プロキアム・シティ



 街の名前。魔道士協会もある、大きな街。すぺしゃる19巻「愛は 強し」の舞台。
 街そのものが、大きな坂の途中につくられているせいで、建物の中以外は、街じゅうが坂といっても 過言ではない。街の一番高い場所には展望台があり、天気のいい日にここに登ると、国境を越えて はるかテルモード・シティまでが見渡せる。
 何代か前の市長がその見晴らしの良さに目をつけ、魔道士協会に働きかけ、街のいたるところに街灯 を設置し、夜になると、協会の魔道士たちに魔法の明かりを灯して回らせるようにした。
 これが治安向上と観光の両面で大きく役に立ち、「プロキアムを見ずして観光を語るな」などとさえ 言われ、夜間照明のアイデアをアトラス・シティがパクって、まだ話題に なったという。
 展望台への坂道は、長くて登るのにめちゃめちゃ疲れるが、頭上には満天の星、眼下にもきらめく 無数の光が大地に落ちた星の海を演出し、観光客やカップルの集う、絶景の観光地となっている。
 ここの展望台近くの宿屋が、レイチェルの家。街はずれに、砂浜を持つ 湖がある。中央公園という場所もあり。