ポルトガル旅行記
2011年6月

ナザレ → アルコバサ → オビドス → リスボン


市場

 時差ボケなのか何なのか、もはや判らなくなるくらいの連日になってしまった早朝に目覚めて、眠っているのか眠っていないかの微妙な時間。

 今朝は、朝食前にケーブルカーに乗ってシティオ地区を散策する気満々なので、5時30分に起床。ホテルのレストランの朝食のサービス開始時間が何と!8時開始なのです。さすがリゾート地のホテル。これはもう、朝食前に散歩するしかないでしょう。
 スーツケースのパッキングをして、すぐに出せるようにして、6時50分にホテルを出発。7時15分のケーブルカーの始発の発車時間までにケーブルカー乗り場に着けるように気をつけつつ、ぶらぶら散歩しながら行きましょう。
 ホテルを出るとホテルの目の前には、↑市場があります。まだ営業時間前なのか閑散とした様子。

 方向さえあってれば何とかなるのは昨夜の散策で学習したので、ケーブルカー乗り場の方向に向かって気の向くままに道をセレクトして進みます。

プライア地区


プライア地区


プライア地区

 早朝のせいか人通りがありません。ナザレの旧市街の路地を2人占め♪

 「えむ&みや ナザレぶらぶらガチ街歩き☆ 仕込みな〜し!」

 と、またまた浮かれながら歩きます。

 浮かれて歩いて、そろそろケーブルカーの時間が気になりだしたころ、旧市街の中にある小さな街の広場に出ました。
 広場の真ん中には、昔のナザレの様子を表したアズレージョで飾られた噴水(?)がありました。噴水にはこれまた昔のナザレの民族衣装を纏った女の子(女性?)像も。これ→、結構、私的にポイント高かったです。
 ぶらぶら歩きで巡りあえたステキな偶然。こんな出会いがあるから、個人的な早朝の散歩はやめられません。ふっふっふ〜、楽しいな♪

 そうこうしているうちに、ケーブルカー乗り場に到着。

プライア地区


ケーブルカー乗り場

 始発まで5分少々。それなのに、チケット売り場は閉まっているし(カーテンが閉められている)、乗るべきケーブルカーもない…。どういうこと??

 ケーブルカーは、しばらくすると上のシティオ地区から下りて来たけれど、相変わらずチケット売り場が開く様子も、駅員さんが来る気配もありません。チケットどうやって買うの?ケーブルカーに乗れるの?とプチパニックになっていると、降りて来たケーブルカーに乗務してきた乗務員さんが私たちに向かって「チケット?」と声をかけてきました。
 私たちはまるで赤べこのように首を縦に振りながら、「イエス、チケット、プリーズ!」と即答。往復乗車券が欲しいと伝えると、乗務員さんが携帯端末を取り出して、それで往復乗車券2人分を発券してくれました。往復乗車券は1人1.9EUR(約228円)。
 何だか意外なところで先端機器が使われているのを見てしまいました。ビックリ。

 私たちが乗り込むと乗務員さんとお話ししていた地元の男性がどうも定期券のようなものを使って乗り込んできました。定期券もあるのですね。すっごい感心。

ケーブルカー内部

 3人の乗客を乗せて始発のケーブルカーは出発☆

ケーブルカーより

 ←を上ります。

 高度が上がると、今まで歩いていたナザレの旧市街と海が現れました。よし!

 線路の横には紫陽花が盛りと咲いていました。丁寧にお世話されています。

ケーブルカーより

 →上から下りて来たケーブルカーとすれ違いま〜す。

 ケーブルカーが上るのと比例してテンションもアップ。

 シティオ地区のケーブルカー乗り場に着いて、降りてからケーブルカー乗り場の建物確認。ケーブルカーは始発から日中は15分おきに運行されているため、7時45分か8時までにここに戻ってこないといけないので、建物をよく覚えておかないと。(笑)

 ケーブルカー乗り場の建物を出て左に向かって歩き出しましす。

ケーブルカーのすれ違い

 すると建物が途切れ、展望台に出ました。

シティオ地区の展望台より


シティオ地区の展望台より

 こ〜んな洒落たベンチ付きの展望台。絵になる〜♪
 そして、今朝からこのポルトガル旅行で初めて朝から青天なので、青い空と青い海とオレンジの屋根と白壁の旧市街の彩り鮮やかな旧市街を堪能できました。わ〜い☆早起きして来てよかった〜♪

シティオ地区の展望台より

 この展望台から、私たちが乗って来たケーブルカーが下りて行き、上りのケーブルカーとすれ違って行きました。乗ってたときに撮った写真より、こちらの写真のほうがすれ違いがよく判るようです。

 展望台を見渡すと、早朝から地元のおじさま&おじいさまと思われる男性数人がベンチに腰掛けておしゃべりをなさっていました。そして、足元にはそのうちの白髪のおじいさまの飼い犬と思われる小型犬がいたので、「犬の写真を撮ってもいいですか?」(英語)と伺ってOKをいただきワンちゃんの写真撮影。

 白い毛にグレーのブチ。頭が大きくて体が小さくて3頭身くらいの小型犬。リードしてないのに、おじいさまがおしゃべりしている近くで遊んでいて、どこかに行っちゃわないお利口さん。昨夜、海岸通りで会った小型犬は、この子よりももう少し小さかったかな。写真が撮れなくて残念だったから、この子はぜひ記念に撮りたかったのです〜。満足(笑)

 犬の写真を撮って、おじいさまにお礼を言って、崖に沿って尖端方向に歩きます。

シティオ地区の展望台にて


シティオ地区

 ←の白い手摺り(?)の向こうは断崖です。結構デンジャラス?でも、気持ちいい♪

 道の尖端まで家が続いています。そして、その先は断崖絶壁。ざざ〜ん!!

