第1話『思い出の逆転』第1回法廷(その4)

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綾里 千尋…赤
成歩堂 龍一…黒
星影 宇宙ノ介…黄
裁判長…緑
亜内検事…茶
美柳 ちなみ…紫
呑田 菊三…灰
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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千: (いよいよ‥‥
いよいよ、
この時が来たわね‥‥千尋!)
はい。そのつもりです。
裁: よろしい、うかがいましょう。
‥‥ただし!
無関係の人物を告発した場合は
ペナルティを与えます。
よく考えるように!
それでは‥‥あなたの考える
”真犯人”を提示してください!

(「美柳 ちなみ」を選択)
千: 美柳 ちなみさん。
‥‥もちろん、あなたしかいない!
ち: え‥‥
そ、そんな‥‥

(亜内検事「異議あり!」)
亜: なな、何をバカなッ!
千: 送電線が切れてから、呑田さんが
感電死するまでの、10分間!
その間、あなたは
何をしていたのですか?
助けも呼ばず、ヘッドフォンで
お歌を聞きながら‥‥
”どちらもファイト!”と
応援していたのかしらね!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に!
‥‥弁護人ッ!
こ、これは‥‥いったいその。
どういうあの。そういうこの。
千: 証人! あなたはあの日、
ふたりの言い争いを目撃した!
そして、なるほどくんが被害者を
つきとばして立ち去ったあと‥‥
あなた自身が、その手で
彼をつきとばし、殺害したのです!
ち: ‥‥きゃあああああああッ!
ヒドい‥‥おばさま。
ちなみ、なんにもしてないのに‥‥
裁: 弁護人ッ! これは、重大な‥‥

(待った!)
成: この裁判、ちょっと待ったあッ!
‥‥げほ。
裁: な、な、な、な、な‥‥
なんですか! あなたはッ!
成: 弁護側は‥‥今の発言を
全面的に取り消しますッ!
千: ば‥‥バカなコト言わないで!
成: 千尋さん、見そこなったよッ!
ちいちゃんは‥‥ちいちゃんは、
そんなコトしないやいっ!

(ざわめきが起こる)
裁: コラコラ! 勝手に被告席から
出てきちゃダメでしょう!
法廷係官! ちゃんと
つかまえておくように!
成: うおおえええ‥‥げほげほ。
ちいちゃんをイジめるな! げほ。
星: ‥‥ヤレヤレ。
あのワカモノには、あまり
関わらんほうがよさそうぢゃの。
千: ほ‥‥星影先生っ!
星: なんとか間に合ったようぢゃな。
チミの新聞記事にあった事件‥‥
警察の資料を手に入れてきたぞい!

証拠品<<警察の資料>>のデータを
法廷記録にファイルした。
千: ありがとうございます。
‥‥この記録がほしかったんです。
星: ‥‥よく目を通しておくといい。
チミが、その‥‥コイビトを
失った事件。その記録を、な。
裁: ‥‥さて。弁護側から、
重大な告発がありました。
亜内検事。いかがですか。
亜: こ、これはもう、その‥‥
ち: ちょっといいですか?
弁護士さん。
亜: あ。ちょっと、おじょうさん。
ここはその、私がカツンと。
ち: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
亜: ‥‥ど、どうぞ。
ち: このわたしのせいで
ノンちゃん、お死にになった、と?
千: そうよ。
あなたは、呑田 菊三さんを
殺害したばかりか‥‥、
その罪を、恋人である被告人・
成歩堂 龍一に着せようとした!

(亜内検事「異議あり!」)
亜: だから、そんな
言いがかりは‥‥
ち: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
亜: あ。スミマセン。
ど、どうぞ。
ち: わたし、リュウちゃんのコト
お慕い申しあげておりますのよ?
そのリュウちゃんに
罪をお着せするなんて‥‥
ちなみには、
お荷物が重たすぎますわっ!
星: 平たく言えば”動機はなんだ、
コノヤロー”というコトぢゃの。
千: (そのコタエは‥‥この資料の中に
かくされているはず‥‥)
半年前、この裁判所の地下食堂で
起こった事件‥‥
そして‥‥事件と同じ日に
出会った、あるカップル‥‥
‥‥裁判長。
弁護側は‥‥美柳 ちなみさんに
証言を要求します!
裁: しょ、証言‥‥?
何について、ですかな?
千: 成歩堂 龍一‥‥
被告人との出会い、について。

(亜内検事「異議あり!」)
亜: そんなノロケ話など、
事件には関係ありませんぞ!

