥藤見野 イサオが‥‥
成: そして、霧緒さん!
あなたもそう考えたんです!
だから、彼に近づいた!

(錠1つ 解除)
霧: お、おとなしく聞いていれば‥‥
勝手なコトばっかり!
成: ‥‥‥‥‥‥
霧: た、たしかに由利恵さんは
私の先輩でした。
でも、だからと言って‥‥
私にはカンケイない!
”遺書が見つからない”?
わ、私の知ったことじゃないわ!
私は‥‥他人のコトなんて、
どうだっていい人間なんです!
成: (たしかに、そうみたいだ。
しかし‥‥)
本当に、そうなのでしょうか。
霧: ‥‥どういうこと‥‥?
成: ‥‥証拠があるんです。
天野 由利恵さんが、あなたに
とって特別だったという証拠が‥‥

(「自殺未遂の報告書」をつきつける)
成: ‥‥霧緒さん‥‥あなたにも、
経験があるそうですね。
霧: なんの経験‥‥かしら?
成: ”自殺”ですよ、もちろん。
霧: ‥‥!
成: 霧緒さん。あなたはとても
しっかりしているように見える。
だれの助けもいらない。
ひとりで生きているように見える。
霧: そ、そうよ。私はいつだって、
ひとりで生きてきた‥‥
成: しかし、それはウソだった。
霧: ‥‥‥‥‥‥
成: あなたはいつも、依存できる
人間を探しているそうですね。
霧: ‥‥そ、それは‥‥ッ!
成: あなたは、由利恵さんに
すべてをゆだねていた。
だから‥‥
彼女がいなくなったとき、
あなたはすべてを失った。
霧: ‥‥やめて‥‥ッ!

(錠1つ 解除)
霧: ‥‥‥‥‥‥
由利恵さんは突然、
いなくなってしまった‥‥
一度は死のうとしたわ。
‥‥でも‥‥
どうしても気になったの。
‥‥消えた、遺書が‥‥
成: 遺書は、藤見野 イサオが
かくしたらしい‥‥
その情報を当然、あなたは
知っていたはずです。
あなたは、それを取りもどすため、
彼に近づいたんですね?
霧: ‥‥‥‥‥‥‥‥
成: ‥‥そうなると、
ハナシは変わってくる。
霧: ‥‥ど、どういうこと‥‥?
成: そもそもぼくたちは、
何について話していたのか?
霧: ”被害者がなぜ殺害されたか”
‥‥でしょう?
成: ‥‥そのとおりです。
どうやら、霧緒さん。
その理由を持っているのは‥‥
あなた自身じゃないんですか?
霧: ‥‥わ‥‥わ、私‥‥
成: あなたにとって、由利恵さんは
すべてだった。
‥‥その彼女が死んだ。
理由を知るためならば、あなたは
どんなことでもしたでしょう。
‥‥殺人でも、ね。
霧: ‥‥さつじん‥‥!

(解除成功)

(「殺人の動機」を聞く)
霧: たしかに‥‥私は、ひとりでは
不安で生きていけない女よ。
からだも小さくて‥‥それで、
よけい自分に自信が持てなくて。
‥‥それを押しかくして、
強いフリをして生きてきた。
‥‥知られたくなかった‥‥
春: きりおさん‥‥
霧: このことだけは、だれにも
知られたくなかった‥‥
私だけの‥‥
ヒミツだったのに‥‥
成: ‥‥すみません。
霧: あなたを見くびっていたようね。
成: 聞かせてください、霧緒さん。
‥‥本当のことを。
霧: 由利恵さんが亡くなって、
遺書がかくされた、って聞いたわ。
‥‥藤見野 イサオが
かくしてしまった、って‥‥
‥‥由利恵さん‥‥
私、あの人がいなければ‥‥
こ、怖くて‥‥。みんなが私の
敵に見えてしまって‥‥
成: その遺書を手に入れるため、
あなたは彼に近づいたんですね。
霧: ‥‥‥‥‥‥
どうしても、その雑誌の記事を
真実に仕立てあげたいみたいね。
成: 火のないところにケムリは立たない
‥‥って言いますからね。
霧: そこにムリヤリ火をつけて
焼きつくすのが、芸能界よ。
春: ‥‥‥‥‥‥
霧: 遺書? ‥‥そんなもののために、
私は殺人なんてしません。
‥‥ワリに合いませんから。
‥‥そろそろいいでしょうか。
仕事がありますから。
成: はい。
霧: 1つだけ‥‥おねがいがあります。
私のコト‥‥自殺未遂のこと、
ヒミツにしてほしいんです。
春: きりおさん‥‥
霧: 私がその‥‥弱いって、
みんなに知られたらと思うと‥‥
それなら‥‥いっそ、私、
死を選んだほうがマシです。
成: わわわわ、わかりました!
ぼくたちだけのヒミツにします。
(霧緒さん‥‥思いつめる
タイプなのか‥‥
ウカツなことは言えないな‥‥)
霧: ありがとうございます。
春: ‥‥なるほどくん。
ちょっと、よろしいですか?
成: どうしたの?
春: きりおさん‥‥先ほどからずっと、
カードをいじっていますよね‥‥?
成: (カード‥‥たしかに‥‥)
霧緒さん。
そのカード‥‥なんですか?
霧: え? あ、ああ‥‥これですか?
さあ‥‥いつのまにか、
バッグに入っていたもので‥‥
成: なんだこりゃ。
‥‥サザエ、ですか?
霧: そうみたいですね‥‥。
おぼえがないんです。
どこかで拾ったのかしら‥‥?
成: (キオクがハッキリしない、か。
めずらしいこともあるもんだ)
霧: ‥‥じゃあ、王都楼さんのこと、
よろしくおねがいします。