シティオ地区

 尖端近くまで歩き、写真向かって右側の道を入って、昨日も訪れたナザレの聖母広場に出ます。

ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会と
ナザレの聖母広場

 ナザレの聖母広場にも人気はありませんでした。まず、昨日は近づけなかったノッサ・セニューラ・ダ・ナザレ教会に行きました。昨日は時間がなくて、今朝は訪れた時間が早くて開館時間前のため、内部見学できませんでした。縁がなかったね、ノッサ・セニューラ・ダ・ナザレ教会。

 教会の周囲を巡って納得して、メモリアル礼拝堂の近くから海を眺めに行きます。

 ふと、ナザレの聖母広場を取り囲む家の屋根に目をやると、↓そこには同じ方向を向いて、すっくと立つかもめさんたちがいました。
 彼らは何かを見ているのでしょうか。それとも習性なのでしょうか。

 面白い光景を見て、心和ませて海を見下ろす場所に近づくにつれ、青い空に映える青い海が目に写ります。

 あ〜、やはり旅行中の晴天は旅行者には何よりのプレゼントです。

 展望台から旧市街を見下ろすと断崖の尖端の岩にには先客が。

ナザレの聖母広場にて


ナザレの聖母広場とメモリアル礼拝堂


シティオ地区よりナザレ市街

 鳩さんが特等席から青い海とナザレの街を見下ろしていました。(爆)

シティオ地区

 思っていたよりもずっと長い時間、朝のシティオ地区散策を楽しんで、8時のケーブルカーに乗るため、道に迷わないように来た道をケーブルカー乗り場に戻ります。

 すると、断崖絶壁の突端の家の屋根の上にも1羽のかもめさんがすくっと立っていました。

シティオ地区

 何だか今日は、敢然と立つ鳥さんをよく見る日です。妙にそれが面白くて鳥さんの写真を喜んで撮る私。

 道を間違えることなく、8時前に無事にケーブルカー乗り場に到着。

 グルッと見回すと、そこには今朝、私たちがチケットを買った乗務員さんの姿がありました。
 ケーブルカーは折り返し運転なので、この乗務員さんの乗務する時間に当たったようです。
 ケーブルカー乗り場にはケーブルカーの路線のアズレージョがありました。来たときは夢中で気づきませんでした。来たときは、とにかく前に進むことに夢中だったのですね。(笑)

 ケーブルカーで下り、シティオ地区からプライア地区に戻り、ホテルへの帰路には行きよりも更に細い路地に入り込んで楽しみます。

ケーブルカー乗り場(シティオ地区)


プライア地区

 すると白壁に昔のナザレの模様を描いたアズレージョをはめ込んだお店に遭遇。カフェかBarっぽい感じかな。白壁とアズレージョがいい感じ。もの凄く行き当たりばったりに路地をチョイスしていたので、「ここ、道案内しろ」と言われても「ケーブルカー乗り場とホテルの間」という以外、絶対に案内できませんから〜。
 8時過ぎると地元の八百屋さんかな果物屋さんかな、開店準備が始まっていました。逆に住宅街は、まだ静まり返っています。通勤ラッシュとかは、ナザレには存在しない言葉なのでしょうか。

 そして、細い路地で遂に発見!

プライア地区


プライア地区


プライア地区

 窓から干された洗濯物です。外に出ないだけで起きて1日の生活は始まっているのですね〜。って、8時に洗濯物を干すのって早い気もしないではないですが…。

 今朝は路地から路地を繋いで無事にホテルに帰ってきました。

 一旦、部屋に戻り、スーツケースを出してから、朝食のレストランへ。場所は、昨夜の夕食と同じ場所です。

 席を確保したら、ツアーメンバー中、おそらく最高齢と思われる女性一人参加の方が話しかけてきました。
 この方、何でも昨夜、夕食後にお一人でケーブルカーに乗ってシティオ地区まで上って、ナザレの夜景を楽しまれたそうで、嬉しそうに(自慢も入ってるかな?)にシティオ地区から見下ろしたナザレ市街の夜景のデジカメ映像を再生して見せてくださいました。私たちがベランダでコーヒー飲みながら、ケーブルカーとシティオ地区の夜景を見ていたときに、向こうから見下ろしてらっしゃったのかもしれません。
 「写真撮影が好きそうだから、見たいかと思って」とおっしゃっていました。はい、とっても綺麗な夜景です。夜景をあれだけ撮れるとはなかなかの腕。
 その方が立ち去られると、待っていたかのように今度は女性4人参加のうちのお一方が、「1時間でケーブルカーに乗って帰って来られますか?」と話しかけていらっしゃいました。私たちは、ごゆっくり写真を撮っていたので1時間30分かかったけれど、そんなに写真を撮らないなら1時間でも大丈夫だと判断して、「1時間で行ってこられますよ」と返答しました。「大丈夫だって」と、その方は行きたいらしいけど、グループの他の方に「道が判らなくなるかもしれないから無理だよ」と止められていました。果たしてこの方々が行ったかどうかは、特に聞かなかったので不明です。
朝食