(綾里千尋「異議あり!」)
千: ”被告人に罪を着せる理由はない”
‥‥証人は、そう言いました。
弁護側には、そのコトバに対して
反証するケンリがあります!
裁: いいでしょう。
弁護側の要求を認めます。
‥‥おじょうさん。
証言をおねがいできますかな?
ち: も、モチロンですわ‥‥
千: (‥‥これからが勝負、ね。
美柳 ちなみさん‥‥)

(成歩堂 龍一について)
ち: 『リュウちゃんと出会ったのは、
今から半年前のことでしたわ。』(証言1)
『運命のスポットは‥‥この裁判所の
地下にある、資料室だったんです。』(証言2)
『ひとめ見て‥‥なんだか、
キュンって来ちゃいましたの。』(証言3)
『それから、ずっと‥‥おつきあい
させていただいております。』(証言4)
成: (‥‥ホント、はたメイワクなほど
アツアツなんです、ぼくたち!)
裁: だから、被告人!
ヒトの証言に口をはさまない!
千: (とにかく‥‥
これで舞台はととのったわ!)
星: あとは‥‥チミしだいぢゃ、
千尋クン!

(「証言2」をゆさぶる)
千: 裁判所の資料室‥‥ちょっと
変わった出会いだったようですね。
ち: そんなこと、ございませんのよ。
だって、リュウちゃんは‥‥
芸術学部の学生さまでありながら、
弁護士さまをお目指しに。
千: 被告人ではなく、
あなたのことです‥‥証人。
なぜ、文学部のあなたが、
裁判所の資料室にいたのかしら?

(亜内検事「異議あり!」)
亜: そんなこと、今回の事件とは
まったく関係ありません!
裁: ふむう‥‥。事件と関係ない質問は
認められませんが‥‥?
千: (裁判長は証人の味方。攻めかたを
まちがえると、イタいわね‥‥)

(「さらにゆさぶる」を選択)
千: 裁判長。事件との関連は、
これから証明できるハズです。
つづけて証言をおねがいします!
裁: ‥‥わかりました。おじょうさん、
質問に答えてもらえますか。
なぜ、あなたが、裁判所の
地下資料室にいたのか‥‥?
ち: ええ。よろしいですわ、
オジサマ‥‥。
『わたし‥‥大学のレポートの資料を
探すため、裁判所に来てましたの。』(証言5)

(「証言5」に「警察の資料」をつきつける)
千: ちなみさん‥‥あなたは、
裁判所の資料に用はなかった。
他に、もっと重大な用事が
あったんじゃないかしら‥‥?
ち:‥‥!

(亜内検事「異議あり!」)
亜: なな、なんですか!
その、イミありげなニコニコ顔は!
千: 半年前‥‥。この裁判所で、
ある事件がありました。
亜: じけん‥‥?
裁: ”弁護士が毒を盛られた”
という、アレですかな?
ち: ‥‥‥‥‥‥‥
千: この資料に、その事件の
容疑者の名前が記されています。
‥‥”美柳 ちなみ”‥‥と。
亜: な、なんですと‥‥!
裁: み‥‥みやなぎ ちなみ‥‥!
千: そう、みなさんの大好きな
美柳 ちなみさんです!
彼女は、半年前の事件の
最有力容疑者だったのです!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛に!
‥‥し、信じられません。
このように、セイソでカレンな
きんぽうげの花びらのような‥‥

(亜内検事「異議あり!」)
亜: 弁護人! ひ‥‥ヒキョウですぞ!
本件と無関係な中傷で、
この証人の信用をなくそうなどと
ち: ‥‥あの。
亜: ‥‥そのようなコトは、
この亜内 武文が! ユルしませ
ち: 検事さん。‥‥わたしが
お話ししてるんですのよ。
亜: あ。スミマセン。
ど、どうぞ。
ち: 今から、半年前。
警察のみなさまは、たしかに‥‥
わたしに対して、ウタガイの
おマナコでいらっしゃいました。
裁: ‥‥ふむう。
ウタガイのおマナコ‥‥
ち: わたし‥‥この場で、
証言したいのですけど。
半年前の事件について、
わたしが無関係である、と‥‥
裁: はあ‥‥。
千: (さあ‥‥これで2つの事件は
つながったわ!
あとは‥‥
一気に攻めるだけよ、千尋!)
星: いいぞ、千尋クン!
ううう‥‥ワシのハートと
シリにも、火がついたぞい!
ハートと、そしてシリが‥‥
今。ウズきだしたワイっ!

