イタリア旅行記 |
ローマ → フィレンツェ
2人分の朝食
本日も時差ぼけのせいか3時30分頃に目が覚め、その後うとうとしながら、夜明け頃から何回も何か重い物を動かしているような物音で目覚めました。6時30分起床。物音について、えむちゃんは「スーツケースを転がす音」、私は「鎧戸(部屋の窓の鎧戸が電動式の鎧戸になっている)を開ける音」とそれぞれ主張。えむちゃんが鎧戸を開けると、鎧戸を開けるモーター音ではありませんでした。勝ち誇ったえむちゃんが窓の外を見て絶句した後、振り返って一言、「雷の音だった…」。
あわてて窓に寄り外を見ると雷雨。この土砂降りの雨の中を観光するのかと、さすがに天を仰いでしまった私。
雨が少しでも小降りになりといいな〜と思いながら、7時35分から8時25分まで朝食。
本日も午前中はローマ半日観光です。
9時にホテルを出発する頃には、雨も小降りになりホッと一息。
共和国広場(ローマ三越前)で本日のガイドさんと合流。本日のガイドさんも昨日と同じ日本人男性ガイドさん。
ガイドさんの「ローマ三越に泊まったわけではありません。」のボケで1日の観光がスタート。
9時30分少し前にサンタ・マリア・イン・コスメディン教会に着くと、もう真実の口目当ての入場待ちの列ができていました。観光客、リキ入ってますね。
定刻9時30分に開場し、手を食べられることなく(笑)、無事に記念撮影終了。
真実の口
ツアーメンバーさん全員の記念撮影が済むまでサンタ・マリア・イン・コスメディン教会内部を見学しながら待っていると、遺骨のある礼拝堂がありました。何かな〜と思っていたら、ガイドさんの「聖ヴァレンタインの遺骨です」の説明に、思わず手を合わせてしまいました。
絵の下のガラスケースに入っているのがご遺骨です。
9時50分、ツアーメンバー全員の記念撮影が終了し、外へ出ると雨もあがり、陽も射し始めています。ラッキー♪
ここからバスに乗り、次の観光場所であるパンテオンを目指すのかと思いきや、ゆっくり歩きながらカンピドリオの丘を上って行きます。
聖ヴァレンタインの
遺骨
サンタ・マリア・イン
・コスメディン教会
真実の口のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会とカンピドリオの丘はすぐ近くなので、10分くらいでフォロ・ロマーノが一望できる場所に到着。
カンピドリオの丘より
フォロ・ロマーノを望む
カンピドリオアの丘からフォロ・フォマーノをぜひ見たいと思っていたので、大喜びでガイドさんに「フォロ・フォマーノを一望できるから来たかったので嬉しいです♪」と申し上げました。
古代ローマ帝国の夢の跡。古代ローマ帝国の遺産。
様々な悲喜劇が繰り広げられたフォロ・ロマーノを一望でき圧巻。
本当は半日くらいかけて中を歩き回りたかったけれど、一望できただけでも満足しなくては。
ぐるっと回りこんだところにあるカンピドリオ広場は、ローマ市庁舎とカピトリーニ美術館に囲まれたミケランジェロの手に寄る広場。
ここも来たかった場所のひとつ。念願かなって狂喜乱舞です☆
雨あがりのぬれた敷石までロマンチックに感じてしまいます。
今日はお日柄がよいのか、市庁舎で結婚式を挙げるカップルを何組もあちこちで見かけました。ガイドさんによると「市庁舎で結婚式を挙げるカップルはワケあり」(初婚ではない、カトリック教徒ではないetc)なのだそうです。
市庁舎を背にしてカンピドリオ広場の説明を受けた後、右手(市庁舎に向かって左手)に回りこむと、ローマ建国の祖ロムルスとその双子の弟レムスが狼の乳を飲んでいるブロンズ像「カピトリーノの雌狼」がありました。