 朝食は、今回のポルトガル旅行中、最もシンプルな朝食でした。これで8時サービス開始…。

 8時25分朝食開始、8時50分朝食終了。シンプルなので時間はかかりません。これはこれでよかったかも(笑)

市場の看板

 9時45分の集合出発時間まで、1時間弱あるので朝の散歩パート2に行きましょう。

 8時55分ホテル出発。今度の散歩は朝食前の散歩とは反対方向に行くつもりで、まず、ホテルを出て目の前にあるナザレの市場に入ります。
 市場のホテル側の出入口には、↓の女性たちが。この壁により掛かっている女性たちの足元の四角い容器に入っているのはお魚。彼女たちは、市場内で売り場を設定する鑑札だか権利だかを持たない、いわゆる密売人(?)のような感じなのでしょうか。
 漁師さんの奥さんでダンナさんの獲りたての魚を売ってるのかな。勝手に話を作りながら見ていたら、結構、ひっきりなしに誰かしらが立ち止まって話をしていました。

 この市場は屋外ではなく大きな体育館のような空間の中に、いろいろな出展者さんがそれぞれの商品を並べていました。

 私たちが入ったホテル側の出入口から奥に向かって八百屋さん、果物屋さんが品物を並べています。

市場出入口


市場

 地元の方とおぼしき方々が朝から来ていらっしゃいます。そして、井戸端ならぬ市場中会議真っ最中(笑)

 ナザレ特有の民族衣装を着たおばさま(おばあさま?)も買い手、売り手、それぞれにチラホラ。わ〜い、民族衣装の女性を見ちゃった☆ラッキー♪

市場

 民族衣装を着た女性は比較的年齢層が高く見えるのは、気のせい?
市場

 →は生野菜サラダ屋さんです。その場で野菜をざっくざっく切って、少なくなっているお皿にザザッと補充していました。切りたて新鮮!こういうサラダ屋さんだったら買ってみたいな〜。
市場


市場

 市場のホテル側の出入口から見て奥にあるのが魚屋さんのコーナー。
 魚屋さんは店じまいが早いのか出店数が少ないのか、営業中のお店は八百屋さんとかに比べると数がグッと少なかったです。

 ←のおばさんが持ってるのは太刀魚かなぁ。お客さんがお買い上げして、ダン!ダン!ダン!の包丁の音も高らかに豪快に一刀両断していました。切ったそれぞれの長さがね〜、本当に適当だったのですよ。「とりあえず幾つかに分けてみました〜」くらいな感じの。日本だったらほぼ同じ大きさに切り分けるだろうに、ここは大らかなのですね。
 市場を出てぶらぶら歩いていたら、ツアーメンバーのデジイチご夫妻と遭遇。朝のご挨拶のあと、思わず「何かいい被写体ありましたか?」と伺ってしまいました。笑って「はい。」とおっしゃっていたので、これは何か期待できるものがあるのかも…と路地をあちこち彷徨った後、海岸線に出てシティオ地区を見上げました。2時間前には、あちら側を散歩してたのかぁ。

 シティオ地区を背にして更に海岸通りを進むと、トランポリンだと思いますが、地元の若者かリゾート客か、若者たちがジャンプ!ジャンプ!楽しそうに弾んでいました。(笑)

プライア地区


ブライア地区


ブライア地区

 某公共放送の街をぶらぶら歩く番組でナザレを歩いたときに紹介されたアジの開きの天日干し場がありました♪うっわ〜☆本当にアジの開きの頭の部分が開いてない!これ、番組を見たときから見たかったのです〜!!興奮Max。

アジの干物


アジの干物

 思う存分写真を撮って、少し落ち着いてから浜辺に目をやると女性が2人歩き去って行く後姿が目につきました。持ち物などから推測すると、もしかしたらこのお2人がアジの干物を干した女性のような気がします。
 うっわ〜!!もう少し早くこの場に来ていたら、アジを並べていくところを見学できたかもしれません。しまった〜!です。ちょっと凹むえむ&みや。

