第3話『逆転のレシピ』探偵パート1日目(その1)  −証拠品−


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弁護士バッジ ぼくの身分を
証明してくれる、
大切なバッジだ。
勾玉(まがたま) 真宵ちゃんからもらった
もの。心にヒミツを持つ
人物に効力を発揮する。
雑誌の記事 12月5日発行の雑誌。
成歩堂弁護士が惨敗、
依頼人が有罪になった。
綾里 真宵(19) ぼくの助手。
倉院流霊媒道の使い手。
今もなお修行中。
綾里 千尋(故人) ぼくの永遠の師匠で、
真宵ちゃんのお姉さん。
3年前に亡くなった。
ゴドー(??) 本名・国籍・年令すべて
が不明の検事。ぼくを
知ってるようだが‥‥?
糸鋸 圭介(32) 所轄署の刑事。
殺人の初動捜査を担当。
通称イトノコ刑事。
須々木 マコ(23) 吐麗美庵のウエイトレス。
ぼくのニセモノの弁護の
せいで、殺人の罪で有罪。




成歩堂法律事務所にて


(「机」を調べる)
成: ぼくのデスクだ。
あまり座る機会がないため、
いやにキチンとかたづいている。

(「本棚」を調べる)
成: ムズカシイ法律の本が
あざ笑うように並んでいる。
‥‥そういえば、うっすらと
ホコリをかぶってるな。
たまには‥‥せめて
読むフリだけでもしてみるか。

(「映画ポスター」を調べる)
成: 古い映画のポスターだ。
ムカシ千尋さんが見て、
初めて泣いた映画なのだそうだ。
最近、妹の真宵ちゃんが見て、
一晩中泣いていたらしい。
‥‥ということで、最近は
このポスターを張ってある。
今度、ぼくも見てみるか。

(「観葉植物」を調べる)
成: 観葉植物のチャーリーくん。
今は亡くなってしまった所長、
千尋さんの形見‥‥だ。
散らかりほうだいの事務所だけど、
こいつの世話だけは忘れない。

(「窓の外」を調べる)
成: 窓の向かいがわには、
巨大なビルがそびえている。
<<ホテル・バンドー>>
超ゴウカな超一流ホテルだ。
なんでも、となり街の一角を
ゴッソリ買収して、
超レジャー施設<<バンドーランド>>
の建設が始まったらしい。
‥‥そういえば、あのボーイさん
から年賀状が来てたっけ。


警察署・刑事課にて


(「課長」を調べる)
成: 刑事課の課長さんだろう。
‥‥パソコンの画面を、
食いいるように見つめている。
課: なにぃ‥‥! 怪人☆仮面マスク、
銀行にサッソウと現れて‥‥
”お手がら! 強盗をタイホ”
‥‥だと!
成: (優作くんたち‥‥新しい道を
歩き出したみたいだな)
刑: カチョー! インターネットで
遊ばないでください!
課: す‥‥スマン。ゴメン。
成: (なんか、ピリピリしてるな。
空気が‥‥)

(「ポスター」を調べる)
成: 婦人警官がビシッと
敬礼している。
‥‥と思ったら、制服を着た
アイドルのグラビアだった。

(「マスコット」を調べる)
真: あ、カワイイ! これって、
ケーサツのマスコットだよね。
課: ”タイホくん”だよ。
ワシが考えて、ワシが作った。
今や、この国の警察のシンボルさ。
成: 1ぴき、ふえてますね。
‥‥ピンクのが。
真: ”1ぴき”って言わない、
なるほどくん。
課: それは、新しい仲間の
”タイホちゃん”だよ。
真: あれ。
名前、おんなじなんですか?
課: ケッコンしてるからね、
その2人は。
真: あの。タイホくんとタイホちゃん
‥‥手錠でつながれてますけど。
課: ‥‥それが
ケッコンというヤツだからねえ。
成: (さすが警察のマスコット‥‥
重たいな、なんとなく)

(「机」を調べる)
成: 刑事たちの机がならんでいる。
パソコンに、資料。
‥‥思ったより片づいているな。
たぶん、あまり席にいることが
ないんだろう。

(「刑事」を調べる)
成: 刑事さんだろうか。
‥‥何やら、ひとりでぶつぶつ
つぶやいている。
刑: ”赤信号 ムシして死ぬな
ヒトとして死ね”
‥‥キマリだな。ちょっと
ユーモラスなのがいい。
成: ‥‥‥‥‥‥
交通安全キャンペーンの
標語を考えているようだ。


留置所にて


(「看守」を調べる)
成: 面会のようすを監視する看守だ。
ウエイトレスさんがめずらしい
のだろうか。
ちょっと
そわそわしている。

(「監視カメラ」を調べる)
成: ごていねいに、カメラで
見張っているようだ。