(半年前の事件について)
ち: 『弁護士さんとカフェテリアで
お会いして、お話ししました。』(証言1)
『わたし、少し席をはずしました。
事件はそのとき、起こりましたの!』(証言2)
『毒薬は液体で、致死量の10ミリ
リットルが検出されたそうです。』(証言3)
『しかも、犯行に使用された毒薬は
かなり特殊なモノだったそうです。』(証言4)
『わたしは無実ですわ。そんな毒薬、
手に入れる方法がありませんもの!』(証言5)
裁: ふむう‥‥。半年前、
そんなことがあったのですか!
亜: し‥‥しかし、お聞きのとおり!
この証人は、事件とは無関係です。
弁護人のヒレツなたくらみは
これで‥‥
千: ザンネンね‥‥亜内検事さん。
弁護側のヒレツなたくらみは
まだまだ、つづきます。
‥‥尋問が終わるまで!
亜: うぐはッ!
‥‥な、なんだか急に、
弁護人に妙なハクリョクが‥‥
星: おおお! 千尋クンに、
弁護士のオーラがッ!
ちょっぴり、背が伸びた
ようにみえるぞい!

(「証言5」に「呑田 菊三」をつきつける)
千: ”毒薬を入手する方法はなかった”
そんなイイワケは通用しないわ。
ち: え‥‥‥
千: あなたは、いつでも毒薬を
手に入れることができたハズです。
‥‥”彼”の研究室に
行きさえすれば。
裁: そ、それは‥‥
被害者の呑田 菊三くん!
千: 半年前‥‥。彼女は
呑田 菊三さんとつきあっていた。
彼は‥‥勇盟大学、
薬学部の学生です。
亜: ‥‥やくがく‥‥ぶ‥‥
千: 研究室には、化学実験に使用する
最新の設備もあります。
逆に言えば‥‥それしか
あり得ないのではないでしょうか?
‥‥犯人が”特殊な毒薬”を
手に入れたルートは!
ち: ‥‥‥‥!
千: いかがかしら、ちなみさん?
毒薬を手に入れる方法は、あった。
‥‥あとは、被害者のスキを見て、
カップにその毒を入れるだけ‥‥
それができたのは、いっしょの
テーブルにいた、あなただけよ!
ち: ‥‥いやあああああああッ!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛に!
ま‥‥まさか! まさか‥‥

(亜内検事「異議あり!」)
亜: こ、これは‥‥まったく
コンキョのない話でありま
ち: ひとつだけ、いいですか?
‥‥おばさま。
千: 何かしら? ‥‥ちなみさん。
ち: おコーヒーに入れられた毒は、
10ミリリットルですよね。
それだけの量の液体を運ぶには、
いれもの‥‥容器が必要ですわ。
裁: そうですな。‥‥たしかに。
ち: わたし、事件が発見されたあと、
すぐに身体検査を受けました。
亜: たしか、裁判所内もテッテー的に
捜査されたと聞いていますぞ。
ち: でも‥‥そんな”容器”は
どこにもありませんでしたのよ?
千: (たしかに‥‥資料にも
そう書いてある‥‥!)
そ、そんなモノ‥‥どうとでも
始末できるはずよ!
ち: そうは行きませんわ、おばさま!
わたしが”おクスリのいれものを
始末した”とおっしゃるなら、
‥‥お証拠品を
お見せになってくださいっ!
千: お、”お証拠品”‥‥ッ!
(は、反撃してきたわ‥‥!)
裁: お証拠品で立証できないかぎり、
これ以上のギロンは認めません!
星: ここはもう、お証拠品を
たたきつけるしかないぞい!
千: (事件発生直後、毒を入れた
”容器”が消えてしまった。
彼女自身は身体検査を受け、
裁判所内も捜査された‥‥)
裁: このおじょうさんが
犯人だと言うのならば‥‥
”毒の容器”は、どこへ消えたか?
あなたの考えをうかがいましょう!

