渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されていたルノワール+ルノワール展。2月から開催されていたもののなかなか行く機会に恵まれず、閉会間際に滑り込んで見学しました。
Bunkamura ザ・ミュージアム前にて
GW中とはいえ、とり合えず平日を選ぶ。開場して間もなくの時間に着いたはずなのにそこには既に結構な人出。Bunkamura ザ・ミュージアムという美術鑑賞ではマイナーな開場なので、もうすこし少ない人出を予想していたので、最初でもうびっくり。
親子連れ、カップル、お友達同士、様々な方々が思い思いに鑑賞されている。赤ちゃんに3人ほど行きあったけれど、本当に静かに、中には絵をじっと見ている赤ちゃんもいました。芸術に造詣のある赤ちゃん?
それでも、一応、平日だからか、人の頭越しでの鑑賞ではなく、ちょっと人をやり過せば最前列で何者にも邪魔されずにゆっくりと鑑賞できました。
「画家の父 映画監督の息子 2人の巨匠が日本初共演」というサブタイトルにある通り、画家であるルノワールと映画監督になった次男のジャンにスポットを当てた切り口になっていました。
第1章 家族の肖像
第2章 モデル
第3章 自然
第4章 娯楽と社会生活
「第1章 家族の肖像」で、ルノワール夫人の「アリーヌ・シャリゴの肖像」があったり、アリーヌの従姉妹で子供たちの子守のガブリエルが描かれてた「ガブリエルとジャン」があった。このガブリエルさん、三男のクロードが赤ちゃんで名前を上手く発音できなかったため、
ガブリエル → ガビボン → ビボン → ガ
と、どんどん短縮されて呼ばれることになったそうで、最後などは“ガ”ですよ!うっわ〜!いいの?!ガブリエルさん?
このコーナーの幼少時の「ジャン・ルノワールの肖像」が女の子みたいで可愛い♪と思っていたら、当時は男の子を女の子の服装で育てる風習があったそうです。道理で。納得。
少年期の「狩姿のジャン」は幼少時の可愛らしさもどこかにいってしまった普通の少年。足元の犬がプリティだった。
父ルノワールの作品から影響を受けたであろうジャンの映画作品のシーンがその作品の隣りで上映されていたりして、「なるほど〜そうなんだ〜。」な作品構成になっていて、こういう企画展ならではの展示は面白くて飽きさせず、グッと心をつかむものがありました。こういう企画展好きです♪ 今回のルノワール+ルノワール展で初めて、ルノワールの長男ピエール氏が俳優に、次男ジャン氏が映画監督に、三男クロード氏が陶芸家になったことを知りました。
2005年フランス旅行時に
オルセー美術館にて撮影
←の「田舎のダンス」の女性モデルは後にルノワールの奥さんになったアリーヌ・シャリゴさんだそうです。
→の「ぶらんこ」の隣りで上映されていたジャン・ルノワール監督作品のオマージュを受けたシーンは、私的に最も分かり易かったかな。ま、ブランコシーンでドレスも同じような形なので当たり前と言えば当たり前なのですが…(笑)
それにしても、オルセー美術館、この2作品をよく貸し出して下さいました。太っ腹〜☆
このGWにオルセー美術館に行かれた方はショックだったかもしれませんが…。
2005年フランス旅行時に
オルセー美術館にて撮影
展示品の中で最も気に入った作品「読書する少女」は個人蔵なためか、絵はがきが作成されていなかったのが残念でした。絵はがき買って帰ろうと思っていたのにな〜。