(「控え室前・ろうか」に移動する)


同日 某時刻
控え室前 ろうか

成: ‥‥さあ。手がかりはだいぶ
集まったね。
春: でも、真宵さまは‥‥
だいじょうぶでしょうか?
成: (さすがに春美ちゃん、
ツラそうだな‥‥
ぜんぜん寝てないし、
1日中、歩きまわって‥‥)
春: どうされましたか?
なるほどくん。
成: いっぺん、事務所へ帰ろうか。
つかれたでしょ?
春: あ。いえ、そんな!
わたくしはべつに
‥‥ゲンキです、ゲンキ。
成: (そうは見えないんだけど)

(「すみれの間」に移動する)

(「ホテル・ロビー」に移動する)

(「成歩堂法律事務所」に移動する)


同日 某時刻
成歩堂法律事務所

春: あの! どうですか?
成: ハッキリしたことがあるよ。
霧緒さんには、動機がある。
春: 天野 由利恵さんの遺書、
ですか‥‥?
成: そう。それに彼女は、
第1発見者だ。細工だって‥‥

‥‥ピピピピピピ‥‥
春: ‥‥あっ! なるほどくん!
トランシーバーが!

‥‥ピッ‥‥
成: もしもし! こちら、
成歩堂法律事務所ですが!
?: 『‥‥弁護士さん。
これは電話ではありませんよ。』
成: ま、真宵ちゃんは‥‥!
?: 『ヤクソクどおり、
近づきすらしていません。』
春: よかった‥‥
?: 『‥‥だから、ずいぶん
おなかがへっていることでしょう。』
成: な‥‥なんだと!
?: 『とにかく、早く無罪判決を
勝ちとることです。
‥‥どんなことをしてでも、ね。』
成: 待て! 真宵ちゃん!
真宵ちゃんを‥‥
?: 『しかたありませんね‥‥』
真: 『‥‥ちゃんに!』
成: 真宵ちゃんか!
真: 『‥‥お姉ちゃん‥‥
お姉ちゃんに聞いてッ!』

‥‥ピッ‥‥
成: 真宵ちゃん! 真宵ちゃん!
‥‥くそッ、切れた!
春: ”お姉ちゃんに聞いて”
‥‥そう、おっしゃいましたね。
成: ”お姉ちゃん”‥‥?
どういうことだろ。

わからないの?
‥‥はあ‥‥。なさけないわね。
成: う。ご、ごめん‥‥
‥‥あ‥‥!
千尋さん!
千: ‥‥さあ。なんでも聞いて。
真宵からのメッセージもあるわ。

(「真宵のこと」を聞く)
成: 真宵ちゃんは‥‥!
千: ブジよ。‥‥今のところは。
‥‥あのユーカイ犯、
ヤクソクは守るみたいね。
成: ‥‥よかった‥‥。
でも、千尋さんがどうして?
千: あの子、閉じこめられてすぐ、
私を呼びだしたの。
私は、あの子の書き残した
メッセージを読んで‥‥、
できるかぎりの情報を
集めてきた、ってわけ。
成: (霊媒って‥‥こういう
使いかたもできるのか‥‥)

(「誘拐犯のこと」を聞く)
成: ユーカイ犯は!
どんなヤツなんですか!
千: それは‥‥わからないわね。
ホテルで電話に呼び出されて‥‥
睡眠薬をかがされたらしいの。
成: それで‥‥!
千: あの子、カオも
見ていないそうよ。
成: ううう‥‥
千: ‥‥真宵は今、暗いところに
閉じこめられているわ。
‥‥聞かせてあげるわ。
真宵になったつもりで聞いて。
成: 真宵ちゃんに‥‥


?月 ?日 ??時??分
????????????

真: うう‥‥はらぺこだあ。
‥‥あれ食べたいな‥‥たいやき。
やっぱり、こんなときは
アマいものだよね‥‥って!
殺さないってヤクソクしたのに!
死んじゃうじゃないよ!
(お姉ちゃん‥‥なるほどくんに
会えたかなあ‥‥)

(「ドア」を調べる)
真: やっぱり、
カギかかってるなあ‥‥。
(あれ。でもこのカギ‥‥
なんか、カンタンにあきそう)
こんなとき、テレビだと、
カタいカードなんか使って‥‥
カチッ、て開けちゃうんだけど。
(どこか、落ちてないかな。
カード‥‥)

(「階段下のカード」を調べる)
真: あれ。‥‥こんなところに
カードが落ちてるよ‥‥
名刺‥‥みたいだけど、
名前が書いてないなあ。
これって‥‥サザエ、かな。
‥‥ヘンなカードだね、こりゃ。
あ、そうだ!
‥‥このサザエのカード‥‥
これを使えば、開けられるかも。
‥‥ドアのカギ!
いやー、前からウスウス
気がついていたけど‥‥
やっぱり、あたしって
テンサイだよね!
‥‥じゃ、シツレイして‥‥

‥カチ‥
真: (‥‥開いた!)
‥‥よ、よおし‥‥
じゃ、行ってみよう!
(なるほどくんなんて、
待ってられないもん‥‥)


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