アンコール遺跡旅行記 |
ロリュオス遺跡群(3)(ロレイ)
ロリュオス遺跡群
ロレイ
9時31分、ロレイ見学スタート。
ロレイは、893年にヤショーヴァルマン1世によって創建されたヒンドゥー教の寺院。現在は水は涸れていますが、創建当時は、貯水池の中央の小島に建っており、かつては舟で渡っていました。
4基の煉瓦造りの祠堂が建ち、前方(東側)はヤショーヴァルマン1世の父(インドラヴァルマン1世)と祖父、後方(西側)は母と祖母に捧げられたものです。
4基の祠堂のうち、2基は半壊しており、漆喰の彫刻は剥がれ落ち、砂岩に彫ったもののみ残っています。
ロリュオス遺跡群
ロレイ 東側の祠堂2基
ロリュオス遺跡群
ロレイ
北東の祠堂 まぐさ石
左の写真の向かって右側の、←まぐさ石とドバラパーラ(門衛神)→。
まぐさ石には、アイラーヴァタ(インド神話に登場する白い象)と左右にナーガが彫られているのが見られます。
ロリュオス遺跡群
ロレイ
ドヴァラパーラ(門衛神)
ロリュオス遺跡群
ロレイ
北東の祠堂 偽扉
各祠堂の本来の入口は1つで、その他の3面には偽扉になっていて、どの偽扉にも見事な彫刻が彫刻が施されています。
南東の祠堂は半壊しています。残っている部分には、まぐさ石やドヴァラパーラが見られます。
ロリュオス遺跡群
ロレイ
南東の祠堂
ロリュオス遺跡群
ロレイ
リンガ
4基の祠堂の中央にはリンガがあり、十字に交差する砂岩製の樋が残っています。リンガの上を流れると水が清められるとされており、樋をつたって貯水池へこの水を流す仕組みになっていました。
ロリュオス遺跡群
ロレイ
リンガと水路
ロリュオス遺跡群
ロレイ
北西の祠堂
ロリュオス遺跡群
ロレイ
北西の祠堂
ロリュオス遺跡群
ロレイ
北西の祠堂 まぐさ石
この北西の祠堂には、精緻なまぐさ石が綺麗に残っています。
中央の顔はガルーダ、ガルーダの顔の下には3つの頭のナーガがあり、左右に伸びた植物状のものの上には踊っている人々の姿が、下には両手に何かを持つ人々が彫られています。
こちらの祠堂のデヴァター像では、衣服のひだまで、はっきりと見られます→。
ロリュオス遺跡群
ロレイ
北西の祠堂 デヴァター像
ロリュオス遺跡群
ロレイ
南西の祠堂
南西の祠堂は、幸い正面側は大きな損傷を受けていませんが、背面の壁がないため、反対側が見通せます。
ロリュオス遺跡群
ロレイ
南西の祠堂 内部
内部には、ヨニが安置されています。
また、扉の部分にはクメール文字が刻まれています。
ロリュオス遺跡群
ロレイ
南西の祠堂 内部
ロリュオス遺跡群
ロレイ
ロレイでも4基の祠堂の周囲を1周します。
←南西の祠堂を斜め後方から、東側の2基を正面から→。
ロリュオス遺跡群
ロレイ
ロリュオス遺跡群
ロレイ
敷地内 現代の仏教寺院の施設
ロレイの遺跡見学ご、敷地内にある現代の仏教寺院の建物を少しだけ拝見します。
9時52分、ロレイ見学終了。
ロリュオス遺跡群
ロレイ
敷地内 現代の仏教寺院の施設
9時53分、バス出発。一路、ホテルに向かいます。