成歩堂 龍一…黒 | |
御剣 怜侍…茶 | |
糸鋸 圭介…黄土 | |
裁判長…緑 | |
宝月 茜…桃 | |
宝月 巴…藤 | |
巌徒 海慈…紫 | |
罪門 恭介…紺 | |
市ノ谷 響華…水 | |
原灰 ススム…黄 |
成: |
真宵ちゃんが事務所を去ってから、 2ヶ月‥‥ ぼくは1度も法廷に立っていない。 依頼はあったけど、なんとなく‥‥ その気になれなかった。 ‥‥そう。 あの日、彼女が訪ねてくるまでは。 |
成歩堂法律事務所 | |
成: |
(やれやれ。依頼を引き受ける 気はないのに‥‥ どうして毎日、事務所を 開けてるのかな、ぼく‥‥) |
?: |
あー。やっと帰ってきた! もう! どこへ行ってたんですか! お姉ちゃんの裁判、 もう明日なんですよ! |
成: |
‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥ あ、あの。‥‥キミは? |
?: |
そんなコトより 今、ダイジなのは! あなたが、弁護士の綾里 千尋さん だというジジツですっ! |
成: | ‥‥‥‥ |
?: | ‥‥‥‥‥‥ |
成: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
?: |
あ、あれ。もしかして‥‥ ちがいました? |
成: |
すみませんが‥‥綾里 千尋は その。もう、ここには‥‥ |
?: |
じゃあ、あなたは‥‥ お茶くみのヒト、ですか? |
成: |
‥‥成歩堂 龍一です。 いちおう、弁護士の。 |
?: |
‥‥なるほど‥‥なるほど‥‥ あッ! もしかして、あの! 御剣検事殺人事件の! |
成: |
ま、まあ、そんなトコロです。 (御剣は死んでないけど) |
?: |
あー、よかった! この際、 ゼータクは言ってられないし‥‥ |
成: |
悪いけど‥‥今はちょっと、 依頼は受けていないんですよ。 |
?: |
え! でも、成歩堂さんですよね? 弁護士で。無敵の。 |
成: |
‥‥とにかく、今は事件を 引き受けていないんですよ。 申しわけありませんけど。 |
?: |
おねがいです! ‥‥もう、時間がないの。 |
成: | そう言われましても‥‥ |
?: | お、お姉ちゃんが‥‥ |
成: |
‥‥! (‥‥まよい‥‥ちゃん‥‥?) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ わかりました。 お話をうかがいましょう。 |
?: |
ほ、ホントですかっ! ありがとうございます! あたし‥‥カガク捜査官の 宝月 茜(ほうづきあかね)です! |
成: | (か。かがくそうさかん‥‥?) |
成: |
あかねさん、でしたっけ。 たしか、<<科学捜査官>>とか‥‥ |
茜: |
ええ! そうなんです。 それが何か? |
成: |
それにしてはずいぶん、落ちつきが ‥‥いや、若いなあ、って。 |
茜: |
あ、申しおくれました! 今年で16才になります! |
成: |
ああ、そうなんですか‥‥ って、ちょっと待って! ‥‥16才? |
茜: |
あと3年もすれば、正式に 鑑識課への配属が決まりますから。 あたし、ちょっとしたモンなんです ‥‥すでにこのトシにして、もう。 |
成: |
‥‥あの。現在の職業を セイカクに言うと‥‥? |
茜: |
まあ、カガク的にあえてゲンミツに 言うのであれば‥‥ ”こうこうにねんせい”? になるのかもしれませんケド。 でも、あたしは! 身もココロも! すでにこのトシにして、もう! |
成: |
(やれやれ‥‥ タマゴか。この子も) |
成: |
それで‥‥事件、っていうのは? たしか、裁判は明日だとか。 |
茜: |
あの。お姉ちゃんじゃありません! ヒトをナイフで刺し殺すなんて‥‥ |
成: | ‥‥殺人事件、なんだ。 |
茜: |
