ティモシー(ティモシー=マイスター)

 年は、二十代半ばほど。金髪のハンサムではあるが、やや間の抜けた似合っていない丸 メガネ、猫背でどこかおどおどした様子はしんそこ頼りない。愛称ティム。
 シェリフスター・カンパニーの社長を務めているが、父がクロフト社社長であり、本人がおどおどした気の弱い性格という二つの理由から、 コネ社長という声が内外から聞こえる。しかし、実際にはその情けない姿は単なるポーズであり、本性は父をもしのぐ腹黒人間。この二面性は、父ですら怪しみながらも見抜けていない。「面白いから」という価値観が何よりも勝るようで、面白くなりそうだという理由から妹の命を何度でも危険にさらす彼の非情さは、ある意味父以上、この作品において最悪の人物であるかもしれない。
 シェリフスター・カンパニーの独立後は、苦しい経営に悲鳴の上げっぱなしで、退屈を感じて悪巧みをするヒマはないらしい。
 家族構成は、父がランドルフ=マイスターで、妹がレティシア=マイスター