イタリア旅行記
2009年10月

フィレンツェ → ピサ → フィレンツェ


2人分の朝食

 今回は何故か時差ぼけが続き、今朝も夜明けに目が覚めてしまい、それから熟睡できずにうとうとして、ゆっくり7時に起床。
 8時に朝食に行く途中、ロビーを通りかかると日本人ツアーグループが集合しているので、同じ時間に朝食かな〜と思っていたら、観光に出発して行きました。早〜い!私たちこれから朝食ですよぉ。

 このホテルも朝食にヨーグルトとフルーツポンチがありません。(涙) パンとベーコン、ハム、チーズとジュース、コーヒーの朝食。
 8時30分に朝食を終えて部屋へ戻る途中、外を見ると土砂降り。

 8時45分にホテルを出発し、フィレンツェへ向う途中の道は、もやに包まれていました。さすがに今日の天気は…と不安になるも9時30分にフィレンツェに着くとそこは晴天。改めてツアーに超強力な晴れ男さん、晴れ女さんがいることを確信。

 フィレンツェ郊外で、フィレンツェ旧市街を観光するために、観光税を支払うオフィスに立ち寄り、ドライバーさんと添乗員さんで手続き。所要時間は10分くらいでしょうか。フィレンツェは観光税を払わないと観光できないそうです。

 旧市街に入る少し手前で本日のガイドさん=日本人女性ガイドさんと合流しました。
 フィレンツェ旧市街まで大型観光バスは入れないため、アルノ川河畔のグラツィエ橋近辺で下車。グラツィエ橋からヴェッキオ橋を眺めました。
 ヴェッキオ橋はフィレンツェ最古の橋で、2階建ての1階部分は貴金属店が軒を連ね、2階はヴァザーリの回廊として、ウフィッツィ美術館とピッティ宮を繋ぐ通路となっているそうです。いつかきっとこのヴァザーリの回廊を通ってみたいですね。

 グラツィエ橋からヴェッキオ橋方向へアルノ川河畔をそぞろ歩きながら、ウフィッツィ美術館へ向います。アルノ川の川面にヴェッキオ橋や河畔の建物が映り絵になります。

ヴェッキオ橋


ウフィッツィ美術館


ウフィッツィ美術館

 ウフィッツィ美術館は予約してあるので、長蛇の列を尻目にすぐに入場できます。快適〜♪

 入場料10EUR(約1,350円)、予約料4EUR(約540円)。この予約料4EURで時間を買っているのですね。時間に制約がある場合、予約してある方が安心かな。
 10時からウフィッツィ美術館の見学スタート。ウフィッツィ美術館は館内のガイドは20人あたり1人のガイドさんが必要と決められているそうで、私たちのツアーは28人なので、ウフッツィ美術館のガイドのためだけに、もう1人の日本人女性ガイドさんと合流しました。いろいろ制約があって旅行会社も大変。

 ウフィッツィ美術館の館内はビデオ・カメラ撮影は厳禁。唯一、カメラを取り出せる場所が、右の写真→を撮影した場所で窓から外を写すときのみ可。

 主だった作品のみをピックアップしての1時間の鑑賞でフリータイムもなし。ルネサンスの至宝なのでもっともっと見たかったなぁ。

ウフィッツィ美術館から
ヴェッキオ橋を望む


ヴェッキオ宮


ヴェッキオ宮前の
ダヴィデ像(レプリカ)
 ウフィッツィ美術館の次は、お隣りのヴェッキオ宮、シニョーリア広場。ここはフィレンツェ観光の中心地なだけに、観光客でごったがえしていました。
 ヴェッキオ宮はかつてはフィレンツェ共和国の政庁であり、現在は市庁舎として現役で使用されているそうです。

 ヴェッキオ宮の全景を撮りたくて、シニョーリア広場のヴェッキオ宮からかなり離れた場所に行っても全景が撮れませんでした。
 あまりグループから離れると迷子になりそうでジレンマ。
 シニョーリア広場は、どこからこんなに人が集まったのだろうと思うほどの大賑わいでした。

