第5話『華麗なる逆転』探偵パート1日目(その1) −証拠品−


表セリフ集「華麗なる逆転」(探偵パート1日目・その1)を見る (別ウィンドウで出ます)


弁護士バッジ ぼくの身分を
証明してくれる、
大切なバッジだ。
勾玉(まがたま) 真宵ちゃんからもらった
もの。心にヒミツを持つ
人物に効力を発揮する。
<<お!カルト>>新年号 霊媒業界の情報誌。
葉桜院が紹介されている。
Lボタンで写真を表示。
葉桜院の見取り図 この霊行道場の付近の
ようすが描かれている。
Lボタンで詳細を表示。
綾里 真宵(19) ぼくの助手。
倉院流霊媒道の使い手。
今もなお修行中。
綾里 千尋(故人) ぼくの永遠の師匠で、
真宵ちゃんのお姉さん。
3年前に亡くなった。
ゴドー(??) 本名・国籍・年令すべて
が不明の検事。ぼくを
知ってるようだが‥‥?
綾里 春美(9) 真宵ちゃんのイトコで、
霊媒師のタマゴ。
天才的霊力の持ち主。
毘忌尼(48) 山奥の霊行道場、
<<葉桜院>>の住職さん。
豪快なオバサンだ。
天流斎 エリス(??) とてもやさしい目をした
絵本作家。
春美ちゃんが大ファン。




葉桜院にて


(「門」を調べる)
真: どうよ、なるほどくん。
リッパな門でしょ!
成: たしかに‥‥
ヘタすると、真宵ちゃんの
ふるさとよりリッパかもね。
真: ううん。‥‥倉院の里も
いろいろあったからねえ。
ムカシは、お金がたくさん
あったんだよ、あたしたち。
成: へええ。‥‥今は、ちょっと
ビンボーっぽいね。
真: いやあ、生まれる時代を
まちがえたねえ、ホント。

(「本堂」を調べる)
真: 今夜、泊めてもらう
本堂が見えるよ。
なんかこう、
キリッと身がひきしまるね!
成: ‥‥せめて、ストーブぐらい
あるんだろうな。あそこには。
真: 大丈夫だよ。あたし、
ゆたんぽ持ってきたし。
成: ‥‥ぼくのぶんは?
真: やだなー、なるほどくん。
ふつう、ゆたんぽは
2個も持ち歩かないでしょ。
成: (ううう‥‥サムい)

(「鐘つき堂」を調べる)
真: あ。かわいらしい
鐘つき堂があるよ!
あたし、大好きなんだよねー、
鐘の音って。
成: ふーん。
お金の音と、どっちが好き?
真: ‥‥‥!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ゴメンなさい。
‥‥お金、です。
成: な、なんであやまるんだよ。

(「スノーモービル」を調べる)
真: お。雪の日に乗る
オートバイがあるよ。
成: <<スノーモービル>>って
言うんだけどな、ふつうは。
真: 知ってるよ!
<<すもうのーびる>>でしょ!
ううん‥‥。まれかさんも
さそえばよかったかなあ。
死ぬセトギワでツッ走るんだよ!
<<すもうのーびる>>が。
乗せてもらいたかったな。
‥‥<<すもうのーびる>>。
成: だから、<<スノーモービル>>だよ!


葉桜院・本堂にて


(「巨大な勾玉」を調べる)
成: 笑ってしまうほど巨大な勾玉が
うっそりと、まつられている。
こんなちっぽけなシロモノでも
サイコ・ロックが見えるんだから、
これだけ大きかったら、
何が見えてもフシギじゃないな。

(「祭壇」を調べる)
成: 祭壇だ。古びているが、
キレイに手入れされている。
‥‥そういえば去年、
倉院の里でも見かけたな。
やっぱり、霊力に
関係しているのだろうか。

(「円座」を調べる)
成: ワラで編んだ座ぶとんが
つまれている。
真宵ちゃんによれば、
<<円座>>というらしい。
‥‥きっと、ここに来なかったら
一生、知らなかっただろうな。

(「火鉢」を調べる)
成: 火鉢のまわりに、ワラで編んだ
座ぶとんが並んでいる。
テレビの時代劇でしか
見たことのない光景だ。
‥‥この火鉢がなかったら、
イノチに関わるところだったな‥‥

(「ふすま」を調べる)
成: 読めないけど、まがまがしい
呪文がびっしり書かれている。
数学の公式をトイレに張って
おぼえる、みたいなコトなのか、
それとも、一種のカンニング
ペーパーみたいなものなのか‥‥


おぼろ橋にて


(「おぼろ橋」を調べる)
真: さ。わたってみようか、
なるほどくん!
成: うううう‥‥一見、リッパだけど、
今にもくずれそうだぞ。
真: 一見、今にもくずれそうだけど、
リッパだよね!
成: (‥‥この発想のちがいが、
真宵ちゃんとぼくのちがいか)