 凹んだところで追い討ちをかけるように、もうタイムアップ。ホテルに戻らないといけない時間になってしまいました。

プライア地区

 アジを並べるところはみられなかったけど、アジの干物の天日干し場が見られたからよかったよね〜と、言い合ってホテルへの帰途につきます。

 9時20分に部屋へ戻って手荷物を持ち、ホテルのロビーへ。9時40分には全員集合。バスに乗り、午前中の観光場所のアルコバサへ出発。

アルコバサ サンタ・マリア修道院

 アルコバサのバス駐車場には10時に着いてしまいました。ナザレとアルコバサって近い!
 現地ガイドさんとは、バスの駐車場で10時30分に待ち合わせだったらしく、添乗員さんは、近くの建物を指差して「あそこがアルコバサの市場ですから、ちょっと見ていてください。」
 お!アルコバサでも市場が見られる♪ラッキー☆と嬉々として建物に入ると中はガラ〜ン。10時で既に市場の営業は完全終了していました。ガックリ。ツアーメンバーさんともどもがっかりして肩を落としながら添乗員さんのところに戻り、皆で「市場、終わってました。」とご報告。びっくりしながら次の段取りを考える添乗員さんが出した答えは、「では、ゆっくりとサンタ・マリア修道院に向かいましょう。」でした。
 添乗員さんに率いられてぶらぶらとアルコバサの街を歩きながらサンタ・マリア修道院へ向かいます。こじんまりとして散策するのには良さそうな街です。

 そんな街とは好対照に、ここアルコバサのサンタ・マリア修道院もバターリャの勝利の聖母マリア修道院と同様に巨大な建造物でした!修道院に着いて、写真撮影のためのフリータイムになったので、修道院前の広場の端まで行っみましたが、建物の全体が上手く写真に納まりませんでした。

 サンタ・マリア修道院の写真をとりあえず撮って、添乗員さんのところに戻ると、現地ガイドさん(女性)がようやく到着したようです。
 「10時30分の約束の時間に行ったら、バスのドライバーが、『もう修道院へ向かった』というから急いで来たの」(英語)みたいなことを一生懸命添乗員さんに訴えていました。まぁ〜、約束の時間に約束の場所へ行ったら、ツアーご一行様はもう見学場所へ行っちゃったと言われたら、びっくりするでしょうね〜。(苦笑)

 現地ガイドさんとも無事に合流できたので、サンタ・マリア修道院内に入り、出入口を入ったところで現地ガイドさんがチケットを購入している間、先に行きたい気満々の逸る気持ちを抑えつつ待っていました。

サンタ・マリア修道院


サンタ・マリア修道院内部


サンタ・マリア修道院 主祭壇

 現地ガイドさんがチケットを購入したので、10時40分、見学スタート。

 修道院内部は、修道院らしく、ここもシンプルですっきりした造り。広い身廊を奥の主祭壇まで進んでそこで、現地ガイドさんから、ペドロ1世とイネスの悲恋物語の説明を聞きました。
 ペドロ1世とイネスの悲恋物語とは、

 ポルトガルの王子ペドロは父王のいいつけで隣国カスティーリャの王女と政略結婚したが、王女の侍女のイネスと恋に落ちてしまう。父王に引き離された2人は王女の死後、3人の子供にも恵まれたがイネスは父王によって殺されてしまう。王位についた後、ペドロ1世はイネスの遺体を埋葬した墓から掘り起こし、結婚式を挙げ、正式な王妃と認めさせる。そして、死後、復活したときに最初に見るのが愛する人であるように、向かい合わせに棺を安置した。

 と、いうようなものだそうです。
 ペドロとイネスの側からみたら確かに悲恋です。でも〜、侍女に夫を奪われたカスティーリャ王女の心って…とか思ってしまったりしました。

イネスの棺


ペドロ1世の棺

 主祭壇に向かって右側にペドロ1世の棺が、左側にイネスの棺が安置されています。主祭壇の幅と同じ幅を挟んでいるので結構離れているのです。何となく1mくらいしか離れていないと勝手に思い込んでいたので、その距離にだいぶ驚きました。

 ペドロ1世とイネスの悲恋の話を聞いて、棺を見て身廊の見学終了。次は沈黙の回廊の見学です。

 沈黙の回廊に面するいくつかの部屋も見学。↓の部屋には、歴代ポルトガル王の彫像が置かれていました。

回廊の部屋


回廊の部屋


回廊の部屋

 同じ部屋の壁面には四方にこの修道院の成り立ちについて描かれたアズレージョがありました。
 →は、アルコバサの修道院に修道士さんたちが入ってきたところを描いたものだったような…。

 修道院の修道士さんたちは自給自足が原則なので、修道院を誘致して造ると、土地の改良、治水事業、農業のノウハウを持った修道士さんたちが、その土地を開発するので、いわゆる殖産興業、町興しになったのだそうです。それで、この規模の修道院がいくつもできたのかなぁ。

回廊の部屋


沈黙の回廊

 沈黙の回廊は14世紀に造られ、その後、マヌエル様式の2階部分が増築されたそうです。

沈黙の回廊

 14世紀に造られた回廊はシンプル。質実剛健が回廊になってます。

 また別の部屋に入ると地元の人と思しき男性が1人。そして私たちをみるとおもむろに歌い出しました。
 この男性→、自分のCDを売っていました。修道院内部で歌って売っているのですから、修道院と何らかの契約をしているのでしょう。修道院、商売しています。(笑)
 そこそこ雰囲気も気に入ったのでCD1枚15EUR(約1,800円)お買い上げ。CDを買った他のツアーメンバーさんが彼と記念撮影しているのを見て、私たちも記念写真を撮りました。思いっきりミーハー?…記念ですから。

