大回顧展 モネ

国立新美術館
2007年4月


 今年オープンしたばかりの国立新美術館。そこでモネの回顧展があるというので行くことに即決していた。絵はもちろんのことながら、かなり重要なポイントなのが本格フレンチのランチがお気軽に楽しめるというレストラン。さて、どうなったかと言うと……。

国立新美術館

 ランチをかなりの比重でお目当てにしていたので、平日の昼に国立新美術館に着くように出かける。ランチ〜☆
 レストランは…インフォメーションで訊こう。前に訊いてらっしゃる方も目的は同じ。え、なんですと!レストランは1時間30分待ち!!!
 モネ展を見終わってから昼食にしましょう。

 第1章 近代生活
 「揺りかごの中のジャン・モネ」(ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵) これが、他のモノは全て立体的なのにジャン・モネの顔だけがのっぺり平面的な感じがして妙に印象に残っている。何故に赤ん坊の顔だけがこんなにも平面的なのか?
 さすがに平日に来た甲斐があって、土曜日に行ったオルセー美術館展の3分の1〜4分の1くらいの人の入り。ほとんど人の後ろに並ばずにそれぞれの絵画を人の頭越しではなく見られる。平日の企画展鑑賞は久しぶりだけど、いいですね。
 オルセー美術館所蔵の「日傘の女性」の片方→が展示してあり、その脇には山形美術館に寄託されているこの作品と対の「日傘の女性」の素描画が展示されている。オルセー美術館も両方は貸し出ししなかったのね。“対”の素描画を展示するのもいいけど、同じ絵の素描画でも面白かったのではないかな〜などと思ったりした。

 第3章 構図 変化-Variation
 「ルーアンの大聖堂、正面とサン=ロマン塔」(オルセー美術館蔵)と「霧のルーアン大聖堂」(青山ユニマット美術館蔵)も並べて展示されていた。こちらは霧のかかっていないルーアン大聖堂と霧のかかっているルーアン大聖堂の並列展示。同じアングルからの霧の有無が違う絵を並べて見られるのは面白い企画で、企画展ならではのことでこういう配置は結構好きです。

国立新美術館内にて

 第5章 睡蓮/庭 では、わりと大きな絵が大胆なタッチで描かれた作品が並べられている。空いているので近くで見られるので、まず近くで見て「何だかタッチがよく判らない」と思って、5mくらい離れて見ると光の陰影であったり、池の面の反射や木々や歯が池に映っていたりしているのが判って、「なるほど〜」
 広い空間で離れて絵を鑑賞できるだけの入場人数はいいですね。

 国立西洋美術館やポーラ美術館から借りているモネの作品は見たことあるけれども、それ以外にも日本の美術館に所蔵されているモネの作品がたくさんあって驚いた。日本人てモネが好きなのですね。実感。

 最も気に入った1枚は「揺りかごの中のジャン・モネ」。平べったい顔がラブリー。

 1時間30分ほど鑑賞して嬉々としてレストランへ行くと「ランチ終了しました〜。」ってランチタイム終了時間までまだ5分あるのに。うっわ〜!超失敗!!次に国立新美術館へ行くときはもう少し別の作戦を立てなくては。