ラッツィのロッジア

 シニョーリア広場での写真タイムを終え、ガイドさんの案内のもと、ドゥオーモに向かおうと歩いていたら、日本人女性ガイドさんと思われる人が私たちのガイドさんに話しかけてきました。
 そのガイドさんのグループのお客さんが1人、迷子になってしまったのだそうです。

コジモ1世の騎馬像

 やはり、自分のグループを見失う方が出てしまうのですね〜。
 見かけたら、「ウフィッツィ美術館の予約が12時なので美術館の入口に来てください。」と言ってくださいと頼まれました。が、そのとき、時間は既に11時35分。果たして迷子になった方は合流できたのでしょうか?少なくとも私たちは行き会いませんでした。
 シニョーリア広場からドゥオーモへ向かう道の途中にオルサンミケーレ教会がありました。壁面に飾られた彫刻がいい感じでしたので思わず撮影。

 シニョーリア広場からゆっくり歩いて5分の11時40分にドゥオーモに到着。

 ドゥオーモの本名?はサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会(花の聖母マリア大聖堂)。
 ピンク、緑、白の大理石と赤いクーポラ、そして真っ青な空。違う世界にトリップしてしまったかの錯覚を覚えます。
 

オルサンミケーレ教会

→オルサンミケーレ教会を
飾る彫刻


ドゥオーモとジョットの鐘楼


ドゥオーモと鐘楼とクーポラ


ドゥオーモ



洗礼堂

 ドゥオーモとドゥオーモの正面にある洗礼堂の説明を聞いてから、ドゥオーモ正面向かって右手に回りこんで進ので、側面からブルネレスキ設計のクーポラがよく見えます。
 ツアーではドゥオーモは外観見学のみ。ガイドさんによるとドゥオーモ内部は「ガラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンとしている」そうですが…

ドゥオーモとクーポラ

 あまりに巨大な教会はカメラのフレームに納まりきりません!ミケランジェロ広場とドゥオーモの前の中間地点に写真スポットがあればいいのに。

 11時45分、これにてフィレンツェ半日市内観光の行程終了。昼食のレストランに向います。

 フィレンツェも、少なくとも半日のフリータイムの欲しい街です。いや、半日で行きたいところが回れるかどうか…1日のフリータイムが欲しいかも…。

 ストゥーディオ通りを通り、コルソ通りを横断して進むと、ダンテの家の前に通りかかりました。
 ダンテの家の近くには、→こんな横顔が彫られた石畳がありました。もしかしたらダンテ?

 ダンテは右の写真の左の家屋のどこかの部屋で生まれたのだそうです。
 ダンテの家は博物館として公開されており、私たちが通ったときにも入って行く方々がいらっしゃいました。

石畳


ダンテの家


バルジェッロ国立博物館

 さらに歩を進め、バルジェッロ国立博物館が見えたところで左折し、博物館を右手に見て歩くと、そこが昼食のレストランです。

 バルジェッロ国立博物館は道から見える中庭を見た限りでは、雰囲気が良さそうな博物館ですね。

 昼食は12時10分から13時10分まで。

レモンソーダ


きのこのスパゲティ


フィレンツェ風ステーキ


レモンのアイスクリーム

 今日もいい陽気なので冷たいレモンソーダ3EUR(約405円)が美味しい。きのこのスパゲティは普通。ステーキは見た目ほど油っぽくはなかったような気がします。アイスも冷たくてgood☆
 昼食後はお買い物タイム。お土産物屋さんをグルッと一回り。ピンと来るものがなくて時間が余ってしまったので、おりよく店舗の場所がサンタ・クローチェ教会の近くだったこともあり、サンタ・クローチェ教会を見学することにしました。

 13時50分にチケット売り場で入場料5EUR(約675円)支払って、サンタ・クローチェ教会に入りました。入場料を払うだけのことはあって、中はちょっとした美術館のようでなかなかの内容。

 ガリレオ、ミケランジェロ、マキャベリの墓などがあり、手を合わせました。特にガリレオさんのお墓には午後にピサに行くこともあり、念入りにお参りしました。(笑)