お姉ちゃんが刺したトコを見た人が いても、カンケーありません! だってあたし、カガク的に 知ってるから! お姉ちゃんは‥‥ |
成: | ‥‥目撃者がいるんだ。 |
茜: |
と、とにかく! お姉ちゃんと お話ししてみてください! |
成: |
あ、ああ‥‥ そうさせてもらうよ。 |
茜: |
ホントは、綾里 千尋さんを連れて いく、って約束したんですけど。 |
成: |
(そういえば‥‥ どうして知っていたんだろう? 千尋さんのコト‥‥) |
成: |
大きくなったら 科学捜査官になりたいんだ。 |
茜: |
な、なんですか! あたし、コドモじゃありません! |
成: |
それにしても、ずいぶんマニアック ‥‥具体的なユメだね。 |
茜: |
これからの捜査は、もっと科学的に ハンニンを追いつめるべきです! ね。そう思いませんか? |
成: |
は、はあ。 (目をキラキラさせているぞ‥‥) |
茜: |
そうすれば、お姉ちゃんだって きっと‥‥ |
成: | お姉ちゃん‥‥? |
茜: |
あたし、いろいろ勉強してますから ‥‥そのうち、見せてあげますね! 最新のカガク捜査のなんたるかを! |
成: |
‥‥楽しみにしておくよ。 (とにかく、留置所へ行って お姉さんの話を聞いてみるか) |
茜: |
お姉ちゃんが言ってたんです。 アヤサト チヒロさん‥‥ 学生時代の後輩なんだ、って。 |
成: | (千尋さんのセンパイ、か) |
茜: |
いつか、弁護士が必要になったら チヒロさんに‥‥って。 ムカシ、よく言ってたから。 だから、あたし‥‥ |
成: | ちなみに千尋さん、女性だけどね。 |
茜: |
チヒロ‥‥あたしもウスウス ”ヘンだな”と思ったんですけど。 |
成: |
なんだか、お姉さんと 仲がいいみたいだね。 |
茜: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
成: | ? |
茜: |
今のお姉ちゃん‥‥ アタシ、好きじゃありません。 |
成: | (”今の”‥‥?) |
茜: |
でも‥‥あたしには、 たったひとりの家族だから。 |
成: |
‥‥”たったひとり”? あの、ご両親は‥‥ |
茜: |
小さいころに、交通事故で 亡くなっちゃいました。 |
成: | そう、なんだ‥‥ |
留置所 面会室 | |
茜: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
成: |
(どうしたんだろう‥‥? あかねちゃん、ここへ来てから 急におとなしくなっちゃったな) |
?: |
‥‥看守。 面会は断ったハズですよ。 |
看: |
すすす、す、すみません! しし、しかし、妹さんがですね‥‥ |
?: |
イイワケは聞きません。 来月の給与査定‥‥ 楽しみにしておくことです。 |
看: | ははは、は、はッ! |
成: | (ななな、な、なんだなんだ!) |
茜: | お。お姉ちゃん‥‥ |
?: |
‥‥私のキオクちがい、かしら。 ここへは来ないようにと 言ったつもりでいました。 ‥‥二度と。 |
茜: |
あ、あたしだって。 来たくなかったよ! ‥‥だけど。 裁判はもう明日だし、 弁護士さんだって、まだ‥‥ |
?: |
被告席に立つのは、私。 あなたには、カンケイありません。 ‥‥そうですね? 成歩堂 龍一弁護士。 |
成: |
‥‥‥‥‥‥! ぼくのコト‥‥知ってるんですか。 |
?: |
千尋さんからうかがっています。 あなたのことは、いろいろ。 |
成: |
‥‥あの。 あなたは、どういう‥‥? |
巴: |
宝月 巴(ほうづきともえ)と 申します。 ‥‥地方検事局・主席検事です。 |
成: |
け、検事‥‥! 検事さん、なんですか‥‥! (‥‥こ、この姉妹‥‥ グーゼン、なのか? あかねちゃんに、ともえさん‥‥ どこからどう見ても‥‥) |
