「俺はデューン。俺の住む世界を救うために神のカケラを探しているんだ」
なんでも異次元のみずがめとかいうやつを止めたまではいいが、水が引かなくて困っているらしい。
「もし神のカケラに心当たりがあるなら教えてくれないか?」
「それなら、いくつか集めたよ。ほら!」
オレたちは集めたカケラを見せ合った。
デューンはまだ持っていないらしい。
「右足と、左足か‥」
足だけ並べるけど、なぜか不気味な印象は受けない。
「もしよかったら、神のカケラを集めるのを手伝ってくれないか?
仲間がいなくて困ってるんだ。」
以前旅をした仲間はいつの間にかいなくなってしまったそうだ。オレたちは自分たちの目的を果たすついでにならOKだと答えた。
「でも、神のカケラを集めるためにはあのなぞなぞに答えないと‥‥」
なぞなぞじいさんのクイズに答えないと神のカケラを全て集めることはできない。
答えはレオパルト2で合ってると思うけど‥‥
問題はどこでそれを手に入れるかだ。
「そういえば、越後屋の店で売ってたような‥」
「なるほど、じゃあその越後屋って奴を倒して奪えばいいんだな」
「どうしてそういう話になるんだ……」
ため息をつきながらデューンがショウにツッコむ。
越後屋なら何でも持っていそうだ。復活してくれてるといいな‥。
たとえ手に入れたところで、あまり遠くには持ち運びできそうにない。
持っていかないといけないわけだから、なんとか遠くまで運ぶ方法を考えないと‥。
オレの頭の中で何かがひっかかっていた。物を簡単に運べるもの‥‥
いや違う。もっと発想を転換させるんだ‥‥
大きいから問題があるんだ、プラモデルみたいに小さく組み立て直せば‥
ん、小さくする‥‥
「そうだ、ちいさくなーれがあったんだ!」
すっかり忘れていた。あれを使って小さくすれば持ち運びも簡単だ。
なんとかなりそうだな‥。
オレとショウの方はさほど急ぐ旅でもないので後回しにして、まずは神のカケラを集めることに決まった。
オレたちは元きた道を引き返すことになった。
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