市庁舎よりカンピドリオ広場を望む
左右の建物がカピトリーニ美術館
「カピトリーノの雌狼」
(レプリカ)
カンピドリオ広場の中央には「マルクス・アウレリウス帝の騎馬像」が置かれています。この腕の角度が皇帝として重要だそうです。
「カピトリーノの雌狼」、「マルクス・アウレリウス帝の騎馬像」共に、オリジナルはカピトリーニ美術館に展示されています。
「マルクス・アウレリウス帝の
騎馬像」(レプリカ)
さすがにオリジナルを観にツアーでカピトリーニ美術館に入ることはありませんでした。
次はカピトリーニ美術館のカフェのテラス!に案内されました。ここからはローマ市内の眺めが素晴らしいとガイドブックに記載されており、またしても来たかった場所のひとつだったので、今日何度目かの大喜び♪
カフェは美術館の入場者以外でも利用できるのですが、当然、美術館入場者以外は美術館内部には入れないので、間違って美術館に入り込まないように十分に気をつけるように厳重に注意されて、カフェのテラスに行きました。
カピトリーニ美術館の2階のオープンカフェより
ローマ市内を望む
カフェのテラスからの眺めは、いい眺めです〜。ローマは本当に丘がたくさん。教会がたくさん。絵になります。
ガイドさんに「ここ、来たかったのです〜」と口走ったら、何故知っているのか逆に尋ねられてしまい、「ガイドブックやネットの旅行記に記載されていました」と説明したら、ガイドさん秘蔵の場所だったらしく、ちょっとガッカリなさっていました。
ツアーメンバーさんはそれぞれ、写真撮影したり、カフェでお茶をしたり、10時25分から10時45分までの休憩を思い思いに楽しみました。
休憩も終わり、カンピドリオ広場からパンテオンに向かって、ローマぶら散歩の再開です。
天気も回復して気持ちいい散歩日よりです。
ローマの街中には、遺跡がいっぱい。現在使用中の建物になっていたり、建物に取り込まれていたり、街角を一つ通るたび毎に、小さな遺跡に出会えて、飽きることがありません。
→の遺跡は、5つくらいの施設の複合遺跡だそうで、何の遺跡かはまだまだ調査中だそうです。
ミネルヴァ広場象のオベリスクと
サンタ・マリア・ソプラ
・ミネルヴァ教会
カンピドリオ広場からぶらぶら歩くこと30分。サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会の前を通りました。この教会にはミケランジェロ作の彫刻「あがないの主イエス・キリスト」がありますが、今日は、前の広場にある象のオベリスクに挨拶をして通り過ぎるだけでした。この象さんがプリティイ☆。
ここから、パンテオンはすぐ近くです。
パンテオンは「天使と悪魔」で間違えて最初に行った教会です。ラファエロのお墓参りをしなくては☆
パンテオン内部
期待に胸を弾ませてパンテオンの前に来ると、規制線が張られ、中に入れません。
本日、お日柄もよろしく、パンテオンでも結婚式がとり行われていて、参列者以外入場不可になっています。
うぅ〜。でも、結婚式では仕方がありませんよね。と、いさぎよく諦めて、喜んで花嫁の入場を見て&祝福の拍手を贈りました。
パンテオン
花嫁さんをエスコートしている男性が若くて、ツアーメンバーの間では、“花嫁の弟に違いない”で意見が一致しました。
フリータイムがあったら、パンテオン近くのお店でスイーツを食べようと目論んでいましたが、残念ながらフリータイムなし。
次の見学はナヴォーナ広場…のはずが、少し歩くとガイドさんは修復工事の足場が組まれた建物に入って行きます。何?