(「ちなみのプレゼント」を選択)
千: ‥‥あなたは、大急ぎで”容器”を
始末しなければならなかった。
だから‥‥それを、事件と
無関係な人物に押しつけた!
‥‥身体検査をされるはずのない、
ある人物にね。
裁: い、いったい、ダレですかッ!
千: 成歩堂 龍一です。
‥‥もちろん。

(亜内検事「異議あり!」)
亜: 被告人が‥‥この証人の
共犯だった、と‥‥?
千: とんでもありません。
毒薬は‥‥そう。彼女からの
プレゼントだったのです。
ち: あ‥‥!
そ、それは‥‥ッ!
裁: ‥‥ふむう‥‥
キレイなペンダントですな。
これは‥‥ガラスの小ビン、
ですか。ヒジョーに愛らしい。
で‥‥これが
どうかしましたかな? 弁護人。
千: 証人が、成歩堂 龍一と
運命の出会いを果たしたのは‥‥
半年前の、8月27日。
‥‥事件があった日でした。
そのとき彼女は、彼に
これを”プレゼント”したのです。
‥‥決定的な証拠を
”かくしてしまう”ために!
裁: な‥‥なんですってええッ!
まさか、この中に‥‥モードクが!
千: 小ビンの中には‥‥もう、
毒薬は残っていません。
‥‥しかし!
薬学部で分析すれば‥‥
かならず痕跡が見つかるはずです!
ち: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
きゃああああああああああああ
ああああああああああああああッ!

(ざわめきが起こる)
裁: せ、静粛に! 静粛にいいッ!
‥‥ええと、その‥‥

(異議あり!)
成: ちいちゃんのかわりに
異議ありッ!
亜: なな、なんですか被告人ッ!
成: ユルさないぞお!
ち、ちいちゃんをイジめると‥‥!
裁: こ、コラコラ! だから、
勝手に出てこないように!
千: ‥‥なるほどくん。
どうして‥‥そこまでして、
この証人をかばおうとするの?
成: え‥‥っ!
だ、だって! ぼく‥‥
彼女に、クビったけだから!

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
裁: ふむう‥‥。
ひさしぶりに聞きましたな。
”クビったけ”‥‥
千: なるほどくん‥‥あなたは、
考えたことがあるかしら。
美柳 ちなみが、”なぜ”
あなたとつきあっているか?
成: そ、それは‥‥モチロン、
ボクにクビったけ‥‥
千: (なるほどくん‥‥おねがい!
もう、目をさまして‥‥)
‥‥審理がここまで来れば、
だれでもわかることなのよ。
美柳 ちなみが、
あなたに近づいた理由は‥‥!

(「成歩堂のペンダント」を選択)
千: 美柳 ちなみは‥‥あなたに
クビったけだったワケじゃない。
ねらいは‥‥クビに下がっていた
ペンダントだけだったのよ。
成: ぺんだんと‥‥?
千: さっき、控え室で
あなたは言っていたわ。
成: 『彼女、テレ屋さんだから‥‥
会うたびに、ボクに言うんですよ。
”やっぱりそれ、返して”って。』
星: 『ヘンな女ぢゃの。一度あげたモノを
返せ、とは‥‥』
千: このペンダントは、彼女にとって
致命的な証拠品だった。
だから‥‥なんとしても、
彼女は回収したかったのよ。
成: う、ウソだ‥‥!
千: でも、あなたは返さなかった。
その上、会うヒトに、いちいち
うれしそうに見せびらかしていた。
‥‥だから、彼女は‥‥‥‥‥‥
成: ‥‥そんなの‥‥そんなの‥‥
ウソだわわああああああああんっ!
千: きゃあっ!
?: (ち、千尋クン!
しっかりするんぢゃアッ!)

(ひ、被告人が‥‥
逃げ出したぞおッ!)
?: (係官ッ! すぐ‥‥
すぐ、追うのです! 早くッ!)
星: ‥‥大丈夫かッ! 千尋クン!
千: は‥‥はい。‥‥なんとか。
星: あのボウヤ‥‥
トンデモないのお、まったく!
千: ‥‥あの。
なるほどくんは‥‥?
星: 係官たちが捕まえたそうぢゃ。
じき、戻ってくるぢゃろ。
千: よかった‥‥。
‥‥‥‥‥‥ああああっ!
星: ここ、今度はなんぢゃ?
千: しょ、証拠品が‥‥あの、
ペンダントが‥‥
なくなっていますっ!
星: な‥‥‥‥、ナニぃぃぃぃッ!
千: さっき、ぶつかってきたとき
‥‥取られちゃいました!
星: バカな‥‥バカなボウヤぢゃ。
たった1つの証拠品を‥‥
どうするつもりぢゃあああァァッ!


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