台湾旅行記
2023年11月

淡水 → 台北


淡水礼拝堂

 15時18分から15時28分まで、淡水礼拝堂の外観見学。飯水礼拝堂は1890年に建設後、2度、建て替えられた淡水最大のゴシック建築の礼拝堂だそうです。

淡水礼拝堂前にて

 内部の見学ができないのが残念でした。

 礼拝堂前の広場?テラス?のような場所がムードがあって素敵。礼拝堂の建物を模したオブジェの上に💛のマークも。

 淡水礼拝堂は淡水の映えフォトスポットのようです。
 淡水礼拝堂から次の目的地である小白宮へ向かう途中、横断歩道を渡ったところに見慣れた様式のレトロな日本家屋風の建物がありました。どうも由緒ある建物のようですが、今回はスルーして先へ進みます。

 15時40分に小白宮の前に到着すると、ちょうど見学を終えたところな風情の地元と思われる女子高生の集団が、門から出て来て門前で記念撮影をし始めました。

 人数と大はしゃぎな声に圧倒されました。

淡水


小白宮
(見学終了後に撮影)

 小白宮は、清が淡水に設置した淡水税関の長官官邸として建てられたスペイン風回廊が見どころの邸宅。

 チケット売り場で入場チケット80NTD(約400円)を2枚購入。
 小白宮は新北市立淡水古蹟博物館4館のうちのひとつで、紅毛城、前清英国領事館、滬尾炮台と共通チケットになっています。このチケットで4館見学できるのはお値打ち感があります(時間の関係で滬尾炮台には行けませんでしたが)。
 チケット売り場で、チケット購入時に悠遊カードで購入できるか尋ねましたが、悠遊カードは使えないとのことでした。

 チケットを購入したとき、なぜか、最初、ハングルで書かれたリーフレットを渡されました。チケット売り場横で淡水の情報をQRコードで読み込んでいたら、スタッフの方は私たちが日本人だと気づいたようで、日本語のリーフレットと交換してくださいました。そのときまで、よくリーフレットの文字を見ていなかった私たちは、もともと渡されてものがハングルで書かれていると気づいていませんでした。

新北市立淡水古蹟博物館
共通チケット


小白宮 書斎券執務室
回廊から室内を撮影

 15時40分、小白宮の見学開始。

 小白宮の窓という窓、扉という扉の全てが全開にオープン。窓を額縁に見立てて回廊から室内を撮影してみました。

 このときは、窓が開いてるのに何の疑問も持ちませんでした。今、思い返してみると、感染防止の換気のために開けていたような気がします。

 書棚の本が絵なのがちょっと…できたら、実物の書棚と本を置いていただきたいです。

小白宮 ホール

 小白宮では、書斎券執務室、ホール、主寝室の3つの部屋を見学。当時の使い方の雰囲気をそのままにしているのは、書斎兼執務室だけで、他の2部屋は、説明書きがあるものの、全く違うディスプレイになっています。できたら、当時の様子を再現して、充実させていただきたいです。
小白宮 主寝室

 そんなこともあり、スペイン風な回廊が最も印象的な建物でした。
小白宮
室内から外部を撮影

 これで、晴れていたら、青い空に白い回廊が映えて、もっとずっと素敵で、テンションが高くなっていたのではないかと…。
小白宮 回廊

 室内をさくっと見学して、建物の後ろに広がる庭園へ。

私立淡江高级中學 八角堂

 小白宮の裏の庭園に回り込むと、八角形の建物が裏の庭園越しに見えました。
 帰国後調べると、どうも1925年に建設された私立淡江高级中學の八角堂のようです。
 この八角堂は、その佇まいから、映画やドラマのロケ地にもなっているとか。

小白宮 裏の庭園から

 小白宮の裏の庭園には東屋があり、そこで、淡水に着いたときに買って持ち歩いていた炭酸飲料を飲みながら休憩。

 裏の庭園には、ほぼほぼ観光客は来ないので、ゆっくり休憩するのにはもってこいの場所でした。

 休憩して水分補給して見学再開。

 建物の横を通って表の庭園に出ます。横からスペイン風の回廊を見るとこんな感じ→。

小白宮


小白宮


小白宮

 庭園を小白宮を見ながら回り込む形で、門へ向かいます。

 角度を変えて回廊(建物)を撮影しまくり。

 回廊、回廊、回廊。小白宮は、絶対に回廊推しの見学場所です。

 16時05分、内部見学と外観見学を終え、小白宮をあとにします。

小白宮


小白宮~紅毛城の小路

 小白宮から紅毛城への小路も風情満載です。

 いつもでしたら、ここで記念撮影を開催しているはずです。しかしながら、今回はその余裕がありませんでした。
 なぜならこのとき既に16時05分を過ぎています。

 そして、紅毛城と前清英国領事館の開場時間は17時までです。17時までに紅毛城と前清英国領事館の見学を終えて、館外に出ていなければなりません。ですから、かなり焦って歩いています。
 小白宮から紅毛城に向かって雰囲気の良い小路を直進すると、立派な教会に突き当ります→。

