第3話『逆転のレシピ』探偵パート1日目(その2)  −証拠品−


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弁護士バッジ ぼくの身分を
証明してくれる、
大切なバッジだ。
雑誌の記事 12月5日発行の雑誌。
成歩堂弁護士が惨敗、
依頼人が有罪になった。
スポーツ新聞 吐麗美庵より発見。
事件当日の12月3日付。
Lボタンで詳細を表示。
シゴト誌 ビタミン広場のベンチで
拾った。
オジさんが捨てたもの。
綾里 真宵(19) ぼくの助手。
倉院流霊媒道の使い手。
今もなお修行中。
綾里 千尋(故人) ぼくの永遠の師匠で、
真宵ちゃんのお姉さん。
3年前に亡くなった。
ゴドー(??) 本名・国籍・年令すべて
が不明の検事。ぼくを
知ってるようだが‥‥?
糸鋸 圭介(32) 所轄署の刑事。
殺人の初動捜査を担当。
通称イトノコ刑事。
須々木 マコ(23) 吐麗美庵のウエイトレス。
ぼくのニセモノの弁護の
せいで、殺人の罪で有罪。
本土坊 薫(39) 吐麗美庵のシェフ。
事件の証人で、
アロマテラピーがシュミ。




吐麗美庵にて


(「テープの張られたテーブル」を調べる)
成: ‥‥事件があった
テーブル、かな。
真: 立ち入り禁止の
テープが張ってあるよ‥‥。
成: テーブルのシミは‥‥
毒入りのコーヒーかな。
真宵ちゃん。テーブルクロス、
ナメちゃダメだぞ。死ぬから。
真: ナメないよ!
あたしをナメないでよね!
成: (お。ウマいコト言うな‥‥)

(「仕切り」を調べる)
成: テーブルの間に、
仕切りが立っている。
席について見えるのは、
向かい側のテーブルだけ、か。

(「となりのテーブル」を調べる)
成: キチンとセットされた
テーブルだ。
真: お花がかざってあるよ。
ね。なんていうお花かな。
成: どうやら‥‥
ひまわりでもチューリップでも
ないみたいだね。
真: それぐらい、あたしでもわかるよ。
成: それぐらいしかわからないんだ。
ぼくには。

(「窓」を調べる)
成: 窓のそとは、一面の銀世界だ。
真: え! ウソ!
あたし、大好きなんだよ、雪。
‥‥あれ。降ってないじゃない、
雪なんて。
成: う、ウソに決まってるだろ。
真: なるほどくんッ!
言っていいウソと
悪いウソがあるよッ!
成: (悪いウソだったのか‥‥今の)

(「レジ」を調べる)
真: いくらでもお金が出てくる、
魔法のハコがあるよ。
成: ‥‥レジをそう表現するヒトは
初めてだな。

(「小物の棚」を調べる)
真: なんか、カワイイ小物が
ちんまり並んでるよ。
成: きっと、店長さんの
シュミなんだろうね。
ブーケやら、ポプリやら、
ボーンチャイナのカップやら‥‥
真: ‥‥‥‥‥‥
なるほどくん、ナニ人?
成: これぐらい、ニッポン人でも
知ってるよ!

(「入り口のドア」を調べる)
成: 入り口のドアだ。
パネルがぶら下がっていて、
フランス語で何やら書いてある。
<<営業中>><<準備中>>の
どちらかだろう。
どっちかわからないけど。
‥‥フランス語だから。

(「マガジンラック」を調べる・2回目)
真: ファッション雑誌ばっかり。
しかも、フランス語だよ。
成: 真宵ちゃんも、たまには
おしゃれしてみたら?
真: そうだなあ。たまには
パリっぽくキメてみようかな‥‥
成: (このラックで見つけた
スポーツ新聞‥‥
できるかぎり、
手がかりを探してみよう‥‥)


ビタミン広場にて


(「砂場」を調べる)
真: いやあ、砂場には
燃えたねー、あたしも。
成: 燃えた? 砂場遊びに?
真: ホラ。じしゃくを使って
砂鉄あつめ。
成: サテツ‥‥地味だなあ。
真: 『砂場じゅうの砂鉄を
集めきる!』って決意して。
あたしも若かったな。
あのころは。
成: ‥‥で、集めきったの?
真: ううん。
もう少しだったんだけどねえ。
あ。そういえば、まだ
とってあるよ! そのときの砂鉄。
いる?
成: いらない。

(「ハト」を調べる)
真:ハトだ。
成: たくさんいるね。
真: ね。知ってる? ハトって、
平和のシンボルなんだよ!
成: そりゃ、白いハトだけだろ。
真: ‥‥‥‥‥‥
かわいそうだね、この子たち。
色が白くないだけなのに‥‥
平和になりそこねちゃって。
成: な、何もそこまで
しんみりしなくても‥‥

(「手前のオレンジ」を調べる)
真: あのさ。このみかん見てたら
思い出したんだけど。
成: ‥‥なに?
真: やっぱり、お正月といえば、
おもち食べながらみかん食べて、
おせちをつつきながらテレビ見て、
さらにトランプでババ抜きだよね。
成: ‥‥それはもういいよ。

(「遊具」を調べる)
真: フルーティーだよね。
なんていうか。
成: ‥‥まあ、いいんじゃないかな。
ぼくもリンゴは大好きだし。
真: あ! じゃあ、あの
すべり台、もってこいじゃない!
成: ‥‥なにがどう
”もってこい”なんだよ。
真: はいはい、なるほどくん。
すべってすべって。
成: や、やだよ。
すべったら、かならず砂まみれに
なるシステムだぞ、あれ。
真: ううん、たしかに。
それがなきゃ、あたしもねえ‥‥