第5話『華麗なる逆転』探偵パート2日目(その6)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
ゴドー検事…薄橙
裁判長…緑
裁判官…黄
矢張 政志…紺
天龍斎 エリス…桃
毘忌尼…橙
葉桜院 あやめ…藤
美柳 ちなみ…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 某時刻
奥の院・中庭

成: ‥‥警察たちが、オドオドと
捜査をつづけている。
ものすごく、やりにくそうだ。
そりゃそうだろう。
‥‥イミもなく、こんな目で
ニラみつけられているのだから。
御: ぶつぶつ‥‥
‥‥私としたことが‥‥ッ!
成: (まだ、気にしてるみたいだな)
‥‥御剣‥‥?
御: わっ! ‥‥‥‥‥‥
成: ‥‥‥‥‥‥
おい! どこへ行くんだよ!
御: ‥‥何しに来た!
成: な、”何しに”と言われても‥‥
御: こんな私を見て、笑いに来たのか!
‥‥笑いたければ、笑うがいい。
どうした! さあ、笑えよ!
成: (やれやれ‥‥
コイツも変わらないな)
そういえば、おまえ‥‥
署に戻っていたんだよな?
あやめさんのこと‥‥
<<調べたいことがある>>って。
御: う、うム‥‥。
‥‥おかげで、イヤなことを
思い出してしまった‥‥。

(「捜査について」を聞く)
成: ‥‥ずいぶん、念入りだな。
中庭の捜査‥‥
御: 本当の殺害現場がここである
可能性が高いからな。
成: 血文字と、この護符のせいか。
御: ‥‥そうだ。
いずれも、事件が起こってからの
細工は不可能だ。
成: まさか‥‥疑っているわけじゃ
ないだろうな。
‥‥真宵ちゃんのこと。
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
すべてを疑うのが我々のシゴトだ。
真宵くんも‥‥、あやめさんも。

(「地震」を聞く)
成: やっぱり‥‥まだ、
ダメなのか。地震‥‥
御: ああ‥‥。さすがに、
悪夢は見なくなったが‥‥
今でも、足元が揺れると
息ができなくなる。
成: (‥‥今から、17年前‥‥
ぼくたちが、まだ小学生のころ。
御剣 怜侍は、ある
殺人事件に巻きこまれたんだ)
‥‥裁判所を襲った、大地震‥‥
それが、すべての始まりだった。
御: 私は、弁護士である父とともに、
エレベータに閉じこめられた。
‥‥酸素が失われ、うすれゆく
意識の中で、あの事件は起こった。
‥‥1発の、銃声‥‥
それが、すべての終わりだった。
あの日、あの地震によって‥‥
何もかも、失ってしまった。
夢も、家族も‥‥
そして、自分自身も。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
もう、17年も前のことだ。
それに‥‥
あの事件なら、解決しただろう?
今から、3年前に。
御: ‥‥わかっているさ!
自分でも、そのつもりでいた。
それだけに、ショックだ。
‥‥こんなミスをするとは、な。
私のために弁護士の道を選び、
助けてくれたキミにも‥‥
‥‥申しわけない。
成: (やれやれ‥‥
ずいぶん弱気になっちまったな)

(「あやめのこと」を聞く)
御: ‥‥彼女に会ったとき、
気になったことがあった。
”どこかで見たことがある”‥‥
そう思ったのだ。‥‥いや。
”どこかで”と言うより‥‥
”法廷で”‥‥と言うべきか。
成: ‥‥それで、署に戻って
調べてきたのか。
御: 私の扱った、すべての
事件のデータを、な。
‥‥やはり、思いちがいでは
なかった。
私は、彼女のカオを
見たことがあった。6年ほど前に。
成:6年‥‥
御: ‥‥初めての法廷だった。
私にとって、最悪の事件だ。
成: そ、それで!
<<彼女>>というのは‥‥
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
すまないが、成歩堂。
その人物に関するデータを、
外部にもらすことはできない。
成: ど‥‥どうしてだよ!
事件を解決するためだぞ!
御: 私の知っている<<彼女>>は、
宝石商の父を持つ娘だ。
葉桜院で育った
あやめさんとの接点は、ない。
‥‥それに‥‥
その人物は、この事件とは
無関係なのだ。
成: ‥‥”無関係”だって‥‥?
御: これは、絶対的なジジツ
として断言できる。
成: (バカな! <<彼女>>が
無関係なハズがない!
御剣に、わからせるんだ!
あやめさんと‥‥御剣の知って
いる<<彼女>>との接点を!)