 このまま右の写真の向かって右側に坂を上れば牛津学堂、向かって左に坂を下れば紅毛城に行きます。順路的には、まず右折して牛津学堂の外観見学をしてから、坂を下って紅毛城へ行く方が無駄がありませんし、実際、そう計画していました。

 しかし、紅毛城と前清英国領事館の開場時間の関係で、そもそも外観見学だけの牛津学堂は後にして、紅毛城へ急ぎます。

真理大学 礼拝堂

 紅毛城の門を入り、チケット売り場近辺でチケットの提示を求められたので、小白宮で購入したチケットを提示してOK。すんなり入場できました

紅毛城

 このとき、同行者さんがチケット売り場に悠遊カードのマークが表示されているのを発見。

 紅毛城のチケット売り場では、悠遊カードでチケットが購入できるようです。地味にショック。

紅毛城を見守るゆるキャラ(?)

 同じ市立の施設で共通チケットなのに、購入場所によって悠遊カードでチケットが購入できたりできなかったりするとは…。
 チケット売り場から坂道を上り、紅毛城の横に出ました。

 16時15分、紅毛城のゆるキャラ?に見送られて紅毛城見学スタート。

 紅毛城は、1629年にスペイン人がサント・ドミンゴ要塞を建造し、スペイン撤退後にオランダ人がその城跡により堅固な城砦を築いた歴史のある建造物。1867年からは英国領事館として使用されたそうです。

紅毛城 1階

 左上の写真の傘を差した集団に隠れて見えないところにある出入口から1階に入ります。

紅毛城 1階平面図



紅毛城 1階
中国式厨房

 1階部分は囚人の牢獄として使用されていたようで、地下牢や囚人さんたちの戸外活動用の空間etcがありました。
 囚人さんを模した像などを配置してイメージしやすくしています。
紅毛城 1階
地下牢


 牢獄のドアにある囚人さんへの食事の差し入れ口も分かりやすく説明されています。

 ただ、囚人さんの像が立派すぎて囚人という感じは皆無ですが…。

紅毛城 1階
地下牢


紅毛城 1階
戸外活動空間

 1階からいったん出入口から出て、階段を上って2階の居住空間の見学。

 まず、領事執務室から見学。

 見学なのですが…紅毛城には社会科見学なのか、小学生の集団がわちゃわちゃいて、落ち着かないことこのうえありません。なるべく、小学生の集団の先回りをして見学する感じになってしまいました。

 気分的には、小学生の集団に追い立てられているような?

紅毛城


紅毛城 領事執務室


紅毛城 領事執務室


紅毛城 武具

 紅毛城の歴史的変遷を展示する部屋には、出土品等とともに、当時の武具なども展示されていました。

 中世ヨーロッパの騎士のドラマのようでカッコイイ♪と1枚(笑)。周囲に誰もいませんけれども、この直後にアッというまに小学生の集団に取り囲まれてしまいました。

 右の写真の説明に“焚化爐”とありますし、形状からしてもストーブだと思われます。説明文もタイトルだけなら英語よりも中国語の漢字を見る方が意味が分かることが多いです。

紅毛城 ストーブ


紅毛城 トイレ

 紅毛城も窓が全開。

 トイレは、今とほとんど同じ。ただ、超広いです。

 ここでも写真を撮っていると小学生が…。

 紅毛城内部の見学できるところは、超スピードで回りきりました。

 これで、紅毛城見学終了。

紅毛城 階段

 同じ敷地内にあり、紅毛城のすぐお隣りに立つ前清英国領事館へ。

 前清英国領事館の見学開始。

 1891年に建築された前清英国領事館は、イギリスの建築家による設計で中国の技師が施工したアーケードのある洋館建築。19世紀中頃にイギリスが東アジアなどの植民地に建てたこのような洋館は、一般的に植民地式建築と呼ばれているそうです。

前清英国領事館

 内部に入ってすぐの玄関ホールにある階段には、小学生が鈴なりで列をなしていました。

 ここでも、小学生のいない場所を選んでの見学です。
 もともと要塞として建設された紅毛城とは、建設年代・用途ともに異なるので、内部の雰囲気が、ぐっとエレガントです。
前清英国領事館 書斎


