第4話『さらば、逆転』探偵パート2日目(その2)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
堀田(自称)…黄
荷星 三郎…紺
オバチャン…灰
大沢木 ナツミ…橙
王都楼 真悟…紫
華宮 霧緒…藤
虎狼死家 左々右エ門…桃
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「成歩堂法律事務所」に移動する)

(「留置所」に移動する)


同日 某時刻
留置所 面会室

看: すみません。今日はもう、
面会時間は終了しました。
春: え‥‥
成: (そんな‥‥聞きたいことが
いっぱいあるのに‥‥)
す、すみません。ぼく、
弁護士の成歩堂といいますけど‥‥
看: ナルホドーさん‥‥?
あ。そういえば、あなたに
メッセージがありますよ。
成: メッセージ‥‥
看: 王都楼 真悟からです。
‥‥ハイ、どうぞ。
春: な、何が書いてあるのですか!
ダイジな話でしょうか‥‥?
成: わからない。
‥‥とりあえず、読んでみよう。
”弁護士さんへ。
ダイジな話があります”
(なんだろう‥‥
ムナさわぎがする‥‥)
王: 『‥‥‥‥‥‥‥‥
  ‥‥‥‥‥‥‥‥
あ、成歩堂さん。
‥‥じつは‥‥
おねがいがあるんですよ。
ボクの飼ってるネコ‥‥
シュウっていうんだけど。
エサ、少ししか用意してないから、
おなかをすかせてると思うんです。
ちょっと、ボクの家まで行って、
エサ、やっといてくれませんか?
ボクの家、ホテルの先に
ありますから』
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
春: た‥‥タイヘンです!
すぐ行ってあげましょう!
シュウちゃん、きっと
おなかペコペコですよ!
成: そ‥‥そうだね。

<<王都楼のメモ>>を
ポケットにネジこんだ。
成: (依頼人のたのみだ。
‥‥行っておくか)

(「成歩堂法律事務所」に移動する)

(「ホテル・ロビー」に移動する)


同日 某時刻
ホテル・バンドー ロビー

春: さあ、なるほどくん!
手がかりを探しましょう!
真宵さまのために‥‥
?:
そうは行かないョッ!
成: オバチャンッ!
オ: 気やすく呼ぶんじゃないよ!
このギザギザ男がッ!
アンタのせいで、オバチャンまた、
ワルモノにされちまったョ!
ヤクソクどおり、ミッちゃんにガム
もらったけどサ‥‥オバチャンが
ほしかったのは、そんなモンじゃ
ないんだョ! アイでショアイ!
もお、オバチャンの野生が目ざめ
ちゃったからねェアンタのせいで
うぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ
春: きゃあ! おばさまッ!
オ: さわるんじゃないョ!
ッたく、このヘルメット!
空気も入ってこないんだからネ!
成: あの‥‥どうして
ヘルメットを‥‥?
オ: フン! オバチャン、カラに
閉じこもっちゃったんだからネ!
この先に進みたかったら、
オバチャンを倒してからにしな!
成: (まいったな‥‥)

(「御剣の紹介状」をつきつける)
成: (そうだ‥‥御剣からもらった
こいつを‥‥)
あの、オバチャン、これを‥‥
オ: なんだい! このこきたない
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥んミッちゃあん‥‥
成: (うっ‥‥ノーミツな
フェロモンが‥‥)
オ: ‥‥なになに。
”この青くトガった青年に、
ベンギをはかってはくれまいか。
あなたの御剣 怜侍より”
成: あ、”あなたの”ですか!
オ: フン! 文学的コチョー
ってヤツだよ。
ま。ミッちゃんのたのみじゃ
しょうがないねェ。

<<御剣の紹介状>>を
オバチャンにあげた。
オ: オバチャン、ちょっと
用を思い出しちゃったョ。
いいかい! ワルさ
するんじゃないョ!
春: おばさま‥‥ミツルギ検事に
ムチュウなのですねえ‥‥
成: まあ、なんのイミもないけどね。
春: ナニを言うのですかっ!
気持ちはかならず伝わるモノです!
成: いてて‥‥
(こういうハナシになると
ムキになるんだよなあ‥‥)
とにかく、調査を始めようか。
春: はいっ!