(「??????」をつきつける)
成: なあ、御剣‥‥
知っていたか?
あやめさんには‥‥
双子のお姉さんがいたんだ。
御: な‥‥なんだと!
‥‥ふ、双子‥‥
‥‥バカなッ!
まちがいないのか!
成: ビキニさんから聞いたんだ。
‥‥でも‥‥
その”お姉さん”については、
名前さえも知らないらしい。
御: ‥‥私が調べた記録には、姉妹の
ことなど書かれていなかった‥‥
成: おさないころ、あやめさんは
葉桜院にあずけられて‥‥
お姉さんの方は、宝石商の父親に
育てられたらしい。
御: ほ‥‥宝石商、だと‥‥!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
成歩堂。私は‥‥
私は、その”双子の姉”を
知っているかもしれない。
成: ‥‥ああ。
そう言うだろうと思ったよ。
彼女の名前は‥‥
美柳 ちなみ、だろう?
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そのとおりだ。
成: 聞かせてもらおうか。
‥‥彼女のこと‥‥

(「美柳ちなみ」を聞く)
御: 今から、6年ほど前‥‥
初めて扱った事件だった。
私がミジュクだったせいで‥‥
被告人を、死なせてしまったのだ。
成: 尾並田 美散さん、か‥‥
御: ‥‥‥! し、知っているのか?
あの事件を‥‥
成: ”あやめさん”と”美柳 ちなみ”
‥‥ぼくも気になっていた。
だから‥‥6年前の、千尋さんの
ファイルを調べたんだ。
御: そう‥‥。あのときの証人が
美柳 ちなみ、だ。
尾並田 美散を協力させて
狂言誘拐をくわだて‥‥
宝石商の父親から、2億円の
ダイヤの原石を奪った‥‥
そして、その5年後‥‥
こんどは、口封じのために
お姉さんの美柳 勇希を殺害した。
成: ”お姉さん”‥‥か。
御: 美柳 勇希と美柳 ちなみには、
血のつながりはない。
勇希は、父親が再婚した相手の
ひとり娘だったようだ。
成: ‥‥そう、だったのか‥‥。
(そこから‥‥ぼくの知っている
<<彼女>>につながるわけだな。
このぼくを殺そうとした
”彼女”に‥‥)
‥‥尾並田さんが亡くなったあと、
美柳 ちなみがどうなったか‥‥?
そいつは、調べなかったのか?
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
その必要はない。
美柳 ちなみは、この事件とは
無関係なのだからな。
成: なぜ‥‥
そう言い切れるんだ?
御: ‥‥カンタンなことだ。
美柳 ちなみは‥‥
すでに死んでいる。
成: え‥‥‥‥
御: そう。‥‥彼女はもう
この世には、いないのだ‥‥。

(「ちなみの死」を聞く)
成: どういうコトだ、御剣!
美柳 ちなみが、”死んでいる”?
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
今回、初めて知ったよ。
‥‥成歩堂。
キミの、学生時代の”事件”を。
成:‥‥‥!
御: 美柳 ちなみは有罪判決を受けた。
綾里 千尋の、執念によって‥‥

ち: 『‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥ぐ‥‥ぐぐううう‥‥‥‥
アヤサト チヒロ‥‥‥‥‥‥‥
アヤサト チヒロオオォォ‥‥‥』