サン・ルイジ・ディ・フランチェージ教会
カラヴァッジョ作
「聖マタイの召し出し」パンテオンの内部見学予定だったところ、結婚式のために見学できなかったので、こちらの教会内部を見学するとのこと。私たちが「花嫁さ〜ん♪」と浮かれていたときに、ガイドさんの頭の中はフル回転で近くでパンテオンの代替見学場所になるところをピックアップしていたようです。
それがこちらのサン・ルイジ・ディ・フランチェージ教会です。この教会の5つの礼拝堂のうちの1つの礼拝堂の祭壇を囲んで、カラヴァッジョの3部作「聖マタイ伝」があります。
「聖マタイの召し出し」は某テレビ番組で取り上げられているのを見たことがあります。わ!何だかとっても嬉しいかも♪
思いがけずカラヴァッジョの作品を3点も見学できて、えむちゃんと私は「ラッキー☆」と小さくガッツポーズ。カラヴァッジョ3点あったら、日本では長蛇の列の混み混み必死。それをこんなに少ない人数で見学できるなんて。幸せ☆
11時30分から11時40分のプチ見学でも満足度は高いです。教会の礼拝堂の絵ですから、現地でしか見られないですよね。
カラヴァッジョ作
「聖マタイと天使」
カラヴァッジョ作
「聖マタイの殉教」
ガイドさんの機転に感謝、ありがとうございます。
ナヴォーナ広場
「ネプチューンの噴水」
サン・ルイジ・ディ・フランチェージ教会を出てナヴォーナ広場に向かうと同じような旗を掲げて行進する大勢の方々に出くわしました。教会からナヴォーナ広場までは徒歩1〜2分と至近距離です。
ナヴォーナ広場に着く頃には、空は雲一つない晴天になっていました。
この人ごみは、何でも移民の健康保険関連のデモの起点がナヴォーナ広場だったからのようで、広場はごったがえしていました。
それでも、「見学したい!」というツアーメンバーの声で見学開始。
まずは「ネプチューンの噴水」。
そして「四大河の噴水」です。
「天使と悪魔」のクライマックスで登場した「四大河の噴水」は印象的なシーンでした。
オベリスクの上には、鳩さんがしっかり鎮座していました。
青空に「四大河の噴水」が映えます。
ナヴォーナ広場
ベルニーニ作
「四大河の噴水」
ナヴォーナ広場
ベルニーニ作
「四大河の噴水」「ムーア人の噴水」の周辺には、まだまだデモの人が大勢いるので見学はここまで。でも満足♪
これにて午前の部終了&ローマ半日観光終了です。行きたいけれどフリータイムがないから行けないと、諦めていた場所2か所にも行けて大満足の半日観光でした。
本当に晴れてよかったです。これだけ歩く行程で、朝、起きたときの雨が降り続いていたらと思うとゾッとします。これは絶対ツアーメンバーさんの中に強力な晴れ男さんか晴れ女さんがいますね。
プリッツもどき?
オレンジソーダ
テルミニ駅近くのレストランに着いて、12時35分から13時45分までの昼食タイム。
昼食のレストラン前でバスのドライバーのジョバンニさんとはしばしのお別れ。ジョバンニさんはどこぞで昼食休憩を取りつつ、私たちのスーツケースと一緒にフィレンツェへ先行してくれるのです。ジョバンニさん、がんばって私たちがフィレンツェに着く前に駅でスタンバってくださ〜い。
ボンゴレ・スパゲティ
チキンのグリル
つけ合わせのポテト
ベリーのアイスクリーム
暑いので飲み物はオレンジソーダ3EUR(約405円)。前菜のスパゲティはボンゴレは普通かな。でも、チキンのグリルの鶏肉は少しパサついた感じがしてイマイチ。ポテトはそれなり。ベリーのアイスクリームは暑かったので美味しかったです。
そう、気温27度と今日も暑いのです。薄手の洋服も用意しておいてよかった〜。
ローマからフィレンツェまでユーロスター・イタリア(以下、ES)に乗車するので、ひとまずレストランからテルミニ駅まで歩いて行って、テルミニ駅内での集合場所と再集合時間を確認してから、14時から15時までの1時間のフリータイム。
全く予想外のフリータイムの出現にどうしようかその場で考え、テルミニ駅近くのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に行くことにしました。
このサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂はローマの4大大聖堂のひとつで、敷地はヴァチカン市国に属しているそうです。
テルミニ駅からサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂へは徒歩10分くらい。
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
ステンドグラス
大聖堂内部
ほどほどの数の観光客で静かに荘厳な雰囲気の大聖堂を見学しました。
内部は精緻でシックなようで実は何気にキンキラキンだけれどサン・ピエトロ大聖堂ほど装飾いっぱい&豪華で華麗ではなく、威圧感がないような気がしました。
ここにもシスティーナ礼拝堂があります。システィーナ礼拝堂は右側廊、パオリーナ礼拝堂は左側廊にあり、どちらもさり気なくゴージャス。でも照明が暗くて写真写りはイマサンです。(涙)
実物の方がず〜っと目を奪われるものがあります。
パオリーナ礼拝堂
システィーナ礼拝堂
13世紀末のモザイク
「マリアの戴冠」
主祭壇と天蓋
「マリアの戴冠」は13世紀末のモザイクでローマモザイクの代表作だそうです。こちらも照明が暗くて…。
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂には、ベルニーニのお墓があるのを帰国してガイドブックを見直すまで、すっかり忘れていました。が〜ん!