 回廊には、修道士さんたちの台所もありました。

回廊の部屋


台所 洗い場

 外から水を引きこんだ洗い場、まな板として使う巨大な台、煮炊きをする場所と煙突と、いわゆるシステムキッチンが完備されていました。多人数用なのでどれも大きい。
台所 煮炊き場と煙突


台所 まな板代わりの台

沈黙の回廊

 回廊に戻って先に進むと角に噴水がありました。この噴水の台座は手が込んでいてステキ。

 次は、修道士さんたちの食堂。
 台所で作った食事をこの食堂に運び、修道士さんたち全員で食べるのだそうで、とても広くて、でも、ガランとしていてテーブルも椅子も置かれていないので当時の様子がイメージしにくいです。観光客的には、テーブルや椅子を置いていただきたいのですが…。

食堂

 →の高い所で偉い修道士さんがお祈りして、全員での食事が始まるそうです。
 階段が他の壁より内側にあったりして凝った造りに思えます。

 そして、この食堂には、当時、肥満チェック用に用いられていたものがありました。

食堂

 それがこちら→。
 現在は板がはめ込まれていますが、当時は板はなかったそうです。

 使用方法としては、穴の片方に背中を、片方にお腹を向けて、この穴に入れればOK、お腹がつかえるようなら、太りすぎなので食事制限されるそうです。当時の修道士さんは、あまりふくよかではいけなかったようです。
 実演してみせてくれた現地ガイドさんは、余裕でOK。
 ツアーメンバーの男性数人がトライして、皆さん、なんとかOKで喜んでいらっしゃいました。この幅、結構狭くて、少しお腹の出具合に自信のある方だと、すぐにひっかかりそうでしたので、皆さん、多少、お腹に力を入れていたかもしれません。

食堂


沈黙の回廊

 食堂が内部見学最後の場所で、11時20分、外に出てサンタ・マリア修道院の見学終了。

 添乗員さんが、アルコバサやバターリャの現地ガイドさんは、修道院の案内だけで半日分のガイド料を得られるのだからいい商売だとつぶやいていました。(笑)

 それだからではないのでしょうが、添乗員さんが現地ガイドさんにアルコバサに金平糖を売ってるお店があるかどうか聞いたら、あるということで連れて行ってくれることになりました。
 お店の店頭のディスプレイは可愛いので、ちょっと期待。

 しか〜し!お店の方が出してきたお菓子は、日本で言うところの金平糖とは別物。どうも現地ガイドさんと認識の差があったので、残念でした〜。ということで撤収。フリータイムになりました。

 最初、添乗員さんは集合時間までに各自でバスに戻ってとおっしゃったけど、ツアーメンバーさんの中に、バスまで自力で戻るのが不安な方が何人かいらっしゃって、修道院横に再集合して一緒に戻ることになりました。

アルコバサ 菓子店の店頭にて

 フリータイムは11時20分から11時35分までの15分。
 私は、修道院に来るまでの道すがら、お土産物屋さんの店頭にある飾り絵皿が気になっていたので、お土産物屋さんに直行して飾り絵皿を自分用のお土産にゲット。22.5EUR(約2,700円)☆

 11時50分にオビドスに向かってアルコバサを出発します。

昼食のレストラン
ジョゼファ・ド・オビドス

 12時20分にはオビドスの城壁の外にある駐車場に到着。アルコバサとオビドスも近〜い!

 昼食は城壁のすぐ外のホテル、ジョゼファ・ド・オビドスの地階のレストランで12時25分スタート。

 飲み物はファンタ・パイナップル2EUR(約240円)。この価格は、いつものレストランからすると普通の観光地価格に近いかな。

昼食のレストラン
ジョゼファ・ド・オビドス

 このレストランもオリーブが付きだしとしてセッティングされていました。相変わらずオリーブは食べていないので味は???です。

パン(6人分)


オリーブ、バターなど


ファンタ・パイナップル

 この日も晴天で暑いので、冷たい微炭酸のファンタが嬉しい☆

 にんじんスープは普通かな。サラダは生野菜だったので用心して食べませんでした。
 イカのグリルのイカは小さいけど美味しかったです。チョコレートケーキは普通。ということで、サラダ以外は完食しました。サラダに手をつけなかったのは、O104対応のための念のため。13時40分、昼食終了。

にんじんスープ


サラダ


イカのグリル


チョコレートケーキ


ポルタ・ダ・ヴィラ

 13時50分から、添乗員さんに率いられてオビドス散策スタート。

 昼食のレストラン近くにあるオビドスのメインゲートであるポルタ・ダ・ヴィラから街に入ります。ポルタ・ダ・ヴィラの内側のアズレージョは18世紀のものだそうです。街に入るときからアズレージョに出迎えられて期待が高まります☆

 ポルタ・ダ・ヴィラから街に入り、街のメインストリートであるディレイタ通りをぶらぶら街歩き。
 ディレイタ通りは、こんな→感じ。可愛いお土産屋さんやカフェ、レストランが軒を連ねています。
オビドス ディレイタ通り

 人影がまばらなのは、まだ昼食タイムなのかな。
 散策する分には、混んでないほうが歩きやすいし、写真も撮りやすいので嬉しいかも。でも、撮った写真を見ると少し寂しく思うのは贅沢?