カタカタカタカタ‥‥
成: わっ! な、なんですか!
オ: ひとつ、言い忘れてたケド。
王都楼の控え室はネ。
今日は入っちゃダメだョ。
春: どうしてですか?
オ: なんでもネ。捜査本部として
使うんだそうな。1日だけ。
成: (虎狼死家の捜査‥‥か)
オ: 入るんじゃないよ!
オバチャンが怒られるから。

(「王都楼邸・応接間」に移動する)


同日 某時刻
王都楼邸 応接間

成: (やれやれ‥‥すっかり
暗くなっちまったな‥‥)
春: じゃあ、電気をつけますね。
成: はあ‥‥。
さすが、スターの家だな。
春: さあ。シュウちゃんを
探しましょう。
シュウちゃあん!
シ: にゃあん。
成: お。コイツか。
春: まあ。愛らしいネコ。
‥‥シュウちゃん。
シ: にゃあん。
春: ‥‥ふふ。
成: (気に入ったみたいだ)
?: すみません‥‥。
成:
?: シツレイですが、
あなたさまは‥‥?
成: あ。あの、ぼくたちは弁護士です。
‥‥王都楼さんの。
?: ダンナさまの‥‥。
では‥‥あなたが、成歩堂さま。
成: は、はい。
田: これはお見それしました。
私、この家の執事で
田中 太郎と申します。
成: どうも‥‥
よろしくおねがいします。
シ: にゃあん。

(「王都楼のこと」を聞く)
成: 王都楼さんのこと‥‥
もちろん、ご存じですよね?
田: まったく‥‥とんでもない
ゴカイだと思います。
成: ‥‥‥‥‥‥
田: ‥‥‥‥‥‥
成: あの。他には、何か?
田: 特にございません。
主人のことを話すのは、
使用人にふさわしくありません。
成: (ううん。”執事さん”って
感じだな‥‥)

(「田中のこと」を聞く)
成: 田中さん、
この家にはどれくらい‥‥?
田: そうでございますね。
‥‥1年ほどになりますか。
成: ‥‥‥‥‥‥
田: ‥‥‥‥‥‥
成: あの。他には、何か?
田: 特にございません。
自分のことを話すのは、
使用人にふさわしくありません。
成: (王都楼さんには、”メイドさん”
というイメージがあるな‥‥)

(「シュウのこと」を聞く)
成: かわいいネコですね。
田: 私が世話をしておりますよ。
主人のお気に入りです。
成: ‥‥‥‥‥‥
田: ‥‥‥‥‥‥
成: あの。他には、何か?
田: 特にございません。
ネコのことを話すのは、
使用人にふさわしくありません。
成: (‥‥やれやれ。この紙きれ、
もう、いらないな‥‥)

<<王都楼のメモ>>を
まるめて捨てた。
田: ‥‥では。
私はこのへんで
シツレイさせていただきます。
成: あ、ぼくたちも帰ります。
田: おワカいのに、たいしたものです。
弁護士、とは‥‥。
成: あなたのほうは、執事のカンロク
じゅうぶんですね。
田: そんなことはございません。
‥‥人は見かけによらない、
と申しますよ。
‥‥では。
シ: にゃあん。

(「ホテル・ロビー」に移動する)

(「すみれの間」に移動する)


同日 某時刻
ホテル・バンドー すみれの間

成: だれもいないね。
春: でも‥‥なんだか、
あわただしいですね‥‥
成: (”殺し屋”の手がかりを
追っているのかもしれないな)

(「控え室前・ろうか」に移動する)


同日 某時刻
控え室前 ろうか

ナ: お、ナルホドー。
成: ナツミさん‥‥
まだ、いたんですか?
ナ: メチャロンやッ!
カメラマンは、スクープで
おまんま食べてるんやで!
なんや、このホテル、
ミョーなフンイキ、しとるからナ。
なんか起こらんかいなー、って。
春: でも‥‥カメラは
持っていらっしゃるのですか?
ナ: メチャリマエやッ!
カメラマンにとって、カメラは
おまんまを盛るおちゃわんやッ!
ちゃんと、ここにこうして
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥そういえば、ウチの
おちゃわん、盗まれたんやったワ。
成: (それを忘れるか‥‥?)

