第4話『さらば、逆転』探偵パート1日目(その6)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
堀田(自称)…黄
荷星 三郎…紺
オバチャン…灰
大沢木 ナツミ…橙
王都楼 真悟…紫
華宮 霧緒…藤
虎狼死家 左々右エ門…桃
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「目撃したこと」を聞く)
オ: アンタ、キノドクだったねェ。
成: は‥‥?
オ: オバチャン、あの夜、
見ちまったんだ。
アイツが、イサオちゃんの
控え室から出てくるトコ。
成: なんですって!
春: そんな!
オ: 死体が発見される、
10分ぐらい前かネ。
ちょっとトイレに行ったとき、
グーゼン、ネ。
成: そ、その話‥‥警察には?
オ: モチロン、タレこんでやったョ。
図書券でも、もらえるかと思って。
春: としょけん‥‥
オ: またスカウトされちゃったワケ。
‥‥明日の法廷。
今度こそ有罪にしてやるからねェ!
アンタの依頼人。
春: オートロさんに、
何かウラミでも‥‥
オ: ウラミもナニも、アイツが‥‥
オートロがやったんだよ!
あの、ヒキョウなオトコが!
春: ひきょう‥‥?
オ: オバチャン、知ってるんだョ!
オートロがナニをやったか!
成: (オートロさんが、いったい
‥‥ナニをしたって言うんだ?)

(「王都楼のしたこと」を聞く)
成: いったい、オートロさんが
何をしたと‥‥?
オ: そんなコトも知らないのかい?
ヤツはね! デッチ上げようと
したんだよ!
イサオちゃんの
スキャンダルをね!
春: なるほどくん!
成: な、なに?
春: なんですか?
‥‥”すきゃんだる”って。
成: あ、ああ。
‥‥帰ってから教えてあげるから。
オ: かわいそうに、イサオちゃんは
オンナの色香に迷わされて‥‥
春: なるほどくん。
”おんなのいろか”というのは‥‥
成: ‥‥ぐッ!
ま、まあ‥‥とにかく今は、
オバチャンのハナシを聞こう!
オバチャン、その
”オンナ”って、いったい‥‥?
オ: ‥‥華宮 霧緒だよ!
オートロのヤツ、イサオちゃんに
コイツをさし向けたんだ!
成: 自分のマネージャーを、ですか?
なんのために‥‥
オ: 決まってるだろ! スキャンダルで
イサオちゃんを失脚させるためョ!
‥‥イサオちゃん、そのオンナに
ホネヌキにされちまったんだ!
成: (‥‥なんか、テキトーな
スキャンダルだなあ‥‥)
どうしてそんなハナシ、
オバチャンが知ってるんですか?
オ: オバチャン、イサオちゃんの
大ファンなんだョ!
情報を集めるためなら、
なんだってしちゃうっての!
成: オートロさんがそんなことをした
っていう証拠は‥‥?
オ: 来週発売される雑誌を
見るんだネ!
成: (やれやれ‥‥
やっぱり、ゴシップ記事か‥‥)
春: 来週‥‥ということは、まだ
世間には知られてないのですね。
成: (そんな情報を、
なぜオバチャンが‥‥?)
オ: ヒッヒッヒッ‥‥

(「すみれの間」に移動する)

(「控え室前・ろうか」に移動する)

(「真宵の勾玉」をつきつける)

(スクープ)
成: ‥‥ナツミさん。
聞かせてもらいましょうか。
事件の夜、なぜ被害者の控え室を
見張っていたのか。
ナ: だから、言うたやろ?
スクープ、狙っとったんや!
成: ぼくが聞きたいのは、
そのスクープの内容です。
ナ: そ‥‥それはチョット、
言われへんなァ。
ホレ、ウチ、そいつで
おまんま食べてるワケやし‥‥。
成: いやらしい芸能カメラマンが
狙う、スクープ‥‥
それって、もしかして‥‥
スキャンダルですか?
ナ: うッ‥‥!
成: もしかして‥‥ナツミさんが
スクープしようとしていたのは‥‥
被害者のイサオさんと、この人物の
スキャンダルだったのでは?