前清英国領事館 応接間

 前清英国領事館でも公開されている全ての部屋の窓が全開な上に、足元で扇風機が猛烈な勢いで回っていました。

 「ここまで徹底しいれば安心」とは同行者さんの弁。

 そして、ここで小学生の集団とは別の争いが勃発。

 私たちが見学している先々に前清英国領事館のスタッフの女性がやってきて、バタンバタンと窓を閉めて回っています。

 これは、時間的にいって、もしかしなくとも閉館準備。

 気持ち的に超焦る、閉館時間との闘いです。

前清英国領事館 ダイニングルーム


前清英国領事館
ダイニングルーム

 ダイニングルームで優雅なティータムを夢見ます。紅茶のセットがセッティングされているのは、前清英国領事館だからでしょうか。

前清英国領事館 階段

 小学生の集団が鈴なっていた階段が静けさを取り戻していました。ひとときの静寂。

 子供部屋はこじんまりと可愛くまとめられていました。

前清英国領事館 子供部屋


前清英国領事館 子供部屋


前清英国領事館 浴室

 子供部屋にミシンがあるのは…乳母さんが子守りをしながら子供服を作るとかに使用したのでしょうか?

 浴室、これだけの奥行き。私的に謎間取りです。

 子供部屋の近くには乳母さんの部屋もあります。こちらも幅が狭く奥行きがある間取り。ただ、天井が高いのがお気に入りです。

 客室は広くて落ち着ける部屋です。

前清英国領事館 乳母の部屋


前清英国領事館 客室


前清英国領事館 客室


前清英国領事館 主寝室


前清英国領事館 主寝室

 主寝室は、やはり主寝室でした。公開している部屋の中で、最も気持ちよく時間が過ごせる寛ぎの空間。

 やはり、家具などのインテリアで往時を再現していると、そのころの生活がイメージしやすくなります。

 その点、紅毛城と前清英国領事館は見学していて楽しかったです♪

前清英国領事館 回廊


前清英国領事館

 16時50分、紅毛城&前清英国領事館の見学終了。

 何とか閉館時間前に紅毛城と前清英国領事館の見学を終えられました。ホッ。

 内部見学を終えた後は、気楽に建物の周囲を1周してから、出口に向かいます。

 さすがに閉館時間間際ですから、人影すくなでした。
 紅毛城の門を出たら、下校する大学生たちの波に逆らい、真理大学構内の牛津学堂へひたすら坂道を上ります。

牛津学堂

 16時55分から17時まで、牛津学堂見学。
 牛津学堂は、先ほど淡水老街の交差点で像を見たマッケイが創設した神学校の校舎とのことです。

 大学の門を入って左手に広がる庭園の中に牛津学堂は佇んでいました。

牛津学堂

 小白宮から紅毛城へ向かう道の途中で、建物の横から眺めた真理大学の礼拝堂を正面から見ます。

 礼拝堂は、庭園を挟んで牛津学堂とは相対していました。

 駆け足に近い形で牛津学堂の外観見学を終えたら、この日の淡水観光は終了です。

 淡水は思い描いていたよりも、ずっとよい場所でした。

 機会があれば、次こそ夕焼けの漁人碼頭行きにチャレンジしたいです。

真理大学 礼拝堂

 計画段階では漁人碼頭で夕焼けを見たいと思っていましたが、MRT淡水駅に着いた時点で、この日の天気では夕焼けは望めないだろうと観光の軌道修正をしていたのです。
 帰りはバスに乗車してMRT淡水駅まで戻ろうと、紅毛城前のバス停に行くと長蛇の列。大学生の下校時間と観光客の帰りの時間に、ちょうどぶつかったようです。

 列に並ぶと、それほど待つことなくバスが来ました。ただ、そのバスの大きさを見たとき、瞬間的に「乗れないかも?」との思いが頭を過るサイズ。前から順番に乗り込むと、乗れました。そして、私たちの後にも続々と乗車してきます。驚きの収容力です。

 17時06分、淡水駅行きのバス出発。

淡水で乗車したバス
(降車後、淡水駅前で撮影)

 この淡水で乗車した路線バス。運転が…マカオでロードストーズ・ベーカリーへ行くときに乗車したバスほどではありませんが、躍動感溢れるものでした。揺れる揺れる。それに比べると、日本のバスは丁寧に運転しているのだなぁと思いました。