成: (あのときの、彼女‥‥
まさに、悪魔のような
形相だった‥‥)
御: ‥‥あの判決から
6年たった、今年。
ついに、執行されたのだ。
彼女の死刑が‥‥な。
つい、先月のことだ。
成: し‥‥”死刑”‥‥‥
御: キミには、いろいろなイミで
ショックかもしれないな。
‥‥しかし。
これで、わかっただろう?
彼女が、事件に関わるなど
あり得ない。
死者は、よみがえることなど
ないのだから。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
(死者は、よみがえらない‥‥
本当に、そうなのだろうか‥‥)
‥‥御剣。ひとつ、
知らないことがあるみたいだな。
御:なんだ?
成: 美柳 ちなみとあやめさんの
母親のことだ。
御: ははおや‥‥?
成: ‥‥綾里 キミ子、という。
倉院流霊媒道、分家の霊媒師だ。
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
倉院流霊媒道、だと‥‥?
成: し‥‥知ってるのか?
御: モチロンだ。
‥‥あの、インチキ霊媒師!
成: (インチキ‥‥?)
御: 17年前‥‥
もう1つの、悪夢だ。
私が巻きこまれた、あの事件は
手がかりがいっさい、なかった。
打つ手をなくした警察は‥‥
ある霊媒師を連れてきた。
”家元”と名乗ったその女は、
被害者の霊を呼び出した‥‥
‥‥しかし!
その結果! 無実の男が、
罪に問われることになった!
その霊媒師のチカラが、
インチキだったからだ!
成: ‥‥御剣‥‥
御: 今でも、警察の資料室に行けば、
その記録は眠っている。
<<DL6号事件>>という
分類ナンバーでな!
成: (そうだった‥‥
こいつは、あの事件の
被害者だったんだな‥‥)
‥‥御剣。
いつか、おまえにもわかるよ。
倉院流霊媒道が、
インチキかどうか‥‥

(「奥の院・修験堂内」に移動する)

(「勾玉」をつきつける)

(事件当夜のこと)
成: そろそろ、ハッキリさせましょう。
事件当夜の、あなたの行動を‥‥
あ: ‥‥‥‥‥‥‥
成: あなたは、事件が起こるまで
葉桜院の部屋にいたと言ってます。
今でも、その主張は
変わりませんか?
あ: え‥‥ええ。
まちがいありませんわ。
成: あやめさん。‥‥ぼくは、
あなたが無実だと信じています。
だから、あなたの言うことも
信じたい。‥‥でも。
事件当夜、あなたを別の場所で
目撃した人物がいるのです!

(「毘忌尼」をつきつける)
成: もちろん、ビキニさんです。
あ: 毘忌尼‥‥さま‥‥
成: 今日の法廷で、彼女は
ハッキリ証言しています。

毘: 『あの晩、オバサンは<<奥の院>>で
修験者さまの修行を手伝ってたの。
でも‥‥こう見えて、オバサン。
コシが悪いのよ。暴力的なまでに。
だからね。あやめにアトを任せて、
葉桜院に帰ってきたワケ。』

成: ‥‥ビキニさんは、ただ
あなたを”見た”だけじゃない。
真宵ちゃんの修行について、
”会話”をしているんです。
‥‥つまり!
あやめさん! あなたは、
奥の院に行ったことになります!
あ: ‥‥おみごとですわ、成歩堂さま。

(錠1つ 解除)
あ: あの晩、修験者の<<本行>>は
10時すぎに始める予定でした。
だから、私‥‥遅れないように、
葉桜院を出たんです。
成: それは‥‥何時ごろの
ことでしたか?
あ: そ、そうですね‥‥
葉桜院から奥の院まで、歩くと
20分ほどかかりますから‥‥
9時40分ごろ、だと思います。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
あやめさん。やっぱり
あなたに、ウソは似合いませんね。
あ:え‥‥
成: 葉桜院を9時40分に出た‥‥
そんなことは、あり得ません!