ディレイタ通り

 ディレイタ通りを直進するとサンタ・マリア教会の前を通りました。
 ちょうどこのときは教会の門が閉ざされていて、添乗員さんによると「この教会は、私が通るときはいつも閉まっています。フリータイムのときに開いていたら、のぞいて見てください。」とのことでした。

サンタ・マリア教会

 フリータイムのときにサンタ・マリア教会が開いていて、見る時間があるといいなぁ。

ペロリーニョ

 ←サンタ・マリア教会の前に建つペロリーニョは、罪人のさらし柱だったそうです。
 ペロリーニョの柱頭が網模様なのは、15世紀末に王子さまがテージョ川で水死したときに王子の遺体を引き上げた漁師の網を母の王妃さまがペロリーニョに刻ませたからなのだそうです。
 ディレイタ通りを進むとオビドスのポサーダの前に出ます。
 ポサーダは昔のお城や修道院をホテルにしたもの。
 添乗員さんがおっしゃるには、「ポサーダは1度予約するとキャンセルができないので、ツアーには組み込みにくい」のだそうです。ポサーダ、いつか泊まってみたいなぁ。

 ポサーダとサンティアゴ教会の間の道を通り、ポサーダの裏手まで行きました。ポサーダの裏と城壁の間はちょっとした広場になっていて、このときは、何かの催事のための屋台のような小屋がいくつも建てられている最中でした。

ディレイタ通り


ポサーダの裏にて

 オビドスの街の城壁内部をポルタ・ダ・ヴィラから入って西から東に横断した形で、14時5分にのポサーダの裏手に着きました。街の横断で約15分ですか。

 ここでお待ちかねのフリータイムになります。ここからバスまで思い思いに帰ることで、「14時50分までにバスに戻ってください」との添乗員さんの声に、思わず「え〜!」と声が出てしまいました。だって、45分しかないのですよ!オビドスの城壁1周はガイドブックによると約40分…無理じゃないですかぁ!楽しみにしてたなのにぃ!そんな思いが声になってしまったのでした。
 ところが!不満の「え〜!」を漏らしたのは私だけではなく、何とツアーメンバーさんほぼ全員の口から出ていたのです!これだけの人数から声が上がると「え〜!!!!!!!!!!」の大合唱。ツアーメンバーの皆さんの「え〜!」の理由は存じ上げませんが、45分では短くて不満だったのは同じ。ほぼ全員の「え〜!」を受けた添乗員さんは、ちょっと考えて「では、15時20分では。」に、私はフリータイムが一気に30分伸びたので、この辺で手を打ってもいいかなと思ったら、まだまだツアーメンバーさんからは「え〜!」の声が上がりました。皆さん、がんばる。強気だなぁ。添乗員さんは「15時30分でいかがでしょう。」に、ツアーメンバーさんもようやくうなづきました。
城壁

 まるで、バナナの叩き売りならぬフリータイムの叩き売り状態。(笑)

城壁

 1時間25分のフリータイムをゲットして、私たちは念願だった城壁1周に意気揚々と出発!ここ、ポサーダの裏手にある城壁の階段を使って城壁に上ります。

 この城壁、片側(街の外側)は壁があるのですけれど、街の内側は壁なし柵なし手摺りなし。ちょっと気を抜いたり強風が吹いたりしたら、足を踏みはずして城壁から転げ落ちそうで恐怖も感じたりしました。実際、城壁に上ったツアーメンバーさんの何人かは「怖い」とおっしゃって早々に城壁を下りて行かれました。
 しか〜し!そこに城壁があるのなら、そして1周するだけの時間があるのなら、1周したい&1周するのが私たち。自らの心に打ち勝って1周に歩を踏み出しました。

 1周と言っても、ポサーダ近辺で城壁が途切れている部分があって、完全に城壁が街を囲んでいなので、正確には“ほぼ1周”になります。

 青い空、長閑な丘陵地帯の昼下がりの散歩。気持ちい〜い♪
 炎天下で暑〜い!直射日光の下で汗をかきながらでも、はしゃいでいます♪

城壁


城壁

 城壁は、その街側に蔦が迫ってきていたり、木が生い茂っていたり、屋根になっていたりで、様々な状態、使われ方をしているようです。
 城壁から屋根が突き出ているということは、→の下の城壁は家の壁として使われているのかな…。それってあり?

