レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想

2012年3月

Bunkamura展覧会会場前にて

 2012年の美術展始めはBunkamuraで開催中のレオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想展。

 10時少し前にBunkamuraに到着したら、建物の外まで続くほどの長蛇の列でびっくり。いつも同じくらいの時間に来ているけれど、こんなに並んでいたのは初めてでした。

 ほどなく開場。入場制限することなく、どんどん入れています。思わず、大丈夫?と心配してしまうくらい。
 10時10分、見学スタート。

 入口近くの展示室は、心配したとおりの激混み。


 レオナルド・ダ・ヴィンチの時代の女性像

 ラファエロとその工房(帰属)の「カーネーションの聖母」のラファエロによる真筆は、ロンドン・ナショナル・ギャラリーにあると解説に書かれていました。なるほど〜。ロンドン・ナショナル・ギャラリーに行くことがあったら、必見ですな。
 レオナルド・ダ・ヴィンチとレオナルド派

 この展示室になると、大分、見学者がバラけてきた感じがします。

 ダ・ヴィンチの「衣紋の習作」、初めて見ます。習作、素描などは、所蔵している美術館でも常設展示しているのが少ないような気がします。保存とかの関係なのでしょうか。

 「ほつれ髪の女」の優しい微笑みと、髪の毛の揺れる感じというか、顔の回りにいい感じにある髪が、目茶苦茶、生き生きとして素敵です。
 十重二十重の大勢のギャラリーに取り巻かれて見るのに一苦労を覚悟してたのに、ちょっとカニの横ばいしたら、最前列中央でしっかりじっくり見られて、びっくりしてしまいました。

ほつれ髪の女


岩窟の聖母

 レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子(カルロ・ベレッティ説)と解説されていた「岩窟の聖母」。ダ・ヴィンチによる同じテーマの作品がルーブル美術館とロンドン・ナショナル・ギャラリーにあります。外形的にあきらかに違うところは美術館に所蔵されている2作品は祭壇画用なので上部2隅が丸いこと。
 今回見た作品の第一印象は、「イエスさま、顔色悪い!」でした。あっれ〜??この展覧会で1番見たかった作品なんだけど、ちょっとあんまりな第一印象…。


 今回の展覧会に出品されるのを知って、初めてこの作品の存在を知りました。これを個人で所蔵されていらっしゃるのはどんな方?!

 レオナルド・ダ・ヴィンチ下絵、サライ「聖母マリア」。う〜む〜、X線写真ではなくて、ダ・ヴィンチによる下絵そのものを見てみたい気がとっても…。サライさんは美少年でダ・ヴィンチのおきにだったようですが…。
 「モナ・リザ」イメージの広がり

 1つの展示室の一面に確か5作品の違う画家さんによる「モナ・リザ」がずらり。
 少しずつ違う「モナ・リザ」が壁一面に並んでいて壮観、そして何だか圧倒されました。
 背景とかイスとかが少しずつ違うのも面白かったなぁ。「モナ・リザ」は何回も観たけれど、違う画家さんによる絵を観て、左腕がイスの肘掛けに乗っているのを初めて知りました。

アイルワースのモナ・リザ


Bunkamura前にて

 「裸のモナ・リザ」、「レダの白鳥」

 「裸のモナ・リザ」3作品が並べられて展示。

 レオナルド周辺の画家による「レダの白鳥」は、前に見たような気が…。女性の表情とかは、ダ・ヴィンチに近いような印象を受けました。
 レオナルド・ダ・ヴィンチの真筆が少ないこの展覧会。どうかな〜と思ってましたが、周辺の画家さんたちの絵を含めて、その世界の広がりに予想以上に楽しめました。特に、個人蔵の出品作が多かったので、こういう機会がないとなかなか見られない作品たちが、同じ部屋、同じ壁で見られて嬉しかったです。

 12時10分に見学終了し、ミュージアムショップで「岩窟の聖母」と「ほつれ髪の女」の絵はがきをお買い上げ。

サラダ、スープ


ハヤシライス


アイスティ(Lサイズ)

 Bunkamuraから徒歩圏内の私的に紅茶が一番おいしいと思っているいつものお店でランチ。アイスティ絶品♪次に飲めるのはいつかなぁ。
 とっても楽しい展覧会見学でした。