(「華宮 霧緒」をつきつける)
ナ: こ、コイツは‥‥
成: ‥‥華宮 霧緒さん。
王都楼 真悟のマネージャーです。
ナ: うぐぐ‥‥ッ!
成: ”トノサマンのマネージャー、
ライバルの忍者ナンジャと密会”
‥‥スクープのネタとしては、
最高ですよね。

(錠1つ 解除)
ナ: た、たいしたヤマカンやなァ
‥‥ニイちゃん。
だけどな。カンだけで
スクープはモノにでけへんのや。
コンキョがないとなァ。
成: コンキョ‥‥
ナ: せやせや。‥‥なんつったっけ。
‥‥”じゅーす・しょうゆ”‥‥?
成: ‥‥もしかして、
ニュース・ソースのことですか?
ナ: それやッ!
イサオと華宮 霧緒がアヤしい
っていうコンキョ、見せてみィ!

(「雑誌の記事」をつきつける)
成: これは、週刊誌の記事です。
”忍者ナンジャ、深夜の密会!
お相手は‥‥
マネージャーのK.Kか?”
ナ: ‥‥うほっ!
成: イサオさんに、マネージャーは
ついていないそうです。
しかし! そのライバル、
オートロさんのマネージャーは‥‥
華宮 霧緒‥‥
イニシャルはK.Kです!
あなたはこの記事を見て、
証拠写真を撮ろうと考えた。
だからイサオさんの控え室を
見張っていたんです!
ナ: うがわわああッ!

(解除成功)

(「スクープ」を聞く)
成: イサオさんと霧緒さんの
スキャンダルを?
ナ: せや! 2人の密会を
スクープするつもりやったんや!
成: でも、もうすでに週刊誌の
記事になってるんですよ。
今さら、スクープもないでしょう。
ナ: ナニ言うとるんやッ!
大衆が求めてるのは”K.K”
なんてアイマイなモンと、ちゃう!
ケッテー的な証拠! そのもの
ズバリ、写真が見たいんやッ!
‥‥少なくとも、ウチはそうや。
春: はあ‥‥。
ナ: ワザとちょっとピンボケにして、
読者のキョーミをそそる。
それに、ウチがテケトーにハナシを
でっち上げて、特ダネの完成や!
成: (ヒドいジャーナリスト‥‥)
ナ: ウチ、もうデッチ上げる
ハナシも作っとったんや。
でも‥‥
成:
ナ: そのメモも、
どっか行ってしもたんや。
春: めも、ですか‥‥
ナ: 16万円のカメラのケースに
入れといたからなァ。
いっしょに
なくなってしもたワ。
ウチはスクープを撮りに来たんや!
お宝を吐き出すため、ちゃうでェ!
成: そ、そうなんでしょうね‥‥
ナ: ハラ立つわー。ウチのモットーは
”むしり撮れ! シリの毛までも”
‥‥やのになあ。
成: ナツミさんのメモ、か‥‥。
(根も葉もミもフタもユメもキボー
もないデッチ上げなんだろうな)

証拠品<<ナツミのカメラ>>のデータ
を書きなおした。

(「すみれの間」に移動する)

(「ホテル・ロビー」に移動する)

(「警察署・刑事課」に移動する)


同日 某時刻
警察署内 刑事課

成: イトノコ刑事‥‥捜査会議、
って言ってたけど‥‥。
春: そうですね。
‥‥あ。帰ってきました!
糸: あ‥‥来ちゃった、ッスか。
成: いきなりなんですか、
‥‥そのアイサツ。
糸: いや‥‥もう、
合わせるカオがないッス。
成: どういうことですか?
糸: こんなときにかぎって‥‥
カンペキッス。証拠も、証言も。
成: そんな‥‥
負けるわけには‥‥いかないのに!

(「カンペキな証拠」を聞く)
成: あの‥‥
カンペキな証拠‥‥って?
糸: あまり詳しくは話せないッスが‥‥
2つ、あるッス。
春: ふ、ふたつも‥‥!
糸: 両方とも、この現場写真に
写ってるッス。
‥‥1つ目は、死体のムネから
消えたボタンッス。
成: たしか‥‥なくなったボタンは、
身体検査のとき‥‥
糸: そッス。トノサマンの衣装の
ハカマから発見されたッス。
成: ううう‥‥
じゃあ、2つ目は‥‥?
糸: ムネに刺さったナイフッス。
犯人の指紋が残っていたッス。
春: しもん‥‥
あの。どなたの?
糸: 聞くまでもないッス。
‥‥王都楼 真悟ッス。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
(明日の裁判‥‥
やっぱり、絶体絶命、か‥‥)

(「カンペキな証言」を聞く)
成: それで‥‥
カンペキな証言、というのは?
糸: あの警備員のオバチャン、ッス。
成: やっぱり‥‥
糸: ”やっぱり”って‥‥
聞いたッスか? オバチャンから。
成: ええ、まあ。
糸: ダレにも言わないよう、
口止めしといたのに‥‥。
成: (オバチャンに、そいつは
不可能だろ‥‥)
糸: オバチャンは見てたッス。
死亡推定時刻のころ、殺人現場から
出てきた、王都楼 真悟を。
春: そ、そんな‥‥!

