クルス・シティ

 惑星メルキアの都市。
 シティ、と呼ばれてはいるものの、決して大都市とは言えない。中心街にはそれなりにビルも建って いるが、そこを少し外れると、農地の中にまばらに家が建っている、といった状況。そういった周辺の 区域もひっくるめて、ひとつの自治体となり、ようやく「シティ」の肩書きをもらっている、といった 程度。
 軍事的な重要度は低く、人口密度も高くない。よって自動部隊に襲撃 される危険は低い。そういったことから、あちこちの街から避難してくる人が多くいた。
 役所には受付があり、窓口も七番以上ある。七番窓口で、他の街から来た避難民の登録・照会が 行われていた。街の一角には、街の規模に似合わぬ大きな教会があり、街と有志の援助のもと、避難民 たちの生活の場となっていた。
 ロナルド・シティが自動部隊に襲われた二日後、正規軍が仕掛けた際に 住民の一部をここに集団疎開させた、という噂が流れていたが、正しくはここではなくグロウズ・ タウンであった。