(「事件当夜のこと」を聞く)
成: 事件当夜のことですけど。
ナ: なんや?
情報は高ォつくでえ!
成: ナツミさん、控え室の前に
張りこんでいたんですよね?
ナ: まあナ。‥‥ただし。
成: (‥‥うわあ、出た)
ナ: ずっと見張っとったワケやないで。
スターさんもウロついとったし‥‥
サインもろたり、アクシュしたり、
お茶したり。
成: (とても”見張っていた”なんて
言えない状況だな‥‥)
春: 警備員のおばさまも、ずっと
ここにいたわけではありません。
成: (控え室に出入りするのは、
だれにでもできたわけか‥‥)

(「スキャンダル」を聞く)
成: あの‥‥カメラケースに入っていた
メモのことなんですけど。
ナ: ああ。ウチが書いた、アレ?
成: あの情報‥‥
少しは信用できるんですか?
ナ: オートロが、自分のマネージャーを
藤見野に送りつけた、ってヤツ?
成: ええ。
ナ: いやー、やめといたほうが
エエんとちゃうかあ。
成: え。
ナ: あれはホレ、ウチが気の向くまま、
テケトーに書いただけや。
春: ”テケトーに”‥‥?
ナ: ひらたく言えば、
デタラメ、ゆうことやな。
成: ‥‥‥‥‥‥
春: ‥‥‥‥‥‥
ナ: なんや、ニイちゃん。
4つぐらいフケこんだで!
成: はあ。
ナ: おじょーちゃんも、4センチぐらい
背ェ伸びたんちゃうかぁ。
春: ううう‥‥

(「カメラ」を聞く)
ナ: そう! それやッ!
ウチの16万のカメラ!
なんや、あの赤い検事!
”証拠や!”‥‥とか言うて、
返してくれへんねん。
成: まあ‥‥そうかもしれませんね。
ナ: なあなあ、アンタ、
トモダチやろ? あの赤いのと。
うまいコト言いくるめて、
取り返してやァ、うちのカメラァ。
成: む、ムチャ言わないでくださいよ!
ナ: 5時間もネバれば
かならず返してくれるって。
成: ‥‥自分でやってください。
ナ: ‥‥‥‥‥‥‥‥
じゃあウチ、
そろそろ帰るワ。
カメラのないカメラマンなんて、
ただの”マン”や。
成: ‥‥はあ。
ナ: ほな。明日のサイバン、
見に行くからナ。
成: ‥‥ありがとうございます。
ナ: おじょうちゃんも、
がんばるんやで。
春: はい。
ナ: スキキライしちゃアカンで。
春: はい。
ナ: シュクダイは、
ちゃんとやるんやで。
春: はい。
ナ: それから、もしカメラ拾ったら、
すぐネーチャンのところに‥‥
成: 早く帰ってください!

(「藤見野の控え室」に移動する)


同日 某時刻
藤見野 イサオの控え室

?: ‥‥う‥‥うう‥‥う‥‥うう‥‥
春: ななな、なるほどくん!
成: こ、この世のものとも思えない、
ブキミなうめき声だ‥‥!
?: ‥‥うぐ。‥‥ううううぐぐぐ‥‥
春: お‥‥オバケ、きらいです。
‥‥ああああああん。
成: いや、妖怪かもしれないぞ!
?: ダレが妖怪だいッ!
春: きゃあっ!
成: 出たぁ! ‥‥宇宙人だッ!
オ: ダレが宇宙人だいッ!

カタカタカタカタ‥‥
成: なんだ‥‥オバチャン、
こんなところにいたんですか。
オ: なんなんだいアンタたちは!
せっかくこう、イサオちゃんとの
オモイデにひたってたのにサ!