(「雑誌の記事」をつきつける)
糸: ‥‥このゴシップは、
ワレワレもキョーミがあるッス。
成: イサオさんのスキャンダルに?
どうしてですか‥‥。
糸: 今から2年前‥‥
1人の女性が‥‥
自殺しているッス。
春: じさつ‥‥
糸: 彼女の名前は天野 由利恵。
‥‥藤見野 イサオの
マネージャーをしていたッス。
成: 被害者の‥‥マネージャー‥‥
糸: それだけじゃないッス。
天野 由利恵は、華宮 霧緒の
先輩マネージャーとして‥‥、
彼女にシゴトをイチから
たたきこんだ、いわば師匠ッス。
春: おししょうさま‥‥
成: (イサオさんのマネージャーで、
霧緒さんのセンパイ‥‥
その女性の自殺が‥‥
何か事件に関係あるのか?)
糸: 彼女のコト‥‥
もっと、聞きたいッスか?

(「天野由利恵」を聞く)
糸: 被害者のマネージャーで、
しかも華宮 霧緒のセンパイ。
その女性が自殺して、2年。
今度はそのふたりが交際している。
あるいはグーゼンかも
しれないッス。しかし‥‥?
はがアァッ!
冥: ‥‥コリないバカに
つきあうのは、もうコリゴリ。
糸: かかか、狩魔検事ィッ!
冥: ‥‥どうやらキサマは
敵と味方の区別もつかないようね。
そんな刑事、
ここには必要ない。
糸: まま、まさか‥‥それは‥‥
冥: ‥‥そう。クビよ。
あなたはもう、必要ないわ。
30分以内に出ていきなさい。
春: そ、そんな‥‥
糸: ちょちょ、ちょっと待って
ほしいッス!
今月の給料がもらえないと自分
冥: うるさいッ!
だいたい、キサマのような
ウラギリ者さえいなければ‥‥
?: ”私は負けなかった”
‥‥そう言いたいのか?
冥: ‥‥! だ、だれッ!
成:
‥‥この声は‥‥
‥‥ミツルギイイイィィィッ‥‥
御: ‥‥ひさしぶりだな‥‥成歩堂。
春: こ、このかたが‥‥
みつるぎ検事‥‥
御: ‥‥やれやれ‥‥。
なんでもヒトのせいにする、
その性格。
‥‥変わらないな、メイ。
冥: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥よ‥‥よくも‥‥
よく恥ずかしくもなく、
私の前にカオを出せたものね!
狩魔の名前にさんざん
ドロをぬったうえ‥‥、
シッポを巻いて逃げたくせに!
御: ”狩魔は、カンペキをもって
よしとする‥‥”か。
それでは、キミはどうなんだ?
‥‥メイ。
どうやら、この国では
かなり苦戦しているようだが。
冥: く‥‥くッ!
御: どうやら、キミには
荷が重いようだ。
‥‥だからこうして、
帰ってきたのだよ。
冥: か、勝手なコトを言わないで!
私は‥‥私はまだ、
負けを認めたわけじゃない!
この事件は私のもの。
‥‥ゼッタイに、わたさない!
成歩堂 龍一ッ!
‥‥明日。
法廷で会いましょう‥‥。
どこかの負け犬さんに、”勝利”の
イミを教えてあげないとね。
御: ‥‥フッ。あいかわらずの
ジャジャ馬だな。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥

