アンコール遺跡旅行記 |
ロリュオス遺跡群(2)(バコン)
8時43分、バコン見学スタート。
プリア・コーからバコンまで、バスでわずか5分。ロリュオス遺跡群も遺跡間の距離が近いです。
ざっくりとした順路は、「東から入り、西に抜ける」です。
ロリュオス遺跡群
バコン
ロリュオス遺跡群
バコン
インドラヴァルマン1世が、ヒンドゥーの神々に捧げるため881年創建。かつての王都の中心で、伽藍周囲に環濠を巡らせた最初のピラミッド式寺院として知られています。
バコンは、東西約900m、南北約700mで、ロリュオス遺跡群で最大の規模を誇る遺跡です。
参道入り口の両側に立つ7つの頭のナーガ像。
このナーガは、欄干に用いられた最初のナーガといわれています。
南北340m、東西380mの環濠に囲まれており、参道を通って、中央の5層のピラミッド形式寺院に向かいます。
ロリュオス遺跡群
バコン
ロリュオス遺跡群
バコン
ピラミッド式寺院を取り囲むように8基の祠堂が配置されています。
参道向かって右には、現代の仏教寺院が建っていますが、今回は見学せずにスルー。
ロリュオス遺跡群
バコン
この辺りで、バコンでのガイドさんによるツアーメンバーさん方の記念写真撮影タイム。
天気がよいので映えます。
記念撮影したら、写真を撮りつつ、ひたすら直進。
ロリュオス遺跡群
バコン
ロリュオス遺跡群
バコン
ロリュオス遺跡群
バコン
参道を歩き始めて約10分。中央のピラミッド式寺院への登頂を開始します。
といっても、脇目も振らずに第5層まで一気に上るわけではなく、第1層で、まず象の彫像のところへ案内されます。
ロリュオス遺跡群
バコン
第1層から第3層の東西南北の四方には、風化などで少々象味に欠けた象の彫像↓があります。
ロリュオス遺跡群
バコン
ロリュオス遺跡群
バコン
階段の両脇に控えるシンハ像が、凛々しく、まるで青空に向かって咆哮しているかのようです。
ピラミッド式寺院の壁には装飾があまりないように見えますが、壁面の一部にはっきりと見える阿修羅のレリーフがあります。
この辺りいくつかにレリーフが見えるのは、何が関係しているのでしょうか。ガイドさんに案内されないと、見落としてしまっていたかもしれません。
ロリュオス遺跡群
バコン
ロリュオス遺跡群
バコン
中央祠堂
中央祠堂の部分は12世紀に再建されたものだと言われ、建築様式や石の色が他の部分と異なっています。
側面には、それぞれの角に4体のデバター像が並んでいます。デバター像は、損傷を受けたものが多いでものの、一部には細部の装飾を見られるものもあります。
中央祠堂の内部には、現在は、仏像が祀られています。
ロリュオス遺跡群
バコン
中央祠堂 内部
ピラミッド式寺院の上部から見下ろすと、高い建物がないため、周囲が一望できます。
参道が一直線に伸びています。
東の階段を上り、西の階段を下ります。
北西方向の象の像の後ろ姿↓。後ろ姿の方が象らしいかもしれません。
ロリュオス遺跡群
バコン
ロリュオス遺跡群
バコン
ロリュオス遺跡群
バコン
ロリュオス遺跡群
バコン
第1層から第3層に、段々に鎮座する象の像の雄姿↑です。こちらの象の像も青空に映えます。
ピラミッド式寺院を東側から上り、西側に下りたところで、少々、時間をいただけました。そこで、早速、ピラミッド式寺院を取り囲むように建っている8つの祠堂のうちの、近くにある祠堂の見学。
ピラミッド式寺院に向かって左側の祠堂→を見学します。
こちらの祠堂は、まぐさ石(リンテル)の精緻な彫刻↓が、よく残っています。
ロリュオス遺跡群
バコン
北西の祠堂
ロリュオス遺跡群
バコン
北西の祠堂のまぐさ石
←アップで1枚。
1000年以上前の彫刻が、多少の欠落はあるものの、よくぞここまで見事に残っています。スゴイとしか言いようがありません。
バコン寺院には、東西南北にそれぞれ1体ずつ聖牛ナンディンの彫像が鎮座しています。
ロリュオス遺跡群
バコン
西側のナンディンと南西の祠堂
こちらの←西側のナンディンは、それら4体のナンディンの中でも、比較的保存状態のよいものです。 ナンディンの後ろの祠堂は、ピラミッド寺院に向かって右側の祠堂です。こちらも比較的保存状態は良好です。
ロリュオス遺跡群
バコン
ロリュオス遺跡群
バコン
ここをただ通り過ぎただけだったとしたら、惜しかったと思います。ここで、少しの時間とはいえ、時間をいただけて写真を撮り歩けたのは、とても有難かったです。いい思い出になりました。
ロリュオス遺跡群
バコン
環濠まで来ると睡蓮の花が開いていました。ピンクの睡蓮が華やぎを醸し出しています。
ロリュオス遺跡群
バコン
9時15分、バコン見学終了。振り向いて、バコンに別れを告げます。
9時17分、バス出発。
9時18分から9時25分、トイレ休憩。