茜: | どうしたんですか? 成歩堂さん。 |
巴: |
最初に申しあげておきます。 ご存じかもしれませんが‥‥ |
成: | な、なんでしょう。 |
巴: |
今回の案件では、被疑者は 全面的に容疑を認めています。 |
成: | ‥‥‥え。 |
茜: |
ちょ、ちょっと待ってよ! ”被疑者”って‥‥ |
巴: |
つまり、真犯人は‥‥この私。 いかがかしら? 成歩堂弁護士‥‥ |
成: |
とにかく‥‥何があったのか、 話していただけませんか? |
巴: |
事件が発生したのは、きのうです。 2月21日、午後5時15分。 |
成: | ずいぶんハッキリしてますね。 |
巴: |
目撃者の証言です。 ‥‥私、犯行の瞬間を ハッキリ見られましたので。 |
成: |
そ‥‥それはどうも、その。 運が悪かったですね。 |
巴: |
現場は、地方検事局の地下駐車場。 遺体は、私の部下のクルマの 後部トランクから発見されました。 |
成: |
検事局‥‥ですか。 (ブカのクルマ、ねえ‥‥) |
巴: |
この私が、現行犯でタイホされた 場所でもあります。 |
成: | (やれやれ‥‥) |
成: |
それで、亡くなった被害者 というのは‥‥? |
巴: |
警察局の捜査官。 いわゆる”刑事”です。 |
茜: | けいじ‥‥さん。 |
巴: |
死因は、失血死です。‥‥胸部を ナイフでひと突きしましたので。 |
成: | ‥‥あなたが、ですか。 |
巴: |
即死にはいたりませんでしたが、 それが致命傷だったようです。 |
成: | はあ‥‥ |
巴: |
成歩堂弁護士。もう一度言います。 被害者は、刑事だった‥‥ これが何をイミするか? モチロン、おわかりでしょう? |
成: | え! |
茜: |
ナニをイミするんですか? 成歩堂さん! |
成: | そ、それは、モチロン、その‥‥ |
巴: |
警察は、威信にかけて、有罪判決を ”取り”に来る‥‥そういうこと。 いかなる手を使っても、私を 追いつめようとするでしょう。 |
成: |
(やれやれ‥‥トンでもないコトに なっちまったな‥‥今回も) |
成: |
それで、あなたは‥‥たしか、 <<主席検事>>とか。 |
巴: |
‥‥そうです。 地方検事局が抱えている全公判を マクロなカタチで把握して‥‥ 適切な検事のアテンドと、ケア。 彼らのタスクをつねに管理する‥‥ ‥‥カンタンに言えば、 そんな職務でしょうか。 |
成: |
(ゼッタイ、もっとカンタンに 言えると思うけど‥‥) |
巴: |
‥‥それよりも。 あなたは、地方検事局の主席検事の カオも知らなかったのですか。 |
成: | え。 |
巴: |
‥‥あり得ないコト。 そう申し上げるほかありません。 |
茜: |
あの‥‥お姉ちゃん。 その、手の包帯‥‥どうしたの? |
巴: |
ああ。これかしら? ちょっと、自分の手を切って しまいましたの‥‥刺すときに。 |
茜: | え。 |
巴: |
私も、さすがに殺人には 不慣れなものですから‥‥ |
成: |
(‥‥やれやれ。こんなのを 弁護しろってのか‥‥? そういえば‥‥ たしか”センパイ”なんだよな。 ‥‥千尋さんの) |
成: |
あの。シツレイですけど‥‥ センパイ、なんですよね? ‥‥綾里 千尋さんの。 |
巴: |
‥‥‥‥‥‥ あかねが、そんなことまで? |
茜: |
い、いいじゃない! こうして、 事務所から連れてきたんだから! |
巴: |
あらゆるイミで、彼女と共通点が あるようには見えませんけど。 |
成: | (ヨケイなお世話だよ!) |
巴: |
‥‥法科大学時代のことです。 私が3回生、彼女は特別聴講生‥‥ まわりの学生とは、アキラカに フンイキがちがいました。 |
成: | フンイキが‥‥ |
巴: |
弁護士になるためならば、なんでも やる‥‥そんなハクリョクが。 きっと‥‥だから、この私に 近づいてきたのでしょう。 |