(「事件当夜のこと」を聞く)
成: 事件当夜のこと、もう一度だけ、
カクニンさせてください。
オ: 裁判所でタップリ話したろ!
あのインチキカメラマンの
ラクガキにダマされちゃってサ!
アホヅラぶらさげて、このへんを
ウロつきまわってたんだョ!
春: ”アホヅラぶらさげて”‥‥と。
オ: ちょ、ちょっとアンタ!
メモするんなら、もっと
いいように書いてちょうだい!
春: あ。かしこまりました。
成: (やれやれ‥‥)
オ: でも、オバチャンも
シゴトがあったからね。
ずっと見張っていたワケじゃ
ないケド。

(「被害者の思い出」を聞く)
成: 亡くなったイサオさんのこと、
聞かせてもらえますか。
オ: 人気ナンバー・ワンだったね。
‥‥特にオバチャンの中では。
成: オートロさんの人気を
ねたんでいた、とか‥‥。
オ: う。ま、まあ最近はちょっと、
アレだったけどサ。
でも! ホントに
これからだったんだョ!
ホレ、ごらん!
このプレゼントの山!
みーんな、ファンのコたちの
キモチなんだョ!
成: たしかに‥‥
たいしたもんですね。
春: ‥‥なるほどくん?
成: ん? どうしたの。
春: この、プレゼント。
クマさんばっかり‥‥ですね。
成: (‥‥というか、クマ以外のものは
1つもないぞ‥‥)

(「プレゼント」を聞く)
成: ファンのプレゼントですけど
‥‥クマばっかりですね。
オ: ああ。イサオちゃんの
イメージキャラクターだからね。
春: クマさんが‥‥ですか。
オ: いやなに。イサオちゃん、
修業時代にクマと素手で戦ってサ。
どうしても勝負がつかなくてネ。
それ以来、親友になったんだって。
春: ‥‥わあ。
ステキなおはなしですね。
オ: ホラ。青春ドラマであるだろ。
河原に寝ころんだふたりが、
”ヘッ‥‥オマエ、やるな”
”オマエもな”っていう、アレ。
成: クマとそれをやったんですか。
オ: 自伝に書いてあったョ。
成: (ゼッタイ、ウソだ!)
オ: それ以来、ファンのプレゼントは
クマになったワケ。
成: クマ、ねえ‥‥。

がおおおおおお!
8時だクマ!
ボク、クマオヤジ!
成: なな、なんだなんだ!
オ: プレゼントの時計の時報だョ。
もう、夜の8時だからネ。
成: ううう‥‥死ぬかと思った。
春: 午後8時‥‥
ちょうどあの晩、授賞式が
終わったころですね。
成: (あれから
まるまる2日、か‥‥)

‥‥ピピピピピピ‥‥
成: (トランシーバーが!)

‥‥ピッ‥‥
成: もしもし! もしもしっ!
?: 『‥‥これは電話ではありませんよ。』
成: 真宵ちゃんは!
彼女は‥‥ブジだろうな!
?: 『‥‥どうやら、
要求は拒否されたようですね。』
成: ‥‥!
?: 『ニュースを聞きました。
‥‥私のプレゼントも
意味がありませんでしたか‥‥。』
春: ‥‥い、いけません!
真宵さま! 真宵さまあああ!
成: もう1日! たのむ!
あと1日だけ、待ってくれ!
かならず‥‥今度こそ、
無罪判決を‥‥
?: 『‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
やむを得ませんね。
私としても、無罪判決が
どうしても必要なのですよ。』
成: ‥‥たのむ! 声を‥‥
真宵ちゃんの声を聞かせてくれ!
?: 『そうザザ‥‥では‥‥ザザザ‥‥
ちょっとザザ‥‥ザザザザ‥‥』
成: (‥‥なんだ! 急に
雑音が鳴り出したぞ‥‥)
もしもし! もしもし!
?: 『どうやらザザ‥‥のぐあ‥‥ザ‥‥
わるいザザザザ‥‥』
成: (くそっ! トランシーバーが
コワれたのか‥‥?)
?: 『ザザ‥‥シツレイ‥‥ザザザザ‥‥』

‥‥ピッ‥‥
春: い、今のは‥‥?
成: わからない。いきなり
ガーピー言いだしたんだ。
春: ああ‥‥真宵さま‥‥真宵さま!
成: (どうしていきなり
コワれちまったんだ‥‥?
だれか‥‥キカイに詳しそうな
人に、相談したほうがいいな。
‥‥それも、なるべく早く!)

(「控え室前・ろうか」に移動する)

(「すみれの間」に移動する)

(「ホテル・ロビー」に移動する)

(「成歩堂法律事務所」に移動する)


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