城壁

 蔦が這っていたり、木が生い茂っていたりするところは、どこまでが通路でどこからが空間なのかがとっさには判らず、とにかく通路が見えているところを歩きました。

城壁

 城壁に上って30分を過ぎて、ようやく城壁を半周、ポサードとは反対側まで辿り着きました。
 40分で1周できるはずなのに、30分以上かかって半周。少しスピードアップしなくては。

 オビドスは“谷間の真珠”と言われているとガイドブックに載っていたので、自分で勝手に深い渓谷に両側を挟まれた土地にひっそりと佇む街だとイメージしていました。ところが、実際にオビドスに来ると、丘陵地帯の中の1つの丘に築かれた街でした。百聞は一見に如かずを実感。
 でも、“谷間の真珠”のとおり、可愛らしい家々、街並みが城壁に囲まれた街を形作っていました。
 ポルタ・ダ・ヴィラの中央やや下↓には、黒っぽい服を着たおばあさんの姿がありました。
城壁よりディレイタ通り

 このおばあさん、某ガイドブックに掲載されているポルタ・ダ・ヴィラの写真にも同じ場所に座って写っていたのを思い出して、思わず笑ってしまいました。ここが彼女の指定席なのですね〜。
城壁よりポルタ・ダ・ヴィラ

 この辺りには、学生のグループが何組かと行き交い、小学生の遠足かなぁ〜、30人前後の子供たちが写真を撮る私たちの脇を通り過ぎて行きました。
 そう、この辺りには、人と人がすれ違えるちょっとしたスペースがいくつかあったりしたのです。

 先程、私たちが歩いたディレイタ通りも眼下に。心なしか私たちが歩いたときよりも観光客が多いような気がします。

城壁より

 写真を撮りつつしばらく歩き、城壁歩きも全体の4分の3くらい歩いたところに、それまで見た街の建物とは感じの違う建物が1軒、城壁から見られました。

 メイドさん風の女性がベランダでお掃除をしているように見受けられるので、ホテルかな。ポサーダは無理でも、城壁の中にある、こんな可愛らしい外観のホテルに泊まって街の散策を楽しむのも面白そうです。でも、内装とか中の設備はどうなのかな。ここは、外からのイメージのみで期待を膨らませましょう。(笑)

城壁

 ←この辺りになると、さすがにこのままのペースでは真剣にまずいと思い、写真を撮るのを控えめに黙々と歩きます。
 ←の右上の塔のようになったところから←方向を撮った写真が→の写真です。
 ここを直進すれば、ポサーダまであと少し。ゴールが見えてきました。

城壁

 ここ、ポサーダに着いたのが15時。ここで一旦、城壁が途切れているので階段で下ります。

 ポサーダは利用客でなくとも門を入った中庭までなら、入ってOKだと、ポサーダ前を通ったときに添乗員さんが言っていたので、雰囲気だけでも味わいたくて少し中を拝見させていただきました。

城壁よりポサーダ


ポサーダの門

 門からして普通のホテルとは違う雰囲気を醸し出しているような。
 ポサーダの門を入って数m。確かに特に誰にも何も言われませんでした。数mの範囲で留まっていたからかな?

ポサーダの中庭

 ここでくつろいでお茶できたら、ものすごくいい想い出になったのではないのかなぁ。

 ポサーダは宿泊だけでなく、レストラン、カフェだけの利用もできるようなので、もっとフリータイムの時間があったら、ここでお茶することもできたかもしれません。フリータイムの時間交渉のとき、もう少し粘って時間をもっとゲットすればよかったのかな。

 ポサーダを後にして、再びポサーダの裏手に行きます。
 何のため?

 それは、もちろん!まだ歩いていない城壁の残りを歩くためです。(笑)

 →の写真の中央から下に延びている部分+α(写っていなくて歩いていない城壁もあるので)です。

 よし!歩ける限りの城壁を歩きました。やったね♪
 14時5分に城壁を歩き始めて、コンプリートし終えたのは15時13分。1時間8分かかりました。

城壁


ディレイタ通り

 さて、集合時間まであと20分。バスに戻りつつ、ショッピングと観光をしなくっちゃ。

 何軒かお土産屋さんに入って、とりあえず絵はがきを物色。他のお土産を物色するほどは時間がないので、最もセレクトする時間が短くても済みそうな絵はがきだけでもゲットできたらと思って。それでも5軒くらいのお土産屋さんを見て回ってようやく1枚(0.3EUR/約36円)選びました。

 来るときに閉まっていたサンタ・マリア教会前に差しかかると、教会の扉が開いています。わ!見たい!1分だけ中に入ります!
 外観はシンプルな作りながら、内部はガイドブックにあったとおり、見事なアズレージョで覆われていました。祭壇はここも金ぴかな気がします。僅かな時間でも中が見られてよかった〜!ラッキー☆
サンタ・マリア教会内部


サンタ・マリア教会内部


サンタ・マリア教会内部

 帰国後、ガイドブックで確認したら、サンタ・マリア教会は12時30分から14時30分は開場時間外でした。ツアーの行程の関係で添乗員さんは開いているときに、ここを通りかからなかったのかもしれません。

 バスの駐車場の近くのトイレに寄って、集合時間少し前にバスに滑りこみました。

 オビドスでのフリータイム1時間25分は、個人的には短いかなと思います。散策したり、ショッピングしたり、お茶したりするのにちょうどよいサイズの街なので、2時間くらい時間をいただきたいかなっと。私的な願望です。

