アンコール遺跡旅行記
2024年12月

ロリュオス遺跡群(3)(ロレイ)


ロリュオス遺跡群
ロレイ


 9時31分、ロレイ見学スタート。

 ロレイは、893年にヤショーヴァルマン1世によって創建されたヒンドゥー教の寺院。現在は水は涸れていますが、創建当時は、貯水池の中央の小島に建っており、かつては舟で渡っていました。
 4基の煉瓦造りの祠堂が建ち、前方(東側)はヤショーヴァルマン1世の父(インドラヴァルマン1世)と祖父、後方(西側)は母と祖母に捧げられたものです。

 4基の祠堂のうち、2基は半壊しており、漆喰の彫刻は剥がれ落ち、砂岩に彫ったもののみ残っています。

ロリュオス遺跡群
ロレイ 東側の祠堂2基



ロリュオス遺跡群
ロレイ
北東の祠堂 まぐさ石

 左の写真の向かって右側の、←まぐさ石とドバラパーラ(門衛神)→。
 まぐさ石には、アイラーヴァタ(インド神話に登場する白い象)と左右にナーガが彫られているのが見られます。

ロリュオス遺跡群
ロレイ

ドヴァラパーラ(門衛神)


ロリュオス遺跡群
ロレイ
北東の祠堂 偽扉


 各祠堂の本来の入口は1つで、その他の3面には偽扉になっていて、どの偽扉にも見事な彫刻が彫刻が施されています。

 南東の祠堂は半壊しています。残っている部分には、まぐさ石やドヴァラパーラが見られます。

ロリュオス遺跡群
ロレイ
南東の祠堂


ロリュオス遺跡群
ロレイ
リンガ


 4基の祠堂の中央にはリンガがあり、十字に交差する砂岩製の樋が残っています。リンガの上を流れると水が清められるとされており、樋をつたって貯水池へこの水を流す仕組みになっていました。
ロリュオス遺跡群
ロレイ
リンガと水路


ロリュオス遺跡群
ロレイ
北西の祠堂



ロリュオス遺跡群
ロレイ
北西の祠堂


ロリュオス遺跡群
ロレイ
北西の祠堂 まぐさ石

 この北西の祠堂には、精緻なまぐさ石が綺麗に残っています。

 中央の顔はガルーダ、ガルーダの顔の下には3つの頭のナーガがあり、左右に伸びた植物状のものの上には踊っている人々の姿が、下には両手に何かを持つ人々が彫られています。

 こちらの祠堂のデヴァター像では、衣服のひだまで、はっきりと見られます→。

ロリュオス遺跡群
ロレイ
北西の祠堂 デヴァター像


ロリュオス遺跡群
ロレイ
南西の祠堂


 南西の祠堂は、幸い正面側は大きな損傷を受けていませんが、背面の壁がないため、反対側が見通せます。

ロリュオス遺跡群
ロレイ
南西の祠堂 内部


 内部には、ヨニが安置されています。

 また、扉の部分にはクメール文字が刻まれています。

ロリュオス遺跡群
ロレイ
南西の祠堂 内部



ロリュオス遺跡群
ロレイ


 ロレイでも4基の祠堂の周囲を1周します。

 ←南西の祠堂を斜め後方から、東側の2基を正面から→。

ロリュオス遺跡群
ロレイ



ロリュオス遺跡群
ロレイ
敷地内 現代の仏教寺院の施設


 ロレイの遺跡見学ご、敷地内にある現代の仏教寺院の建物を少しだけ拝見します。

 9時52分、ロレイ見学終了。

ロリュオス遺跡群
ロレイ
敷地内 現代の仏教寺院の施設


 9時53分、バス出発。一路、ホテルに向かいます。