(「あやめのずきん」をつきつける)
成: ‥‥あなた自身が
証言しているじゃないですか。
事件当夜、午後10時‥‥
<<消灯の鐘>>を鳴らした、って。
あ: あっ‥‥!
成: だいいち、その鐘を鳴らす直前‥‥
あなたは葉桜院で、
決定的な証人に目撃されている。
あ: そ、それは‥‥?
成: ぼくですよ。
あ: 成歩堂さま‥‥
成: あの晩、ぼくたちは
少し話をして‥‥
あなたはぼくに、コイツを
くれたじゃないですか。
‥‥お忘れですか?
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥
そうでした、わね‥‥

(錠1つ 解除)
成: ‥‥あやめさん。
また1つ、ナゾが増えましたね。
事件当夜の、午後10時‥‥
あなたは、同時に
2カ所に存在したことになる!
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥
成: どうやら、あやめさん。
コタエを出すときが来たようです。
ぼくは今までに、
2つのことを立証しました。
‥‥事件当夜、あなたは
奥の院にいた。
そして、同時に‥‥
葉桜院で、鐘を鳴らしていた!
‥‥このムジュンを説明する
コタエは‥‥1つしかない!

(「あやめは、ふたりいた」を選択)
成: あの晩‥‥あなたは、
2つの場所で目撃されています。
それならば‥‥
あなたは、”2人いた”。
‥‥そう考えるしかありません。
あ: そ、そんな‥‥そんな!
どうして、そうなるのですか!
わ、私が‥‥ふたりなんて。
あ、あ‥‥あり得ませんわ!
成: それが、”あり得ない”か
どうか‥‥?
あなたの動揺ぶりが、
ハッキリ物語っています。
あ: う‥‥っ!
‥‥私が、もう1人いた。
そうおっしゃるのであれば‥‥
その証拠を、お見せください!
もう1人の<<私>>がいた、証拠を!

(「美柳 ちなみ」をつきつける)
成: ‥‥あやめさん。もう‥‥
すべて、わかっているんです。
あなたには、お姉さんが
いるそうですね。‥‥双子の。
あ: あ‥‥ッ!
成: ‥‥美柳 ちなみ‥‥
ぼくも、よく知っているひとです。
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そこまで、ご存じでしたか。
さすが、成歩堂さまですね‥‥
‥‥でも。あの方は‥‥もう。
成: ええ。わかっています。
先日‥‥‥
死刑が執行されたそうですね。
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥
成: おキノドクです。
あ: ‥‥ありがとうございます。
成: あやめさん。もう
説明の必要はありませんね。
事件当夜‥‥この霊場に現れた
”2人目のあなた”は‥‥
この<<美柳 ちなみ>>だった!
あ: で、でも‥‥お忘れですか?
成歩堂さま。
彼女は‥‥
もう、亡くなっていますのよ?
成: あなたこそ、お忘れですか?
あやめさん。
ここは、霊行道場だそうですね。
あの、倉院流霊媒道の。
あ:‥‥‥!
成: ‥‥だれかが、あの晩‥‥
美柳 ちなみを霊媒したのです!
‥‥あなたは、それを知っていた。
だから‥‥‥それを
<<秘密>>にしようとしたのです!
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
きゃああああああああッ!

(解除成功)

(「事件当夜のこと」を聞く)
あ: 私は‥‥あの晩、
葉桜院の部屋におりました。
奥の院で、もう1人の私が
目撃されたと聞いて‥‥
すぐに、お姉さまだと
わかりましたの。
先月‥‥お亡くなりになった
ちなみさま、だと‥‥。
成: (やっぱり‥‥
事件当夜、奥の院でビキニさんが
見た<<あやめさん>>は‥‥
美柳 ちなみだったんだ!)
‥‥なぜ! すぐに
教えてくれなかったんですか!
あ: そ、それは‥‥‥‥
お姉さまのなさることは、
いつでも、正しいからですわ。
成: なんですって‥‥?
あ: それに‥‥私に、お姉さまを
ジャマすることはできませんの。
だって、私は‥‥
うらぎりもの、なのですから。
成: う‥‥”うらぎりもの”‥‥
あなたが、ですか?
あ: だから‥‥私。有罪になっても
しかたがないんです。
成: (ど‥‥‥
どういうことだ、いったい‥‥)

