2007年4月
トロイ遺跡
トロイ遺跡
紀元前3000年にトロイの地に集落ができ始め、紀元前2500年〜2000年頃にはエーゲ海岸の交易の中心地としては繁栄した後、栄えては滅ぶ歴史を繰り返し、トロイは全部で9層にわたる都市遺跡を形成している。
紀元前1200年頃の10年間に及ぶトロイ戦争の攻防でトロイは滅亡への道をたどった。
トロイ遺跡その後、マケドニア時代にはアレクサンダー大王が、ローマ時代にはコンスタンティヌス帝がトロイの地を訪れている。
長い年月の間に歴史に埋もれてしまったトロイは「トロイの木馬」の伝説を信じたドイツ人シュリーマンによって発掘された。しかし、シュリーマンは考古学者ではなかったため、発掘時に遺跡を傷めてしまった。
東の城壁は外的の侵入を防ぐために築かれた。
トロイ遺跡
東の城壁
トロイ遺跡
トロイ遺跡
シュリーマンの遺構(第2市)
トロイ遺跡
シュリーマンが財宝を発見したシュリーマンの遺構。シュリーマンはトロイ最後の王の財宝と信じたが、実際はトロイ第2市時代の遺跡で、発掘の際、かなり損傷を受けてしまった。
時代により城壁の積み方、作り方の変化が見てとれる。(写真右)ゆっくり現地ガイドさんの説明を聞きながらついて歩いて1時間20分の見学。欲を言うなら30分くらいのフリータイムがいただけたら、聖域やオデオン辺りを自由気ままに散策できただろう。
トロイ遺跡
聖域
儀式に使用された聖域はギリシア時代のもので、アレクサンダー大王も紀元前334年にここで神々に供物を捧げたと言われている。
トロイ遺跡の中で最も保存状態がよいローマ時代に造られたオデオン。造られた当時は木製の屋根も付けられていたという。
トロイ遺跡
オデオン