ルーヴル美術館展 |
上野駅に9時40分到着。9時30分開館で並んで待つ方々が入場し終わった頃に美術館に着く作戦。さてどうなるでしょうか。
国立西洋美術館のエントランスは、丁度並んでいた方々が入場されたようで、すぐに入場できました。
ロッカーでは、上着などを預ける方々がたくさん。入場者数が多く、会場内が暑くなりそうな気がしたので、上着をロッカーに入れることにしました。100円は、鍵を開けたときに戻ってきます。上着なしで身軽になって見学です。
美術館に着く前までは、オーディオガイドを借りるつもりでしたが、オーディオガイドを借りる方々が長蛇の列を作っているのを見て、急遽パスすることにしました。
入場してすぐ、フェルメールの「レースを編む女」に会いに行きました。「レースを編む女」は、2005年にパリに会いに行ったときには、お出かけ(貸し出し)中で会えず仕舞いでしたが、今回、4年経って彼女の方から日本に来てくれたので、これはすぐにご挨拶にしないとでしょう。(*^^*)
「レースを編む女」は“小さい、小さい”と聞いていて予想していたのよりは、逆に大きかったです。(笑)。赤と白のレース糸が印象的でした。
「レースを編む女」に無事にご挨拶し終えて、展覧会最初の展示作品に戻ります。
フランス・プリュビュス(子)の「マリー・ド・メディシスの肖像」はドレスが黒く見えるけれど、ラピスラズリを使っているそうなので、青なのですか。
ジャン・ブラン・ド・フォントネイの「金色の花瓶に活けられた花束とルイ14世の胸像」は、花がメインで胸像が小さい。下に置かれた鎧の浮き彫りの表現が見事。
「縁なし帽を被り、金の鎖を付けた自画像」(レンブラント・ファン・レイン)は、金の鎖がポイントですね。特に帽子の金の鎖が映えていました。
「トロイアを逃れる人々を導くアイネイアス」(ペーテル・パウル・ルーベンス)では、アイネイアスってどの人?と探してしまいました。1番目立っていたのは中央にいる赤ちゃんを抱いた女性でしたが…。
「王女マルガリータの肖像」(ディエト・ベラスケスとその工房)。昨年見た「薔薇色の衣装のマルガリータ王女」と同じ王女さまがモデルです。「薔薇色」よりもちょっと小さい頃かな。ぷくぷくのほっぺが可愛い♪ドレスが違ってもポーズは一緒ですね。(笑)
「一瘤ラクダの習作」(ピーテル・ブール)は2頭のラクダの顔だけ。顔だけで一瘤ラクダってわかるのでしょうか?
「プファルツ選帝候の息子たち」(アントン・ファン・ダイク)、美形兄弟。向かって右側の息子さんの方がきりっとしてます。鎧の革の感じがgoodです。
カルロ・ドルチの「受胎告知 天使」と「受胎告知 聖母」は優しい感じで好きかなぁ。最初に「天使」がいて、マリアさまのいない受胎告知?と思ったら、次の展示作品が「聖母」でした。2つで1つの主題を表す作品なのですから、もう少し作品と作品の間を狭くして展示していただいた方が、見易いような気がします。
テレビ東京の「美の巨人たち」で予習したジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「大工ヨハネ」。ろうそくの光に照らし出されるイエスと聖ヨハネ。イエスは何を聖ヨハネに話しているのでしょうか。そしてその言葉で聖ヨハネは何を思っているのでしょうか。聖ヨハネのうるんだ瞳が印象的です。
「6人の人物の前に現れる無原罪の聖母」(バルトロメ・エステバン・ムリーリョ)、ムリーリョのマリアさまは可愛い。マリアさまの向かって右に3人、左に4人くらいかな、天使でしょうか、顔が薄く描かれています。何を表現しているのかなぁ。
この展覧会の最初の展示品が「川から救われるモーセ」(ニコラ・プッサン)。そしてNO.64の番号を割り振られているのが「ナイル川にモーセを遺棄するヨケベト」(ピエール・パテル(父))。どうせなら、この2つの作品を並べて展示すればいいのにと思うのは素人考え?
「ヨハネス・デ・フォスの哲学論文を呈示する天使と寓意像」(ローデウェイク・デ・デイステル)では、哲学論文部分が絵として描かれたものか印刷物を貼り付けたものか、じ〜っと見入ってしまいました。同じように考えて見入る人多数で、人だかりができてました。個人的には論文のところは印刷物を貼り付けているのではないかと思いますが、さて、どうでしょうか。
最初の20作品を見るのに1時間かかってしまい、全71作品を見学するのは3時間かかる?!と怖くもなりましたけれど、なんとか2時間10分で見学終了しました。さすがに疲れました。これで、オーディオガイドを借りていたら、確実に3時間を越えていたことでしょう。
お腹も空きましたし、時間も11時55分といい時間なので、国立西洋美術館内のレストランすいれんで、ランチタイムです。
前に食べて、私的に好評だったランチメニューをチョイス。量も丁度よくて、おいしくて大満足。
4年越しの片思いだった「レースを編む女」にご対面できましたし、他の作品も堪能できて、充実した1日でした。