成: | どういうことですか? |
茜: |
お姉ちゃん、主席だったんです。 法科大学で、イチバン‥‥ |
巴: | 優秀なのです。‥‥ワタクシは。 |
成: | ‥‥はあ。 |
茜: |
あ。ちなみに、 あたしも優秀ですからっ! |
成: |
(姉妹で同じコトを言っても、 ゼンゼンちがって聞こえるな) |
巴: |
‥‥さて。 いかがかしら、成歩堂弁護士。 |
成: | は、はい? |
巴: |
私はこのとおり、”やった”と 申し上げているのです。 この案件を引き受ける‥‥ あり得ない選択、と断言できます。 |
茜: | お、お姉ちゃん! |
巴: | ‥‥‥‥‥‥ |
茜: |
いつも、そう‥‥ お姉ちゃんは、いつも 自分のコトしか考えてないんだ。 |
巴: | ‥‥‥! |
茜: |
あたし、知ってるのに。 お姉ちゃんは、やってない、って。 なのに‥‥ どうして、そんなコトを言うの! |
巴: | ‥‥‥‥‥‥ |
茜: |
お姉ちゃんがいなくなったら‥‥ あたし、ひとりぼっちに なっちゃうんだよ‥‥? お姉ちゃん‥‥ お姉ちゃんなんて、キライ! |
巴: |
‥‥‥‥‥‥ 成歩堂弁護士。 |
成: | は‥‥はい。 |
巴: |
どうやら、この面会も ここまで、のようですね。 あとは‥‥ あなたにお任せいたします。 |
成: |
‥‥! それって、つまり‥‥ 弁護の依頼、ということですか? |
巴: |
むずかしく考えないコト。 依頼人は、罪を認めているのです。 |
成: |
‥‥わかりました。 ぼくなりに、調べてみましょう。 |
巴: | ‥‥‥‥‥‥ |
成: |
(ともえさんは、罪を認めている。 しかし‥‥ 1つだけ、どうしても 気になるコトがあった。 あかねちゃんの、あの目‥‥ 何か‥‥この事件にはまだ、 見えていない部分がある‥‥!) |
茜: | ‥‥すみません、成歩堂さん。 |
成: | ん? なんのコトかな。 |
茜: |
お姉ちゃんが‥‥その。 あんな感じで。 |
成: |
‥‥‥‥‥ まさか、また検事さんを弁護する ハメになるとは思わなかったよ。 |
茜: |
お姉ちゃん‥‥ムカシは あんなじゃなかったんです。 やさしくて、いつも笑っていて‥‥ みんなにも、好かれていて。 |
成: |
‥‥ふうん。 (想像がつかないぞ‥‥悪いけど) 何かあったのかな? お姉さん。 |
茜: |
‥‥あたしにも、ハッキリした 理由はわからないんですけど‥‥ ココロ当たりがあるような、 ないような‥‥あるような。 |
成: |
(カガク的に割り切れない 事情がありそうだな) とにかく、現場に行ってみよう。 検事局の地下駐車場、だっけ? |
茜: | は‥‥はいッ! |
検事局・地下駐車場 | |
成: | ここが、事件のあった駐車場か。 |
茜: | まだ、捜査中みたいですね‥‥ |
成: |
(そういえば、検事局に 来るのって、初めてだな‥‥) |
茜: | みなさーん、ゴクローさまですッ! |
成: |
こ‥‥こらこら! ナニしてるんだよ! |
茜: |
あ、ホラ。あたしも3年後には シゴト仲間になるわけですから。 ここはひとつ、ごアイサツを‥‥ |
成: |
あのね。弁護士には、現場を 捜査するケンリはないんだよ。 あんまりハデに目立つと‥‥ |
?: |
ヘイ! それでジミを気取ってるつもりかい ‥‥カウボーイ! |
茜: | か、かうぼーい‥‥? |
?: |
どうやら‥‥ 牧場をはぐれたバンビーナが、 おイタをしてるようだよ。 しっかり、ナワでつないで もらいたいものだね。 |
茜: | ざ‥‥ザイモンさん! |
成: |
(ざいもん‥‥ このアメリカ人の名前か?) |
?: |
いいかい、バンビーナ。 キミのキモチはわかるさ。 だがしかし。ここはオレたちの ゴールドラッシュ‥‥わかるだろ? |
茜: | ごーるどらっしゅ‥‥? |
?: |