(「うらぎりもの」を聞く)
あ: 成歩堂さま‥‥ご存じですね。
今から10年ほど前。この吾童山で
起こった、狂言誘拐事件を‥‥
成:‥‥‥!
あ: ‥‥あの事件がキッカケで、
運命は、大きく狂ってしまった‥‥
お姉さまは、次々に罪を重ね‥‥
ついには、命を落とすことに‥‥
すべては‥‥この私が
ウラ切ったせい、なのです。
成: あ、あやめさんが‥‥?
あ: 身代金の受け渡し場所に、吾童山が
選ばれたのは、偶然ではなかった。
最初の計画では、私が‥‥
お手伝いするはずでしたの。
成: ‥‥なんですって!
あ: でも‥‥私、コワかった。
だから、逃げてしまったのです。
成: な、何を言ってるんですか!
協力しないのは、当然ですよ!
2億円を奪うなんて‥‥それも、
自分の父親から! 最低です!
あ: でも‥‥私、一度は
協力するとヤクソクしたのです。
それに‥‥
お姉さまは、2億円が
ほしかったわけではありませんの。
成:え‥‥‥
あ: あの、誘拐は‥‥
私たちの父への復讐だったのです。
成: ふ‥‥<<復讐>>ですって‥‥?

(「父への復讐」を聞く)
成: お父さんへの‥‥復讐?
あ: そうです。おかあさまを捨てて
地獄へ追いやった、あの男への‥‥
成: (”おかあさま”‥‥
綾里 キミ子のこと、か‥‥)
あ: 私たち双子は、倉院流本家・
長女の娘として生まれました。
当時の倉院流は、政財界とつながり
が強く、家元の権力は絶大でした。
長女であるおかあさまは、
家元の座が約束されていたのです。
私たちの父は、そのチカラを
手にするため、母に近づいた。
でも‥‥その思惑は、
大きくハズれることになります。
‥‥おかあさまは‥‥妹に、
家元の座を奪われてしまった。
成: (それが、綾里 舞子さん‥‥
真宵ちゃんの母親、か)
あ: やがて、倉院流霊媒道の神通力も、
地に落ちる日が来ました。
新しい家元・綾里 舞子が、
大きな失敗をしたからです。
それが‥‥<<DL6号事件>>。
あの事件のあと‥‥
父は私たちを連れて、
おかあさまと里を捨てたのです。
『もう、こんなイナカにいる理由は
何もない』‥‥そう言って‥‥。
成: そのとき‥‥あやめさんは
この葉桜院に来たんですか?
あ: ええ。‥‥父の再婚相手には、
すでに勇希という娘がいました。
新しい家族の中に、私の席は
もう、なかったのです。
成: ‥‥そうだったんですか‥‥
あ: それ以来‥‥おかあさまには
会っておりません。
家元の座を追われ、
家族には捨てられて‥‥
身もココロも、ボロボロになった
‥‥そんなウワサを聞きました。
成: (‥‥どうやら‥‥
やっと、見えてきたな‥‥)
冥: ‥‥検事という立場上‥‥
すべて、聞かせてもらったわ。
この事件‥‥
すべては、綾里家の物語を
舞台にした事件だったのね。
成: ‥‥そうみたい、だね。
‥‥あやめさん。もう1つだけ‥‥
教えてほしいことがあります。
あ: なんでしょう‥‥?
成: お姉さん‥‥美柳 ちなみが
弁護士に毒を盛った事件で‥‥
彼女は、証拠品をかくすために、
ある男子学生と交際を始めました。
その学生について‥‥
何か、聞いていませんか?
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
おっしゃってましたわ。
‥‥ヒトコトだけ。
”うっとうしいヤツ”‥‥と。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そうですか。
‥‥ありがとうございます。
あ: どういたしまして‥‥。
冥: さあ、急ぐの、成歩堂 龍一!
まだ、調べることがあるはずよ。
あ: この錠は、おまかせください。
かならず、解除いたします。
成: ‥‥おねがいします。
(とにかく‥‥今は前へ進もう!
まだ、1つ‥‥
<<秘密>>が残されている。
‥‥そう。春美ちゃんの
<<サイコ・ロック>>が‥‥)

(「奥の院・修験堂入口」に移動する)

(「吊り橋」に移動する)

(「山小屋・極楽庵」に移動する)


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