ガイドブックによると主祭壇の右側の床らしいので、思いっきりベルニーニのお墓の上を通っていたような気がします。ショック2乗。
祭壇の地下にある聖遺物はキリスト生誕の際に眠ったかいば桶の木片だそうです。
天井画
聖遺物(かいば桶の木片)
まだまだローマ市内には、見所のたっぷりつまった教会がてんこ盛りなのですね。昨日と今日とで、サンタ・マリア・デラ・ヴィットリア教会、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会、サン・ルイジ・ディ・フランチェージ教会、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂を訪ねてつくづく思い知りました。ローマは奥深く、やはり「ローマは1日にして成らず」です。
大聖堂の売店でローマの名所旧跡のカレンダー大5EUR(約675円)を1つ、小3EUR(約405円)と大聖堂の絵はがきをお土産用にお買い上げ。なかなかよい買い物ができました。
テルミニ駅にて
ユーロスター・イタリア
15時30分発のミラノ行きのESの2等車に乗車。ローマ→フィレンツェ間はノンストップで1時間30分。
ES車内は快適。のどかな丘陵地帯を走ります。のんびり車窓を眺めながら飴やチョコを食べる至福のとき。
バス移動より早いし楽だし、早い分、見学時間も増えるし、快適で眠くなってしまうけれど、がんばって外の景色を見て過ごしたES乗車でした。
17時にフィレンツェ駅に着き、バスがあるかな〜っと添乗員さんについて行くと、無事に先行してバスは到着していました。添乗員さんに寄ると「ごくたま〜に、バスが遅れて着いていないときもある」のだそうです。
ホテルに向かう予定だったのが、添乗員さんが「天気予報では、明日のフィレンツェは雨なので、今日、ミケランジェロ広場に行きましょう。」と言うことで、急遽、明日の予定だったミケランジェロ広場からのフィレンツェ市内展望に寄ることになりました。
夕方で、フィレンツェはどうも天気が良くなかったらしく、重い雲の垂れ込めるフィレンツェの眺望になりました。
17時25分から17時35分までの10分間の写真ストップ。急げ〜!
お約束のダビデ像のレプリカにご挨拶。このダヴィデ像のオリジナルはアカデミア美術館に展示されています。
ミケランジェロ広場
ダヴィデ像(レプリカ)
ミケランジェロ広場より
フィレンツェを望む
ミケランジェロ広場からの花の都フィレンツェを一望。
ルネサンスの花咲いたフィレンツェ。きっとこのミケランジェロ広場からの眺めは、レオナルド・ダヴィンチらが生きたルネサンスの頃と、さほど変わってはいないのでしょう。
夕方ですから、こんな感じでしょうか。さすがの晴れ男さんor晴れ女さんパワーも予定外のフィレンツェでの展望には及ばなかったようです。
ここからホテルのあるカレンツァーノまでは途中に高速道路を使って約40分もかかって、18時15分に到着しました。
カレンツァーノのホテルも自称4つ☆、口コミ情報3つ☆。郊外の工場地域に建つリゾートホテル。アンバランスなことこの上なし。
私の感想としては、ローマのホテルよりもやや良い3つ☆です。スーツケース2つ広げられて、水回りも問題なしですのでOK。
19時から19時45分までホテルのレストランで夕食。カプチーノ3EUR(約405円)は甘い飲み物が飲みたかったので。それにしても、メイン、ちょっと量、少なくありません?しかも思いっきり昼食とかぶってますし〜。
カプチーノ
アサリのペンネ
トマト風味
ローストチキン
ミルフィーユ
部屋に戻り、時間もまだ早いことだし、部屋で持参した湯沸しでコーヒーをいれて、えむちゃんと今日のローマの観光に話を咲かせて23時就寝。今日の歩数は18,271歩。よく歩きました。
おやすみなさい。