”証拠”というおタカラが眠る、 ユメの金鉱‥‥ナワバリ、なのさ。 荒そうってハラなら‥‥ タダじゃすまないね、カウボーイ! ‥‥荒野のサボテンが見るユメ。 アンタも見てみたいかい‥‥? |
成: | (イミがわかんないよ!) |
?: |
とにかく、おウチへ帰るコトさ。 ‥‥あばよ、バンビーナ! |
成: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
茜: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
成: |
あの。今の宇宙じ‥‥外国人、 きみの知り合いなの? |
茜: | え。‥‥あ、はい。まあ‥‥ |
成: |
(捜査官‥‥というより、 保安官だよな、アレ‥‥) |
成: |
これは‥‥サイフ、かな。 あのー、すみませーん! おまわりさーん! |
茜: |
ちょ、ちょ、ちょっとちょっと! ナニしてるんですか、成歩堂さん! |
成: |
な、ナニって、サイフを拾ったら、 ちゃんとケーサツに‥‥ |
茜: |
‥‥はああああ。 いいですか。現場で拾ったものは <<証拠物件>>なんです。 もっと、カガク的に行きましょう! ホラ。ポケットにしまうしまう。 |
成: |
か、かがくてき、って‥‥ (ドロボーにされちまったぞ‥‥) |
ぎゅっとネジこまれた。 | |
茜: |
さあ、あたしの出番ですね! すでにこのトシにして、もう! トクベツに、<<証拠品>>を詳しく 調べる方法を教えちゃいますね! |
成: |
(異様にうれしそうだな‥‥ 目がギラギラかがやいているぞ) |
茜: |
じゃあ、じゃあ、サッソク。 <<法廷記録>>を見てください! <<証拠品>>は、タテからヨコから ジックリ見るのがダイジなんです! さ。さ。調べてみましょうよ! いろんな角度から! |
茜: |
‥‥あ。そこ! 何か手がかりがありますよ! さっそく、<<調べる>>ボタンに タッチしてみてください! |
成: |
こ、これは‥‥IDカード、かな。 <<捜査官:タダシキ ミチオ ID:5842189>>‥‥ |
茜: |
ほら、ほら。どうですか! ベンリでしょ? カガク捜査。 |
成: |
そうだね。‥‥カガクは あまりカンケイない気がするけど。 |
法廷記録にファイルした。 | |
茜: |
証拠品を見つけたら いろいろ調べてみましょうね! |
成: |
(なんというか‥‥ 気が抜けなくなったな) |
茜: |
さあ! こうなったら、 調べまくっちゃいましょうよ! ええと、これはナニかな‥‥ |
?: |
どうやら‥‥カウボーイ。 おとなしく帰る気はないようだ。 |
成: | (さっきの保安官‥‥!) |
?: |
言ったハズだよ。 ここは、オレたちのナワバリさ。 おとなしく帰らないと‥‥ 弾丸を噛むコトになるさ。 |
成: | (‥‥怖ェ!) |
茜: |
あ、あの! せめて‥‥ あの赤いクルマの持ち主だけでも! |
?: |
やれやれ‥‥ ハナのきく子馬ちゃんだね。 死体をくわえた、赤いジャジャ馬の ご主人を知りたい、ってワケだ。 |
茜: | お‥‥おねがいしますっ! |
?: |
‥‥オーライ。いいだろうさ。 マチネーにはちょうどいい時間だ。 12階の、このサルーンに 行ってみるといい。 今なら、ウマいエールに ありつけるかも、だぜ。 |
成: |
(どうもこのヒト、国境と時代を 飛び越えてるんだよな‥‥) |
茜: |
マチネー、サルーン、エール‥‥ あとで調べておくこと、と。 |
成: |
(上級検事執務室、1202号。 行ってみるか!) | ?: |
とにかく‥‥クルマのまわりは 立入禁止にさせてもらうよ。 遊びたけりゃ、このへんに しておくことだね。 |
成: | (やれやれ‥‥しかたないな) |
茜: |
よおし! このへんだけでも、 シッカリ調べましょう! |