 15時30分にオビドスを出発してリスボンへ。
 車中で、添乗員さんが、「オビドスのフリータイムを満喫されたようで、通りを何往復もされている方を見かけました。」と言っていました。ほほぉ〜、ツアーメンバーの皆さん、歩き回られたのですね。

 オビドスから約1時間、うとうとしかけたところで16時30分にホテルに到着。
 チェックインして、部屋に入って休憩。

ホテル マリオット


ホテルの部屋


ホテルの部屋

 リスボン郊外のアメリカンタイプの4つ☆チェーンホテルです。
 リスボンに着いて1泊目のホテルの部屋より狭いなぁ。スーツケース2個を何とか広げられますけどぉ。2泊するなら、1泊目のホテルのほうがよかったです。
 ベランダもあったけど、裏庭ビューでイマサンな眺めで、1回出ただけでした。
 チェックインしたとき、添乗員さんがホテルマンさんから聞いたこのホテルの最寄の地下鉄駅はの行き方を説明してくれていたので、夕食の集合時間までの時間を利用して最寄駅の道順を確認することにしました。何故なら、ツアーの行程で明日の午後はフリータイムなので、リスボンの街中から郊外のこのホテルまで自力で戻って来なくてはならないからです。明日の夕方の本番1回勝負で道に迷ったらと思うと怖すぎるので、事前に道の確認をしなくては。

 最寄駅とホテルの道順を確認した後、お風呂を使ってさっぱりして、身支度をしてファド・ディナーショーへホテルを出発したのが20時。

ファドハウス

 今回行ったファドハウスは、2日目の昼食のレストラン近辺ではないかと思います。

席にセッティング
されていた皿


エビのガーリック


 20時45分にファドハウスに到着。席に案内されて少し待つと前菜が出てきました。

 前菜のエビのガーリックは、特に印象がないので普通だったのでしょう。
 この後、食事のサービスとショーが交互にありました。

 最初に登場したのは比較的若い女性ファディスタさん。ファドの歌手をファディスタと呼ぶそうです。

 このファディスタさんが3曲。私的にはこの女性ファディスタさんは、日本人歌手でいうなれば、イメージとして氷川きよしさんみたいな感じかなと思いました。

ファド・ディナーショー


黒鯛のグリル

 1人目のファディスタさんのソロの後は、メインが出ました。黒鯛のグリル。魚の尾頭付き。
 丸ごと1尾をフォークとナイフで食べるのは難しく、綺麗には食べられませんでした。ナザレの夕食のときのイワシと同じく、これも特に醤油を欲しいとは思いませんでした。

ファド・ディナーショー

 メインの後は、夫婦喧嘩をモチーフにした集団での音楽寸劇。
 セリフは判らないけど、雰囲気で伝わるからよし。
ファド・ディナーショー


アイスクリーム

 デザートにこんなに普通のアイスクリームが出たのは、今回のポルトガル旅行で最初で最後でした。昼間暑かったからおいしい☆

 2人目のファディスタさんはベテラン風の女性。個人的イメージでいうなら派手な衣装(舞台装置)を着ていない小林幸子さんかな。

紅茶

 2人目のファディスタさんも3曲でした。

 デザートの後の飲み物(コーヒーか紅茶かいずれか一方をチョイス)まで食事に含まれていて、胃の疲れを感じて紅茶をチョイス。普通のティーバッグの紅茶。

 飲み物の後は、いろいろな楽器を使ったり、踊ったり、歌ったりの音楽ショー。

ファド・ディナーショー

 まずは女性陣による四角いタンバリン(?)演奏。

ファド・ディナーショー


ファド・ディナーショー

 ポルトガルなのにバグパイプの演奏。バグパイプというとイギリス(スコットランド)のイメージが強いですが、ポルトガルにもあるのだそうです。

 拍子木のような棒を両手に持ち、棒を打ち付けてリズムを刻み、クルクル踊って他の人と棒を叩きあったり、ユニークな踊りと続きます。
 ファドではない歌があったり、フォークダンスがあったり、男性がひたすらクルクル回ったり、チャンバラごっこみたいな踊りがあったり、ラストは“求道しないフラメンコ”みたいな踊りでした。フラメンコっぽいけど、フラメンコほど突き詰めてないというか、そんな感じの踊り。
ファド・ディナーショー


ファド・ディナーショー

 ファド・ディナーショーなわりにいろいろあるのは、団体観光客専用のファドハウスだからのようです。
 ファドは終演まで見ていました。終わってファディスタさんがCDを売りに来たら買う気満々だったのに、特に売りにも回らず、そのまま店を後にしました。あっれ〜?ま、アルコバサでCD買ったからいいか。

 23時5分にファドハウスを出て、ホテルには24時5分着。夜中の帰路の方が時間がかかりました。
 これで、本日の全ての日程終了。

 25時就寝。5時30分に起きて25時に寝るまで19時間30分、怒涛のように動き回った1日でした。

 本日の総歩数26,848歩。