(「明日の法廷」を聞く)
成: ‥‥死んだはずじゃなかったのか?
”検事・御剣 怜侍”は‥‥
春: な、なるほどくん‥‥!
成: お前のカオなんて‥‥
二度と見たくなかったよ。
御: ‥‥ずいぶんなアイサツだな。
1年ぶりにしては‥‥。
成: 明日の法廷‥‥
出てくるつもりなのか?
御: ‥‥キミも聞いただろう?
あのジャジャ馬はまだ、
負けを認めないつもりらしい。
私の出番はないだろう。
春: ‥‥‥‥‥‥
御: ‥‥キミが私をニクむのは勝手だ。
ただ‥‥、ひとつだけ
言えることがある。
成: ‥‥‥‥
御: 明日の法廷‥‥キミひとりの
チカラでは、勝つことはできない。
成: (‥‥どういうことだ‥‥?)
御: 私にはあって、キミには
決定的に欠けているものがある。
‥‥それは、組織だ。
ジジツを探りだすチカラ。
成: ”ジジツ”‥‥?
御: この事件を理解するためには、
ある”ジジツ”を知る必要がある。
‥‥まあ、その気になったら、
声をかけたまえ。
私はこの事件の担当検事ではない。
‥‥情報をくれてやっても、いい。
成: (いったいコイツ‥‥
何を考えているんだ‥‥?)

(「”狩魔の証”」を聞く)
御: ‥‥いろいろあったが、
検事・狩魔 豪は私の師匠だった。
”カンペキな勝利”
‥‥それが、狩魔の証なのだ。
成: ‥‥1年前。
2つの事件で‥‥お前は
被告の有罪を立証できなかった。
突然、検事局を去ったのは
そのせいなんだろう?
お前の大事な”カンペキな勝利”が
無に帰したワケだからな。
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
成: そんな自分勝手な理由で
法廷に立つ検事なんて‥‥
生き返ってこなければ
よかったんだよ、御剣!
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
それならば‥‥
聞いてみたいものだな。
キミはなぜ、法廷に立つ?
‥‥その理由は、なんだ。

(「法廷に立つ理由」を聞く)
成: 狩魔 冥‥‥。ぼくを
見るとかならず、こう言う。
冥: ”今度こそ、キサマを倒す!”
成: ‥‥しかし‥‥
‥‥法廷は、弁護士と
検事が戦う場所じゃない。
ぼくは、依頼人のために
法廷に立っているつもりだ。
‥‥彼らを、救うために。
御: 被告人を‥‥”救う”‥‥だと?
成: 自分が勝訴することしか
考えていない‥‥
そんな検事、ぼくは認めない。
たとえそいつが”天才”
と呼ばれていようと。
‥‥お前のことだよ、御剣。
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
どうやらキミは、
大きな誤解をしているようだ。
成: ご、ゴカイ‥‥だって?
御: ‥‥フッ‥‥
‥‥まあ、いい。
今にわかるときが来るだろう‥‥

(「天野 由利恵」をつきつける)
御: ‥‥そう。彼女こそ、
この事件のカギをにぎる人物だ。
成: そ、そうなのか‥‥?
御: もともと彼女は、華宮 霧緒の
先輩だったのだが‥‥、
突然プロダクションをうつり、
藤見野 イサオの担当になった。
そして、その数ヶ月後‥‥
天野 由利恵は死んだ。
成: で、でも‥‥彼女の死は、
自殺‥‥なんだろう?
御: そのとおり。
しかし、その自殺には、
ひとつ、大きなナゾがあるのだ。
成: ‥‥ナゾ‥‥?
御: ‥‥遺書だ。
発見されなかったのだ。
‥‥どこからも、な。
成: (消えた遺書、か‥‥)

(「消えた遺書」を聞く)
御: 彼女の死は、たしかに
自殺だった。それはまちがいない。
しかし‥‥その遺書は、
どこからも発見されていない。
‥‥警察では、だれかが
かくした、と考えている。
成: 遺書を‥‥?
でも、そもそも由利恵さんが
そんなものを書いた証拠は‥‥?
御: たしかに、証拠はない。
しかし‥‥、
彼女の右手の指先から、
インクの跡が検出されている。
‥‥彼女が遺書を残した
カクリツは、きわめて高いのだ。
成: だけど‥‥かくした、って
いったい‥‥だれが?
御: 警察では、藤見野 イサオ氏だと
考えている。
成: ひ、被害者の‥‥?
御: 彼女の死体の発見者は、
藤見野 イサオだったのだ。
遺書をかくすチャンスが
あったのは‥‥彼しかいない。
成: (藤見野 イサオが、自分の
マネージャーの遺書を‥‥?)
御: ‥‥遺書が発見されないかぎり、
これ以上の推理は無意味だが‥‥
とりあえず、こいつに
目を通しておくといい。
自殺の報告書
‥‥その、1本目だ。
成: (‥‥1本目‥‥?)

証拠品<<自殺の報告書>>のデータを
法廷記録にファイルした。


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