(「橋の名前の書いてある石」を調べる)
成: 野性味あふれる石コロに、
鬼気せまる文字がおどっている。
真: <<お・ん・ぼ・ろ・橋>>‥‥か。
成: だから、<<おぼろ橋>>だよ!
真: もう! ダレが見ても
<<おんぼろ>>じゃない!
あたしが<<ん>>って書いてあげる。
エンピツ貸して!
成: 持ってないよ。

(「公衆電話」を調べる)
真: こんなところに公衆電話があるよ。
‥‥だれが使うのかな。
成: 葉桜院の人たちじゃないかな。
電話なんか、なさそうだったし。
真: えー。葉桜院からここまで、
20分ぐらい歩いたよ!
‥‥‥‥‥‥‥‥
本堂、ここに作れば
よかったのにね。
成: ‥‥そりゃ、逆だろ。

(「道しるべ」を調べる)
成: 葉桜院に向かう方向とは別に、
1本の細い道がのびている。
真: 道しるべに、何か書いてあるけど
読めないね。‥‥古くて。
成: ガケの下に向かって、
木でできた階段が伸びているな。
真: じゃ、あたしが道しるべに書いて
おこうか。<<木の階段>>って。
成: ‥‥そんなの、
書かなくてもわかるよ。
真: いいからいいから。
はい、エンピツ貸して。
成: 持ってないよ。

(「向こう岸」を調べる)
成: 向こう岸まで、20メートル近く
ありそうだ。
真: 今夜は、あっち側で
修行するんだよねー。
いっしょにやる?
なるほどくんも。
成: <<スペシャル・コース>>だろ?
やめておくよ。
真: 霊力がつけば、楽しいのに。
成: (そうか? よけいなものが
見えそうでコワイぞ‥‥)


奥の院・修験堂前にて


(「おぼろ橋」を調べる)
成: いくらカネをもらっても、もう
わたりたくないな。
真: まあ、だれもくれないけどね。
‥‥おカネ。
成: そもそも、あのシロモノを
”橋”と呼ぶのはサギだろう!
後半部分なんか、ただの
”板”だったじゃないか!
真: なんにせよ、帰りに
もう一度、わたらないと。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ここに住もうかな、ぼく。
真: ‥‥そこまで
わたりたくないかあ‥‥。

(「ワイヤー」を調べる)
真: 4本のワイヤーで
ささえてるんだね。吊り橋を。
成: ‥‥意外に細いよ。
大丈夫かな、このワイヤー。
真: もう! 心配性だなあ、
なるほどくんは!
もし、あの吊り橋が
落ちるとしても‥‥
このワイヤーが切れる前に
板が割れるから、大丈夫だよ!
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
真: どうしたの?
カオがミドリ色だよ。

(「お地蔵さん」を調べる)
真: きゃあ、カワイイ!
お地蔵さんがいっぱいだよ!
1個、もらっとこうか。
成: ばば、バカ言うなよ!
真: こんなにあるんだもん。
1個ぐらい、わからないって。
成: いやいやいや!
バレるに決まってるだろ!
‥‥だいいち、どうするんだよ。
そんなの、持って帰って。
真: 事務所にかざろうよ!
ここには、かわりに事務所の
コケシ、置いとけばいいでしょ。
成: (そういえば、あのコケシは
どこから現れたんだ‥‥?)

(「焼却炉」を調べる)
真: あっ! 雪に埋もれた
巨大ロボットだよ!
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
たしかに雪に埋もれてるけど、
たぶんそれ、焼却炉だと思うよ。
真: なあんだ。まぎらわしいなあ。
成: あんまり使われてないみたいだ。
ちょっと、サビている。
真: ね。ね。なるほどくん!
歩かないのかな、この巨大焼却炉。
成: だから、ロボットじゃないよ!
‥‥特に巨大でもないし。
真: つまんないの。なるほどくんと
戦わせようと思ったのに。
成: (焼却炉と戦う弁護士なんて
聞いたことないぞ)

(「奥の院」を調べる)
真: この先が<<奥の院>>かあ。
成: ちょっぴり、ボロっちいね。
真: まあ、シャレたペンションじゃ
フンイキが出ないからね。
成: 今夜、ここで修行するんだ。
真: そうだよ! ウデが鳴るなあ。

‥ぐぎゅるるぐぐ‥‥ぅぅ‥‥う‥
成: ‥‥ハラが鳴ってるぞ。
真: まだかなあ、カレー。

(「奥の院表札」を調べる)
真: ‥‥なんか書いてあるね。
成: <<奥の院>>かな。
読めないけど。
真: 読めない表札って、
イミがないよねー。
ゆうびん屋さんも困るし。
成: (それだけ歴史がある、
ってことかな)

(「中庭」を調べる)
真: お。半開きのトビラが
あたしたちを手まねきしてるよ。
成: でも、となりの立て札には
<<立入禁止>>って書いてあるぞ。
真: あのね、なるほどくん。
ルールっていうのは、
破るためにあるんだよ。
成: ‥‥そのコトバ、
弁護士に対する挑戦だな。
真: さ、さ、行ってみようか!
成: ビキニさんに呪われても
知らないぞ。
真: ‥‥‥‥‥‥‥‥
やめとこうか。
ちょっとコワいや。