 17時16分、MRT淡水駅着。バスに乗ると紅毛城から淡水駅まで、たった10分。

 17時24分、淡水駅発のMRTで淡水をあとにしました。いつの日かの再訪があるといいな。

原味魯肉飯

 18時00分、中山駅着。ホテルの最寄り駅ですがホテルには戻らず、MRT淡水信義線から松山新店線に乗換え、18時03分、中山駅発。
 18時08分、西門駅着。

 夕食は、「孤独のグルメ」で井之頭五郎さんが訪れた台北のお店巡りのpart2。五郎さんが乾麺と下水湯を食べた原味魯肉飯です。

 前日の夕食の永楽坦仔麵とは徒歩数分のご近所さんの距離にあります。

原味魯肉飯

 18時30分、原味魯肉飯で夕食。

 入店して空いた席を探すと、前客の空き皿が片づけられていない席しか空いていません。仕方なくそこに着席してメニューを眺めていると、女将さんが来て空いた食器を下げてテーブルを拭いてくれました。

 「孤独のグルメ」の五郎さんは乾麺と下水湯。

 出されたメニューでも五郎さんの食べた乾麺と下水湯が推されています。

 ただ、私たちは乾麺はパスしたい。内臓系のお肉がは苦手なので、もつや砂肝のスープである下水湯も同様にパスしたい。というわけで、原味魯肉飯に来たものの、五郎さんが食べた料理とは全く違う料理をチョイスしました。

原味魯肉飯 メニュー


原味魯肉飯 メニュー

 原味魯肉飯を検索すると、魯肉飯が口コミで評判がいいらしいです。

 それなら、やはり魯肉飯35NTD(約175円)×2、定番の煮玉子15NTD(約75円)×2と青菜炒め15NTD(約75円)。それから、前日に食べて気に入った魚丸湯30NTD(約150円)×2を注文を取りに来た女将さんに注文。合計195NTD(約975円)の夕食です。

原味魯肉飯 メニュー

 女将さんが、ササッと青菜炒めを炒めて、魯肉飯と煮玉子を盛り付けて、テーブルに持ってきます。女将さん、調理、盛り付け、配膳、片づけと一人で大忙し。
 魯肉飯が美味しいのです♪これまでで最も美味しかった黄記魯肉飯の魯肉飯の上に、私の中で位置づけられました☆

 青菜はレタスでしょうか。小エビの揚げたのが入っているタレが美味しいです。

 煮玉子も味がシミシミで、これも美味しくて大満足。

原味魯肉飯
魯肉飯、青菜炒め、煮玉子


魯肉飯


青菜炒め


煮玉子


魚丸湯

 魚丸湯は、スープは白湯スープでとてもいい味で美味しいのです。ですが、魚のつくねがプレーンではなく、つくねの中に何か分からない肉系の中身が入っていて、私も同行者さんもこの中身が苦手でした。


 白湯味のスープが美味しいのに、魚のつくねが私たち的にとても残念でした。

 「永楽坦仔麵の魚丸湯の魚のつくねと、この原味魯肉飯の魚丸湯の白湯スープの組み合わせの魚丸湯がいい」とは、同行者さんの感想。

 店内には、「孤独のグルメ」のロケ時の写真の他に、「孤独のグルメ」を見て、このお店を訪ねた日本人観光客がお店にプレゼントしたカレンダー(大阪府警、東宝)が飾られていました。

 19時、夕食終了。

 予め調べておいた原味魯肉飯からMRTの雙連駅までの道の途中にあるスーパーのカルフールに、有効期限90日の観光局のキャンペーンでいただいた悠遊カードで買い物するために向かいます。

原味魯肉飯 店内


鳳梨酥
(おまけのバッグ付き)

 19時15分から19時40分、カルフールで買い物。ばら撒き土産用の鳳梨酥1つ69NTD(約345円)を4つとホテルの部屋で飲む用の特上奶茶4本1パック84NTD(約420円)の合計360NTD(約1,800円)を購入して悠遊カードで支払い。

 19時58分、雙連駅発。
 20時、中山駅着。

 20時15分、エンペラーホテル着。

 部屋に入ってすぐ、買ったばかりの特上奶茶を同行者さんと1本ずつ、ごくっと飲み干してからお風呂を使います。
 20時50分から22時、お風呂。

 22時から23時30分、淡水で買った台湾カステラを、持参したコーヒーやホテル提供の烏龍茶を飲みながら、同行者さんと2人で半分ずつ美味しく食べます。やわらかくてふわふわで、大きさ的に食べきれるかどうかと思いましたが、軽~く2人で完食♪
 半日持ち歩いてから食べました。温かいうちに食べたら、もっと美味しかったのかなぁ。

台湾カステラ

 24時に就寝。

 この日の総歩数は、29,277歩。同行者さんから、次の海外旅行からは1日の総歩数を2万歩を超えない計画にしようと提案されました。激しく同意です。