サンタ・クローチェ教会


ガリレオの墓


ミケランジェロの墓


マキャベリの墓


ドナテッロの十字架


バロンチェッリ礼拝堂の「聖母戴冠」


メディチ家礼拝堂
ロッビア作「聖母子像」
 クラクラするくらいの美術品の数々です。内部ではかなり大掛かりに修復工事が行われていて、全く見られない墓や記念碑もあったのが残念ですが、これだけ見られれば幸せだとも言えるのかな。入場料を払っても見たいという見学者が大勢いるのも頷けます。
 14時20分にサンタ・クローチェ教会を出てお土産物屋さんの前に急ぎます。店の前にはツアーメンバーさんの多くが集まっていましたが、まだ何人かの方が会計待ちしてらっしゃいました。

 全員集合して、お土産物屋さんからバスまで10分くらい歩いて乗車。14時30分にフィレンツェを発ち、ピサへ向います。1時間30分くらいでピサの駐車場に到着。ピサでも、旧市街にバスを乗り入れることは出来ず、駐車場から旧市街へはシャトルバスを利用するか、徒歩で行くかになります。
 ちょうど出発間際のシャトルバスがあったので乗ろうとしてガイドさんが「22人」と言ったら乗車拒否されてしまいまい(涙)、15分以上歩くはめになってしまいました。
(ツアーメンバー28人なのに、ここで22人なのはフィレンツェに残った方やホテルに戻った方がいらっしゃるからです)

 駐車場から旧市街のドゥオーモ広場への道には、露天商がビニルシートに商品を並べたり、屋台が軒を連ねたりしていました。ビニルシートを広げていた方々のほとんどはアフリカ系の方々で、「ここはイタリア、私は日本人、でも商売してるのはアフリカ系の方」な様相でした。

ドゥオーモ広場
(手前から洗礼堂、ドゥオーモ、斜塔)


ドゥオーモと斜塔

 16時20分にドゥオーモ広場に到着し、ガイドさんから10分くらい説明を受けて、ここでガイドさんとはお別れ。17時までフリータイム。

 洗礼堂、ドゥオーモ、ピサの斜塔の3点セットが見られる広場は観光客で大賑わい。

 お約束の斜塔を支えるポーズで記念撮影♪
 このポーズ、写している写真では斜塔を支えているように見えますけれど、角度を変えるとひょうきんな踊りのポーズにしか見えなかったりして…(笑)
 ということで、広場には思い思いに踊っている方々多数です。
 30分のフリータイムでは写真を撮るので精一杯でドゥオーモ内部に入る時間を作れませんでした。
 あと20分、時間があったら、ドゥオーモの中に入れたのになぁ。残念。

 ピサからフィレンツェへ戻る道で大渋滞に巻き込まれ、2時間以上かかってようやくフィレンツェ市内に残った方々とのピックアップ場所に辿り着きました。
 フィレンツェに残った方々は1時間以上、待ち合わせ場所で待っていたそうです。じりじりしていたことでしょう。
 フィレンツェ旧市街で何をしていたのか、写真を見せていただきました。ジョットの鐘楼に登ってドゥオーモのクーポラや旧市街を眺めたり、ピッティ宮に行かれたりしたそうです。そういう過ごし方もいいですね。ただ、歩きづめで歩き疲れたとおっしゃっていましたが…。

ピサの斜塔


ピサからフィレンツェへ戻る途中の
夕焼け

 ピサからフィレンツェに戻る途中で渋滞に遭ったせいでホテルに帰ったら20時5分になっていました。
 ホテルに戻ったのが遅かったので、部屋には行かずに直接ホテルのレストランへ行ってすぐに夕食です。

 夕食は20時20分から21時10分までホテルのレストランにて。
 疲れていたせいか、夕食の飲み物の写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。ファンタ3.5EUR(約473円)は、すっきり系の微炭酸の飲み物を飲みたかったから。

マカロニ入り
トマト・スープ


ローストポークと温野菜



フルーツ



ミルフィーユ


 普通に普通の食事で特にこれといった印象なしです。

 部屋に戻って就寝の支度を終えた後、時間が遅くなっているのに何故かコーヒーが飲みたくて、コーヒーを飲みつつえむちゃんと今日の観光を振り返っておしゃべりをして24時30分に就寝。今日の総歩数19,091歩。と〜ってもよく歩きました。

 おやすみなさい。